葬儀に関するコラム

お葬式の知識やマナー、宗派や喪主のこと、そして用語集など、知っておくべき情報をお届けします。ぜひご活用ください。

葬儀の流れ

2021年 04月 20日(火)

危篤とは?病院から家族の危篤連絡を受けたら?するべきことや考えておくこと

2024年1月22日更新。病院から危篤の連絡を受けたら、誰しもが冷静ではいられないはずです。しかしそんな中でも、親族への連絡や職場への対応など、しなければならないことはたくさんあります。このページでは大切な方が危篤を迎えた時にしなければいけないことや心構え、考えておきたいことをご紹介します。少しでもあなたの支えになればと思います。ぜひ参考にしてみてください。なお現在は感染症対策のため、多くの病院が面会を制限しています。面会できたとしても人数や時間が限定されるので、病院から危篤連絡を受けた際に詳細を確認しておきましょう。また、非常に考えたくないことだとは思いますが、状況に応じて「もしもの時を迎えた場合の直後に行うこと」「年末年始にもしもの時を迎えた場合」もご参考ください。なお、知人・友人が危篤の場合は「知人・友人が危篤の場合の面会/お見舞い」をご参考ください。         【もくじ】 1.危篤とは?  1-1「重篤」よりさらに深刻な状態  1-2自宅療養中に容態が悪化したら   2.病院から危篤の連絡を受けた場合にすること  2-1親族へ連絡する  2-2職場へ連絡する  2-3病院へ急ぐ   3.家族にできること  3-1大切な方のそばに寄り添う  3-2想いを伝える  3-3医師や家族・親族間で今後について相談する   4.もしもの時に備えて考えておくこと  4-1菩提寺を確認し相談する  4-2葬儀社を検討する  4-3まとまった現金を手元に置いておく   5.危篤の連絡を受けたら、周囲の協力を得て出来る限りのことをしましょう         1.危篤とは? 危篤とは命に危険が迫り、予断を許さない状態のことです。 病状の悪化や事故など、ひとことで危篤と言ってもその内容はさまざまです。緩やかに健康状態が悪化していくケースだけでなく、容態悪化と小康状態を繰り返すなど、不安定な時期が続く場合もあります。また、危篤状態から回復することもあります。       1-1「重篤」よりさらに深刻な状態 「危篤」と同じような意味を持つ言葉に「重篤」があります。どちらも病状の重い様子を表す言葉ですが、「危篤」という言葉の方がより予断を許さない状況で使われます。 医師の間では、命に危険な迫っている状態をご家族へ明確に伝えるため「危篤」を使用することが推奨されています。そのため病院から危篤の連絡があった場合、文字通り大変な状態であるといえます。       1-2自宅療養中に容態が悪化したら もしも自宅療養中に容体が悪化したら、主治医やかかりつけ医に至急連絡をとりましょう。 また日曜・祝日などで連絡がとれない場合は「119番で救急車を呼ぶ」「ケアマネージャーや介護ステーションに連絡する」などで対応します。   目次に戻る             2.病院から危篤の連絡を受けた場合にすること 2-1親族へ連絡する 危篤である旨を親族に連絡します。急を要する大切なことなので、できる限り電話で直接伝えるようにしましょう。   ■親族へ伝える項目 ●危篤者 ●危篤者の状態 ●入院先の病院名 ●病院の住所 ●面会の可否と詳細     <どの範囲まで連絡するか> 危篤状態の方から見て、3親等まで連絡するのが一般的です。 1親等が親子、2親等が祖父母と孫、3親等が叔父叔母(伯父伯母)や甥姪に当たります。もちろん、3親等内でなくても、特に関わりの深かった方や、最後に直接会わせてあげたいという方がいれば連絡しても構いません。     <遠方にいる親族への連絡> 危篤者との関係性によって判断しますが、いずれにせよ一報を入れておくのがよいでしょう。危篤連絡は来訪を促すものだけではありません。報告として事前にお伝えだけすることも考えてみてください。 なお遠方にいる方をお呼びする場合、宿泊費の立替といった対応も必要になるかもしれませんが、その際には適宜対応しましょう。     <あまり交流のない親族への連絡> 連絡を遠慮することもありますが、「連絡するべきかどうか」と悩んでいるのであれば、その相手にはぜひ連絡しましょう。「あの時、連絡しておけばよかった」という後悔が残らないようにしましょう。 無理に面会を促す必要はありません。どうしても面会がはばかられるという場合は、今の状況だけでもお伝えしておきましょう。     <電話以外での連絡について> もしも電話がつながらないようであれば、メールなどを用いて知らせましょう。   ■親族への危篤連絡のメール文例 件名:【ご連絡】父が危篤になりました。   花子さん 太郎の息子の一郎です。かねてより闘病中だった父の容態が急変し危篤状態になったと連絡を受けました。医師には今日か明日が山と言われています。 よろしければ、父に一目会っていただけないでしょうか。花子さんがいらしてくれたら、父もさぞ喜ぶと思います。 入院している病院は、●●県●●市の●●病院●号室です。 取り急ぎのご連絡です。状況を見てまたご連絡させていただきます。よろしくお願いします。   儀式 一郎       2-2職場へ連絡する <まずは一報を入れる> 危篤の連絡を受けたら、すみやかに職場へ連絡します。仕事を休まなければならない場合は、その旨も併せて伝えましょう。電話で連絡するのが基本です。 「深夜」「未明」など電話がはばかられる時間帯であれば、まずはメールで一報を入れ改めて電話します。   ■職場(上司)への危篤連絡のメール文例 件名:【ご連絡】父が危篤のため、お休みをいただきます   佐藤課長 夜分遅くに大変申し訳ございません。 私事で恐縮なのですが、父の危篤連絡を受けたため数日の休みをいただきたく、ご連絡いたしました。 急なことで大変申し訳ございません。場合によっては休暇が伸びることも考えられます。また状況がわかり次第ご連絡させていただきますが、ご迷惑をおかけすることご容赦ください。 夜分遅いこともあり、取り急ぎメールにて連絡させていただきました。詳細につきましては、明日の午前中にお電話にてお伝えいたします。 何卒よろしくお願いいたします。   儀式 一郎     <状況が整理できた段階で詳細を連絡する> 病院へ到着した後、大切な方の容態がある程度分かった段階で詳細を連絡します。電話での連絡が基本です。 見通しのつかない状況が続き、長期的に休む必要がある場合は、あらためて上司に相談しましょう。     <事前にやっておくと良いこと> 家族が入院していることを上司や部署内に相談しておくとよいでしょう。事前に部署内で状況を共有してもらうことで、もしもの時に引き継ぎなどの対応がしてもらいやすくなります。 また危篤での休暇取得は忌引きには当てはまらないので、有給休暇の取得状況を確認しておくと安心です。       2-3病院へ急ぐ 親族・職場へ連絡したら、至急病院へ駆けつけます。危篤後は状況がどのように変化するか分からないので、自宅と病院に距離がある場合は、着替えや現金(交通費・滞在費)の準備もしておきましょう。   目次に戻る             3.家族にできること 危篤の連絡を受けた後は、「自分にできることは何かないか」と思う方も多いのではないでしょうか? ここでは危篤状態にある方へ、家族としてできることをまとめました。それぞれ詳しくご紹介します。       3-1大切な方のそばに寄り添う そばに寄り添うことで、危篤状態にある大切な方へ安らぎを与えられます。これはあなたにしかできないことです。 症状や容態に合わせて、「語りかける」「手を握る」「身体をさする」などスキンシップをとるのもよいでしょう。 危篤状態と言ってもその症状はさまざまです。意識をなくしていることが多いですが、それ以外にも朦朧としていたり、一時的に回復し、食べ物や飲み物を欲したりすることもあります。 寄り添いながらも、状況に応じて医師の許可のもとケアをしてみましょう。       3-2想いを伝える 危篤状態では視覚を含め多くの感覚が低下していきます。しかしその中でも、聴覚は比較的最後まで失われないと言われています。 仮に反応がないとしても、その言葉は大切な方へ確実に届いています。大切な方への想いを耳元で目一杯言葉にしてあげてください。       3-3医師や家族・親族間で今後について相談する 治療など今後について、家族で意思決定が必要な場合もあります。医療従事者の方や家族間で相談し、納得のいく答えを出せるとよいでしょう。 大切な方が危篤状態にある時は、不安や緊張から冷静な判断ができない場合が多いので、一人で答えを出すよりも、様々な方とのコミュニケーションを多くとることで、満足のいく意志決定につながります。   目次に戻る             4.もしもの時に備えて考えておくこと 「もしもの時に備えた準備や行動は不謹慎だ」と思われる方がいるかもしれません。 しかし事前に考えておくことにより、もしもの時に判断しなければならないことが減るので、その分だけ気持ちの面での負担も変わってきます。       4-1菩提寺を確認し相談する もしもの時に備えて、関係のある菩提寺の連絡先を確認しておきましょう。 できれば連絡もして、「大切な方が危篤状態であること」「葬儀を依頼するかもしれないこと」を伝えておきましょう。菩提寺側も心構えができ、もしもの時に都合を合わせやすくなります。 菩提寺が遠方にある場合は、菩提寺に連絡して指示を仰ぎましょう。遠方でも熱心に出向いてくださる僧侶はたくさんいらっしゃいます。反対に「菩提寺は遠方なので僧侶は来てくれないだろう」と勝手に判断するとトラブルの元になるので注意しましょう。       4-2葬儀社を検討する 病院で最期を迎えた場合、故人様を病院内に長く安置できない場合が多く、速やかな搬送を求められます。 搬送は葬儀社に依頼するのが通常です(搬送用の車両を持っており、経験も豊富なため)。 病院側が紹介してくれる葬儀社に、搬送の流れでそのまま葬儀も依頼してしまう場合が多いですが、必ずしも適した選択とは言えない場合もありますので、どこの葬儀社にお願いするか考えておくと安心です。       4-3まとまった現金を手元に置いておく もしもの時には、すぐに支払いが必要なものもあります。 例えば、公営斎場を利用した場合の費用(火葬料・斎場使用料など)や、菩提寺とは別の僧侶を手配した場合のお布施(読経に対するお布施など)は、その場で支払うことが通常となっています。       また「もしもの時を迎えた場合の直後に行うこと」「年末年始にもしもの時を迎えた場合」についてまとめました。状況に応じてご参考ください。   目次に戻る             5.危篤の連絡を受けたら、周囲の協力を得て出来る限りのことをしましょう 病院から大切な方の危篤連絡を受けた後にまずやることは、基本的には「親族・職場への連絡」「病院へ急ぐ」「大切な方の側に付き添う」の3つです。 大切な方が危篤状態になると、ある程度覚悟していたとしても、大きく動揺してしまうものです。「自分がしっかりしなければ」と気丈に振る舞おうとする方もいらっしゃいますが、無理をする必要はありません。 周囲の人に相談して協力を得ながら、「大切な方と一緒にいる時間」を第一に考えて行動しましょう。 24時間365日、ご相談を受け付けております。早朝・深夜、祝日・連休・年末年始も、気兼ねなくご連絡ください。全国儀式サービス コールセンター■お電話0120-491-499(通話料・相談料・紹介料、無料)■メールお問い合わせページから相談する  

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葬儀の流れ

2022年 02月 26日(土)

病院や自宅で亡くなった後の流れ-連絡や搬送、ご安置や葬儀の手配について

2024年1月22日更新。大切な人がご臨終を迎えられた後は、深い悲しみによって冷静ではいられない状態になることがしばしばです。しかし、そのような状態にあっても、通夜や葬儀の準備を始め、ご遺族が行わなけれならないことは多岐にわたります。特に病院でお亡くなりの場合、故人様を病院内に長く安置できない場合が多く、速やかな対応を求められます。そのため、このページでは大切な方のご臨終直後(当日~翌日)に行うことを紹介いたします。直後の流れを知っているだけでも動きが円滑になり、結果として良いお別れができることへとつながると思います。ご遺族が行うことを順番に紹介しておりますので、ぜひ一度ご確認ください。もし読み進めるのが心情的に辛いようであれば、ブックマークに登録して万が一の際に備えるか、家族の方に代わりに読んでもらうようにしてください。         【もくじ】 1.病院でお亡くなりの場合の流れ  1-1.故人様の搬送先を決める  1-2.葬儀社を手配する  1-3.死亡診断書を受け取る  1-4.菩提寺や親族、会社に連絡する  1-5.病院から故人様を搬送する  1-6.故人様を安置する  1-7.葬儀の日程を決定する  1-8.葬儀の詳細内容を決定する   2.自宅でお亡くなりの場合の流れ  2-1.かかりつけ医がいる場合  2-2.かかりつけ医がいない場合   3.その他の場合について  ●旅行先や出張先でお亡くなりの場合  ●年末年始にお亡くなりの場合  ●生前に臓器提供や献体を希望していた場合   4.まとめ:お亡くなり直後の流れは、家族で確認しておくと安心です           1.病院でお亡くなりの場合の流れ <お亡くなり直後の流れ一覧> 1-1.故人様の搬送先を決める 1-2.葬儀社を手配する 1-3.死亡診断書を受け取る 1-4.菩提寺や親族、会社に連絡する 1-5.病院から故人様を搬送する 1-6.故人様を安置する 1-7.葬儀の日程を決定する 1-8.葬儀の詳細内容を決定する ※クリックすると詳細へ移動します。       1-1.故人様の搬送先を決める <最初に搬送先を決める理由> 多くの病院では霊安室(安置施設)がありますが、スペースに限りがあるため、故人様を病院内に長く安置できません。そのため、速やかな搬送が求められます。また、お亡くなりになった後24時間は火葬することができないため、故人様を安置する場所が必要となります。     <搬送先は一般的には自宅> ご自宅の場合は、仏間等、畳2枚分程度が確保できるお部屋に安置します。故人様の状態を保つために、安置するお部屋には出来れば空調設備があると良いです(特に夏期)。また入り口からお部屋までの動線も考慮しておきましょう(故人様を立てたりせず、横にした状態でお連れできると良いです)。なお、安置には最低でも畳2枚分必要です。これは故人様のための布団を敷き、枕元に「枕飾り」と呼ばれる祭壇を設置するためです。 ■枕飾り     <自宅が難しい場合は安置施設を利用> マンション等にお住まいで故人様を部屋に運び込むのが難しい場合、または近所に亡くなったことを知られたくない場合には、安置施設を利用します。安置施設は、葬儀社が運営する施設や、民営の施設があります。     <それぞれの安置場所の特徴> ■自宅 面会時間:自由。 設備:冷房とドライアイスで故人様の状態を保つ。 斎場への移動:必要(通夜、葬儀・告別式を行う場合)。 火葬場へ移動:必要。 施設利用費:自宅のため無料。 自宅の場合、故人様と自由に面会できます。ただし、親族や近所の方がお参りに来る可能性があるため、心情的に自宅を留守にはできなくなります。■葬儀社の安置施設 面会時間:時間が決められている。 設備:専用の保冷設備がある。    面会用の部屋(安置室・霊安室)がある。    故人様に付き添い可能な部屋を備えている所もある。 斎場への移動:不要(斎場内にあるため)。 火葬場へ移動:必要。 施設利用費:多くの場合、有料(単価×日数)。 葬儀社の安置施設の場合、複数の故人様をお預かりする場合があるため、面会の時間帯に加えて、面会1回あたりの時間も決まっていることが一般的です(1回あたり20~30分程度。ただし故人様に一晩中付き添うことが可能な部屋を除く)。■民営の安置施設 面会時間:比較的自由。 設備:専用の保冷設備がある。    面会用の部屋(安置室・霊安室)がある。    故人様に付き添い可能な部屋を備えている所もある。 斎場への移動:必要(通夜、葬儀・告別式を行う場合)。 火葬場へ移動:必要。 施設利用費:有料(単価×日数)。 民営の安置施設は、主に通夜や葬儀・告別式を行わない方向けの、安置に特化した施設であることが多いです。都市部を中心に最近増えています。     <公営斎場の安置施設について> 公営斎場(火葬場)にも安置できる施設がありますが、故人様を納棺した後でなければ、預かってもらえません。そのため、故人様を事前に納棺する場所が必要となり、直接の搬送先には選べません。また公営斎場内の火葬場や式場を利用することを前提とした上での安置となります(施設によっては予約が必要な場合もあります)。面会の際は、複数の故人様が預けられた場所で行われますので、制約・制限がたくさんあることを考慮に入れておきましょう。■公営斎場(火葬場)の安置施設 面会時間:時間が決められている。 設備:公営斎場によって異なる。保冷庫またはドライアイスで故人様の状態を保つ。 斎場への移動:不要(斎場内にあるため)。 火葬場へ移動:不要(斎場に併設されているため)。 施設利用費:多くの場合有料。(葬儀社・民営に比べると安い。単価×日数)。 故人様または喪主様が市民であることが主たる条件です。     <搬送が長距離になる場合> 例えば病院と自宅が離れていて県をまたいで搬送する場合には、長距離の搬送になります。長距離になるほど、費用が高くなるので、搬送業者(葬儀社)を手配する時に、搬送料金を確認しておきましょう。     <参考:搬送料金の目安> 一般的には車庫から病院を経由して安置場所までの距離で決まります。10kmまでで約20,000円。以降10kmごとに数千円が加算されていきます。その他、搬送状況によっても加算されます。○深夜・早朝は割増料金が加算。○高速道路の通行は実費分が加算。○長距離搬送はドライアイスの使用費が加算される場合が多い(1回分約1万円)。〇搬送距離241km越える場合はドライバーが2名となり人件費も加算。 ■寝台車 お亡くなり直後の流れ一覧に戻る       1-2.葬儀社を手配する <葬儀社を手配する理由> 以下の理由から、葬儀社に搬送をお願いすることが一般的となっています。○24時間365日対応してくれる○搬送用の車(寝台車)を持っている○搬送に慣れている     <手配する際に葬儀社へ伝えること> ○故人様のお名前、生年月日、年齢、性別、住所、電話番号○現在いる場所(病院)の名称、住所、電話番号○故人様の搬送先○ご連絡者の名前、住所、電話番号お客様の中には、深夜・早朝や祝日などに電話して良いか、気兼ねする方もいらっしゃいますが、葬儀社は24時間365日対応してくれますので、安心して連絡してください。     <事前に葬儀社を決めておくと安心> 故人様の搬送は、遺族が特定の葬儀社を指定しなければ、病院側が紹介してくれる葬儀社にお願いする場合がほとんどです。しかし、その流れで葬儀も依頼し、結果として必ずしも適した選択とは言えなかった場合も中にはあるようです。死に直面した遺族が、すぐに葬儀社を決定するのは難しいため、できれば危篤などの段階で、どこの葬儀社にお願いするか考えておきましょう。考えておけば、葬儀社探しに慌てることなく、故人様の安置までの流れがスムーズに進み、遺族の心理的負担も軽減されます。     <すぐに葬儀社を決められない場合> 故人様の搬送だけを病院側が紹介してくれた葬儀社に依頼するのも一案です。故人様を搬送する業者と、葬儀を施行する業者は同じでなくても構いません。取り急ぎ搬送だけを依頼し、その後、じっくりと葬儀社を検討することも可能です。     <全国儀式サービスを覚えておく> 「事前に考えておけば良い」と頭で分かっていても、なかなか行動に移すことが難しいのが現実です。そのため、「万が一の際は全国儀式サービスに依頼しよう」と心に留めておくだけでも構いません。全国儀式サービスは○日本の名立たる企業・団体の福利厚生として、葬儀をお手伝い・支援してきました。 契約企業・団体の一覧○30年に渡り築いてきた信用ある葬儀社網で迅速に対応いたします。 提携葬儀社の一覧○ご利用者様からもご満足の声をたくさんいただいております。 ご利用者様の声24時間365日、受け付けております。早朝・深夜、祝日・連休・年末年始も、気兼ねなくお電話ください。ご依頼後、提携している葬儀社が、故人様をお迎えに上がります全国儀式サービス コールセンター■お電話0120-491-499(通話料・相談料・紹介料、無料)■メールお問い合わせページから相談する お亡くなり直後の流れ一覧に戻る       1-3.死亡診断書を受け取る <死亡診断書について> 死亡診断書は、故人様の死亡確認をした医師が、死因・死亡時刻・死亡場所などを記載した書類です。死亡届と一体となっており、役所に提出する際に必要になります。死亡届を提出した後に渡される火葬許可証がないと、火葬ができません。     <原本の写しを複数枚とっておく> 死亡届(死亡診断書)を役所に提出すると原本は戻ってきません。葬儀後の諸手続きで必要となるため、必ず10枚程度コピーを取っておきましょう。なお病院で死亡診断書を再発行する際には費用が掛かります。金額は病院によって異なりますが、数千円くらい掛かるようです。再発行の前に念のため金額を確認しておくと安心です。■死亡診断書の写しが必要な手続き(一例)○年金受給権者死亡届(14日以内)○国民健康保険資格喪失届(14日以内)○介護保険資格喪失届(14日以内)○国民健康保険葬祭費支給申請書(2年以内)○国民年金の死亡一時金の請求(2年以内)○遺族厚生年金・遺族基礎年金の請求(5年以内)など生命保険の請求は、保険会社によって「原本での提出」や「所定用紙での提出」が必要な場合があります。その際には病院で診断書を発行してもらうことになります(有料)ので、保険会社に確認した上で準備を進めるのが確実です。 ■死亡届   ■死亡診断書 お亡くなり直後の流れ一覧に戻る       1-4.菩提寺や親族、会社に連絡する <基本は電話で行う> ご臨終の連絡は、電話が一番早く確実です。相手が電話に出ない、または電話できない状況にあれば、メールやLINEなどを活用します。     <親族へ連絡する> ①ご臨終の旨を端的に伝えます。②葬儀日程や場所については、「決まり次第すぐに連絡する」と伝えます。相手も心構えがしやすくなります。     <親族への連絡例(電話)> 儀式太郎の長男の一郎です。かねてから入院中だった父が本日息を引き取りましたので、まずはご連絡をさせていただきました。…ポイント①ご臨終の旨を端的に伝えるこれから自宅に連れて帰り、葬儀の打ち合わせを行います。日程や場所が決まり次第、追ってご連絡いたします。…ポイント②日程や場所は決まり次第伝える何かありましたら私の方に連絡をください。       <菩提寺へ連絡する> 菩提寺には、次のことを伝えます。①家族が亡くなったこと②葬儀に来ていただきたいこと③枕経をお願いしたいこと(僧侶のご都合を伺いながら)※①と②を伝えると、菩提寺の方がリードして詳細を聞いてくださることが多いです。詳細を聞いた上で戒名も授けてくださいます。※菩提寺…ご先祖のお墓がある寺院のこと。※枕経…安置した故人様の枕元でお経を読んでいただくこと。     <菩提寺へ連絡例(電話)> 儀式太郎の長男の一郎です。かねてから入院中だった父が本日息を引き取りました。…①家族が亡くなったことご住職に葬儀でのご供養(またはお勤め)をお願いしたいと思いまして、ご連絡させていただきました。これから葬儀社に火葬場や式場の空きを確認してもらいますが、まずはご住職のご都合を教えていただければと存じます。…②葬儀に来ていただきたいことまた可能でしたら、枕経もお願いしたいのですが、いかがでしょうか。…③枕経をお願いしたいこと(僧侶のご都合を伺いながら)       <会社に連絡する> 会社には次のことを伝えます。①家族の誰が亡くなったのか②葬儀と諸手続きのために忌引き休暇を取得したいこと     <会社への連絡例> 営業課の儀式一郎です。かねてから入院中だった父が本日息を引き取りました。…①家族の誰が亡くなったのか葬儀とその後の手続きなどのため、忌引き休暇をいただけますでしょうか。…②葬儀と諸手続きのために忌引き休暇を取得したいこと葬儀の日程や詳細は、これから自宅に搬送した後に決めていきます。業務の引継ぎなどについては改めてご相談させてください。ご迷惑をおかけしますがよろしくお願いいたします。       <補足:忌引き休暇について> ○取得方法について忌引き休暇の取得方法は会社や学校によって異なるため、会社であれば上司や人事課、学校であれば担任の教師に確認しましょう。〇忌引き日数の目安忌引き日数は、故人様との関係が深くなるにしたがって長くなります。亡くなった当日または翌日を1日目として計算するケースが多いようです。連絡した際に人事課に確認しましょう。   【参考:国家公務員の場合】配偶者:7日間父母:7日間子:5日間祖父母:3日間兄弟姉妹:3日間おじ・おば:1日間孫:1日間配偶者の父母:3日間配偶者の祖父母:1日間配偶者の兄弟姉妹:1日間子の配偶者:1日間兄弟姉妹の配偶者:1日間おじ・おばの配偶者:1日間※出典:人事院規則※「職員本人が代襲相続し、かつ、祭具等の継承を受ける場合」「職員と生計を一にしていた場合」を除く。 お亡くなり直後の流れ一覧に戻る       1-5.病院から故人様を搬送する 葬儀社が到着したら、故人様を寝台車に乗せて、安置場所へ向けて出発します。     <医療費の支払いについて> ほとんどの病院では、医療費や入院費の支払いは後日で良いとされています。出発までに、医師や看護師に支払いについて確認しておきましょう。     <寝台車に同乗する人について> 寝台車に同乗する人に決まりはありません。希望が有れば同乗できることが多いので、葬儀社に相談してみてください。車内のスペースの関係上、同乗できるのは1~2人となることが一般的です。寝台車は安置先までの搬送ですので、斎場などに安置する場合には、斎場からの帰宅手段も考えておきましょう。なお寝台車には同乗せず、葬儀社にお任せすることもできます。     <同乗しない人について> それ以外の同乗しないご家族は、自家用車や公共交通機関を利用します。     <補足①:自家用車での搬送について> 病院からの搬送は自家用車で行っても違法ではありません。ただし、故人様を寝かせた状態で搬送するためには、衛生面などで検討すべき事案が多いため、実際は葬儀社に依頼する方がほとんどです。     <補足②:死亡診断書の携帯について> 搬送時に死亡診断書を携帯しておくことは義務付けられていません。病院によってはその場で診断書を発行せず、後日発行するところもあります。しかし、搬送中に警察の検問や職務質問を受けた時に、死亡診断書を携帯していないと余計な時間がかかることがあるため、自家用車では搬送せず、葬儀社に依頼する方がほとんどです。 お亡くなり直後の流れ一覧に戻る       1-6.故人様を安置する <用意するもの(自宅で安置する場合)> ○着衣(病院で着せてくれた浴衣)○布団(シーツは葬儀社が用意することが多いです)○ドライアイス(葬儀社が準備します)○枕飾り一式(葬儀社が準備します)○お供え物(葬儀社に確認しましょう)     <手順> ①ご安置する部屋を整理する。②故人様を布団の上に安置する。③故人様にドライアイスの処置をする。④故人様の枕元に枕飾りを設置する。安置の詳細は「亡くなった方を安置する時に必要なこと」をご覧ください。 ■枕飾り お亡くなり直後の流れ一覧に戻る       1-7.葬儀の日程を決定する <決定する内容> ○喪主○日程(通夜、葬儀・告別式、火葬)○規模(参列者数)○場所(斎場)○形式(仏式・神式・キリスト教式等)葬儀社と打ち合わせを行って決めます。日程は、斎場・火葬場の空きと、宗教者・遺族の都合などを考慮して決定します。深夜・早朝にお亡くなりになった場合や、喪主が疲れている場合は、日程決定のみで一度打ち切り、時間をあらためて葬儀内容の詳細を決めていきます。 お亡くなり直後の流れ一覧に戻る       1-8.葬儀の詳細内容を決定する <決定する内容> ○予算 ※必ず伝えましょう。 ○故人様に関する事柄や要望 ・故人様の生年月日 ・故人様の好み ・故人様が葬儀に望んだこと ・葬儀に希望すること など ※必ず伝えましょう。○内容 ・祭壇(花祭壇・白木祭壇) ・棺 ・骨壺 ・料理(通夜振る舞い・精進落とし) ・返礼品(会葬返礼品・香典返し) ・供花 ・遺影写真 など     <打合せの際に用意・確認しておくもの> ○印鑑・朱肉○遺影に使う写真(紙またはデータ)○宗教・宗派の確認○宗教者の都合(または宗教者の連絡先)○戒名〇家紋(葬儀看板・高張提灯・会葬礼状などに用いられます)※高張提灯:斎場の入口に飾る提灯※葬儀看板:斎場を案内する立て看板     <ご臨終から安置までに約2時間、打合せに数時間が掛かる> 病院での処置にかける時間や、搬送距離などによっても異なりますが、故人様を安置するまでの内容が、わずか2時間で進行していきます。そして、お亡くなりになった時間にもよりますが、安置した後、その流れで葬儀の打合せを行います。事前に準備していない場合、打合せで内容が決まるまでに2~3時間かかるのが通常です。 お亡くなり直後の流れ一覧に戻る もくじに戻る           2.自宅でお亡くなりの場合の流れ   2-1.かかりつけ医がいる場合 <かかりつけ医とは> かかりつけ医は、普段から診察をお願いしている医師のことで、通常、以下のどちらかに該当する場合を指します。①病気で定期的に通院している場合②自宅療養中で訪問医療を受けている場合     <24時間以内にかかりつけ医の診察を受けている場合は、その医師に連絡する> 〇連絡時に伝える内容 ・故人様の氏名 ・住所 ・電話番号 ・診察券番号 ・現在の状況○その後の流れ かかりつけ医が到着後、状態を見て、死因を特定し、事件性がなければ、死亡診断書を発行してくれます。 死亡診断書を受け取った後は葬儀社に連絡して、故人様をご安置し直し、枕飾りなどの準備をします。 「死因を特定できない場合」「かかりつけ医の訪問が難しい場合」は、警察に連絡します。 警察が到着した後の流れは、2-2.かかりつけ医がいない場合をご覧ください。     <24時間以内にかかりつけ医の診察を受けていない場合は、119番(救急)または110番(警察)に連絡する> 詳細は、2-2.かかりつけ医がいない場合をご覧ください。         2-2.かかりつけ医がいない場合 <救急車を呼ぶか、警察を呼ぶか検討する> ○救急車を呼ぶ場合 生死が判断できない時 ・朝起きたら息をしていなかった ・帰宅したら風呂場で倒れていた など○警察を呼ぶ場合 明らかに亡くなっていると分かる時 ・死後数日が経過していると思われる ・事故死や自死 ・不自然な点があり、事件性が疑われる など※明らかに亡くなっている場合の注意点 亡くなっている人を絶対に動かしてはいけません。 警察および監察医の検査対象となりますので、ご遺体もご遺体の側にある物も動かさないようにしましょう。 大切な家族を失い、さらに警察への対応で精神的に大きな負担となることが予想されます。     <連絡する> 1)119番(救急)に連絡した場合○連絡時に伝える内容 ・連絡者のお名前 ・自宅の住所 ・連絡者の電話番号 ・現在の状況○その後の流れ 救急車が病院まで搬送します 救急隊員が状態を確認し、亡くなっている場合は、故人様を動かさないままにして、救急隊員から警察に連絡します。 警察が到着した後の流れは「2)110番(警察)に連絡した場合」をご覧ください。2)110番(警察)に連絡した場合〇連絡時に伝える内容 ・連絡者のお名前 ・自宅の住所 ・連絡者の電話番号 ・現在の状況〇その後の流れ①警察が捜査・検視を行う。 ・現場検証および事情聴取を行う。 ・検視…事件性の有無を調べること。②検視で事件性が無い場合は「検案」 警察の嘱託医または監察医が検案を行います。 ・検案…体表を検査して死因を調べること。②-A:「検案」で死因が特定された場合 死体検案書が発行されます。 ・死体検案書…死亡診断書と同じ効力を持ち、死亡届の手続き必要になる大切な書類。 死因特定後、故人様はご遺族の元に引き渡されます。葬儀社に連絡して搬送を依頼し、故人様を安置した後に葬儀の打合せを行います。②-B:「検案」で死因が特定されない場合 監察医が解剖を行います(行政解剖)。 ・解剖…体内を検査して死因を調べること。 死因特定後、死亡検案書が発効され、故人様は遺族の元に引き渡されます。③検視で事件性が疑われる場合、 監察医が解剖を行います(司法解剖)。   もくじに戻る           3.その他の場合について 場合ごとに記事をご用意しておりますので、そちらをご覧ください。 旅行先や出張先でお亡くなりの場合 年末年始にお亡くなりの場合 生前に臓器提供や献体を希望していた場合   もくじに戻る           4.まとめ:お亡くなり直後の流れは、家族で確認しておくと安心です 大切な方がお亡くなりになった直後は、冷静ではいられない状態の中で、一つひとつ判断して進めなければなりません。<お亡くなり直後の流れ一覧>①故人様の搬送先を決める②葬儀社を手配する③死亡診断書を受け取る④菩提寺や親族、会社に連絡する⑤病院を出て故人様を搬送する⑥故人様を安置する⑦葬儀の打合せを行うそのため、家族で相談しながら進めていくと確実です。事前に考えておけば良いと分かっていても、なかなか行動に移すことが難しい場合は、「万が一の際は全国儀式サービスに連絡しよう」と心に留めておくだけで構いません。24時間365日、葬儀のご依頼・ご相談を受け付けております。早朝・深夜、祝日・連休・年末年始も、気兼ねなくご連絡ください。全国儀式サービス コールセンター■お電話0120-491-499(通話料・相談料・紹介料、無料)■メールお問い合わせページから相談する 一緒に確認するご危篤・ご逝去でお急ぎの方へ  

