アズビル労働組合 執行委員長 萱場 隆弘様
2023年12月19日更新。
「組合員の豊かで実りある人生の実現をめざす」活動
――本日は、計装機器や空調制御の大手メーカーで知られる東証一部上場企業アズビル株式会社(azbilグループ)のアズビル労働組合にお話を伺います。
――貴組合の事業について教えてください。
アズビル労働組合は、アズビル株式会社の企業内労働組合として1946年9月1日に結成されました。azbilグループは「人を中心としたオートメーション」のグループ理念のもと、計測と制御の技術を活用し、人々の「安心、快適。達成感」の実現と、地球環境への貢献を目指しています。1906年の創業以来、計測と制御の技術を追求し、ホテルや空港をはじめとした建物の室内環境やセキュリティ、工場・プラントの省エネや環境対応、身近な暮らしの中では、ガス・水道メータや家庭向けの全館空調システム等の開発・設計を独自のソリューションでお届けしてきました。2012年4月に旧社名の株式会社 山武からアズビル株式会社に社名変更しています。azbilはオートメーション(automation)の技術によってグループ理念のキーワードである「安心、快適、達成感」のある場(zone)を実現(build)することを表しています。
労使関係では、1970年前後に経営と緊張感のある混迷の時代がありましたが、1975年に民主的な労働組合運営へと組織運営体制を刷新し、信頼の労使関係へ運動の方向性を大きく転換しました。アズビルの労使関係で特徴的なものの1つとして、労使協議制があげられると思います。労使双方が対等な立場に立ち、相互の信頼・理解・協力関係を保ちつつ、真摯に議論を重ねることで最善の策を導き出すことを目指しています。
現在、組合員は全国の約4,000名で構成されており、労働組合行動指針の1つである「組合員の豊かで実りある人生の実現をめざす」を活動のテーマとして、組合員の働きがいや、いい会社を目指す取り組みを進めています。
――儀式サービス制度導入の経緯を教えてください。
前述の1975年の民主化により、組合の運営が刷新され、福利厚生についても労使共同の「福祉ビジョン」が掲げられました。以降、様々な課題が労使協議を経て改善されてきました。儀式サービス制度は、こうした労使協議を経て1994年に制度として導入されています。全国儀式サービス様にはかなり初期の段階からお世話になっていると聞いています。
アズビル労働組合
入社した時から当たり前にあった制度。組合員が制度を目にする機会を増やす環境づくりを心掛けています。
―― 儀式サービス制度の評価はいかがでしょうか。
全国の組合員の皆さんはもちろん、そのご家族の身内も使える制度で、窓口も一本化されており、電話1本で制度が利用できる点が評価されていると思います。私自身、入社してから会社の制度として当然のようにあったので、何が評価のポイントか考えたこともありませんでした。そういう意味では、一番は会社の制度を使うという安心感ではないでしょうか。
―― 儀式サービス制度を導入してから心掛けている事、取り組んでいる事はございますか?
「葬儀」は普段は意識しない事なので、儀式サービス制度を知るきっかけを多くする環境づくりを心掛けています。例えば、定期的に年5回パンフレットを配布していますが、配布時期が近づきすぎないように意識しています。また、毎年の運動方針を決定する組合員会議時には、共済のラインナップの一つとしてあらためて組合員に儀式サービス制度についてお知らせをしています。さらに、労組のホームページだけではなく、会社人事部の共済ページにも儀式サービス制度を載せてもらっています。身内に不幸があった際に必要となる手続きの一覧に本サービスも掲載してもらっているので、組合員の目にもとまりやすいと思っています。従業員のために会社と組合が協力し、活動を続けることで、上司や職場委員、同僚など、必ず周りの誰かが知っている制度となっているのだと思います。
電話1本で利用できる制度なので、葬儀の制度があることだけでも覚えておいてください
――会員の皆様へメッセージをお願いします。
葬儀は突然で、そのタイミングで色々考えるのは大変なことです。日頃からそういった事を考えておく、準備をしておくことが大事だと思います。それでもいざという時、この制度は電話1本で利用できますので、こういう制度があるということだけでも覚えておくと安心です。そのために、パンフレットを家に持って帰る、目に見えるところに置いておく、そして、ご家族の方にも是非知らせておいてください。また、儀式サービス制度は、組合員の皆さん自身だけではなく、身内の方も利用できる制度なので、万が一の時の選択肢の一つとして持っていて欲しいなと思います。
社員の安心に繋がる生活の中の1つとして
――儀式サービス制度導入を検討されている担当者の皆様へメッセージがございましたら、お願いします。
「葬儀」は絶対にいつかはある事なので、納得できるものとしてこういう制度があるのはありがたいです。いざという時に、会社として、後悔のない社員の安心や社員の生活の中に関係する色々な制度の中の一つとして、検討してみてはいかがでしょうか。