年末年始に家族がお亡くなりになった場合-流れや葬儀の手配、注意点について紹介
2024年1月23日更新。
12月は寒さが一段と厳しくなり、一年の中でもお亡くなりになる方が多い時期となります。
葬儀について経験が少ない上に、
「年末年始に家族が亡くなってしまったら、どうしたら良いの?」と、
さらに不安になっている方もいらっしゃると思います。
ここでは「年末年始にお亡くなりになった場合の葬儀の手配」について、紹介します。
流れに沿って、注意点を交えながらお伝えします。
【もくじ】1.お亡くなりになった後の流れ2.年末年始でも変わらないこと3.年末年始のため、通常と変わること4.まとめ:年末年始でも、お亡くなりになった日に合わせて調整しましょう |
1.お亡くなりになった後の流れ
1-1流れの一覧
<お亡くなり当日>
①故人様の搬送先を決める
注意点
●病院は年中無休のため、すぐに故人様の搬送を求められる
対応策
●搬送先を危篤の段階で検討しておく
(年末年始は安置施設がおすすめ)
●搬送は葬儀社に依頼する
(葬儀社は年中無休のため、すぐに対応してくれる)
②葬儀社を手配する
③故人様を搬送する
④故人様を安置する
※各項目の詳細は以下をご参考ください。
病院や自宅で亡くなった後の流れ-連絡や搬送、ご安置や葬儀の手配について
<お亡くなり当日または翌日>
⑤葬儀の打ち合わせをする
注意点
●火葬場は年末年始に休業日がある
●宗教者は年末年始に多忙である
●状況により、葬儀・火葬が死後1週間以上後になる場合がある
●葬儀・火葬の日程に合わせて、故人様を1週間以上も安置する場合がある
●年末年始は、参列してほしい人に予定が入っていることが多い
対応策
●菩提寺に危篤の段階で相談しておく
●葬儀社に危篤の段階で相談しておく
●参列してほしい人が多く欠席する場合があることも理解して進める
●松の内を過ぎた後に葬儀を行うのも一案
⑥訃報の連絡(葬儀のご案内)をする
⑦葬儀の準備をする
<翌日以降(火葬の日程と宗教者の都合で決まる)>
⑧通夜を執り行う
⑨葬儀・告別式を執り行う
⑩火葬を行う
推奨
●金融機関が混み合う前に、まとまった現金を用意しておく
①〜⑦の葬儀を手配するまでは、通常時と同じ日程です。
⑧〜⑩の儀式を執り行う日程は、年末年始のため、大きく変わる場合があります。
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2.年末年始でも変わらないこと
2-1病院は年中無休のため、すぐに故人様の搬送を求められる
<病院側に配慮した対応>
お亡くなりになった後、故人様は病院の霊安室に運ばれ、安置されます。
しかし、霊安室はスペースに限りがあり、長く安置することができません。
そのため、深夜・早朝、年末年始に関わらず、病院から故人様を安置できる場所へ、すぐに搬送するように求められることが通常となっています。
<補足:火葬のみをお考えの場合>
お亡くなりになった後24時間は、法律により火葬することができません。
そのため、通夜および葬儀・告別式を行わない場合でも、火葬の日程まで、故人様をどこかに安置する必要があります。
<故人様の搬送先について>
○一般的には自宅
・仏間またはスペースを確保できる部屋
○難しい場合は安置施設
・マンションで運び込むのが難しい場合
・近所に知られたくない場合
○年末年始に関しては安置施設がおすすめ
・保冷設備が整っている
・故人様を少人数で見守る場合の負担減
・公営・民営・葬儀社直営などがある
※詳細は安置施設での安置がおすすめをご覧ください。
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2-2葬儀社は年中無休のため、すぐに対応してくれる
<故人様の搬送は、葬儀社に依頼する>
葬儀社は搬送の専用車両を持っており、運転にも慣れています。
そのため葬儀社に任せるのが安心です。
実際、年中無休のため、すぐに故人様をお迎えにきてくれます。
なお遺族が特定の葬儀社を指定しなければ、病院側が紹介してくれます。
しかし、結果的に必ずしも適した選択とは言えなかった場合も中にはあるようです。
また、格安を謳ったインターネット専門業者を通して依頼した場合にも、最小限に抑えたサービスが影響して、日程の調整不足で菩提寺とのトラブルに発展したケースがあるようです。
上記のような点に注意しながら、できれば危篤の段階で検討しておくと、万が一の際に慌てなくて済みます。