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葬儀の流れ

2021年 12月 27日(月)

年末年始に家族がお亡くなりになった場合-流れや葬儀の手配、注意点について紹介

2024年1月23日更新。12月は寒さが一段と厳しくなり、一年の中でもお亡くなりになる方が多い時期となります。葬儀について経験が少ない上に、「年末年始に家族が亡くなってしまったら、どうしたら良いの?」と、さらに不安になっている方もいらっしゃると思います。ここでは「年末年始にお亡くなりになった場合の葬儀の手配」について、紹介します。流れに沿って、注意点を交えながらお伝えします。         【もくじ】 1.お亡くなりになった後の流れ 2.年末年始でも変わらないこと 3.年末年始のため、通常と変わること 4.まとめ:年末年始でも、お亡くなりになった日に合わせて調整しましょう         1.お亡くなりになった後の流れ   1-1流れの一覧 <お亡くなり当日> ①故人様の搬送先を決める 注意点 ●病院は年中無休のため、すぐに故人様の搬送を求められる 対応策 ●搬送先を危篤の段階で検討しておく  (年末年始は安置施設がおすすめ) ●搬送は葬儀社に依頼する  (葬儀社は年中無休のため、すぐに対応してくれる)②葬儀社を手配する③故人様を搬送する④故人様を安置する※各項目の詳細は以下をご参考ください。病院や自宅で亡くなった後の流れ-連絡や搬送、ご安置や葬儀の手配について       <お亡くなり当日または翌日> ⑤葬儀の打ち合わせをする 注意点 ●火葬場は年末年始に休業日がある ●宗教者は年末年始に多忙である ●状況により、葬儀・火葬が死後1週間以上後になる場合がある ●葬儀・火葬の日程に合わせて、故人様を1週間以上も安置する場合がある ●年末年始は、参列してほしい人に予定が入っていることが多い 対応策 ●菩提寺に危篤の段階で相談しておく ●葬儀社に危篤の段階で相談しておく ●参列してほしい人が多く欠席する場合があることも理解して進める ●松の内を過ぎた後に葬儀を行うのも一案⑥訃報の連絡(葬儀のご案内)をする⑦葬儀の準備をする       <翌日以降(火葬の日程と宗教者の都合で決まる)> ⑧通夜を執り行う⑨葬儀・告別式を執り行う⑩火葬を行う 推奨 ●金融機関が混み合う前に、まとまった現金を用意しておく①〜⑦の葬儀を手配するまでは、通常時と同じ日程です。⑧〜⑩の儀式を執り行う日程は、年末年始のため、大きく変わる場合があります。   もくじに戻る           2.年末年始でも変わらないこと   2-1病院は年中無休のため、すぐに故人様の搬送を求められる <病院側に配慮した対応> お亡くなりになった後、故人様は病院の霊安室に運ばれ、安置されます。しかし、霊安室はスペースに限りがあり、長く安置することができません。そのため、深夜・早朝、年末年始に関わらず、病院から故人様を安置できる場所へ、すぐに搬送するように求められることが通常となっています。       <補足:火葬のみをお考えの場合> お亡くなりになった後24時間は、法律により火葬することができません。そのため、通夜および葬儀・告別式を行わない場合でも、火葬の日程まで、故人様をどこかに安置する必要があります。       <故人様の搬送先について> ○一般的には自宅 ・仏間またはスペースを確保できる部屋○難しい場合は安置施設 ・マンションで運び込むのが難しい場合 ・近所に知られたくない場合○年末年始に関しては安置施設がおすすめ ・保冷設備が整っている ・故人様を少人数で見守る場合の負担減 ・公営・民営・葬儀社直営などがある ※詳細は安置施設での安置がおすすめをご覧ください。 お亡くなりになった後の流れに戻る         2-2葬儀社は年中無休のため、すぐに対応してくれる <故人様の搬送は、葬儀社に依頼する> 葬儀社は搬送の専用車両を持っており、運転にも慣れています。そのため葬儀社に任せるのが安心です。実際、年中無休のため、すぐに故人様をお迎えにきてくれます。なお遺族が特定の葬儀社を指定しなければ、病院側が紹介してくれます。しかし、結果的に必ずしも適した選択とは言えなかった場合も中にはあるようです。また、格安を謳ったインターネット専門業者を通して依頼した場合にも、最小限に抑えたサービスが影響して、日程の調整不足で菩提寺とのトラブルに発展したケースがあるようです。上記のような点に注意しながら、できれば危篤の段階で検討しておくと、万が一の際に慌てなくて済みます。       <補足:全国儀式サービスでも葬儀社を手配できます> コールセンターは24時間365日ご相談・ご依頼を承っております。日本全国で葬儀社を手配できます。担当する葬儀社は、その地域に根差した、長年の信用がある葬儀社です。故人様の状態や遺族の要望をお伺いして、適切なアドバイスをしながら、一緒に準備を進めてくれます。年末年始、万が一の際はご連絡ください。全国儀式サービス コールセンター0120-491-499(通話料・相談料・紹介料無料)   もくじに戻る           3.年末年始のため、通常と変わること   3-1火葬場は年末年始に休業日がある <年末年始の休業日> 全国的に休業している日○1月1日友引の日(各自治体で対応が分かれる)○令和5年12月28日○令和6年1月3日※友引は「友を引く」という意味から、火葬を避け、休業日とする自治体が多い傾向にあります。参考:令和5年末~令和6年始における、東京都の各市区町村の火葬場○お正月の三が日…休業○年末年始の友引の日…対応が分かれる。年末年始の火葬場の休業日は、葬儀社が把握していますが、市役所等の自治体のウェブサイトでも確認することができます。       <年内の最終営業日と年明けは混む> 12月はお亡くなりになる人が多い一方で年末年始の休業があるため、通常とは違い、予約で混み合います。葬儀は火葬の日程に合わせて行うため、火葬の日程次第で、それまでの日程・準備も変わってくることを理解しておきましょう。 お亡くなりになった後の流れに戻る         3-2宗教者は年末年始に多忙である <寺院・神社は特に忙しい時期> 寺院は、年末年始、除夜の鐘や初詣の対応のため、忙しくしています。日本の葬儀の9割以上が、仏教による葬儀です。宗教者(僧侶)に葬儀に来ていただけるかという点も、葬儀の日程調整に大きく影響します。       <菩提寺がある方は早い段階で相談しておく> 菩提寺(ぼだいじ:ご先祖のお墓がある寺院)がある方は、危篤の状態になった時など、早い段階で相談しておきましょう。菩提寺側も、万が一の際に都合を合わせやすくなります。 お亡くなりになった後の流れに戻る         3-3状況により、葬儀・火葬が死後1週間以上後になる場合がある <火葬場の予約と宗教者の都合で決まる> 例:年末にお亡くなりになった場合○年末に火葬を予約できない○年末に宗教者の都合がつかない時には、新年を迎えてから葬儀・火葬を行うことになります。令和6年の東京都のように、お正月三が日に火葬場がお休みのところでは、4日以降は予約でいっぱいになることが予想され、結果的に葬儀が死後1週間以上後になることも少なくありません。       <葬儀社に早い段階で相談しておく> 葬儀・火葬の日程は、お亡くなりになった後でしか調整できません。しかし、それ以外のこと(内容や予算等)については、葬儀社へ事前に相談しておくことができます。万が一の際に冷静でいられない状態の中で物事を判断していくよりは、安心して進められると思います。また事前に相談しておくことで、葬儀社からアドバイスを受けることもできます。 お亡くなりになった後の流れに戻る         3-4葬儀の日程に合わせて、故人様を1週間以上も安置する場合がある <安置期間が延びると費用もかかる> 葬儀の日程が後ろに延びると、故人様を安置する期間もそれに合わせて長くなります。安置する期間が長くなると、その分だけ、安置に関する費用がかかることを理解しておきましょう。■安置施設で安置する場合○安置施設の使用料(日数分)○ドライアイスの使用料(日数分)■自宅で安置する場合○ドライアイスの使用料(日数分)       <安置が延びると精神的な負担も増える> 通常より長い期間安置していると、年末年始のお祝いムードの中で喪に服することになるため、精神的な負担になることがあります。そういう場合は、「故人様と向き合う時間が増えた」と前向きに考えることが大切です。       <安置施設での安置がおすすめ> ○保冷設備が整っている安置施設では、温度管理の行き届いた保冷庫で故人様の状態を保ちます。自宅は、季節柄、暖房を使用するため部屋が暖かく、安置に向いていません。早い段階で納棺する等、故人様の状態を保つための配慮が必要になります。○故人様を少人数で見守る場合の負担減自宅で故人様を長く安置する場合、故人様の付き添いを、遺族が交代で行います。その際に、少人数では体力的に負担が出てしまいます。その負担を減らすためにも有効です。 お亡くなりになった後の流れに戻る         3-5年末年始は、参列してほしい人に予定が入っていることが多い <連絡に配慮する> 菩提寺の時と同様に、出来れば危篤の段階で連絡しておきましょう。万が一の際に、予定を合わせやすくなります。年末年始は忙しいため、場合によっては電話がつながらないこともあります。メールなども用いて知らせるようにします。       <参列者の移動・宿泊にも配慮する> 参列者は必要に応じて、移動手段や宿泊の手配をすることになります。年末年始のため、交通費・宿泊費が通常時より高くなります。また席・部屋の確保も難しくなります。       <参列してほしい人が多く欠席する場合があることも理解して進める> 帰郷・家族の集まり・県外への旅行など、イベントと葬儀の日程が同日になることは多々あります。そのため、年末年始は参列してほしい人が多く欠席し、想定より少ない参列者の中で葬儀を行うことも十分あると理解しておきましょう。       <松の内を過ぎた後に葬儀を行うのも一案> 故人様を1週間~10日間安置した後に葬儀を行う以外にも、故人様のお身体が傷まない内に火葬だけを先に行い、後日あらためて遺骨の状態で葬儀を行う方法もあります。その場合、忌明け(四十九日)の前までに葬儀を行うことが一般的です。 お亡くなりになった後の流れに戻る         3-6金融機関が混み合う前に、まとまった現金を用意しておく <現金払いが必要なものがある> ○火葬料○お布施(菩提寺ではないお寺の僧侶を手配した場合)○交通費(タクシー移動を想定しておく)など参考:年末年始に多い急死の検案料は、現金払いになるお餅を喉に詰まらせての窒息死や、ヒートショックによる入浴中の突然死などは、検案になるのが一般的です。その際には検案料が発生し、遺族が負担し、現金払いとなります。※検案(けんあん):警察による検視で事件性がない場合に、警察の嘱託医または監察医が体表を検査して死因を調べること。       <年末年始の営業状況に注意しておく> 年末は特に金融機関の窓口・ATMが混み合います。営業時間が短縮されることもあります。また地方の郷里に戻って葬儀を行う場合、いつも利用している銀行が近くに無い場合があります。コンビニのATMを利用する場合も、ご利用の銀行が対応しているか、あらかじめ確認しておきましょう。   もくじに戻る           4.まとめ:年末年始でも、お亡くなりになった日に合わせて調整しましょう お亡くなりになる日を選ぶことはできないため、亡くなった日時に合わせて日程調整するしかありません。年末年始に特有な状況を理解して、事前にできることを行いましょう。<年末年始に特有な状況>●火葬場は年末年始に休業日がある。●宗教者は年末年始に多忙である。●状況により、葬儀・火葬が死後1週間以上後になる場合がある。●葬儀・火葬の日程に合わせて、故人様を1週間以上も安置する場合がある。●年末年始は、参列してほしい人に予定が入っていることが多い。<事前にできること>○葬儀社を検討する。○菩提寺に危篤の段階で相談する。○親族や知人・友人に危篤を知らせる。○まとまった現金を用意しておく。もし、葬儀が年越しした後になった場合は、割り切って「故人様と向き合う時間が増えた」と前向きに考えましょう。<全国儀式サービスも年末年始に葬儀を手配できます>毎年、年末年始に日本全国からお問い合わせをいただいております。コールセンターは年末年始も変わらず、24時間365日ご相談・ご依頼を承っております。日本全国で葬儀社を手配できます。万が一の際はご連絡ください。全国儀式サービス コールセンター■お電話0120-491-499(通話料・相談料・紹介料、無料)■メールお問い合わせページから相談する 一緒に確認するご危篤・ご逝去でお急ぎの方へ病院や自宅で亡くなった後の流れ-連絡や搬送、ご安置や葬儀の手配について  

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2020年 01月 06日(月)

外出先で死亡したらどうなるの?

