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終活
2020年 01月 16日(木)

エンディングノートはどうやって書けばいいの?

メイン_エンディングノートイメージ

2023年12月19日更新。

「終活」には色々ありますが、わかりやすいものでは「エンディングノートを書く」があります。エンディングノートを書くことで、人生の終わりに向かって何を優先し、何をしなければいけないのかが見えてきます。終活への一歩として、エンディングノートの書き方や注意点などをご紹介します。
 


【もくじ】
・エンディングノートとは
・エンディングノートの内容
・エンディングノートのメリット
・いつ書き始めるの?
・エンディングノートを手に入れるには?
・注意点・ポイント

 

エンディングノートとは

「エンディングノート」という言葉は聞いたことがあっても、実際に目にしたことがある人は少ないと思います。そもそもエンディングノートとは、人生の終末期に関して、自身の希望を書き留めておくためのノートです。あくまでも希望を書き留めておくだけのものであり、遺言書などと違って法的な拘束力はありません。

エンディングノートの内容

エンディングノートには色々なことを書きますが、決まった形式はありません。何を目的にするのかによって、どの内容をどこまで書くかを決めていく必要があるでしょう。
以下は記入内容の例です。
 
自分のこと
氏名・生年月日・血液型・住所・本籍地などのプロフィール、性格や好み、家族関係(家系図など)、記憶・思い出、資格・特技・趣味、これからの目標や夢、など

記録しておくこと
健康(かかりつけの病院、常備薬、病歴、保険証・お薬手帳の保管場所、健康上の留意点)、介護(自身の希望、費用、延命治療、病名の告知)、身の回りのこと(預貯金、不動産、保険、有価証券、借入金やローン、形見分け、遺品整理)、友人関係(連絡先、住所録)、など
 
伝えておくべきこと
葬儀の希望、残された方へのメッセージ、遺言書、お墓の所在、菩提寺との付き合い、など

エンディングノート見本イメージ

 

エンディングノートのメリット

エンディングノートには自分自身のメリットと、それを読む人(家族)へのメリットがあります。自分に対しては、これまでの人生を振り返ることでこれからの人生を有意義に生きること、そして普段なかなか言えない家族や周囲の人への感謝や想いを伝えられる、ということがあります。また、自身の備忘録として活用する人もいます。読む側のメリットとしては、家族が知らなかった過去や想いを知ることができ、亡くなった後の整理や手続きがスムーズに進む、ということです。さらに、葬儀を執り行う際にも一つの指針として活用することができます。
 

いつ書き始める?

エンディングノートは終末期を迎えてから書くものと思っている人も多いようですが、終末期を有意義に迎え過ごすためのものなので、早めに書き始めることをおすすめします。離れて暮らす家族や兄弟と会った際に、これまで伝えられなかった想いを伝えたいと思い、書き始める人も多いです。また、介護認定を受けた時などにも始める人が多いようです。こういった機会に限らず、自身が「書いてみたい」と思った時に気軽に始めてみるのが良いでしょう。
 

エンディングノートを手に入れるには?

エンディングノートは書店などで購入するのが一般的ですが、販売しているものは内容が濃く、記入に時間がかかるものもあります。せっかく購入しても、記入する項目の多さに嫌気がさし、書くことをやめてしまうのは勿体ないことです。今は葬儀社が無料で配布しているものや、インターネットで無料ダウンロードできるものもありますので、購入をする前にそういったものから始めてみるのも良いでしょう。また、既存のテンプレートを使用せず、一般的なノートに自分で書いていくこともできます。その際は、何を書くべきか自身でしっかりと考えてから書き始めることが大切です。
 

注意点・ポイント

エンディングノートの全ての項目を書くには根気と時間が必要です。まずは書きやすい項目や自身が重要視する箇所から書き始めてください。過去の振り返りや自身の想いを伝える部分と、病院関係・金融関係などの事務的な内容とがあります。事務的な部分は他の家族と一緒に書いても良いでしょう。
一度記入した部分も、状況や想いが変わったりすることもありますので、一年に一回、内容を見直し、必要なら書き直しすることも大切です。