<補足:全国儀式サービスでも葬儀社を手配できます>
コールセンターは24時間365日ご相談・ご依頼を承っております。
日本全国で葬儀社を手配できます。
担当する葬儀社は、その地域に根差した、長年の信用がある葬儀社です。
故人様の状態や遺族の要望をお伺いして、適切なアドバイスをしながら、一緒に準備を進めてくれます。
年末年始、万が一の際はご連絡ください。
全国儀式サービス コールセンター
0120-491-499(通話料・相談料・紹介料無料)
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3.年末年始のため、通常と変わること
3-1火葬場は年末年始に休業日がある
<年末年始の休業日>
全国的に休業している日
○1月1日
友引の日(各自治体で対応が分かれる)
○令和5年12月28日
○令和6年1月3日
※友引は「友を引く」という意味から、火葬を避け、休業日とする自治体が多い傾向にあります。
参考:令和5年末~令和6年始における、東京都の各市区町村の火葬場
○お正月の三が日…休業
○年末年始の友引の日…対応が分かれる。
年末年始の火葬場の休業日は、葬儀社が把握していますが、市役所等の自治体のウェブサイトでも確認することができます。
<年内の最終営業日と年明けは混む>
12月はお亡くなりになる人が多い一方で年末年始の休業があるため、通常とは違い、予約で混み合います。
葬儀は火葬の日程に合わせて行うため、火葬の日程次第で、それまでの日程・準備も変わってくることを理解しておきましょう。
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3-2宗教者は年末年始に多忙である
<寺院・神社は特に忙しい時期>
寺院は、年末年始、除夜の鐘や初詣の対応のため、忙しくしています。
日本の葬儀の9割以上が、仏教による葬儀です。宗教者(僧侶)に葬儀に来ていただけるかという点も、葬儀の日程調整に大きく影響します。
<菩提寺がある方は早い段階で相談しておく>
菩提寺(ぼだいじ:ご先祖のお墓がある寺院)がある方は、危篤の状態になった時など、早い段階で相談しておきましょう。
菩提寺側も、万が一の際に都合を合わせやすくなります。
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3-3状況により、葬儀・火葬が死後1週間以上後になる場合がある
<火葬場の予約と宗教者の都合で決まる>
例:年末にお亡くなりになった場合
○年末に火葬を予約できない
○年末に宗教者の都合がつかない
時には、新年を迎えてから葬儀・火葬を行うことになります。
令和6年の東京都のように、お正月三が日に火葬場がお休みのところでは、4日以降は予約でいっぱいになることが予想され、結果的に葬儀が死後1週間以上後になることも少なくありません。
<葬儀社に早い段階で相談しておく>
葬儀・火葬の日程は、お亡くなりになった後でしか調整できません。
しかし、それ以外のこと(内容や予算等)については、葬儀社へ事前に相談しておくことができます。
万が一の際に冷静でいられない状態の中で物事を判断していくよりは、安心して進められると思います。
また事前に相談しておくことで、葬儀社からアドバイスを受けることもできます。
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3-4葬儀の日程に合わせて、故人様を1週間以上も安置する場合がある
<安置期間が延びると費用もかかる>
葬儀の日程が後ろに延びると、故人様を安置する期間もそれに合わせて長くなります。
安置する期間が長くなると、その分だけ、安置に関する費用がかかることを理解しておきましょう。
■安置施設で安置する場合
○安置施設の使用料(日数分)
○ドライアイスの使用料(日数分)
■自宅で安置する場合
○ドライアイスの使用料(日数分)
<安置が延びると精神的な負担も増える>
通常より長い期間安置していると、年末年始のお祝いムードの中で喪に服することになるため、精神的な負担になることがあります。
そういう場合は、「故人様と向き合う時間が増えた」と前向きに考えることが大切です。
<安置施設での安置がおすすめ>
○保冷設備が整っている
安置施設では、温度管理の行き届いた保冷庫で故人様の状態を保ちます。