2024年1月22日更新。自宅や病院で亡くなった場合と比べ、外出先や旅行先などで死亡した場合はどのような手続きがあり、何が必要となるのかなど、不明なことが多く不安になるものです。この記事では、そのような状況で何が行われるのかを簡単にご紹介します。       【もくじ】 1.事故死や変死には警察の検視が必要 2.出張先や旅行先などで死亡したときは       1.事故死や変死には警察の検視が必要 医師が常駐している病院や介護施設以外で死亡した場合は、必ず医師の死亡の確認が必要です。 また、事故死や自殺などは警察医による検視が必要です。事故死の場合でも、病院へ運ばれ医師の診断を受けてから死亡した場合は病気による自然死と扱いは同じです。   事故や自殺、他殺などで遺体を目にしたら、絶対に遺体には手を触れずに警察に連絡します。 遺体検案の結果、死亡原因が分からない場合には行政解剖に、犯罪死の疑いがある時には司法解剖になります。     2.出張先や旅行先などで死亡したときは 出張先や旅行先などで死亡したときは、現地で火葬してから自宅に戻る方法と、遺体のまま自宅に搬送する方法があります。 国内であればどちらの方法も可能ですが、海外で死亡した場合には遺体での搬送ができなかったり、エンバーミングという消毒・防腐の処置を行わなければならないなど、国によってルールが異なりますので、現地の日本大使館や領事館などに相談する必要があります。   エンバーミングとは 血液系を利用して血液と防腐剤を完全に入れ替え、全身を灌流固定することです。 エンバーミングの日本での適切な実施と普及を目的とした「一般社団法人 日本遺体衛生保全協会/IFSA」によると、エンバーミングには4つの役割があるとされています。   ①消毒・殺菌感染症の原因となる病原菌・ウイルスの有無にかかわらず、危険な感染を防ぐために、ご遺体の消毒・殺菌を行います。 ②腐敗の防止ご遺体は、死後すぐに体内から腐敗が進むので、できるだけ早く薬剤で腐敗防止を行わなければなりません。処置を施すことにより、臭いもほとんど感じられなくなります。 ③修復・化粧処置を施すことにより、生前の安らかなお顔を取り戻し、故人に対してご遺族の心にいい思い出を残せるようになります。 ④心ゆくまでのお別れ衛生的に安全となったご遺体と心ゆくまでゆっくりとお別れできます。10日から2週間程度は安全に保たれます。       目次に戻る       24時間365日、ご相談を受け付けております。早朝・深夜、祝日・連休・年末年始も、気兼ねなくご連絡ください。全国儀式サービス コールセンター■お電話0120-491-499(通話料・相談料・紹介料、無料)■メールお問い合わせページから相談する

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2019年 12月 02日(月)

危篤や臨終を告げられたら… 各状況下での連絡について

2024年1月22日更新。家族が危篤になったら誰しも動揺し平常心ではいられないことでしょう。誰にどのように連絡すれば良いのか?どのタイミングでの連絡が良いのか?悩んでしまいます。このコラムでは、危篤や臨終時における身内の対応や、臨終後の訃報についてご紹介します。 【もくじ】 ・危篤になったら一刻も早く会わせたい人へ連絡 ・臨終を告げられたら ・自宅で亡くなった場合 ・近所の方に訃報を知らせる方法   危篤になったら一刻も早く会わせたい人へ連絡 病状が悪化して危篤状態に陥ったときは、一刻も早く親族や親しい友人などに、最期の別れに間に合うよう連絡します。勤務先の上司や先輩、仕事関係の目上の人でも、電話での連絡が一般的ですが、不在時や相手先の都合が分からない時にはメールを利用するのも良いと思います。しかし、緊急性が高いため、電話で連絡するのがいちばん確実です。遠方に住む家族や親族には、交通事情も考え、医師と相談して少し早めに連絡する必要があります。 臨終を告げられたら 医師から臨終を告げられたら、最期を看取った人、その場に居合わせた人のうち、血縁の近い人から「末期の水」を取ります。また、危篤と臨終がほとんど同時の場合は、まだ連絡の終わっていない親族に知らせましょう。その後、本人の勤務先や学校、知人などに亡くなった連絡をします。   自宅で亡くなった場合 医師がそばにいない状況で、自宅で亡くなった場合、かかりつけの医師がいればその医師に死亡確認をしてもらい死亡診断書を発行してもらいます。かかりつけ医がいない場合には警察に連絡し、検案をしてもらった後に死体検案書を発行してもらいます。   近所の方に訃報を知らせる方法 忌中紙に関して 以前はその家庭に不幸があったことを近隣に知らせる意味で、玄関先に「忌中」と書いた紙を貼っていました。近年では以下の3つの理由から貼ることは少なくなり、首都圏ではほとんど見かけなくなりました。 ①防犯上の理由 忌中紙には葬儀の日時なども記載されているので葬儀当日に留守にしていることがわかることから、空き巣に狙われることを防ぐため、と言われています。 ②通信手段の発達 わざわざ玄関先に忌中紙を貼らなくても携帯電話やメールなどでその旨を知らせることができるため、貼る必要性が低くなっています。 ③家族葬の増加と斎場葬の一般化 家族葬の増加でそもそも近隣の方にお知らせをしない、という家庭も増えてきました。また、自宅で葬儀を執り行わず、斎場での葬儀が多くなっており、特に首都圏では住宅事情もあり、故人が亡くなってから一度も自宅に戻らないというケースも増えてきたことも理由になっています。   忌中紙は忌中の間、つまり仏式では四十九日までは貼っておくものでしたが、最近では貼らないか、貼っても通夜・葬儀の当日にははがすことがほとんどです。これには長く貼っておくと葬儀後に関わる業者(墓地・墓石・返礼品・遺品整理など)からの営業が続く、といったことにも理由があるようです。   死亡通知状の作成 葬儀や告別式の日程を近隣に知らせるために、死亡通知状を町内会の掲示板に出す場合があります。文面は前文やあいさつなどを省き、訃報のタイトルの下に本人死亡の通知と葬儀・告別式の日取り、時間、住所を簡潔に記します。 この訃報紙も忌中紙と同様の理由で、最近では首都圏を中心に貼らないことが多くなっています。貼るか貼らないかは遺族の意向で決めて良いでしょう。       24時間365日、ご相談を受け付けております。早朝・深夜、祝日・連休・年末年始も、気兼ねなくご連絡ください。全国儀式サービス コールセンター■お電話0120-491-499(通話料・相談料・紹介料、無料)■メールお問い合わせページから相談する

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2019年 12月 02日(月)

役所への届け出と火葬・埋葬許可証

2024年1月22日更新。身内が亡くなった際、葬儀の準備だけをすれば大丈夫だと思っていませんか?実は、それだけではダメなのです。 故人が死亡したことを役所に伝える「死亡届」を提出するなど、葬儀の前にしなくてはならない大事な手続きがあります。ここでは、身内が亡くなった時に真っ先に行う手続きについてご紹介します。       【もくじ】 1.死亡届は7日以内に出す 2.届け出に際しては代行も可能 3.火葬許可証と埋葬許可証 4.火葬できるのは死後24時間経過後       1.死亡届は7日以内に出す 亡くなった時には、医師に臨終を確認してもらい、死亡診断書を作成してもらいます。 死亡診断書は死亡届と一緒になっていて、7日以内に役所へ届け出なければいけませんが、実際には火葬日までに提出しなければならないため、亡くなられてから2~3日で提出することがほとんどです。 届出が可能な役所は、①亡くなった方の本籍地②亡くなられた場所③届出人の現住所地の3か所となります。   死亡診断書   死亡届     2.届け出に際しては代行も可能 死亡届は市区町村の役所に提出しますが、死亡届の窓口に関しては土・日・祝日問わず24時間体制で受け付けているところがほとんどです。 届け出は親族が行うことが多いですが、場合により葬儀社や知人の代行も許可されています。 ただし、死亡届の記入は基本的に届出人が行います。届け出には届出人の印鑑が必要です。     3.火葬許可証と埋葬許可証 死亡届を提出すると火葬許可証が発行されます。 そして火葬の際、火葬場にこの許可証を提出すると火葬の証明が記入され、これが埋葬許可証となります。 埋葬許可証は、納骨時に必要となる大切なものなので、それまで大切に保管しましょう。   火葬・埋葬許可証の内容 火葬・埋葬許可証に記載されてくる項目は以下の10項目です。 ①死亡者の本籍②死亡者の住所③死亡者の氏名④性別⑤出生年月日⑥死因(法定伝染病、その他)⑦死亡年月日⑧死亡の場所⑨火葬または埋葬の場所⑩申請者の住所・氏名および、死亡者との続柄(夫・妻・父・母・○男・○女・その他)     4.火葬できるのは死後24時間経過後 墓地・埋葬に関する法律により、「埋葬又は火葬は、死亡後24時間を経過した後でなければ、これを行ってはならない」とされています。 最近増えてきた通夜・告別式を行わない「火葬式」を希望される方の中には、「故人を病院から直接、火葬場に連れていきたい」と言われる方がおりますが、それは出来ませんので注意をしてください。 ただし、法律に定められた感染症(一類感染症、二類感染症、三類感染症または新型インフルエンザ等感染症)に感染している故人はその限りではありません。       目次に戻る       24時間365日、ご相談を受け付けております。早朝・深夜、祝日・連休・年末年始も、気兼ねなくご連絡ください。全国儀式サービス コールセンター■お電話0120-491-499(通話料・相談料・紹介料、無料)■メールお問い合わせページから相談する  

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葬儀の流れ

2019年 11月 22日(金)

故人様の安置について-安置が必要な理由から、流れ・方法、注意点までを紹介

2024年1月22日更新。安置(あんち)は文字通り、故人様をある場所に寝かせた状態にしておくことを言います。「安置はなぜ必要?」「どこに安置したらいいの?」「どのように安置したらいいの?」この記事では、上記のような安置に関する疑問について、お答えしていきます。最近増えつつある、通夜や葬儀・告別式を行わない「直葬」や「火葬式」と呼ばれる形式をお考えの方は、お別れの時間をきちんと取る上で「安置」は重要なポイントとなりますので、確認しておくと安心です。         【もくじ】 1.安置とは 2.安置までの流れ 3.安置する場所 4.安置のために用意するもの 5.安置方法 6.安置後(納棺までの間)に行うこと 7.神道・キリスト教の場合の安置 8.まとめ:安置は「故人様と直に接する」貴重な時間。安置場所を十分に検討しましょう         1.安置とは <安置の概要> 安置とは、棺に納めるまでの間、故人様を寝かせた状態にしておくことを言います。布団に寝かせ、身支度を整え、枕元に供物を供えるのが一般的です。       <安置が必要な理由> 通常、お亡くなりになった後24時間は、法律により火葬することができないためです。その間は、故人様をどこかに安置しておかなければなりません。※伝染病による死亡を除く。なお、多くの病院には霊安室(安置施設)がありますが、スペースに限りがあるため、故人様を病院内に長く安置しておくことは、通常できません。そのため、ご臨終後1~2時間の内に、葬儀社を手配して、寝台車で故人様を病院から自宅、または安置施設へと搬送します。   もくじに戻る             2.安置までの流れ   ①故人様の搬送先の決定②搬送の依頼(葬儀社の決定) ③死亡診断書の受け取り(深夜の場合は翌日に病院に再訪し受け取る)④故人様の搬送⑤故人様の安置⑥菩提寺・親族・会社へ連絡 ※病院でお亡くなりの場合の流れ。     故人様を安置した後は、納棺(故人様を棺にお納めする)まで、そのままの状態にしておきます。安置している間は、故人様に付き添うことのできる貴重な時間となります。そのため、「安置場所をどこにするか」は、大変重要です。①~⑤の詳細は、病院や自宅で亡くなった後の流れ|連絡や搬送、ご安置や葬儀の手配についてをご覧ください。   もくじに戻る             3.安置する場所   ①自宅 ②安置施設 が主なものとして挙げられます。     3-1自宅 一般的に多いとされるのが自宅です。故人様と自由に面会できることが利点です。     <自宅に安置する際のポイント> ○仏間や畳3枚分の広さを確保できる部屋を選ぶ。○故人様の状態を保つために、エアコンなど空調設備のあることが望ましい(特に夏季)。○玄関から部屋までの動線も考慮しておく。※故人様の運び入れと共に、納棺後には柩の運び出しが必要になります。故人様を立てたりせず、横にした状態でお連れできると良いです。         3-2安置施設 ○マンション等にお住まいで故人様を部屋に運び込むのが物理的に難しい場合○近所に亡くなったことを伏せておきたい場合には、安置施設を利用します。     <故人様との面会に注意> 安置施設では、面会に条件が設けられていることが多いので、利用前に確認しておくことができると安心です。一般的な傾向としては以下の通りです。○葬儀社の安置施設・面会できる時間帯および1回あたりの面会時間が決められていることが多い。○民営の安置施設・安置に特化した施設であることが多いため面会は比較的自由。※貸し斎場の安置施設などは、安置した斎場で葬儀を行うことを前提としている施設もあるため、確認が必要。○公営斎場の安置施設・納棺した状態でないと預かってもらえない場合が多い。そのため、安置施設に到着する前に、葬儀社の安置施設で納棺を済ませることが必要。・面会時間が決められていることが多い。・また複数の故人様が預けられた場所で面会するので、制約・制限が多い。全国儀式サービスをご利用になる方は、自宅または葬儀社の安置施設を選ばれることが多いです。なお安置施設には、面会以外にも、○設備○斎場への移動○火葬場への移動○施設の利用料○自宅からの距離といった選ぶ際の特徴があります。詳しくはそれぞれの安置場所の特徴をご参考ください。         3-3補足:火葬のみの形式で行う際は要注意 通夜や葬儀・告別式といった儀式を行わない「直葬」や「火葬式」と呼ばれる形式を選択する場合には、故人様の安置場所ついて注意しておきましょう。なぜなら、費用を極端に抑えたプランの場合には、安置施設で故人様を安置することが多く、安置した後は、○納棺は葬儀社の手によって行われることが多い(立ち会えない)。○火葬当日まで故人様に会えない。○当日も「故人様と対面してお別れする時間」を十分に確保できない。ということが起こる傾向にあるからです。そのため、「面会の有無」「面会できる時間帯」「面会時間」について、依頼前に確認して検討できると安心です。   もくじに戻る             4.安置のために用意するもの   自宅で安置する場合には、故人様を寝かせる布団を用意します。それ以外は基本的には葬儀社が準備してくれます。     4-1安置に必要なもの一覧 ○布団 ・敷き布団と掛け布団を1枚ずつ用意。 ・枕も用意します。 ・自宅でベッドを使用していた場合は、それを利用する場合もあります。○シーツ ・シーツは病院を出るときに故人様を包んでいたシーツをそのまま使います(葬儀社が用意)。○着衣(病院で着せてくれた浴衣を使用)○ドライアイス(葬儀社が準備)○枕飾り一式(葬儀社が準備)○お供え物(葬儀社に確認、または遺族が用意)安置施設で安置する場合は、葬儀社が全て用意してくれます。   もくじに戻る             5.安置方法   ①ご安置する部屋を整理する ②故人様を布団の上に安置する ③故人様にドライアイスの処置をする ④故人様の枕元に枕飾りを設置する   ①は、自宅で安置する場合に行います。②~④は、葬儀社が手伝ってくれます。     5-1ご安置する部屋を整理する ○病院から搬送している間に、別の家族が整理することが望ましいです。         5-2故人様を布団の上に安置する ○布団を敷き、その上にシーツを敷きます。○故人様を北枕にして寝かせます。 ※1○顔を白布で覆います。○両手を胸元で合掌させ、指先に数珠を掛けます。○布団の上の胸のあたり、または枕元に、「守り刀」を置きます。魔除けの意味があります。葬儀社が用意してくれます。 ※2         5-3故人様にドライアイスの処置をする ○葬儀社が添えてくれます。         5-4故人様の枕元に枕飾りを設置する ○枕飾りの台を、故人様の頭の上か横に置きます。○香炉(線香)、ろうそく、花立て(樒を1本または白菊1本)、鈴、水、枕飯、枕だんごを供えます。 ※3○故人様の枕元に逆さ屏風を置きます。 ※4 ※5       ※1:北枕部屋の間取りなどで北枕が難しい場合には、西枕にします。北枕(西枕)は、お釈迦様が亡くなられた時に、「頭は北で顔は西を向き、お身体の右側を下にして亡くなられた」ことに由来すると言われています。頭北面西右脇臥(ずほくめんさいうきょうが)と呼ばれます。枕を低くすると、口が開いたり、体液が出てくることがあるので気を付けます。     ※2:守り刀葬儀社が専用の守り刀を持参します。または自宅にあるカミソリやナイフ、ハサミなどで代用されます。     ※3:枕飾り宗派によって多少の違いがあります。状況により全部揃わない場合は、香炉、ロウソク、花、線香程度を用意します。仏壇にある三具足(香炉・花立て・燭台)を一時的に使用することもあります。葬儀社に依頼すると、葬儀に必要な品目の一つとして、枕飾り一式を用意してくれます。     ※4:逆さ屏風逆さ屏風は、「逆さごと」と呼ばれる風習の一つで、枕屏風を逆さにして立てることを言います。また同時に、故人様のお姿が外部に見えないようにする目的も含んでいたようです。枕屏風は、丈の低い屏風で、もともと風や寒さを防ぐため、枕元に置いて使用されていました。最近は枕屏風のない家が多くなったため、省略されることが多いようです。葬儀社が用意してくれた場合には、それを用います。     ※5:逆さごと人が亡くなった時に行われる昔からの習慣。「日常の行為を正反対に行う」ことを言います。○北枕○掛け布団の上下を逆にする○逆さ屏風○逆さ水(故人様の身体を洗い清める際、水にお湯を足して適温にする)○死装束を左前にして着せる○足袋を左右逆にして履かせるなどがあります。         5-5補足:枕飾りの例   ①香炉  線香を立てます(宗派による)。     ②ろうそく  火を灯します。     ③花立て  樒を1本または白菊1本供えます。     ④鈴  仏壇に置いていたものを置きます。     ⑤水  湯飲み茶碗またはコップに入れます。     ⑥枕飯(まくらめし)  故人様が使っていたお茶碗にごはんを山盛りにして丸く整え、その中心に故人様の使っていたお箸を真っ直ぐに突き立てます。     ⑦枕だんご  上新粉で作っただんごを、お皿に盛るか、白紙を敷いた三方に載せます。     ※①②は、昔は、ろうそく・線香を絶やさないように誰かが見守っていましたが、今では防災上の観点から、故人様に付き添っている間だけ灯すことが一般的となっています。※⑦は、個数については諸説あり、地域によってお供えするだんごの数が異なります。6個、7個、13個、49個などがあります。

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葬儀の流れ

2024年 02月 02日(金)

