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マナー
2019年 11月 21日(木)

法要の進め方と招かれる側のマナー

法要イメージ

2023年12月19日更新。

法要とは故人の冥福を祈り、供養を営む大切な儀式です。遺族にとっては葬儀と同様に重要なものになるので法要の一連の流れを知っておきましょう。

【もくじ】
・法要の進め方
・法要に招かれたらできるだけ出席する
・新盆の過ごし方
 

法要の進め方

法要は以下の流れで執り行われます。法要の後には精進落としの料理を振る舞いますが、これを「お斎(とき)」や「お清め」と呼びます。

法 要
①僧侶の到着を待って、法要を開始します。
②仏壇(または後飾り祭壇)にロウソクを灯します。
③一同着席の後、読経、焼香、法話と続きます。
お清め
④席順は僧侶を主座に、親族、故人と親しかった友人という順になります。施主および家族は末席に座ります。
⑤お清めの前後に施主がお礼の挨拶をします。
⑥お布施は別室で僧侶に渡します。
⑦引出物がある場合は、事前に招待者の席に配っておきます。
 

法要に招かれたらできるだけ出席する

法要に出席するときは、仏前に供える供物か香典を持参します。金額は葬儀のときの香典の半分程度で、目安としては1万円くらい。表書きは「御佛前」とします。法要のときの服装は、全体に地味にし、男性は派手なネクタイや色もののワイシャツは避けます。女性もアクセサリーなどは控えます。

施主側
施主側では、三回忌までは黒い喪服を着用します。それ以降は祭事(祖先祭)と考え、黒い服にこだわらなくてもよいでしょう。黒服ならばデザインの入ったもの、または地味な色あいのものなどを選びます。

招かれた側
三回忌ぐらいまでの法要には準喪服を、または地味な色合いのシンプルな洋服でもよいでしょう。
 

新盆の過ごし方

新盆は、故人の忌明けが済んでから初めて迎えるお盆のことです。四十九日を迎えていなくても、初めての盆を「新盆」とするところもあります。地域によって読み方が異なり、「にいぼん」「あらぼん」「しんぼん」などと読みます。「初盆(はつぼん・ういぼん)」と呼ぶ地域もあります。故人が亡くなってから間もないお盆ですから、特に心して丁寧に供養します。

新盆の流れ
①仏壇の掃除と仏具を磨きます。
②7月13日に精霊棚(しょうりょうだな)を作り、提灯や野菜・果物のほか、故人の好物を供えます。
③親族、故人の知人や友人を招待します。僧侶の読経後は、精進料理でもてなします。
④お盆の最後の日(15日または16日)に送り火をたきます。
※地域により異なります
 
精霊棚の作り方
お盆の間に家に帰って来るという死者の霊をもてなすために臨時に作る供養棚を精霊棚(しょうりょうだな)といいます。
①四方に竹を立てて、縄を張り、その中に棚を置く。
②棚に真菰(まこも)を敷き、位牌を中心に香炉、燭台、花立て、水の子(野菜を細切りにして、洗い米と混ぜたもの)、おからや割りばしで足をつけたキュウリの馬、ナスの牛、果物、だんご、故人の好物などを供える。

精霊棚に飾るもの

盆提灯(写真左「白紋天」)
盆灯籠(写真右)
水の子
香炉
位牌
野菜・果物
ナスの牛・キュウリの馬(写真下)
真菰
 

盆提灯と灯篭
ナス牛とキュウリ馬

最近は、特別な精霊棚は作らず、仏壇の前に小机を置いて、白布を敷き、位牌などを安置することが多いようです。また、浄土真宗では、「先祖の霊を迎える」という考え方は無いため、盆提灯も精霊棚も不要です。

 

※この記事は首都圏での一例です