自宅は、季節柄、暖房を使用するため部屋が暖かく、安置に向いていません。早い段階で納棺する等、故人様の状態を保つための配慮が必要になります。
○故人様を少人数で見守る場合の負担減
自宅で故人様を長く安置する場合、故人様の付き添いを、遺族が交代で行います。
その際に、少人数では体力的に負担が出てしまいます。その負担を減らすためにも有効です。
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3-5年末年始は、参列してほしい人に予定が入っていることが多い
<連絡に配慮する>
菩提寺の時と同様に、出来れば危篤の段階で連絡しておきましょう。万が一の際に、予定を合わせやすくなります。
年末年始は忙しいため、場合によっては電話がつながらないこともあります。
メールなども用いて知らせるようにします。
<参列者の移動・宿泊にも配慮する>
参列者は必要に応じて、移動手段や宿泊の手配をすることになります。
年末年始のため、交通費・宿泊費が通常時より高くなります。また席・部屋の確保も難しくなります。
<参列してほしい人が多く欠席する場合があることも理解して進める>
帰郷・家族の集まり・県外への旅行など、イベントと葬儀の日程が同日になることは多々あります。
そのため、年末年始は参列してほしい人が多く欠席し、想定より少ない参列者の中で葬儀を行うことも十分あると理解しておきましょう。
<松の内を過ぎた後に葬儀を行うのも一案>
故人様を1週間~10日間安置した後に葬儀を行う以外にも、故人様のお身体が傷まない内に火葬だけを先に行い、後日あらためて遺骨の状態で葬儀を行う方法もあります。
その場合、忌明け(四十九日)の前までに葬儀を行うことが一般的です。
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3-6金融機関が混み合う前に、まとまった現金を用意しておく
<現金払いが必要なものがある>
○火葬料
○お布施(菩提寺ではないお寺の僧侶を手配した場合)
○交通費(タクシー移動を想定しておく)
など
参考:年末年始に多い急死の検案料は、現金払いになる
お餅を喉に詰まらせての窒息死や、ヒートショックによる入浴中の突然死などは、検案になるのが一般的です。
その際には検案料が発生し、遺族が負担し、現金払いとなります。
※検案(けんあん):警察による検視で事件性がない場合に、警察の嘱託医または監察医が体表を検査して死因を調べること。
<年末年始の営業状況に注意しておく>
年末は特に金融機関の窓口・ATMが混み合います。営業時間が短縮されることもあります。
また地方の郷里に戻って葬儀を行う場合、いつも利用している銀行が近くに無い場合があります。
コンビニのATMを利用する場合も、ご利用の銀行が対応しているか、あらかじめ確認しておきましょう。
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4.まとめ:年末年始でも、お亡くなりになった日に合わせて調整しましょう
お亡くなりになる日を選ぶことはできないため、亡くなった日時に合わせて日程調整するしかありません。
年末年始に特有な状況を理解して、事前にできることを行いましょう。
<年末年始に特有な状況>
●火葬場は年末年始に休業日がある。
●宗教者は年末年始に多忙である。
●状況により、葬儀・火葬が死後1週間以上後になる場合がある。
●葬儀・火葬の日程に合わせて、故人様を1週間以上も安置する場合がある。
●年末年始は、参列してほしい人に予定が入っていることが多い。
<事前にできること>
○葬儀社を検討する。
○菩提寺に危篤の段階で相談する。
○親族や知人・友人に危篤を知らせる。
○まとまった現金を用意しておく。
もし、葬儀が年越しした後になった場合は、割り切って「故人様と向き合う時間が増えた」と前向きに考えましょう。
<全国儀式サービスも年末年始に葬儀を手配できます>
毎年、年末年始に日本全国からお問い合わせをいただいております。
コールセンターは年末年始も変わらず、24時間365日ご相談・ご依頼を承っております。日本全国で葬儀社を手配できます。
万が一の際はご連絡ください。
全国儀式サービス コールセンター
■お電話
0120-491-499
(通話料・相談料・紹介料、無料)
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