訃報連絡と葬儀のご案内-伝える相手や手段、内容や文例を紹介

万が一の際には、親族を始め、関係各所に対して、亡くなったことや葬儀のことについて、連絡をしなければなりません。家族を亡くした後の大変な悲しみの中で、情報を正確に伝えていくのは、実は負担の大きいことです。そこでこの記事では、「いつ」「誰に」「何を」「どのように」伝えれば良いかを解説します。ご臨終直後には行うことが数多くあるため、その負担を少しでも減らしていただければと思います。         【もくじ】 1.訃報連絡と葬儀のご案内  1-1訃報連絡とは  1-2葬儀のご案内とは  1-3通知するタイミング   2.訃報連絡  2-1連絡する人  2-2連絡する相手  2-3連絡する手段  2-4連絡する内容  2-5訃報連絡の文例   3.葬儀のご案内と併せた訃報連絡  3-1連絡する人  3-2連絡する相手  3-3連絡する手段  3-4連絡する内容  3-5連絡の文例  3-6連絡する際の注意点   4.葬儀後の訃報連絡   5.まとめ:伝える相手に配慮して速やかに連絡しましょう           1.訃報連絡と葬儀のご案内   1-1訃報連絡とは 家族が亡くなったことを知らせる連絡のことです。家族が亡くなった後、すぐに知らせるのが基本です。         1-2葬儀のご案内とは 葬儀に関する内容を知らせる連絡のことです。葬儀の日程などが決まってから、知らせます。         1-3通知するタイミング 病院で亡くなった後の流れを例にとると、以下のようになります。訃報連絡は、相手によって通知するタイミングが異なります。     <お亡くなり直後> ■病院での対応①お帰り先を決める②葬儀社を手配する(搬送を依頼する)③訃報連絡する 伝える相手:親族・菩提寺・会社など ※詳細は、第2章で解説します。④死亡診断書を受け取る⑤故人様をお帰り先(安置先)へ搬送する   ■お帰り先(自宅や斎場など)での対応⑥故人様をお帰り先で安置・焼香する⑦葬儀社と打ち合わせする⑧葬儀のご案内と併せて訃報連絡する 伝える相手:参列してほしい方 ※詳細は、第3章で解説します。       <葬儀後> ⑨訃報連絡する 伝える相手:葬儀にお呼びしなかった方 ※詳細は、第4章で解説します。   もくじに戻る           2.訃報連絡   2-1連絡する人 ○喪主にあたる人が中心となって行います。喪主はご遺族の代表として葬儀を主催する責任者です。喪主にあたる人が高齢などのために負担が大きい場合や、取り乱して連絡できる状態ではない場合には、家族または親族が代行して連絡します。         2-2連絡する相手 ①家族(離れて暮らしている方)②親族③菩提寺(先祖の眠るお墓がある寺院)④故人様の非常に親しかった友人・知人⑤家族の勤務先・通学先などが挙げられます。     <①家族 ②親族> 故人様の血縁関係が深い方から順に連絡していきます。遠方にいる場合は、到着に時間が掛かるため、早く知らせる必要があります。       <③菩提寺> 葬儀(での読経)や戒名を依頼します。葬儀社との打ち合わせで葬儀の日程を決める際に、僧侶のご都合が優先されるため、早い段階で連絡します。       <④故人様の非常に親しかった友人・知人> 葬儀の時に参列してほしい方となります。ご遺族が把握している範囲で連絡します。葬儀の内容が決まり次第、再度連絡することになるため、確実につながる連絡先を確認しておきましょう。       <⑤家族の勤務先・通学先> 忌引き休暇を取得するために連絡します。後日に手続きが必要となる場合もあるので、確認しておきます。連絡先としては、勤務先:上司または総務通学先:担任の先生などが該当します。         2-3連絡する手段 ○電話○メール(電話がつながらない場合など)できる限り早く伝える必要があるため、電話を使うことが一般的です。近年、メールで連絡することも増えてきましたが、正式な方法として一般化されているとはいえません。そのため、目上の方には電話での連絡が好ましいでしょう。またメールは相手の方が気づくまでに時間が掛かることも多々あります。その点にも留意しておきましょう。         2-4連絡する内容 ○故人様が亡くなったこと正確にわかっているのであれば日時も伝えます。死因などは必ずしも伝える必要はありませんが、聞かれた場合は応えられる範囲で答えましょう。         2-5訃報連絡の文例 ○○○○の長男の△△です。かねてより病気療養中だった父が、先ほど息を引き取りました。通夜・葬儀につきましては、日程が決まり次第追ってご連絡いたします。父の遺体はいったん自宅へ連れて帰ります。そこから葬儀の詳細の打ち合わせとなります。なにかありましたら、私の携帯電話090-0000-0000までご連絡ください。   もくじに戻る           3.葬儀のご案内と併せた訃報連絡   3-1連絡する人 ○喪主○遺族葬儀に呼ぶ人の範囲が広い場合など、喪主の負担が大きくなる時は、遺族で分担します。また、葬儀に呼ぶ人と関係の深い方が連絡することも多いです。その際は「本来は喪主から連絡を差し上げるべきところ」など、ことわりを入れるとより丁寧に伝わります。分担をした場合は、基本となるメモを手元に置き、時間や場所(住所)が正確に伝わるようにします。         3-2連絡する相手 ○親族○故人様の知人・友人○家族の知人・友人(会社関係なども含む)○地域や近所にお住まいの方などが挙げられます。葬儀の打ち合わせの際に検討した「葬儀に呼ぶ人の範囲」に沿って、故人様との関係が深い方から順に、ご案内していきます。葬儀に呼ぶ人の範囲が広い場合は、各お付き合いのあるグループの中で、代表者または中心人物となる人を選定し、その人に連絡して、広く知らせていただくように依頼します。連絡漏れが出ないように、連絡する相手のリストを作成しておくと良いです。         3-3連絡する手段 ○電話○FAX○メール○ご案内状が挙げられます。     <電話> ご臨終から数日中に葬儀を行うケースが多いため、最も一般的な手段となっています。例えば、亡くなった翌日に通夜、翌々日に葬儀・告別式を行う場合は、案内状を送っていては間に合いません。       <FAX> 会社関係などには、FAXで連絡をするケースもあります。葬儀の日時だけでなく、斎場の住所・電話番号・地図なども掲載して送れるため、伝え間違いが少なく、良く利用されてきた方法です。葬儀社が案内用紙を作成してくれることもあります。       <メール> 最近増えてきている手段です。○電話がつながらない時○広い範囲(会社関係・学校関係)に伝える時など、必要に応じて活用します。       <ご案内状> 社葬や団体葬などの準備期間が十分にある場合などには、ご案内状できちんと通知します。時間に多少の余裕があるとはいえ、相手の都合を考慮して、できる限り早く手元に届くように送ることが大切です。         3-4連絡する内容 以下6点になります。情報を正確に伝えられるよう、心掛けます。電話やメール、ご案内状の場合も、伝える内容に違いはありません。○故人様のお名前・年齢○逝去した日時・場所○通夜、葬儀告別式の日程○通夜、葬儀告別式の場所 (名称、住所、電話番号、アクセスなど)○宗教宗派○喪主(名前・故人様との続柄・連絡先)香典、供物を辞退する場合は、その旨も必ず伝えます。         3-5連絡の文例 <電話> ○○○○の長男の○○です。かねてより病気療養中であった父が、○月○日○時○分に病院で亡くなりました。父の葬儀の日程が決まりましたので、お知らせいたします。通夜は○月○日(○)の○時から、葬儀・告別式は○月○日(○)の○時からです。場所は共に○○斎場で行います。住所は○○県○○市○○町0-0-0です。電話番号は00-0000-0000です。駐車場はございます。最寄り駅は○○駅です。形式は仏教(○○宗)で行います。喪主は長男の○○です。電話番号(連絡先)は090-0000-0000です。取り急ぎご連絡いたしました。皆様にもよろしくお伝えください。       <FAX> ○○家 葬儀のご案内父○○○○儀 かねてより病気療養中でございましたが○月○日○時○分 永眠いたしましたここに生前のご厚情を深謝し 謹んでご通知申し上げます通夜および葬儀告別式は仏式にて左記の通り執り行います記日時通夜式 令和○年○月○日(○) 午後○時から葬儀告別式 令和○年○月○日(○) 午前○時から場所○○斎場○○県○○市○○町0-0-0電話00-0000-0000令和○年○月○日○○県○○市○○町0-0-0喪主○○○○(続柄○○)       <メール> 冒頭の挨拶:電話の文例葬儀の詳細:FAXの文例を活用して作成してください。       <ご案内状> 一般個人の葬儀では、ほとんど見られなくなりましたが、もし作成する場合にはFAXの文例を活用してください。 ※ご案内状は、縦書きが一般的です。注意点につきましては、3-6をご確認ください。         3-6連絡する際の注意点 <句読点を使わない> 文章を区切る句読点は、「終わり」を連想させるため、冠婚葬祭のご案内状では、使用しないのが一般的です。その代わりに、句読点が必要な部分には、スペースを入れる・改行する等して、読みやすい文章にします。       <忌み言葉を避ける> 忌み言葉とは、不幸や不吉なことを連想させるような言葉のことをいいます。○死や苦と同音の言葉 「死」「苦」「四」「九」など○不幸・不吉なことを連想させる言葉「迷う」「浮かばれない」○重ね言葉「追って」「続いて」「たびたび」など   もくじに戻る           4.葬儀後の訃報連絡   ○季節の手紙だけのやり取りだった方○家族葬などで葬儀にお呼びしなかった方等には、葬儀後に書面(ハガキなど)で伝えることが一般的です。送るタイミングは四十九日法要(納骨)後が目安です。喪中はがき(年賀欠礼)で済ませる場合が多いです。もともと葬儀にお呼びしていないため、葬儀後に弔問や香典・供物などで、相手に負担を掛けさせない配慮も含んでいます。     <文例> 喪中につき年末年始のご挨拶をご遠慮申し上げます去る○月○日に父○○○○が○○歳で永眠いたしましたここに本年中に賜りましたご厚情を深謝申し上げますとともに明年も変わらぬご交誼のほどお願い申し上げます皆様のご自愛を心よりお祈り申し上げます令和○年十二月〒000-0000○○県○○市○○町0-0-0電話 00-0000-0000○○○○(名前)※掲載の関係上、横書きにしております。実際の喪中はがき(年賀欠礼状)は、縦書きが一般的です。注意点につきましては、3-6をご確認ください。   もくじに戻る           5.まとめ:伝える相手に配慮して速やかに連絡しましょう   <訃報連絡> ●亡くなった直後に、亡くなった事実を知らせること。●相手によって通知するタイミングが異なる。       <葬儀のご案内> ●葬儀の詳細が決まった後に、その内容を知らせること。●参列してほしい方々に連絡する。     故人様と縁のあった方々への連絡となるため、「失礼の無いように行う」「葬儀の日程・場所は正確に伝える」ことが、大切です。注意点やポイントを理解した上で、スムーズに対応しましょう。       24時間365日、葬儀のご依頼・ご相談を受け付けております。早朝・深夜、祝日・連休・年末年始も、気兼ねなくご連絡ください。全国儀式サービス コールセンター■お電話0120-491-499(通話料・相談料・紹介料、無料)■メールお問い合わせページから相談する  

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葬儀の流れ

2020年 01月 08日(水)

末期の水と湯灌、身支度から納棺までを解説

2024年1月22日更新。亡くなってから故人を棺に納めるまでの間には、「末期の水」から始まる大切な儀式があります。古来より伝わるこれらの儀式とはどのようなもので、どういった意味があるのでしょうか。故人が安らかに旅立てるように知識を深めましょう。       【もくじ】 1.末期の水とは 2.遺体を清める 3.死化粧をほどこす 4.死装束に着替えて整える 5.枕元で行う読経 ~ 枕経 ~ 6.納棺の際の注意点       1.末期(まつご)の水とは 「末期の水」は、臨終の際に取る「死に水」のことです。末期の水の由来は諸説ありますが、お釈迦様が亡くなる前に弟子にお水を求めたことが由来とされています。 方法としては白筆か割り箸の先に脱脂綿をくるみ、血縁の濃い順に故人の唇を湿らせます。準備が間に合わない場合は新しいガーゼなどで代用することもあります。 病院で亡くなった場合は、緊急の措置として病人用の水飲みで故人の唇を潤す場合もあるようですが、故人を自宅へ運んでから改めて死に水を取るのが一般的なようです。末期の水は、後から来た人のために枕飾りの横に置いておきます。     2.遺体を清める ~ 清拭と湯灌(ゆかん)の違い ~ 医師によって死亡が確認されたら病院で遺体を清めてくれることがありますが、これは清拭といい衛生面の意味から看護士が遺体をアルコールで清めるもので、湯灌とは異なります。 湯灌は故人の成仏を願って行う宗教的な意味があり、遺族の気持ちや願いを反映した儀式です。   湯灌(ゆかん)の儀 「湯灌」とは、故人の体を家族が洗い清めるという古来からの儀式です。これは故人の生前の穢れや苦しみを洗い清めるとともに、生に対する煩悩を断ち、来世の高徳を願いながら執り行う、とても精神性の高いしきたりです。 かつては、たらいに入れた水にお湯を足して温度調節した「逆さ水」で遺体を清めていました。     3.死化粧をほどこす 湯灌が済むと、死化粧をして身づくろいをします。爪を切り揃え、髪も整えます。さらに男性はひげをそり、女性には薄化粧をします。     4.死装束に着替えて整える 死化粧が済むと、故人を死装束に着替えさせます。これは仏式での冥土への旅装束のことです。 装束としては、経帷子(きょうかたびら)・三角頭布・頭陀袋・手甲・脚絆・白足袋・数珠・六文銭・わら草履・編み笠・杖などがあります。 着物は左前に着せるなど、通常とは逆の着方で着付けます。本来は白無地の木綿で縫った経帷子を着せますが、最近は故人が生前に好んだ衣服(柄物も可)や新しい浴衣などを着せ、納棺の時に葬儀社が用意した経帷子で遺体をおおうという場合も多いようです。 宗派によっても違いがあるので、事前に菩提寺や葬儀社に確認しておきましょう。 一般的な死装束の例 笠頭巾数珠頭陀袋(ずだぶくろ)・六文銭(ろくもんせん)白足袋経帷子(きょうかたびら)手甲(てっこう)脚絆(きゃはん)草履杖     5.枕元で行う読経 ~ 枕経 ~ 枕経とは、仏式において死者を納棺するのに先立ち、枕元で行う読経です。宗派によっては、剃髪(ていはつ)や授戒(じゅかい)をするところもあります。今日では枕経を行う喪家は少なくなりました。     6.納棺の際の注意点 納棺とは故人を棺の中に納めることです。仏式であれば納棺前に死装束(しにしょうぞく)に着せ替え、死化粧をします。 故人にはドライアイスを添えますが、火葬の関係上、「CO2・ダイオキシン発生の原因になる石油化学製品」や「カーボン製品などの火葬炉設備の故障の原因となるもの」、「遺骨の損傷原因の可能性がある金属製品やガラス・陶器」、「ライターや缶飲料」などは棺の中に納めることはできません。 また、燃焼物であっても「書籍」や「大型の果実類」、「ぬいぐるみなどの大型繊維製品」は火葬場から断られることがあります。 棺に納めるものは葬儀社などに確認をとってから納めるようにしましょう。   神式での納棺 神官が立ち会うのが正式ですが、最近は遺族と葬儀社だけで行うことが多いようです。納棺後、遺体を安置し、喪主から順に、二礼二拍手一礼を忍手(しのびて)で行います。   キリスト教での納棺 納棺の際は神父(プロテスタントでは牧師)が立ち会うのが一般的です。神父または牧師が祈りの言葉を捧げたあと、遺族の手によって遺体を納棺します。     ※この記事は首都圏での葬儀における標準的な例です       目次に戻る       24時間365日、ご相談を受け付けております。早朝・深夜、祝日・連休・年末年始も、気兼ねなくご連絡ください。全国儀式サービス コールセンター■お電話0120-491-499(通話料・相談料・紹介料、無料)■メールお問い合わせページから相談する  

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葬儀の流れ

2019年 12月 24日(火)

宗教者をお迎えするときに

2024年1月22日更新。通夜・葬儀当日に供養のため、仏教の僧侶など宗教者をお招きした際に、宗教者をどのようにお迎えしたら良いか戸惑うことがあると思います。ここでは宗教者の迎え方や挨拶などをご紹介いたします。   【もくじ】 ・僧侶への接待ってどうするの? ・僧侶へのお布施 ・神式・キリスト教式の場合の接待とお礼・布施ってそもそも何?   僧侶への接待ってどうするの? 通夜当日、僧侶が葬儀場へ到着したら、故人へお参りされるかを伺い、ご尊前へ案内をします。その後、専用の控室へ案内しお茶をお出しますが、お茶は葬儀社のスタッフが用意してくれることが多いようです。喪主・遺族は僧侶が一息ついたタイミングを見計らい、改めて挨拶に行きます。その際に、お布施やお礼、車代などをお渡ししますが、地域や僧侶によってもしきたりが違いますので、葬儀社などに確認が必要です。 通夜ぶるまいは、僧侶への食事も考慮した方が良いでしょう。僧侶への食事の準備や声がけは本来、喪主の役割ですが、今は葬儀社のスタッフが行います。食事が済み、僧侶が帰る際はお見送りをし、お礼を言います。僧侶が食事をしない場合には「御膳料」を包みます。御膳料を渡すタイミングは、開式前の挨拶の時にお布施と一緒に渡すか、お見送り時に渡すかですが、開式前に渡すことが多いようです。葬儀場が菩提寺などの場合には、僧侶が暮らす母屋や寺務所に食事を持って行き、喪主や遺族が帰る時に僧侶に挨拶をします。   葬儀当日もお迎えは、通夜当日と同じになります。お帰りは僧侶が火葬場に行くかどうかで異なります。僧侶の帰るタイミングは大きく分けて3つです。 ① 火葬場まで同行せず、出棺を見送って帰る ② 火葬場に同行し、火葬炉前で読経を上げて帰る ③ 火葬場に同行し、収骨まで立ち合い遺族と一緒に葬儀場まで戻り、初七日法要を執り行って帰る   ①の場合、遺族は火葬場に向かっていて僧侶のお見送りができないため、出棺時の短い時間で挨拶とお礼を言うか、もしくは開式前にすべての挨拶を済ませることになります。 ②③の場合は、僧侶が帰る時に葬儀社のスタッフが喪主・遺族に声をかけるので、そのタイミングで宗教者をお見送りし、お礼を言います。 〈僧侶のお迎え挨拶例―通夜の場合〉 「本日はお忙しい中、早速ご足労いただきまして誠にありがとうございます。父もさぞかし安心することと存じます。定刻どおり始めたいと思いますが、なにぶんにも不慣れですので、よろしくご指導くださいますようお願いいたします。お部屋をご用意いたしておりますので、ひとまずお休みください。」 〈僧侶の迎え挨拶例―葬儀の場合〉 「昨夜は遅くまで誠にありがとうございました。本日もどうぞよろしくお願いいたします。開式までしばらく時間がございますので、控え室でお休みください。時間になりましたらお迎えに上がります。」     僧侶へのお布施 僧侶へのお布施は一般的に、通夜・葬儀・初七日法要までのお務めと、戒名を授けてもらう御礼を含めてお渡しします。料金ではないため、お経料・戒名料とは分けないことが多いですが、地域によっては通夜・葬儀・火葬・初七日法要とその都度分けてお渡しすることもあります。お渡しする封筒の表書きは「御布施」と書きます。 神式・キリスト教式の場合の接待とお礼 神式もキリスト教も宗教者の迎え方と心構えは仏式と同じです。キリスト教と神式での宗教者へのお礼は、表書きに「御礼」と書きます。   布施ってそもそも何? 布施とは他人に財を渡したり、相手の利益となるように教えるなど、「与えること」を指します。仏教においては三施(さんせ)といい、財施(ざいせ)・法施(ほうせ)・無畏施(むいせ)の3種類があるといわれています。財施とは他人に物品を施すことで、一般名詞としてのお布施はこれにあたります。法施とは仏の教えを伝えることで、僧侶の仕事になります。無畏施は困難にあっている人の恐れを取り除き、安心させてあげることを指します。   また、お金や物が無くても万人にあまねく施すという意味で「無財の七施」という考え方もあります。 ① 眼施(げんせ) やさしいまなざしで人に接すること ② 和顔悦色施(わげんえきじつせ)または和顔施(わごんせ) にこやかな顔で接すること ③言辞施(ごんじせ) やさしいことばで接すること ④身施(しんせ) 自分の体でできることを奉仕すること ⑤心施(しんせ) 他人のために心をくばること ⑥床座施(しょうざせ) 席や場所・順番を譲ること ⑦房舎施(ぼうじゃせ)自分の家を提供すること※この記事は首都圏での葬儀における標準的な例です       24時間365日、ご相談を受け付けております。早朝・深夜、祝日・連休・年末年始も、気兼ねなくご連絡ください。全国儀式サービス コールセンター■お電話0120-491-499(通話料・相談料・紹介料、無料)■メールお問い合わせページから相談する  

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葬儀の流れ

2019年 12月 12日(木)

戒名とは?いつまでにどうやって付けてもらう?意味や構成、宗派ごとの違いも紹介

2024年1月22日更新。仏式の葬儀で必要になるのが「戒名(読み方:かいみょう)」です。「名称は聞いたことがあるが、いつまでに、どのように準備すれば良いか分からない」という方もいらっしゃると思います。この記事では、戒名の意味や構成、位、費用の相場、宗派別の特徴等を説明します。また、もしもの時に戒名を授かる方法を分かりやすく紹介します。         【もくじ】 1.戒名とは  1-1戒名の意味  1-2戒名を付ける理由   2.戒名の付け方  2-1いつまでに付けてもらうか?  2-2菩提寺に付けてもらうのが基本  2-3菩提寺がない場合   3.戒名の構成  3-1戒名はいくつかの号で構成される  3-2院号・院殿号  3-3道号  3-4戒名(法号)  3-5位号   4.戒名に対するお布施の相場  4-1お布施はどのように決まるのか?  4-2お布施の金額は教えてもらえるのか?   5.お布施の準備と渡し方   6.宗派別戒名の一覧  6-1日蓮宗・法華宗  6-2臨済宗・曹洞宗・黄檗宗  6-3真言宗  6-4天台宗  6-5浄土真宗(真宗)  6-6浄土宗・時宗   7.まとめ:菩提寺の有無を確認した上で寺院に相談して授かりましょう         1.戒名とは   1-1戒名の意味 戒名は、仏の弟子になり、戒律を守る証として与えられる名前です。宗派により呼び名が異なります。このため総称して「仏名(ぶつみょう)」と言います。天台宗、真言宗、浄土宗、禅宗は「戒名」浄土真宗は「法名」日蓮宗は「法号」といいます。戒名は仏教徒としての名前ですので、他の宗教にはありませんが、戒名に近いものはあります。◯神道:「諡(おくりな)」。◯キリスト教:洗礼を受けた際に授かる「洗礼名」。       1-2戒名を付ける理由 仏式の葬儀を希望する場合は、仏教徒の証である戒名が必須です。宗教上の儀式を行わない場合は、戒名がなくても式を執り行うことは可能です。ただし、次の点に注意が必要です。     <菩提寺がある場合> 菩提寺とは、先祖代々のお墓があるお寺のことをいいます。菩提寺で戒名を授けていただかないと、先祖代々のお墓への納骨を断られる恐れがあります。     <菩提寺がない場合> 納骨先を確認する必要があります。公営・民営墓地は宗教の制限がほとんどなく、永代供養墓は宗派を問わないところが多いため、戒名が必須とはならないようです。寺院が運営する墓地は、その宗派の戒名がないと納骨を断られる恐れがあります。もし「宗旨・宗派不問」の寺院の場合、戒名がなくても納骨、供養が可能かを確認しましょう。     <周囲からの批判> 「成仏できないのでは」等と批判する方や宗教的なしきたりを重んじる方が中にはいらっしゃいます。家族・親族には事前に説明し、理解を求めることが大切です。   もくじに戻る             2.戒名の付け方   2-1いつまでに付けてもらうか? お亡くなり後、葬儀までの短い間に戒名を授けてもらうケースがほとんどです。   <補足:生前戒名について> 本来、戒名は生前に戒律を受け入れ、仏の弟子になった人に授けられるものです。生前に授かるメリットとして、◯自分が納得できる戒名を授かりやすい。◯死後に授かるよりも安くなることがある。などがあげられます。なお、授かっていることを遺族が知らないと、葬儀の際に新たに授かってしまう可能性があります。生前に家族へ伝えておきましょう。       2-2菩提寺に付けてもらうのが基本 菩提寺があれば、菩提寺が戒名の授与、葬儀、納骨までのすべてを執り行うのが通常です。もし菩提寺が遠隔地の場合でも、亡くなった後、すぐにご相談しましょう。戒名と葬儀の対応について、次のいずれかの回答をいただくことが多いようです。◯遠隔地でも菩提寺が赴き、一切を執り行う。◯戒名のみ菩提寺が授け、葬儀は最寄りで同宗派の寺院に依頼する。◯戒名は納骨時に菩提寺が授け、葬儀を依頼する寺院は俗名(生前の名前)で行う。※補足:最寄りの寺院は、菩提寺から紹介されたり、葬儀社から紹介を受けるよう指示されたりします。       2-3菩提寺がない場合 菩提寺がなく、葬儀社から紹介された寺院に葬儀と戒名授与を依頼する場合は、納骨先を確認しましょう。納骨先によっては、戒名の付け直しを求められたり、納骨を断られたりする恐れがあるためです。具体的には、戒名授与を依頼した寺院の宗派と、納骨先の宗派が異なる場合です。このようなことを避けるには、次の通りにするといいでしょう。◯購入済の墓地があり、特定の宗派に制限されている場合→購入元に確認し、葬儀・戒名授与を同じ宗派の寺院に依頼します。◯墓地がなく、購入予定の場合→宗教・宗派の制限がない墓地を購入するか、戒名をいただいた寺院に相談して墓地を選びましょう。◯どこへ納骨になるかまったく見当もつかない、あるいは複数の納骨先で迷っている場合→葬儀は生前の名前で行い、後日納骨先が決まった時に、そこの宗派の戒名を授かります。   もくじに戻る             3.戒名の構成 ここからは、戒名の構成について説明します。   3-1戒名はいくつかの号で構成される 一般的に、戒名は、「院号」+「道号」+「戒名(法号)」+「位号」の順に、構成されています。僧侶が故人様の人柄や趣味趣向を鑑み、それぞれの「号」にふさわしい文字を使用して授けます。使用してほしい文字を伝えることはできますが、「授かる」ものですので、必ずしも希望が通るとは限りません。以下、各「号」について順に説明をします。       3-2院号・院殿号 元々は身分の高い方のみに授けられていました。現在は、信仰心が深くお寺への寄与が高かった人、もしくは社会的貢献度が高かった人などに付けられることが多いようです。院号(いんごう)は「○○院」、院殿号(いんでんごう)は「○○院殿」と記します。       3-3道号 元々は悟りを開いた者に与えられる号でした。現在では戒名(法号)とは別の「もう一つの名前」とされます。故人様の人となりを表すような文字が用いられます。<例>◯人格を表す  光・優など◯住居を表す  殿・斎など◯場所を表す 海・山 など漢字二文字「○○」で表されます。       3-4戒名(法号) 戒名は、経や仏典に使用されている言葉を使い、仏の弟子になったことを表す名前です。身分による階級などはなく、どんな人でも漢字二文字「○○」で表されます。本来の「戒名」はこの部分のことを指します。宗派によって「法号」「法名」等、呼び名が異なります。「俗名から取った文字」、「仏様や経典から取った文字」「職業を想起させる文字」、「先祖代々受け継いでいる文字」などが使われるようです。       3-5位号 位号は性別や年齢、地位により異なります。戒名の下につけられる尊称です。     <成人> 成人の位号は、位の高いものから順に下記の通りになります(宗派によって使われないものもあります)。*=一般的によく用いられるものです。■男性◯「大居士(だいこじ)」◯「居士(こじ)」*◯「禅定門(ぜんじょうもん)」◯「清信士(せいしんじ)」◯「信士(しんじ)」*■女性◯「清大姉(せいたいし)」◯「大姉(たいし)」*◯「禅定尼(ぜんじょうに)」◯「清信女(せいしんにょ)」◯「信女(しんにょ)」*     <子供> 子供の年齢によって異なります。■男子◯1歳ぐらいまで:嬰児(えいじ)・嬰子(えいし)など◯2~3歳ぐらいまで:孩子(がいし・がいじ)など◯15歳ぐらいまで:童子(どうし)・嬰児(えいじ)など■女子◯1歳ぐらいまで:嬰女(えいにょ・えいじょ)など◯2~3歳ぐらいまで:孩女(がいにょ・がいじょ)など◯15歳ぐらいまで:童女(どうにょ)・嬰女(えいにょ)など   もくじに戻る             4.戒名に対するお布施の相場   4-1お布施はどのように決まるのか? 戒名の金額は、「院号」の有無や「位号」の位の他、地域、宗派、寺格やお寺との付き合いによっても大きく異なります。次の例は、参考程度にしてください。(例)関東地方における戒名の違いによるお布施の相場◯院居士・院大姉 100万円以上◯居士・大姉 50万円前後◯信士・信女 30万円前後戒名としてのお布施はなく、葬儀の際にあげていただくお経のお布施に含まれているケースも多いです。       4-2お布施の金額は教えてもらえるのか? 本来、戒名は対価としてお支払いするものではなく、謝礼として気持ちをお布施で示すものであり、値段はないとされています。また、商品やサービスではないため、料金という名の「戒名料」と呼ぶことは適切ではない、とお考えの寺院もあります。表現に注意しましょう。     <菩提寺がある場合> 葬儀を依頼する際に「お布施をどのくらいお包みしたらよいのか検討もつかないので、教えていただけますか?」と寺院へご相談するといいでしょう。次のいずれかの回答をいただくことが多いです。◯金額を明示される◯「×万円以上でお願いしております」◯「お気持ちで」(と、金額のお答えがない)それでもなお金額を決めかねる場合は、親族に過去の例を尋ね、参考にするのもいいでしょう。     <葬儀社に紹介された寺院の場合> 葬儀社に確認しましょう。実績があり地元の信頼できる葬儀社ならば、お布施や寺院とのお付き合いについてアドバイスしてくれますので安心です。   もくじに戻る             5.お布施の準備と渡し方 宗派、寺院、地域等によって様々です。葬儀の際にあげていただいたお経のお礼と一緒にしてお渡しする場合が多いです。下記のように準備し、お渡しします。     <袋> ◯奉書紙か白封筒に入れます。奉書紙の場合はお金を半紙で包みます。◯薄墨ではなく濃墨の筆か筆ペンで、「御布施」と表書きします。     <お金の入れ方> ◯お札の肖像画が袋の表面の上側に来るように入れます。◯袱紗(ふくさ)か、切手盆(きってぼん)に乗せます。※袱紗:お金が入った金封を渡すときに使う小さな風呂敷※切手盆:金品を渡すときに使用する小さなお盆     <お渡しするタイミング> 通夜や葬儀の式が始まる前が多いようですが、式終了後にお渡しするケースや、葬儀の翌日以降にお寺様に御礼に伺い、その時にお渡しすることもあります。   もくじに戻る             6.宗派別戒名の一覧 宗派ごとに、また同じ宗派内でも異なる場合がありますので、正確な情報は寺院に確認してください。以下は一般例として参考にしてください。位牌に記したイメージで紹介します。     6-1日蓮宗・法華宗 戒名ではなく「法号(ほうごう)」または「日号(にちごう)」と呼ばれます。   ◯構成:「院号+道号+法号(日号)+位号」 道号:男性には「法」、女性には「妙」の1文字が用いられます。◯位牌:南無妙法蓮華経の「妙法」の二文字を位牌上部に記します。   (例)妙法 〇〇院法▲日□居士妙法 〇〇院妙▲日□大姉       6-2臨済宗・曹洞宗・黄檗宗 ◯構成:「院号+道号+戒名+位号」   (例)〇〇院▲▲□□居士〇〇院▲▲□□大姉       6-3真言宗 ◯構成:「院号+道号+戒名+位号」◯位牌:戒名の前に梵字 ※記載例では、★印で表記しています。   (例)★ 〇〇院▲▲□□居士★ 〇〇院▲▲□□大姉       6-4天台宗 ◯構成:「院号+道号+戒名+位号」◯位牌:戒名の前に梵字 ※記載例では、★印で表記しています。   (例)★ 〇〇院▲▲□□居士★ 〇〇院▲▲□□大姉       6-5浄土真宗(真宗) 戒律がないので、戒名ではなく「法名」と呼びます。   ◯構成:「院号+釋(釈)(しゃく)号+法名」 浄土真宗では、道号や位号は用いられません。 ※中には浄土真宗であっても居士や信士が付いた法名もあります。 仏様の弟子を意味する「釋(釈)号」を用い、男性は「釋」、女性は「釋尼」。◯位牌:浄土真宗では魂の存在を否定しているため、魂の依り代である位牌は必要ないとされています。 法名軸や過去帳という帳簿に法名(戒名)・命日・死亡年齢(行年)・俗名などを記し、それを仏壇に納めます。◯法名軸・過去帳:戒名の前に「法名」   (例)法名 〇〇院釋□□法名 〇〇院釋尼□□       6-6浄土宗・時宗 <浄土宗> ◯構成:「院号+誉号+戒名+位号」 浄土宗では、「道号」ではなく、「誉号」と呼ばれ、「誉」の一文字が使われます。◯位牌:戒名の前に梵字 ※記載例では、★印で表記しています。   (例)★ 〇〇院▲誉□□居士★ 〇〇院▲誉□□大姉     <時宗> ◯構成:「院号+阿号+戒名+位号」◯時宗では「道号」ではなく、「阿号」と呼ばれ、2文字目に男性は「阿」、女性は「弌」の一文字が用いられます。◯位牌:戒名の前に梵字 ※記載例では、★印で表記しています。   (例)★ 〇〇院▲阿□□居士★ 〇〇院▲弌□□大姉       <補足:戒名の前に付ける文字> 位牌に戒名を記す際は、その前に「梵字」「冠字」などを付けることがあります。■梵字(ぼんじ)宗派の本尊を表します。■冠字(かんむりじ)宗派を示す文字です。「妙法」「法名」「空」など。   もくじに戻る             7.まとめ:菩提寺の有無を確認した上で寺院に相談して授かりましょう ここまで戒名についてその意味と、授かり方の詳細を中心にお話を進めてきました。     <ポイント> ○戒名は、仏の弟子になった証として授けられる名前のこと。○亡くなった後、葬儀までに授けてもらうことが多い。◯菩提寺から授かるのが一般的。◯納骨先が決まっていない場合には、葬儀社と相談する。○戒名の基本的な構成は「院号+道号+戒名+位号」。◯お布施の金額は、院号の有無、位号の位、宗派・寺院、地域等によって異なる。     一般的に、戒名は葬儀と一緒に寺院へお願いすることがほとんどです。お布施の金額も含めて相談し、戒名を授けていただきましょう。     <もし葬儀をご検討中でしたら> 厳選した約500社の葬儀社をご紹介しています。全国儀式サービスにお問い合わせください。24時間365日、葬儀のご依頼・ご相談を受け付けております。早朝・深夜、祝日・連休・年末年始も、気兼ねなくご連絡ください。全国儀式サービス コールセンター■お電話0120-491-499(通話料・相談料・紹介料、無料)■メールお問い合わせページから相談する      

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葬儀の流れ

2021年 07月 27日(火)

納棺とは?流れや手順、時間・場所、 服装や棺に入れるもの等を紹介

2024年1月22日更新。「納棺」は故人様を棺にお納めする儀式です。 「実際に、どこで、どのように行うの?」「愛用品や思い出の品を棺に入れて良いと聞いたけど、何を入れてもいいの?」と疑問に思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。 そこで、「納棺」の内容について、流れに沿って詳しくご紹介します。 納棺は、「故人様と直に接する最後の機会」です。納棺について知っていただき、大切な時間をお過ごしいただければと思います。 なお、よく混同される「出棺」については、 出棺 の記事をご確認ください。         【もくじ】 1.納棺とは  1-1納棺を行う意味  1-2納棺に立ち会う人  1-3納棺に立ち会う際の服装  1-4納棺を行う時間  1-5納棺を行う場所   2.納棺の流れ  2-1末期の水をとる(唇を湿らせる)  2-2湯かんを行う(身体を洗い清める)  2-3死化粧を施す  2-4死装束を着せる  2-5故人様を棺に納める  2-6副葬品を納める(愛用品を入れる)  2-7ふたをする   3.神式およびキリスト教式の納棺について  3-1神式の納棺  3-2キリスト教式の納棺   4.まとめ:納棺は「故人様と直に接する最後の機会」です。家族で大切に行いましょう。         1.納棺とは 1-1納棺を行う意味 <故人様のために> 納棺は、古来より、故人様の安らかな旅立ちを願って行われてきました。家族で集まり、葬儀社に手伝ってもらいながら、旅立ちの準備を行います。     <ご遺族のために> また納棺は、故人様と直に接することができる最後の機会となります。以降は棺に納められるため、故人様のお顔を見ることしか出来なくなります。 そのため、故人様にとっても、ご遺族にとっても、大切な儀式です。       1-2納棺に立ち会う人 <基本はご遺族> 故人様の子どもや兄弟姉妹など、故人様に近しい家族や親族などの身内で行います。     <その他> 「故人様と生前親交が深かった」などの理由で立ち合ってほしい人がいるのであれば、声をかけてみましょう。       1-3納棺に立ち会う際の服装 <斎場で行う場合> 通夜が始まる前に執り行うことが一般的なため、その後の通夜にすぐに臨めるよう、喪服を着用して納棺を行います。   〇男性・黒のスーツ・黒のネクタイ・黒の靴下・黒の装飾のない靴 ※無地で光沢のないもの※靴は内羽根式のストレートチップやプレーントゥ等     〇女性・黒の装飾のないワンピース・スーツ・黒いバッグ・黒または肌色のストッキング・黒の装飾のないパンプス ※肌の露出を極力控えることが基本です。※ワンピースは、長袖で、エリが開いていないもの、スカートはひざが隠れるくらいの長さです。※バッグは無地で光沢のないもの、装飾や金具のないものです。※パンプスはカジュアルに見えないものにします。※アクセサリーは、結婚指輪以外は外します。着ける場合は真珠の一連のネックレスにしましょう。     〇子ども学生の場合・学校の制服 制服がない場合、未就学児の場合・黒や紺・グレーの洋服(無地で光沢のないもの)・白のシャツ(無地)・白や黒、紺・グレーの靴下(無地)・黒や紺・グレーの装飾のない靴     <自宅で行う場合> 納棺は基本的には家族だけで執り行う儀式なので、ご自宅で行う場合は平服(へいふく)でも構いません。 平服は略礼装を指します。色はダークカラー(黒、グレー、紺)が基本です。私服とは異なるので注意しましょう。   〇男性ダークカラーのスーツを着用します。(無地であることが好ましいですが、地味であればストライプ柄であっても問題ありません)。スーツ以外は、斎場で行う場合と同様です。   〇女性ダークカラーのワンピースやスーツを着用します。ワンピース・スーツ以外は、斎場で行う場合と同様です。   〇子ども斎場で行う場合と同様です。       1-4納棺を行う時間 <納棺を行う時間> ○斎場で行う場合通夜の3~4時間前に行われるのが一般的です。 ○自宅で行う場合通夜を斎場で行う場合には、斎場への移動時間も加味して行います。     <納棺の所要時間> 30分~1時間ほどです。       1-5納棺を行う場所 故人様が安置されている部屋で行います。   ○斎場で行う場合安置室(または霊安室)と呼ばれる部屋で行います。 ○自宅で行う場合座敷など畳のある部屋、もしくは仏壇のある部屋で納棺を行うのが一般的です。   目次に戻る         2.納棺の流れ <納棺の流れ一覧> 2-1末期の水をとる(唇を湿らせる) 2-2湯かんを行う(身体を洗い清める) 2-3死化粧を施す 2-4死装束を着せる 2-5故人様を棺に納める 2-6副葬品を納める(愛用品を入れる) 2-7ふたをする ※クリックすると詳細へ移動します。※感染の危険がある場合は、葬儀社の指示に従って行います。       2-1末期(まつご)の水をとる(唇を湿らせる) <手順> 脱脂綿をガーゼで包んだものを割りばしの先にくくりつけ、茶碗の水に浸し故人の唇を湿らせていきます。 地域によっては、脱脂綿やガーゼの代わりに、菊の葉っぱを用いて唇を濡らすこともあります。これを配偶者、親族、友人、知人の順で行っていきます。     <意味> 末期(まつご)の水は「死に水を取る」という言い方もされ、「故人が生き返るように」「喉の渇きに苦しまないように」という意味が込められた仏教由来の慣習です。 まさにこれから息を引き取りあちらの世界に旅立とうとしている人の唇を濡らし、喉の渇きを潤すために行います。 元々は息を引き取った直後や、故人様をご安置した時に行っていましたが、最近では納棺の儀式の一環として行われている場合が多いようです。 納棺の流れ一覧に戻る       2-2湯かんを行う(身体を洗い清める) <手順> たらいに逆さ水(水をお湯でうすめてつくる、ぬるま湯)を作ります。 最近では、逆さ水ではなく葬儀社が用意したアルコール綿を用いることも多くなったようです。 逆さ水で濡らしたタオルや布などを絞って一人ずつ故人様のお身体を拭き清めていきます。布団の上に横たわる故人様の、浴衣や仏衣から肌の出ている部分を、顔→手→足の順に拭いていきます。     <意味> 故人様の身体を清めることにより、この世の穢れを洗い落とすという意味が込められています。 また、この世からの旅立ちは来世での新たな命の始まりとして捉えて、来世での安寧を願う意味も込められています。     <補足:湯かんにも種類がある> 家族や親族が集まって故人様の身体を拭く湯かんは、昔ながらのものであり、「古式湯かん」や「拭き湯かん」と呼ばれます。 一方で、専用の浴槽やシャワーを使って、お身体や髪の毛まで、すべて洗い清める「湯かん」もあります。昔ながらの湯かんと区別して「洗体湯かん」等と呼ばれます。オプションのサービスとして提供されています。 納棺の流れ一覧に戻る       2-3死化粧を施す <手順> ・髪を櫛やブラシで整えます。・やつれが目立つ場合には、頬に綿を含ませます。・男性はヒゲをそります。・女性は薄く化粧をします。化粧は男性にも行うことがあります。・肌の状態によっては、クレンジングや乳液で肌を整え、ファンデーションやチークで肌色をよくします。・爪を切り揃えます。 ※死化粧もオプションのサービスとして提供されていることがほとんどです。※地域によっては、故人様への死化粧や刃物を当てたりすることを良しとしない所もあります。その場合は、葬儀社へ相談し、地域の風習に従って進めましょう。     <意味> 穏やかな表情になるように施すことで、故人様が安らかに旅立つことを願います。 またご遺族が故人様のお顔をきちんと見てお別れできるように、生前のような姿に整える意味もあります。     <補足:愛用品で化粧をすることについて> 故人様が生前愛用していた化粧品を使用することも可能です。葬儀社に相談してみましょう。 口紅やチークの色や髪の毛の仕上げなど、細かい希望があれば、それも併せて伝えましょう。 ご家族の手でメイクをしたい場合は、葬儀社の指示に従って行いましょう。 納棺の流れ一覧に戻る       2-4死装束を着せる <手順> 死装束を一つひとつ着せていきます。 頭:天冠(てんかん) 編み笠体:経帷子(きょうかたびら) 頭陀袋(ずだぶくろ) 六文銭(ろくもんせん)手:手甲(しゅこう) 数珠(じゅず) 杖足:脚絆(きゃはん) 白足袋(しろたび) わらじ   ■一般的な死装束の例 死装束は基本的に全て白無地の木綿ですが、近年ではバリエーションも豊かになりつつあり、例えば白無地だけでなく刺繍や色付きのものもあります。 ※地域や宗派によっても違いがあるので、事前に菩提寺や葬儀社に相談しましょう。     <意味> 死装束は、死後の旅のお姿です。 仏教では、人は亡くなったあとに四十九日の旅に出ると言われています。 その姿を僧侶や巡礼者の姿になぞらえて、白の経帷子や天冠などを装束として着用させます。     <補足:愛用していた服を着せることについて> ご希望があれば、故人様が生前愛用していた服も使用可能です。死装束を着せた上に布団をかけ、布団の上に愛用していた服をかけます。 地域によっては、故人様に愛用していた服を着せ、上に経帷子をかける場合もあります。 納棺の流れ一覧に戻る       2-5故人様を棺に納める <手順> 故人様の頭や胴・足などを持って、傷つけないように、そっと棺の中に納めます。 本来はご遺族の手で行うものですが、最近は葬儀社が行うことが多いようです。その場合は、故人様の供養のため、できるだけ多くの人が手を添えるようにしましょう。 故人様を納めたら胸の上で手を組み、仏式であれば数珠をかけます。もしも髪の毛や死装束に乱れがあれば直してあげましょう。 ※地域や宗派によっても違いがあるので、事前に菩提寺や葬儀社に相談しましょう。 納棺の流れ一覧に戻る       2-6副葬品を納める(愛用品を入れる) <手順> 死装束を整えた後に、故人様が愛用していたものやご遺族が希望するものを納めます。 ※地域や宗派によっても違いがあるので、事前に菩提寺や葬儀社に相談しましょう。     <棺に入れて良いもの> 基本的には、燃えるもの、燃えやすいものです。 ○衣服・故人様が好んで着ていた洋服や着物・仕事着などの故人様を象徴するような服※金属等の燃えにくい素材の飾りは外しましょう。 ○手紙・故人様が大切にしていた手紙・ご遺族から故人様へ向けたお別れの手紙 ○花・故人様が育てていた花や好きだった花 ○嗜好品・故人様が好きだったお菓子やタバコなど※缶や瓶、プラスチック等の包装から取り出しましょう。 ○趣味品・故人様の趣味の道具・故人様が趣味を楽しんでいる写真 ○人形・ぬいぐるみ※プラスチック素材や大きいものは避けましょう。 ○折り鶴※「鶴があの世まで迷わずに導いてくれる」という言い伝えがあるそうです。なお、千羽鶴のように大量のものは火葬の妨げになる恐れがあるため納められません。     <棺に入れてはいけないもの> 基本的には、燃えないもの、燃えにくいものです。火葬の妨げになるだけでなく、遺骨を損傷してしまう恐れがあるものは棺にいれてはいけません。 ○金属製のもの・眼鏡 腕時計 指輪 アクセサリー 入れ歯・故人様の体内にペースメーカーが入っている場合は必ず申告しましょう。 ○ガラス製のもの ○革製のもの※燃やすと有害物質が発生する恐れがあるため。 ○プラスチック製のもの・プラスチック ペットボトル ビニール 発泡スチロール※燃やすと有害物質が発生する恐れがあるため。 ○燃えにくい素材のもの・ゴルフクラブ 釣り竿 杖 CD DVD ○缶やビンなどの飲料※入れるのであれば、紙パックの飲料にしましょう。 ○ライター※ガスが残ったままだと引火して、火災につながる恐れがあるため。 ○大きな果物・メロン スイカ※水分が多く破裂する恐れがあるため。入れるのであれば、小さくカットして少量にしましょう。 ○分厚い本※入れるのであれば、一部のページのみを入れるようにしましょう。 ○お金・硬貨 紙幣※お金を燃やすことは法律で禁じられているため。※かつては三途の川の渡し賃である六文銭を故人に持たせる風習がありましたが、今では紙に印刷した六文銭を頭陀袋(ずだぶくろ)と呼ばれる袋に入れて首から下げるのが一般的です。 ○生きている人の写真※「故人様と共にあちらの世界へ引き込まれる」と、気にされる方が中にはいらっしゃいますのでご遺族で事前に相談しましょう。     <補足:ご遺族様の印象に残ったもの> お客様アンケートを参考に、全国儀式サービスと提携している葬儀社が機転を利かせて用意してくれたものを一例として紹介します。 ○木で作ったタイヤショベルの模型(故人様が生前にタイヤショベルに乗って働いていたため) ○折り紙で作った犬(故人様が生前に犬をよく可愛がっていたため) ○ショートケーキ(故人様が生前に食べたくても食べられなかったため) ○故人様の好きだった、釣り道具やビールを写真にして入れてくれた ○故人様の作った野菜をスライスして入れてくれた(そのままでは棺に入れられなかったため) 納棺の流れ一覧に戻る       2-7棺にふたをする <手順> すべてを納め終わったら、棺のふたを閉じて合掌し、納棺は終了です。 仏式の場合は七条袈裟と呼ばれる棺掛けでふたを覆います。ただし、最近では棺そのものの意匠に工夫が凝らしてあるものも多いため、使用しないこともあります。 地域によっては棺のふたに釘を打つ風習がありますが、基本的には出棺の直前までは行いません。 ※地域や宗派によっても違いがあるので、事前に菩提寺や葬儀社に相談しましょう。   〇自宅で納棺した場合自宅で納棺した場合は式場へ搬送するまでの間、そのまま安置しておきます。 〇式場で納棺した場合式場で納棺した場合は、祭壇前に移動して安置します。   目次に戻る             3.神式およびキリスト教式の納棺について 3-1神式の納棺 <手順> 仏式と同じく「末期の水」「湯灌」「死化粧」「死装束」「納棺」の順に進みます。   ①湯灌、死化粧を施したら、死装束を着せます。・死装束には、「神衣」という納棺用の衣装を着せます。・男性の場合は白丁を着て、烏帽子をかぶり、笏を手に持ちます。・女性の場合は白い小袿を着て、扇を手に持ちます。・いずれも着せると神職のような姿になります。 ②納棺には神官が立ち会います。・最近ではご遺族と葬儀社だけで行うことが多いようです。 ③ご遺族の手によって故人様を棺に納めます。 ④ふたをして棺を白い布で覆います。・棺の側面には、しめ縄を巻き、紙垂(しで)を垂らすのが特徴です。 ⑤祭壇に安置した後、遺影と供物を供えます。・その際、喪主から順に「二礼、二拍手、一礼」を忍手(音を立てずに手を叩く形をとること)で行います。 ⑥また出棺までの間「棺前日供の儀」を行います。・この儀式では毎日、朝と夕方に常餞(じょうせん:故人の好物)を供えます。       3-2キリスト教式の納棺 <手順> ①湯灌、死化粧を施したら、死装束を着せます。・死装束には故人が生前に愛用していた衣類を着せます。・また胸の上で手を組ませ、十字架やロザリオを持たせます。 ②納棺に際して、カトリックでは神父、プロテスタントでは牧師が立ち会い、祈りの言葉を捧げます。・併せて「聖書朗読」や「聖歌斉唱」が行われることもあります。 ③ご遺族の手によって故人様を棺に納めます。・また故人様と柩に聖水を注ぐこともあります。 ④ふたをして、黒い布で覆います。・専用の棺であれば、棺自体が黒色になっています。・カトリックでは、棺の上に十字架をのせます。   目次に戻る             4.まとめ:納棺は「故人様と直に接する最後の機会」です。家族で大切に行いましょう   納棺は「故人様の旅立ちを、家族で準備する」大切な儀式です。   <納棺の流れ一覧>①末期の水をとる(唇を湿らせる)②湯かんを行う(身体を洗い清める)③死化粧を施す④死装束を着せる⑤故人様を棺に納める⑥副葬品を納める(愛用品を入れる)⑦ふたをする   流れの一つひとつの中に、故人様の来世での安寧、そして遺された家族たちへの慰めの意味が込められています。 納棺をした後、通夜や葬儀・告別式では、さまざまな方に気を配りながら故人様と向き合わなければいけません。一方で納棺は「家族だけで過ごすことができる」そして「故人様と直に接することができる」最後のかけがえのない時間です。 お別れの準備をしながら、故人様との大切な時間を過ごしましょう。24時間365日、葬儀のご依頼・ご相談を受け付けております。早朝・深夜、祝日・連休・年末年始も、気兼ねなくご連絡ください。全国儀式サービス コールセンター■お電話0120-491-499(通話料・相談料・紹介料、無料)■メールお問い合わせページから相談する一緒に確認するご危篤・ご逝去でお急ぎの方へ  

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葬儀の流れ

2021年 12月 03日(金)

通夜について-喪主として知っておく通夜の意味や流れ・挨拶など

2024年1月22日更新。通夜は「故人様と過ごす最後の夜」または「最後の夜に行う儀式」のことを指します。納棺(故人様に直に触れられる最後の機会)を経て、通夜では、故人様と一緒に最後の夜を過ごし、ご冥福を祈ります。「葬儀・告別式とはどう違うの?」「具体的にどのような流れで行うの?」「喪主は何をすればいいの?」このページでは、通夜に関するそういった疑問にお答えします。一つひとつ疑問を解決していくことで、あなたが喪主として務めを果たすための一助になればと思います。         【もくじ】 1.通夜について  1-1.通夜を行う意味  1-2.喪主の務めと役割  1-3.通夜での服装  1-4.通夜を行う時間  1-5.通夜を行う場所   2.通夜の流れと挨拶  2-1.通夜の会場に到着  2-2.葬儀社との打ち合わせ  2-3.参列者の受付開始  2-4.一同着席  2-5.僧侶の入場  2-6.開会  2-7.読経  2-8.焼香  2-9.僧侶の退場(挨拶例あり)  2-10.通夜終了(挨拶例あり)  2-11.通夜振る舞い  2-12.通夜振る舞い終了(挨拶例あり)  2-13.終了後の流れ   3.まとめ:周囲の協力を得ながら、故人様の側で喪主としての務めを立派に果たしましょう。         1.通夜について   1-1.通夜を行う意味 <葬儀・告別式とは意味が異なる> 通夜遺族や近親者が故人様に付き添い、最後の夜を過ごすことを言います。通夜では「故人様の心身を浄化し、仏になる心構えを教え諭す」ために、僧侶がお経を読みます。これは、ご臨終直後に僧侶が読む「枕経」を起源としています。ろうそくと線香の火を絶やさないように、遺族と近親者が交代で起きて、夜通しで番をするのが本来の形式でした。     葬儀遺族や近親者が、故人様のご冥福を祈る、宗教的な儀式です。葬儀では「故人様を仏の弟子として、仏の世界へ導く」ために、僧侶がお経を読みます。     告別式故人様の友人や知人など、故人様とご縁のあった方々が集まって、最後のお別れをする社会的な儀式です。※最近では、葬儀と告別式が一緒に行われるのが一般的です。※僧侶が読むお経は、宗教・宗派によって内容が異なります。     <近年、通夜の形式が変化> 本来「習わし」であった通夜は、年月を経て次第に「儀式」化してきました。○遺族と近親者に加えて、故人様の友人や知人、近隣の人も多く弔問するようになる。○弔問客には、通夜振る舞い(飲食のおもてなし)を行う。○時間も、夜通しではなく、全体で2時間程度と短くなる。※通夜振る舞いは、元々行わない地域もあります。形式が変化したのは、以下の理由が挙げられます。○宗教的な観念が薄れてきた。○自宅葬から斎場葬へと変わり、火災予防の観点から夜通しが難しくなった。     <長寿化・コロナ禍で、さらに通夜の形式が変化> 長寿化により、弔問客の多くが高齢者というケースも増えてきました。そのため、高齢者の体力面を考慮し、2日足を運ばせることを避けて、通夜を行わない「一日葬」が選ばれるようになってきています。またコロナ禍により、密閉・密集・密接を避けるための対応が取られるようになりました。例えば○遺族と近親者のみの少人数で行い、通夜振る舞いも取りやめる。○または通夜自体を取りやめ、葬儀・告別式のみを行う「一日葬」を選択する。等が挙げられます。やむを得ない対応ではありますが、故人様にとっても遺族にとっても、不本意な状況となっています。     <通夜には意味があります> 通夜で「故人様に付き添い、ゆっくり向き合う」ことは、「故人様の死を受け入れる」ことへ繋がります。そして、故人様のいない生活へと歩み出すために、心の準備を行う段階へ移ります。通夜には、そういった意味があります。その他、通夜は、親族一同が顔を合わせる機会になります。故人様を囲んで親族と歓談しておくことにより、後日、相続の話し合いが円滑に進むことも考えられます。様々な事情により、通夜を省く選択をした場合でも、通夜の意味を踏まえて、例えば「納棺の時間を長めに取る」等、『故人様に付き添う時間を増やす』ことが出来ると、よりいっそう安心してお別れできると思います。葬儀社にも相談してみましょう。         1-2.通夜での喪主の務めと役割 <儀式全体の取り仕切り> 通夜が滞りなく進むよう、担当者と話しながら一つひとつ進めていきます。座席や焼香、供花の順番などを決める他、受付係や会計係、道案内係といったお手伝いの方との調整等も行います。     <参列者への対応> 弔問客が来場した際には挨拶をしてお迎えします。喪主は、故人様の側で弔問を受けます。そして通夜の最後には、弔問のお礼と、生前の故人様への厚誼(こうぎ:親しくお付き合いいただいたこと)に対する感謝の気持ちを述べます。     <僧侶への対応> 故人様のために来てくださったことへの御礼を述べ、おもてなしをします。また、故人様の戒名についてもお伺いし、お礼を述べます。※詳細は「2-9.僧侶の退場」で解説いたします。         1-3.通夜での服装 喪服を着用します。   <男性> ○黒のスーツ○黒のネクタイ○黒の靴下○黒の革靴※無地で装飾や光沢のないものです。※内羽根式のストレートチップやプレーントゥが望ましいとされます。     <女性> ○黒の装飾のないワンピース・スーツ○黒いバッグ○黒または肌色のストッキング○黒の装飾のないパンプス※肌の露出を極力控えることが基本。※ワンピースは、長袖で、エリが開いていないもの、スカートはひざが隠れるくらいの長さです。※バッグは、無地で光沢のないもの、装飾や金具のないものです。※パンプスは、カジュアルに見えないものにします。※アクセサリーは、結婚指輪以外は外します。着ける場合は真珠の一連のネックレスにしましょう。     <子ども> 学生の場合○学校の制服制服がない場合、未就学児の場合○黒や紺・グレーの洋服(無地で光沢のないもの)○白のシャツ(無地)○白や黒、紺・グレーの靴下(無地)○黒や紺・グレーの装飾のない靴         1-4.通夜を行う時間 <開始時間> 午後6時開始がもっとも多いです。状況によって午後5時や午後7時に開始することもあります。     <補足:開始時間の決め方> 通夜の開始時間は、○僧侶の都合○喪家の希望○駐車場に止められる台数等が考慮されて決められます。ひとつの建物の中で複数の式場を有している斎場の場合、式場ごとに開式時間をずらして設定している場合があるのは、このためです。参列者が重ならないための配慮で、公営斎場などで見かけられます。     <所要時間> 全体で2時間程度です。○通夜:40分から1時間程度○通夜振る舞い:1時間程度※通夜振る舞い…弔問客への飲食のおもてなしのことです。         1-5.通夜を行う場所 <斎場の場合> 近年では通夜は斎場で行うのが一般的です。翌日の葬儀に備えて、仮眠や宿泊できる斎場も多くあります。仮眠室やシャワーの有無など、設備は斎場によって異なりますので、葬儀社との打合せの際に確認しておきましょう。     <自宅の場合> 通夜を自宅で行いたい場合、家で十分なスペースを確保できるかどうかを検討しましょう。■家の中で検討すること○通夜を行う部屋 ・故人様をご安置できる ・祭壇を設置できる ・僧侶や親族の着座場所を確保する ・弔問客を迎えられ、出入りしやすいか○遺族の控室○僧侶の控室○弔問客の控室○通夜振る舞いの部屋■家の外で検討すること○受付の場所○僧侶や弔問客の駐車場部屋割りが決まったら、ふすまや仕切りを取り払い、家具類はできるだけひとつの部屋にまとめて置きます。当日は弔問客など出入りが激しくなり、騒がしくなることも予想されます。近隣の方への挨拶もしておきましょう。   もくじに戻る           2.通夜の流れと挨拶 斎場で行う場合を例にご紹介します。 <当日のスケジュール例> 16:00 通夜の会場に到着       葬儀社との打ち合わせ 17:00 参列者の受付開始 17:50 一同着席       僧侶の入場 18:00 開会       読経       焼香       僧侶の退場(挨拶例あり) 19:00 通夜終了       通夜振る舞い(挨拶例あり) 20:00 通夜振る舞い終了(挨拶例あり) ※クリックすると詳細へ移動します。       2-1.通夜の会場に到着 16:00 <到着時刻について> 喪主や遺族の方は、遅くても通夜の開始2時間前には斎場に到着しておくようにします。 当日のスケジュール例に戻る         2-2.葬儀社との打ち合わせ <確認事項> ○全体のスケジュール○僧侶への対応 ・到着時、通夜終了後、帰宅時○お手伝いの方への挨拶 ・到着時、帰宅時○香典の取り扱い ・「受付での受け取り→中身の確認→取りまとめ→喪主に手渡す」までの流れを確認します。○座席の順番 ・式場内の座席は「遺族・親族席」と「一般の参列者席」に分けられます。 ・故人様に一番近い場所に喪主、そして遺族、親族の順に座ります。一般の参列者は来場順に座る場合が多いです。○供花の順番 ・関係者からいただいた供花は、送り主の名札を立てて、祭壇の脇や式場の両壁に飾ります。この順番を決めます。 ・通常は、祭壇を挟んで、上段から右→左へと交互に、故人様との縁が深い順に飾ります(社葬は除く)。○焼香の順番と動線○喪主の挨拶 ・通夜終了時、通夜振る舞い終了時 当日のスケジュール例に戻る         2-3.参列者の受付開始 17:00 <受付係が行うこと> ○弔問者への挨拶○芳名帳への記入を促す○香典や弔電、供物を受け取る○上着や荷物の預かり○返礼品の引換券を渡す○各施設への案内などいただいた香典は、その場で開封して会計する地域や、預かるだけの地域など、さまざまです。またその場で会葬御礼の品や香典返しの品を手渡す地域も少なくありません。葬儀社に相談して、地域の慣習に沿って行いましょう。     <受付開始時間> 開式の30分~1時間前を目安に開きます。想定される弔問客の数によって調整します。 当日のスケジュール例に戻る         2-4.一同着席 17:50 開式10分前になると、式場内の座席に、着席します。スタッフの前説(式の流れや焼香の説明、注意事項の喚起など)が行います。事前にお手洗いを済ませ、携帯電話・スマートフォンの電源を切っておきます。 当日のスケジュール例に戻る         2-5.僧侶の入場 定刻になると僧侶が入場します。合掌でお迎えします(宗派によって異なります)。 当日のスケジュール例に戻る         2-6.開会 18:00 司会者が開式の辞を述べます。 当日のスケジュール例に戻る         2-7.読経 僧侶による読経が始まります。僧侶の意向や宗派の作法によりますが、通常は30~40分程度です。 当日のスケジュール例に戻る         2-8.焼香 <焼香の意味> 焼香には、故人様のご冥福を祈る意味が込められています。また霊前および焼香する人自身を清め、穢れを祓います。焼香は仏の慈悲とも言われ、供養に欠かすことができないものです。     <焼香の流れ> ①司会者の合図により焼香が始まります。②故人様と血のつながりの深い順に、喪主、遺族、親族、弔問客の流れで焼香を行います。③一般の弔問客は着席の順に行います。焼香の際、喪主・ご遺族は弔問客に対し、黙礼で挨拶します。座席に着席したままの座礼か、立ってお礼をする立礼かは、葬儀社と相談して決めましょう。 当日のスケジュール例に戻る         2-9.僧侶の退場(挨拶例あり) 僧侶の退場も、合掌をして見送ります(宗派により異なります)。   <お礼・おもてなしの仕方> ①僧侶が退場したら、控室にご案内し、お茶等を出します。②通夜閉式後、喪主は僧侶控室に出向き、お礼の挨拶をします。③通夜振る舞いの準備ができたら、席にご案内します。④その後、僧侶の帰り支度が整った頃合いを見計らって、お車代を渡します。喪家が車で送迎した場合でも包むことが多いです。僧侶が通夜振る舞いを辞退した場合は、御膳料を包むのが一般的です。〇御車代と御膳料の相場御車代 5000円程度御膳料 5000円~1万円     <僧侶へのお布施について> お布施を渡すタイミングに明確な決まりはありませんが、基本的には葬儀後に一括で渡すのが一般的です。地域によっても異なりますので、通夜の前までに葬儀社へも確認しておきましょう。     <お布施を手渡す時の挨拶例> 「この度はご多忙の中、お勤めをしていただき誠にありがとうございました。些少ではありますが、こちらをお納めください。」 当日のスケジュール例に戻る         2-10.通夜終了(挨拶例あり) 19:00 <通夜終了の挨拶について> 通夜の終了に合わせて、喪主は親族や参列者に向けて御礼の挨拶をします。■挨拶のポイント①通夜の参列に対するお礼の言葉を述べる。②生前の故人様への厚誼(親しくお付き合いいただいたこと)に対して、心から感謝の意をあらわす。③通夜振る舞いの席へのご案内をもって、締めくくる。あまり堅苦しくならず、できるだけ手短に済ませるのがコツです。あいさつが不得手でも喪主本人が行うようにします。     <通夜後の挨拶例> 本日は、大変お忙しいところ、亡き○○のためにご弔問いただき、誠にありがとうございます。…①参列に対するお礼生前は、格別のご厚情を賜りましたこと、故人も感謝しておりました。深くお礼申し上げます。…②生前の故人様への厚誼に対する感謝ささやかではございますが、通夜振る舞いの席をご用意しておりますので、お召し上がりいただきながら、ゆっくりと故人をお偲びいただきたいと存じます。…③通夜振る舞いへのご案内本日は誠にありがとうございました。 当日のスケジュール例に戻る         2-11.通夜振る舞い <通夜振る舞いについて> 通夜が終わったら、弔問客を別室にご案内し、飲食を振る舞います。これを「通夜振る舞い」といいます。飲食をしながら、故人様を偲びます。なお、通夜振る舞いは、地域によって様々な呼び名があります(例:お斎、お清め等)。また、通夜振る舞い自体を行わない地域もあります。 当日のスケジュール例に戻る         2-12.通夜振る舞い終了(挨拶例あり) 20:00 <通夜振る舞い終了の挨拶について> 予定の時間を過ぎても、弔問客が残っている場合は、程よく時間を見計らって「お開きの挨拶」を行います。■挨拶のポイント①帰るきっかけをつかめずにいる弔問客も多いので、喪家側の心遣いとして、きちんと「お開きの挨拶」をします。②通夜の最後を締めくくる意味で、弔問に対するお礼を再度述べます。③葬儀・告別式の日時・場所も伝えます。ただし、「時間があればご参列を」という言い方にして、無理強いに聞こえないようにします。     <通夜振る舞い終了の挨拶例> 本日は、亡き○○のためにお集まりいただきまして、誠にありがとうございました。皆さまより、私どもの知らない故人の姿を伺うことができ、本当に嬉しく思います。…②弔問に対するお礼もっとさまざまな故人との思い出話を伺いたいところですが、夜もだいぶ更けてきましたので、本日はこれにてお開きとさせていただければと思います。…①お開きの挨拶また、明日の葬儀・告別式は午前△△時より〇〇斎場で行う予定です。お時間が許すようでしたら、ご参列いただければ幸いです。…③葬儀・告別式の日時・場所も伝える  無理強いに聞こえないようする足元が暗くなっておりますので、どうぞお気をつけてお帰りください。本日は夜遅くまで誠にありがとうございました。…①弔問に対するお礼 当日のスケジュール例に戻る         2-13.終了後の流れ 20:00 <お手伝いの方へお礼する> お手伝いの方々は、弔問客の対応に追われて、しばしば食事をとれないことがあります。かつては、ごく手軽に食べられるものを通夜振る舞いの場とは別のところに用意していましたが、最近では、「志」を渡すことが多くなっています。〇「志」の相場5,000円程度     <喪主は香典を受け取る> 香典と香典袋、香典帳(名前・住所・金額が書かれている)を係の人から受け取ります。     <葬儀社と翌日の葬儀の打合せをする> ○翌日の斎場への到着時間○葬儀の全体の流れ○弔辞を読む方の確認○読み上げる弔電の確認など     <その後の流れ> 親族をお見送りしたあとは、斎場に宿泊するか、帰宅します。○宿泊する場合あまり大きな声を出さないよう周りに配慮しましょう。また、昨今では午後9時以降は斎場内で火を使用できないようになっています。斎場のルールに従って夜を過ごしましょう。   もくじに戻る           3.まとめ:周囲の協力を得ながら、故人様の側で喪主としての務めを立派に果たしましょう。 通夜は「故人様と過ごす最後の夜」であり、「最後の夜に行う儀式」のことです。<通夜のスケジュール例>16:00 通夜の会場に到着      葬儀社との打ち合わせ17:00 参列者の受付開始17:50 一同着席      僧侶の入場18:00 開会      読経      焼香      僧侶の退場19:00 通夜終了      通夜振る舞い20:00 通夜振る舞い終了遺族と親族、故人様とご縁のあったさまざまな方が集まる場であり、故人様をゆっくりと偲ぶ大切な時間です。弔問客や僧侶をお招きし、感謝を込めて対応するのが喪主の一番の務めですが、ひとりで全てを背負うのはとても大変なことです。周りの方々に協力してもらいながら、最後の夜を迎えられるようにしましょう。         24時間365日、葬儀のご依頼・ご相談を受け付けております。早朝・深夜、祝日・連休・年末年始も、気兼ねなくご連絡ください。全国儀式サービス コールセンター■お電話0120-491-499(通話料・相談料・紹介料、無料)■メールお問い合わせページから相談する一緒に確認するご危篤・ご逝去でお急ぎの方へ  

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葬儀の流れ

2023年 06月 05日(月)

葬儀・告別式について-喪主が知っておくべき流れや意味、準備など

2024年1月22日更新。大切な方を亡くした悲しみの中、初めて喪主として葬儀・告別式を行う場合、何をどうしたらよいのかわからない方も多いでしょう。この記事では、葬儀・告別式の意味やスケジュールなどを説明します。当日の流れを事前に把握しておくことで、少しでも安心して臨んでいただけたらと思います。なお、地域や宗教、宗派によって儀式のやり方や順序が異なります。本記事では、○仏式の葬儀○首都圏○一般葬を例に説明します。     <補足:「一般葬」と「家族葬」> 参列者の規模によって、○一般の弔問を受ける「一般葬」○家族・親族を中心に小規模の参列者で行う「家族葬」があります。いずれの場合も、葬儀・告別式の流れはほぼ同じですので、「一般葬」を前提とします。         【もくじ】 1.葬儀・告別式を行う意味  1-1葬儀とは  1-2告別式とは  1-3通夜との違い  1-4葬儀・告別式を行う場所   2.葬儀・告別式を行う時間  2-1開始時間・所要時間  2-2当日のスケジュール例   3.葬儀・告別式当日の流れ  3-1葬儀・告別式の会場に到着  3-2葬儀社との打ち合わせ  3-3参列者の受付開始  3-4一同着席  3-5僧侶の入場  3-6開式  3-7読経・引導  3-8焼香  3-9僧侶の退場  3-10弔電拝読  3-11親族代表挨拶  3-12閉式  3-13最後のご対面~お別れ~出棺  3-14火葬  3-15初七日法要  3-16精進落とし  3-17遺骨の安置   4.葬儀・告別式の準備  4-1読み上げる弔電を決める  4-2親族代表挨拶の準備・文例  4-3火葬場への同行者を決める  4-4精進落としの参加人数を決める   5.よくある質問   6.まとめ:葬儀・告別式と火葬、諸行事を含めた全体の流れを把握し、故人様とのお別れの時間を大切に         1.葬儀・告別式について   1-1葬儀とは 「葬儀」は、故人様を弔い、成仏を願って行われる「宗教的な儀式」です。僧侶が読経し、故人様がこの世と別れ、仏になるための引導(いんどう)を渡す儀式が行われます(引導がない宗派もあります)。         1-2告別式とは 故人様と最期のお別れをする儀式です。また、故人様が亡くなったことを社会的にお知らせする意味もあります。「焼香」「(棺への)花入れ」などを行います。本来、葬儀と告別式は異なる儀式です。しかし現在では、葬儀と告別式が一つの流れとして行われるのが通例で、「葬儀・告別式」と呼ぶことが多くなっています。     <「お別れの会」「偲ぶ会」> これらの名称で行われる会は、「告別式」のことです。通常の葬儀・告別式を「密葬」「家族葬」として近親者のみで行い、後日、一般の方を対象に告別式を行う場合に見受けられます。         1-3通夜との違い 通常、故人様のお見送りは、○1日目の夕方~夜間:通夜○2日目の午前~昼:葬儀・告別式 と、2日に分けて行います。かつては、○通夜:家族、親族のみで故人様の死を悼む○葬儀・告別式:一般の方を含め、故人様とお別れをすると、区別されていました。現在では、一般の方が仕事や学校を休むことなく参列できるため、通夜への弔問が増えてきました。その結果、通夜と葬儀・告別式との違いが薄れてきています。※通夜については、通夜について|喪主として知っておく通夜の意味や流れ・挨拶などを参照してください。         1-4葬儀・告別式を行う場所 ○葬儀社の斎場○公営斎場○民営斎場○寺院斎場○菩提寺○公民館・集会所○自宅などです。通夜を行う場所で、引き続き葬儀・告別式を行うことがほとんどです。   もくじに戻る             2.葬儀・告別式を行う時間   2-1開始時間・所要時間 <開始時間> 葬儀・告別式後に火葬がありますので、午前10時~午後1時ぐらいの開始が多くなっています。※告別式前に火葬を済ませ、遺骨で葬儀を行う地域は除きます。○僧侶の都合○火葬場の予約状況○喪家の希望○(同斎場内で複数の葬儀があれば)他葬儀の開始時刻などを考慮し、決定します。     <所要時間> 葬儀・告別式と出棺までを含め、1時間程度です。加えて、○火葬:往復の移動時間含み、2時間程度○初七日法要、精進落とし(会食)も行う場合:1時間半以上通算すると、全体の所要時間は最短で3時間半から状況によっては5時間以上かかる場合もあります。※火葬の待ち時間、往復の移動時間は地域によって異なります。         2-2当日のスケジュール例 葬儀・告別式のスケジュールは、○会場は葬儀社の斎場○午前11時開式○首都圏○火葬場までの移動時間は30分程度○火葬場での所要時間は1時間(最短)を例にします。式後のスケジュールも記載しますので、当日全体の流れを把握してください。※クリックすると詳細へ移動します。     <葬儀・告別式~出棺まで> 10:00 葬儀・告別式の会場に到着       葬儀社との打ち合わせ 10:30 参列者の受付開始 10:50 一同着席 10:55 僧侶の入場 11:00 開式       読経・引導       焼香 11:40 僧侶の退場       弔電拝読       親族代表挨拶 11:45 閉式 12:00 最後のご対面~お別れ~出棺 ※式次第は、地域や宗教によって、順序や内容が異なります。     <火葬~自宅の遺骨安置まで>       (火葬場到着) 12:30 火葬 13:20 お骨上げ 13:30 (火葬場出発) 14:00 (斎場到着) 14:10 初七日法要 14:30 精進落とし 15:30  解散       (自宅へ移動)       遺骨の安置 ※地域やご遺体の状態によっては、葬儀・告別式の前に火葬を行う場合があります。   もくじに戻る             3.葬儀・告別式当日の流れ   3-1葬儀・告別式の会場に到着 10:00 喪主・遺族は、遅くとも葬儀・告別式の開始1時間前には到着するようにします。         3-2葬儀社との打ち合わせ 当日の流れと準備事項については、葬儀社から前日までに説明を受けることがほとんどです。打ち合わせでは、次の点について最終確認を行います。○スケジュール○あらかじめ準備を依頼された内容※詳しくは、4.葬儀・告別式の準備を参照してください。         3-3参列者の受付開始 開式の30分~1時間前を目安に受付を開始します。受付係は、○香典の受け取り○芳名帳への記帳依頼○会葬返礼品(引換券)のお渡しなどを行います。         3-4一同着席 10:50 開式10分前には、着席します。         3-5僧侶の入場 10:55 喪主をはじめ、参列者全員が着席したのを確認して、僧侶が入場します。         3-6開式 11:00 僧侶が着席したら、司会者が開式の辞を述べます。         3-7読経・引導 僧侶による読経、引導作法が行われます。         3-8焼香 僧侶の読経中、案内があったら、○喪主○親族(血縁の濃い順)○一般の参列者の順で焼香を行います。喪主と遺族は、焼香いただく方に黙礼で応えます。         3-9僧侶の退場 11:40 全員が焼香を終えたら、僧侶は退場します。         3-10弔電拝読 司会者が弔電を拝読します。         3-11親族代表挨拶 親族の代表者が参列者に対し、ご挨拶をします。※出棺時に行う場合もあります。         3-12閉式 11:45 司会者が葬儀・告別式の終了を告げます。一般の会葬者は玄関や外で出棺を待機します。         3-13最後のご対面~お別れ~出棺 <ご対面・お別れ> 遺族や親族、特に親しかった友人等が故人様と最期のお別れです。○「別れ花」を行い(祭壇に供えられていた花を使用)、そして故人様の愛用品を棺に入れます。○お別れが終わったら棺のふたを閉じます。     <出棺>  12:00 故人様を火葬場へ送り出します。○遺族・親族、その他の同行者は、故人様と一緒に火葬場へ向かいます。○一般の会葬者はお見送りして終了です。※詳しくは、出棺について|流れと意味、挨拶など、喪主・遺族として知っておくと良いことを参照してください。         3-14火葬 12:30~ 火葬場では、炉の前で焼香し、故人様とお別れ後、荼毘(だび)に付されます。     <待機時間> 待機時間は45~50分間ほどです(火葬場によって異なります)。その間、控室で過ごします(会食する場合もあります)。     <骨上げ> 火葬後、お骨を骨壺に入れます。         3-15初七日法要 14:10 斎場に戻り、「初七日法要」を行います。     <初七日法要とは> 故人様が亡くなった日を1日目として、7日目に行う法要のことです。最近では遠隔地から訪れる親族などに配慮し、葬儀当日に済ませることが多くなりました。葬儀式内で続けて行う場合もありますが、僧侶の指示、または了承が必要です。         3-16精進落とし 14:30~ 僧侶、親族や葬儀でお世話になった方を「精進落とし(しょうじんおとし)」と呼ぶ会食で、もてなします。喪主様の挨拶、献杯で開始し、1時間程度で解散です。※火葬場の待機時間中に行うこともあります。         3-17遺骨の安置 ご遺骨を自宅に迎え、「後飾り祭壇」に安置します。   もくじに戻る             4.葬儀・告別式の準備 葬儀社との初回打ち合わせ時か、前日までには準備事項の説明があります。開式前の打ち合わせ時に、最終確認をする項目がありますので、準備しておきましょう。     4-1読み上げる弔電を決める 弔電は故人様や遺族との関係の深さを考慮し、どなたの弔電をどの順番で読むかを決定します。読み上げる数の目安は、○電文(本文)・名前とも:多くても5通くらい○名前だけ:5通くらい発信者の名前、会社名など読み方を確認し、司会者(葬儀社)に伝えます。         4-2親族代表挨拶の準備・文例 <挨拶する人を決める> 喪主様か、故人様の近親者が行います。遅くとも前日までには決定し、挨拶文を準備しておきましょう。     <挨拶時の注意点> 挨拶は、長くても3分程度で手短に済ませます。メモを読み上げても構いませんので、ゆっくりと話しましょう。     <挨拶文の文例> 5つのポイントに従って作成するとよいでしょう。※故人様の子どもが挨拶するケースを想定。 本日は故○○○○(故人様の氏名)の葬儀に際し、ご多忙中のところご会葬くださり厚く御礼申し上げます。…①参列に対するお礼生前は、故人に対して格別のご厚情を賜りましたこと、深くお礼申し上げます。…②生前の故人様への厚誼に対する感謝父は天職ともいえる仕事に恵まれ、多忙な日々を送っておりました。それでも、母と子どもたちの誕生日には必ず早く帰宅し、プレゼントを渡してくれる家族思いの優しい人でした。半年前、末期の×がんと宣告され、本人も覚悟しておりました。×月×日×時×分、私たち家族が見守る中、入院先で安らかに息を引き取りました。…③故人様の人柄を象徴するエピソード、死因などを差し支えない範囲で紹介今後は生前の故人に接したと同様、残された遺族にもご厚情を賜りますよう、ひとえにお願い申し上げる次第でございます。…④引き続き遺族への支援を依頼簡単ではございますが、お礼の挨拶にかえさせていただきます。ありがとうございました。…⑤結びの言葉         4-3火葬場への同行者を決める 遺族や親族のほか、故人様と特に親しかった方が同行する場合もあります。○遺族、親族の人数○同行者の人数○誰がどの車に乗るのか(ハイヤー・バス・自家用車など)を決定します。         4-4精進落としの参加人数を決める 場所やタイミングは葬儀社と相談します。料理の種類を選び、人数を伝えます。   もくじに戻る             5.よくある質問 Q:葬儀・告別式終了後、お支払いは当日中に行うものですか? <僧侶へのお布施> 通夜開始前にお渡ししたり、後日持参したり、さまざまです。お寺様にあらかじめ確認しておきましょう(葬儀社経由で紹介された場合は葬儀社に確認)。     <葬儀社への支払い> 式後、多くの葬儀社では1週間前後で請求書が届きます。現金精算、銀行振込などで支払います。         Q:親族代表挨拶は必ず行わなければいけないものですか? 手短で構いませんので、会葬者に挨拶することが望ましいでしょう。喪主が高齢のため、代理でお子様が挨拶する場合もあります。喪主以外の方が挨拶しても失礼にはあたりませんので、親族の中から適任な方を選ぶとよいでしょう。     <補足:家族葬での挨拶> 会葬者は、遺族や親しい方が中心ですので、葬儀・告別式中の挨拶は省略されることが多いようです。精進落としの際や、当日の予定がすべて終了した段階で挨拶をするといいでしょう。         Q:喪主・遺族の服装はどうしたらよいですか? かつては喪主と遺族は「正喪服」といって、男性は黒の羽織・袴またはモーニング、女性は黒無地五つ紋が基本とされてきました。しかし、近年では、通夜に引き続き「準喪服」を着用することが主流になっています。「正喪服」を着用する方で、着付けや美容を依頼する場合は予約しておきます。※服装については、通夜について 1-3通夜での服装 を参照してください。   もくじに戻る             6.まとめ:葬儀・告別式と火葬、諸行事を含めた全体の流れを把握し、故人様とのお別れの時間を大切に   葬儀・告別式当日の流れについて理解いただけたかと思います。しかし、当日は思いがけないことや戸惑ったりすることがあるかもしれません。そのような時でも、細やかなサポートしてくれる葬儀社は、非常に心強い存在になるでしょう。全国儀式サービスの加盟葬儀社は約500社、誠実で安心してお任せできる葬儀社のみ契約しています。30年以上に渡り、12万件以上のお客様にご利用いただいております(2023年3月現在)。24時間365日、葬儀のご依頼・ご相談を受け付けております。早朝・深夜、祝日・連休・年末年始も、気兼ねなくご連絡ください。     全国儀式サービス コールセンター■お電話0120-491-499(通話料・相談料・紹介料、無料)■メールお問い合わせページから相談する一緒に確認するご危篤・ご逝去でお急ぎの方へ  

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葬儀の流れ

2021年 11月 12日(金)

出棺について-流れと意味、挨拶など、喪主・遺族として知っておくと良いこと

2024年1月22日更新。出棺は、故人様を火葬場へ送り出す儀式です。故人様のお姿を見ることができる最後の場でもあります。 「具体的に何をするの?」「何に気を付けたら良いの?」 この記事では、そういった疑問にお答えするべく、出棺の流れに沿って、一つひとつ紹介していきます。故人様ときちんとお別れして、参列者の方々にもきちんと挨拶ができるよう、喪主および遺族の一助になればと思います。         【もくじ】 1.「出棺の流れ」一覧   2.「出棺の流れ」詳細  2-1.故人様と最後の対面をする  2-2.別れ花を手向ける  2-3.釘打ちを行う  2-4.故人様を霊柩車まで運ぶ  2-5.出棺の挨拶をする  2-6.霊柩車で火葬場へ向かう   3.まとめ:出棺は最後の対面の場です。流れを知って、心を込めてお別れしましょう。         1.「出棺の流れ」一覧 出棺の流れは以下の通りです。   ①故人様と最後の対面をする ②別れ花を手向ける ③釘打ちを行う ④故人様を霊柩車まで運ぶ ⑤出棺の挨拶をする ⑥霊柩車で火葬場へ向かう ※クリックすると詳細へ移動します。     目次に戻る             2.「出棺の流れ」詳細   2-1.故人様と最後の対面をする <対面する主な人> ●遺族●親戚●親しい友人・知人 ※一般の会葬者は外で出棺を待ちますが、喪主・遺族の意向に沿って、最後の対面を希望する方には加わっていただきます。     <手順> 葬儀・告別式が終わると、柩を霊柩車にのせるまでの間に最後のお別れをします(首都圏の場合)。 ①葬儀社が、最後の対面の準備をします。 ●柩を祭壇から式場の中央へ移動し、ふたを開けます。 ●祭壇に供えられていた生花を取って、献花盆に載せて、別れ花の準備をします。 ②準備完了後、遺族や近親者は、式場の入口で、献花盆に載った生花を受け取り、式場内へ入り、故人様と最後の対面をします。     <対面するにあたって> 火葬場へ同行しない方にとっては、故人様のお姿を見られるのが、これで最後になりますので、悲しみをこらえる必要はありません。また、残された配偶者や母親には、許される限り、時間を取ってあげましょう。   出棺の流れ一覧に戻る       2-2.別れ花を手向ける <手順> 最後の対面が済んだら、対面前に受け取っていた生花を、故人様の周りを飾るようにして、柩の中に入れていきます。     <意味> 故人様に対する最後の心づくしです。心を込めて、花を飾りましょう。     <補足> ○故人様の愛用品を入れる納棺の際に入れ忘れた、故人様の愛用品があれば、それも一緒に入れます。 ※柩の中には、入れて良いもの・入れてはいけないものがあります。詳しくは、納棺の記事をご参考ください。     ○別れ花の用意について骨葬(通夜の前に火葬を行う)や、前火葬(葬儀・告別式の前に火葬を行う)の場合は、祭壇の花は使用せず、別途「別れ花」用の花を用意します。   ■別れ花を載せた献花盆の例 出棺の流れ一覧に戻る       2-3.釘打ちを行う <手順> 別れ花を入れた後、すぐに釘打ちへ移ります。遺族が、柩の頭にあたる部分を、一人2回ずつ小石でコツコツと軽く打っていき、釘を打つふりをします。     <釘打ちの順番> 喪主⇒遺族⇒親戚と、故人様とのつながりが深い順番に続きます。     <意味> 釘を打つ石は、三途の川のほとりにある石を意味しています。「故人様が三途の川を無事に渡れるように」と願いを込めて打ちます。ただし宗派や寺院の指示によっては、釘打ちが行われないこともあります。     <補足> 現在では、釘打ちを必要としない棺が普及したことにより、釘打ちを省略するようになってきたところもあります。また実際に、●柩に釘を打ち込む音が大きい●柩に釘を打ち込む様子が痛々しく、見るに耐えないなどを理由に、遺族が遠慮されるケースが増えてきたことも省略の一因としてあります。     <参考:本来の「釘打ち」> ①まず葬儀社の手によって、柩の四隅に釘が半分ほど打ち込まれます。②その状態から、遺族が小石を使ってさらに釘を打ち込んでいきます。柩の頭の方から足に向かって、一人2回ずつコツコツと軽く打っていきます。③最後に、葬儀社の手によって、釘が完全に打ち込まれます。   出棺の流れ一覧に戻る       2-4.故人様を霊柩車まで運ぶ <手順> 遺族・親戚・故人と親しかった友人など、原則として男性のみの手によって、柩を霊柩車まで運びます。柩を運ぶために、最低でも6人は必要です。足りない場合は、葬儀社も手伝います。     <運ぶ際の順番> ①僧侶②喪主:位牌を持ちます。③喪主に次ぐ順位の遺族:遺影を持ちます。④柩残りの遺族は、柩が運ばれるのを見届けた後、式場から霊柩車の方へ移動します。     <補足:男性のみで柩を運ぶ理由> 柩を落とさないようにするためです。現在ではストレッチャー型の台で柩を運びますが、段差のある所を通る際や、霊柩車へ柩を運び込む際には、腕力が必要になります。また女性の場合、喪服だと動きにくいことも理由の一つです。   出棺の流れ一覧に戻る       2-5.出棺の挨拶をする <手順> 柩を霊柩車に納めた後、見送ってくださる会葬者に対して、喪主または親族代表が挨拶をします。この挨拶は、告別式の終了時に行う場合もあります。喪主が挨拶を述べる間、遺族と親族は、見送りの人たちの方へ向き、挨拶が済んだら一礼します。     <挨拶のポイント> ①会葬のお礼を述べる。②故人様との生前の親しい交際に対する感謝を述べる。③故人様との思い出を述べる。 ●会葬者が多い場合は、故人様と自分の間柄を伝える。 ●差し障りがなければ、病名・死因について簡単にふれる。④今後も変わらない「遺族への親しい交際・支援」をお願いする。短くても良いので、心を込めた自分の言葉で述べましょう。     <挨拶例> 出棺に先立ち謹んで挨拶申し上げます。私は、故人・儀式花子の長男一郎でございます。本日はご多用のところをわざわざご会葬賜りまして誠にありがたく、心より御礼申し上げます。…挨拶のポイント①おかげをもちまして、母・花子の葬儀ならびに告別式を滞りなく終了し、これより出棺の運びと相なりました。故人が生前ひとかたならぬご厚情を賜りましたことと合わせ、厚く御礼申し上げます。…挨拶のポイント②母は75歳で天寿を全ういたしました。しかし、せめてあと2年、喜寿の祝賀まで、また米寿の祝賀まで、と思うのは、やはり子供の欲目でございましょうか。思えば、母は若くして夫を亡くし、女手ひとつで私達4人の子供を育ててくれました。その陰には、どれほどの苦労があったことでございましょう。しかし、母は愚痴ひとつこぼしたこともなく、昭和の女そのままに、生涯を貫いたのでございます。「過ぎたことをいつまでもクヨクヨしても始まらない。人間は前向きに生きていかなければいけない」そんな母の言葉を胸に、私どもはこれからも生きていきたいと存じております。…挨拶のポイント③ふつつか者ではございますが、亡き母と同様に、遺された家族へも相変わらないご交誼のほど何卒賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。…挨拶のポイント④はなはだ簡単ではございますが、これを持ちまして、お礼のご挨拶と代えさせていただきます。   出棺の流れ一覧に戻る       2-6.霊柩車で火葬場へ向かう <手順> 基本は身内の人のみで向かいます。●喪主●遺族●親族火葬場での読経をお願いしている場合は、僧侶も同行します。必要に応じて、故人様の知人・友人にも同行してもらいます。また同行する人の数にもよりますが、以下の順番で、複数の車両に乗り込み、火葬場へ向かいます。①霊柩車:喪主②ハイヤー:遺族・僧侶③マイクロバス:親族・故人様の知人友人霊柩車のクラクションとともに出発します。斎場の立地によっては、周辺の居住者に配慮して、鳴らさないところもあります。     <補足> ○出棺後の後片付け斎場で葬儀を行う場合は、葬儀社が片付けを行います。自宅で葬儀を行う場合は、火葬場に同行する人とは別に、遺骨を迎える準備をする人が数人必要です。準備をする人は、祭壇を片づけたあとの掃除や、火葬場から戻ってくる人たちのために、お清めの塩や水を用意します。     ○茶碗を割る風習 火葬場へ出発する際に、故人様の使っていた茶碗を割る風習があります。故人様の使っていた茶碗・湯のみを割ることによって、「食べ物のない世界へ旅立つこと」「ここには戻ってこれないこと」を故人様に伝えています。出棺の際に行われない場合は、火葬後、祭壇に供えていた茶碗・湯のみを、葬儀社が手渡してくれます。持ち帰った後、破片が飛び散らないように、袋に入れて玄関先で割りましょう。     以降の火葬場での流れは、火葬の記事をご参考ください。   目次に戻る           3.まとめ:出棺は最後の対面の場です。流れを知って、心を込めてお別れしましょう。 出棺は、故人様を火葬場へ送り出す儀式であるとともに、故人様のお姿を見ることができる最後の場です。<出棺の流れ>①故人様と最後の対面をする②別れ花を手向ける③釘打ちを行う④故人様を霊柩車まで運ぶ⑤出棺の挨拶をする⑥霊柩車で火葬場へ向かう「出棺の流れ」その一つひとつを大切にして、心を尽くして行いましょう。そして故人様に、また一緒に見送ってくださる方々に感謝し、お礼も忘れずに伝えましょう。         24時間365日、葬儀のご依頼・ご相談を受け付けております。早朝・深夜、祝日・連休・年末年始も、気兼ねなくご連絡ください。全国儀式サービス コールセンター■お電話0120-491-499(通話料・相談料・紹介料、無料)■メールお問い合わせページから相談する一緒に確認するご危篤・ご逝去でお急ぎの方へ  

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葬儀の流れ

2019年 12月 24日(火)

仏式での葬儀・告別式から出棺までのポイント

2024年1月22日更新。葬儀と告別式の違いはおわかりですか?同じように思えますが実は同じではないのです。記事ではこの2つの違いと、喪主が当日慌てずに落ち着いて故人とお別れできるように、最後の対面と出棺についてもポイントを押さえ説明します。【もくじ】 ・葬儀と告別式 ・最後の対面 ・柩の中に故人の愛用したものや花を入れる ・出棺時の挨拶 ・出棺のときは喪主が位牌を持つ ・火葬場へ向かう時の注意点   葬儀と告別式 葬儀と告別式という言葉は同義でとらえられていることもありますが、本来は違うものです。葬儀は宗教儀礼であり、故人をあの世に送り届ける儀式です。告別式は宗教からは離れ、故人と縁のあった人が別れを告げる場所になります。首都圏の葬儀では、葬儀ならびに告別式と表記され、約1時間の中で続いて行われることが多いようです。   最後の対面 葬儀が終わると、柩は祭壇から降ろされ、最後の対面となります。故人の頭の方から喪主、配偶者、子ども、兄弟姉妹とその配偶者というように、血縁の濃い順に左右に並び、故人に別れを告げます。   柩の中に故人の愛用したものや花を入れる 故人が愛用したもので、柩に入れたいものがまだ入っていないときはこのとき納めます。次に、葬儀社が祭壇に飾られていた花を一輪ずつお盆に載せて準備し、これを遺族・親族・会葬者が故人の周りにお供えします。お花を入れ終わったら、柩に蓋をします。このとき柩に石で釘を打ちますが、この行為は「くぎ打ち」といい、故人が三途(さんず)の川を無事に渡れるように願うための儀式です。昨今では省略されることも多くなっています。 出棺時の挨拶 お花を入れ終え、柩の蓋が閉まったら喪主または親族の代表者から挨拶があります。これは遺族側から会葬者に向けての挨拶なので必ずしも喪主が行わなくてはならないという決まりはありません。挨拶のタイミングもさまざまで、故人を霊柩車に乗せてから行う場合や、花入れの前に行う場合もあります。挨拶のタイミングは葬儀社に相談してみましょう。   出棺の挨拶例(遺族が挨拶する場合) 本日は○○儀の葬儀に際しまして、ご多忙のところ、故人のためにご会葬くださいまして喪主、遺族ならびに親族を代表し厚くお礼申し上げます。 また、生前は皆様より格別なご厚情を賜り、また発病後はご懇切なお見舞いをいただき、心より感謝の意を申し上げます。本当にありがとうございました。 本日はこのように盛大なお見送りを受けまして、故人もさぞかし満足をしていることと存じます。今後は、生前の故人同様、残された遺族にもご厚情賜りますよう、ひとえにお願いを申し上げる次第でございます。簡単ではございますが、これをもちましてお礼の挨拶とさせていただきます。   出棺のときは喪主が位牌を持つ 葬儀社の係員と遺族が出口まで運び出した柩を、故人の友人や知人たちが受けて運び、霊柩車に乗せます。喪主は位牌を、次に血縁の濃い人が遺影を持ちます。出棺のあいさつは喪主または代表者がします。 火葬場へ向かう時の注意点 火葬場には通常、遺族、親族とごく親しい人が行きます。この時、喪主や遺族に事前に同行することを伝えずに突然同行するのは迷惑になることがありますので、同行したい場合には予めその旨を喪主や遺族に伝えて許可をもらうようにしましょう。 出棺の際、喪主は位牌を、筆頭遺族が遺影を持ち、霊柩車を先頭に出発します。マイクロバス、ハイヤーが用意されている場合は、喪主は霊柩車に乗り、次の車には僧侶(同行する場合)、遺族、親族という順に乗り込み席に座ります。これは土葬を行っていた時の葬列の名残といわれています。   ※この記事は首都圏での葬儀における標準的な例です       24時間365日、ご相談を受け付けております。早朝・深夜、祝日・連休・年末年始も、気兼ねなくご連絡ください。全国儀式サービス コールセンター■お電話0120-491-499(通話料・相談料・紹介料、無料)■メールお問い合わせページから相談する

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葬儀の流れ

2021年 07月 07日(水)

火葬とは?どのような流れで行われる?知っておきたい注意点についても解説

2024年1月22日更新。   火葬は「故人様のお顔を見ることができる最後の場」です。一方で火葬に立ち会う機会は、葬儀に参列する機会以上に少なく、詳しく知らない方が大半だと思います。そのため、火葬の流れを事前に把握しておけば、万が一の際に戸惑わずに進めることができると思います。実際、地域によっては、葬儀・告別式の前に火葬を行うところもあります。駆け付けた親族が「故人様のお顔を見ることができなかった」というようなケースも防いでおきたいものです。この記事では、火葬場での流れと注意点について紹介します。また、最近増えつつある「火葬のみ・荼毘(=直葬や火葬式と呼ばれる形式)」についても概要を紹介します。ぜひともご一読いただき、納得のいく葬儀の一助にしていただければと思います。火葬の前に行われる「出棺」については、出棺について|流れと意味、挨拶など、喪主・遺族として知っておくと良いことをご覧ください。         【もくじ】 0.火葬とは   1.火葬の流れ  1-1火葬場へ向かう  1-2火葬許可証を提出する  1-3納めの式を行う  1-4火葬  1-5骨上げ・収骨を行う  1-6埋葬許可証を受け取る  1-7帰宅する   2.火葬での注意点  2-1火葬場へ向かう際の注意点  2-2火葬場での注意点  2-3火葬場からの帰宅時の注意点   3.葬儀の流れにおける火葬の注意点  3-1地域によって、順番が異なる  3-2ご遺族の意向でも、順番が異なる  3-3火葬後の初七日法要について   4. 火葬のみ・荼毘(=直葬や火葬式と呼ばれる形式)について  4-1“火葬のみ・荼毘“の特徴  4-2“火葬のみ・荼毘“の注意点   5.まとめ:立ち会う人がきちんとお別れできることが大切         0.火葬とは ご遺体を葬る形式の一つで、ご遺体を焼いて遺骨にすることを言います。世界には様々な葬送の方法がありますが、火葬はその中の一つの形式です。現在の日本では、99.9%が火葬です(厚生労働省 令和3年度 衛生行政報告例より)。かつては、ご遺体を土に埋める「土葬」が主流でしたが、衛生面の問題や埋葬地を確保していくことが難しくなってきたことから、明治時代以降、火葬へと移行していったようです。なお墓地埋葬法(正式名:墓地、埋葬等に関する法律)により、死亡後24時間が経過した後に火葬を行います。※感染症などでお亡くなりの場合を除く。   目次に戻る             1.火葬の流れ <火葬の流れ一覧> 1-1火葬場へ向かう 1-2火葬許可証を提出する 1-3納めの式を行う 1-4火葬 1-5骨上げ・収骨を行う 1-6埋葬許可証を受け取る 1-7帰宅する ※クリックすると詳細へ移動します。       1-1火葬場へ向かう <火葬場に同行する人> ○基本は身内の人です。 ・喪主 ・遺族 ・親族 ・僧侶(火葬場での読経をお願いする場合) ○必要に応じて同行してもらいます。 ・故人様と特に親しくしていた友人や知人 ○出棺を見送り散会します。 ・一般会葬者     <火葬場へは複数の車両で向かう> 火葬場へ同行する人の数にもよりますが、基本は以下の順番に複数の車両で向かいます。①霊柩車:喪主②ハイヤー:遺族・僧侶③マイクロバス:親族・故人様の知人友人 車両の手配および乗車する際の誘導は、葬儀社に依頼しましょう。 家族葬等の小規模な葬儀では自家用車で移動しても構いません。ただし、運転や道に慣れている人に運転をお願いしましょう。 ※画像はイメージです。現在では宮型霊柩車が使用されるケースは少なくなってきています。 火葬の流れ一覧に戻る       1-2火葬許可証を提出する <手順> 火葬場に到着したら、申請書類と一緒に火葬許可証を提出します。 申請書類に必要な事項を記載する必要があるため、提出業務に慣れている葬儀社へ依頼しましょう。     <火葬許可証の管理について> 火葬許可証が無ければ火葬そのものができないので、紛失しないよう管理には十分に注意しましょう。 実際、火葬の当日に火葬許可証を持ってくることを忘れるご遺族が時々いらっしゃいます。 そのため火葬許可証は前日までに葬儀社に預けておくことが一般的となっています。     <補足:火葬許可証の入手について> 火葬許可証は市区町村の役所で死亡届を提出すると発行してくれます。 死亡届の提出も葬儀社が代行してくれますので、必要事項を記載した死亡届と認印を準備して依頼しましょう。 火葬許可証の発行手続きは「役所への届け出と火葬・埋葬許可証」をご覧ください。 火葬の流れ一覧に戻る       1-3納めの式を行う <手順> ①柩が炉の前に安置されると線香台が用意されます。 ②僧侶が同行している場合、読経が始まり焼香へと続きます。 ③焼香は、[1]喪主 [2]遺族 [3]親族 [4]故人の知人・友人の順に行います。 ④火葬炉の前で柩に向かって(棺の窓を開けて)最後のお別れをします。火葬場によってはお別れ用の別室が設けられていることもあります。 ⑤火葬炉に柩を納めるところを全員で見届けます。     <神道やキリスト教の場合> 仏式の場合は焼香を行うのに対して、 ○神道の場合玉串を捧げます。玉串案と呼ばれる台の上に、神職から受け取った玉串を置き、偲手(しのびて)で音を立てずに二礼二拍一礼をします。玉串案が用意されている火葬場もあります。 ○キリスト教の場合献花を行います。こちらも献花台の上にお花を置いて、故人様を送り出します。玉串や献花に用いるお花は葬儀社が用意してくれる場合がほとんどです。     <その他> 注意点として火葬場によっては、読経や焼香の順番が異なる場合があります。加えて火葬炉に立ち会う人数に制限を設けている場合もありますので、希望があれば事前に相談しておきましょう。 火葬の流れ一覧に戻る       1-4火葬 <火葬における時間> ○一般的に予約できる時間10時から15時 ○火葬にかかる時間短いところで40分、長いところで1時間30分程度。火葬炉の性能や故人様の体型によっても異なります。     <待ち時間中に行うこと> 控え室で待つ間、喪主は僧侶と参列者をお酒・お茶やお菓子でもてなします。 火葬場が遠方である場合や火葬時間が長い場合は、軽食を持参します。火葬場の売店で買い求めることもできます。 火葬が終わると係員が呼びに来るので控え室を後にします。 火葬の流れ一覧に戻る       1-5骨上げ・収骨を行う <手順> 火葬後、遺族や参列者の手によって、遺骨を骨壷に納めます。一般的には竹の箸を使い2人1組で1片のお骨を一緒にはさんで拾い、骨壺に納めます。 喪主から始まり、故人様と血縁の深い順に拾っていき、骨を1、2片拾ったら次の人へと箸を渡し、参列者が全員で故人様の遺骨を壺の中に納めます(関東の場合)。 遺骨は足から順に上体に向かって拾い、最後に「のどぼとけ」を納めます。     <「お箸を渡す」に意味がある> この「お箸を渡す」行為には「故人様を三途の川の向こうへ無事に橋渡しする」という意味が込められています。願いを込めて橋を渡すようにお箸を渡します。     <地域によって異なること> 骨上げ・収骨は、地域や火葬場によってもやり方や使用する箸が異なります。一本を竹、一本を白木など異なる材質の組み合わせにした「違い箸」で骨上げ・収骨を行う地域もあります。 また遺骨をすべて骨壷の中に納める「全収骨」の地域と、一部を納めて残りを火葬場が引き取る「部分収骨」の地域があります。 火葬の流れ一覧に戻る       1-6埋葬許可証を受け取る <手順> 骨上げ・収骨が終わると、遺骨と一緒に「火葬済証明印」の押された「火葬許可証」が渡されます。これが「埋葬許可証」となります。お墓や納骨堂に遺骨を納める時に必要になる書類なので大切に保管しましょう。     <保管場所に注意> 多くの火葬場では「埋葬許可証」を簡単に無くさないように、骨壷とともに桐箱の中に納めるところが多いようです。ただし書類がどのように渡されるかは火葬場によっても異なるので十分に気をつけましょう。 火葬の流れ一覧に戻る       1-7帰宅する <手順> 出棺車両であるハイヤーやマイクロバスに分乗して戻ります。霊柩車は使用しません。 帰路では喪主が遺骨を抱きかかえて座ります。位牌と遺影は遺族が持って座ります。あらかじめ持つ人を決めておきましょう。   目次に戻る             2.火葬での注意点 2-1火葬場へ向かう際の注意点 <遺族や親族以外の同行者について> 遺族や親族でなくても、交流の深かった方や、火葬を見届けてほしいという人がいれば、火葬の前日までに本人の意向を確認しておきましょう。     <事前に乗車する車両を決めておく> 一般的な流れでいくと、葬儀・告別式を終えて出棺までは慌ただしくなります。誰がどの車に乗るのかを事前に決めておくとよいでしょう。葬儀社と確認を取りながら進めていきましょう。       2-2火葬場での注意点 <大きな声を出したりしない> 大切なご家族を送り出すのに感情的になることや控え室で思い出話に盛り上がることもあるでしょう。しかし火葬場はあくまでも故人様を送り出すための公共施設です。他の喪家も集まりますので極力静かに過ごすことを心がけましょう。     <火葬場での支払い> 火葬場での支払いには、火葬料金、収骨容器(骨壷)の料金、さらには、控え室の利用料金や飲食のおもてなし費用などがあります。 これらは基本、喪主に代わって葬儀社が支払いの対応をします。葬儀社にお金を事前に渡しておくのか、葬儀費用とまとめて請求されるのかは確認しておきましょう。       2-3火葬場から帰宅する時の注意点 <来た道とは別の道で帰る風習がある> 喪主からの指示がない限り、道順はその時の道路状況などから判断してドライバーが決めます。もし親族の中で、帰りの道順を気にする方がいる場合には、事前に葬儀社へ伝えておきましょう。   目次に戻る             3.葬儀の流れにおける火葬の注意点 3-1地域によって、順番が異なる <火葬の順番は、3つに分けられる> ①後火葬 通夜 → 葬儀・告別式 → 火葬 ②前火葬 通夜 → 火葬 → 葬儀・告別式 ③骨葬 火葬 → 通夜 → 葬儀・告別式 一般的には①がよく知られていますが、②や③の場合に、駆け付けた親族などが「故人様のお顔を見ることができなかった」というような事が起こる恐れがあります。葬儀社に確認しておくと安心です。     <火葬の順番は、地域による風習が影響> 全国的に見てみると、同じ県内でも①~③が混在しているケースが多いようです。 例えば鳥取県では、鳥取市、倉吉市とその周辺は「後火葬」が多く、米子市とその周辺では約70%が「前火葬」となっているようです。 また大分県では、最近は「後火葬」が一般的になっていますが、南部(佐伯市など)では90%以上が「前火葬」となっているようです。       3-2ご遺族の意向で、順番が異なる <一例:遠方でお亡くなりの場合> 例えば、都内で亡くなった方のご遺体を地方の郷里へ搬送するには大変な手間と費用がかかるので、「火葬だけ都内で済ませ、その後、郷里で葬儀・告別式を執り行う」というケースもあります。       3-3火葬後の初七日法要について <一例:葬儀・告別式の後に火葬を行う場合> 葬儀日が初七日法要の日に近い場合や、遠方からの遺族がいる場合には、火葬後に葬儀式場やお寺へ戻って初七日法要を行い、その後に精進落としをいただきます。最近はこの流れが多くなっています。 精進落としのお膳の数は原則的に火葬場に同行する人の数だけ必要です。出棺時に何名が火葬場に同行するのかは葬儀社の担当者が数えますが、火葬後に数が増減する場合もあるので、料理の追加発注はいつまでにどれくらいまで対応可能か事前に葬儀社へ確認しておきましょう。     <初七日法要を出棺前に行うこともある> 火葬が長時間になる場合や火葬の時間がお昼前後になる場合には、出棺前に初七日法要を繰り上げて行い、火葬の待ち時間に控え室で精進落としの食事を取ることがあります。 火葬場と葬儀式場が近い場合は、火葬の始まりとともに一度葬儀式場に戻り、そこで精進落としの食事を取る選択もあります。   目次に戻る             4.火葬のみ・荼毘(=直葬や火葬式と呼ばれる形式)について 4-1“火葬のみ・荼毘“の特徴 <宗教儀礼を簡略化した形式> 通夜や葬儀・告別式といった儀式を執り行わずに、火葬だけを行うお弔いの形式です。「直葬」や「火葬式」とも呼ばれています。 一般的には①宗教観から葬儀を不要と考えている場合②葬儀に呼ぶ親戚縁者が少ない場合③費用を安く抑えたい場合などに選ばれる傾向があります。 ただし、●葬儀社のプランによっては、火葬当日まで故人様に会えない場合がある。●当日「故人様と対面してお別れする時間」を十分に確保できないことが多い。●儀礼を重んじる周囲の人たちや菩提寺との関係を損ねる場合もある。ので、“火葬のみ“の形式で行う際、特に費用を抑えたプランを選択する際には、内容をよく検討した上で進めるようにしましょう。       4-2“火葬のみ・荼毘“の注意点 <自分以外の遺族のことも考える> “火葬のみ“の形式は葬儀費用や時間を軽減できますが、通夜や葬儀を行わないために、火葬後にご遺族の気持ちの整理がつきにくい場合があります。火葬の後では、2度とやり直しがきかないため、後悔のないようによく考えましょう。     <親族などのことも考える> “火葬のみ“の形式は宗教儀礼を簡略化するため、一般的なしきたりを重んじる人や宗教性を大事にする人から「きちんと葬儀をしないと故人様が浮かばれない」と言われたりすることがあります。 また、すでに納骨されている先祖とは違う形式で行うことになると思いますので、親族などに相談なく強行してしまうと、あつれきが起こることもあるので注意しましょう。     <菩提寺に相談しておく> もしも菩提寺があれば、“火葬のみ“の形式にすることを事前にお寺に相談しましょう。読経や戒名を受けずに“火葬のみ“の形式を執り行った場合、菩提寺へ納骨できない、法事が行えないなどのトラブルが発生すること等も懸念されます。 “火葬のみ“の形式であっても、読経、そして戒名を授かることができる場合もあります。菩提寺との関係は、ご遺族、親族の皆様に影響する事柄ですから、慎重に検討し、相談することが大切です。       火葬のみ・荼毘(=直葬や火葬式と呼ばれる形式)について、より詳しい内容を知りたい方は、直葬とは?内容やメリット・デメリット、流れや費用の注意点などをご覧ください。   目次に戻る               5.まとめ:立ち会う人がきちんとお別れできることが大切 火葬は「故人様のお顔を見ることができる最後の場」です。 喪主ご自身はもちろんのこと、遺族や親族、故人様の友人・知人など、立ち会ってくれる人々がきちんとお別れできるよう、段取り良く進めることが重要です。 とはいえ、大切な人を失った悲しみの中で進めることは容易ではありません。そのため、葬儀社に協力してもらい、任せられることは極力お願いするようにしましょう。 故人様との最後のお別れに、できる限りの時間を費やしていただくことが、故人様への何よりの供養になると思います。         24時間365日、葬儀のご依頼・ご相談を受け付けております。早朝・深夜、祝日・連休・年末年始も、気兼ねなくご連絡ください。全国儀式サービス コールセンター■お電話0120-491-499(通話料・相談料・紹介料、無料)■メールお問い合わせページから相談する一緒に確認するご危篤・ご逝去でお急ぎの方へ  

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葬儀の流れ

2019年 12月 12日(木)

火葬場での納めの式と骨上げのしかた

2024年1月22日更新。火葬は、故人と最後のお別れをし、お骨にする大事な場となります。火葬場ではどのようにしたら良いのか、骨上げの仕方などをご説明します。また、お骨を分骨したいと考えている方へ分骨の手順についてもご紹介します。       【もくじ】 1.火葬場に火葬許可証を提出する 2.火葬炉の前で「納めの式」 3.「骨上げ」は係員の指示に従って 4.分骨は前もって申し出る 5.火葬場からの帰り道       1.火葬場に火葬許可証を提出する 火葬許可証は前もって葬儀社の係員が預かり、火葬場に提出して火葬が行われます。 火葬が終わると火葬場から、提出した許可証に火葬証明がされ、遺骨と一緒に戻ってきます。 これは埋葬時に必要となりますので大切に保管しておきます。     2.火葬炉の前で「納めの式」 柩が炉の前に安置されると線香台が用意されます。僧侶が同行したときは読経が行われます。 喪主、遺族、親族という順に全員が焼香し、次に柩に向かって最後の別れのあいさつ(礼)をします。柩は炉に運ばれ、火が入ります。これを「納めの式」といいます。   火葬の時間は1~2時間です。控え室で待つ間は茶菓、酒、ジュース類など用意をして、一同をもてなします。 最近ではこの待合の時間で精進落としの食事を行い、火葬場から戻った時点で解散、ということも増えてきています。     3.「骨上げ」は係員の指示に従って 骨上げは2人が1組になって1つの骨を拾います。 順序は喪主が最初に、親族から故人と血縁の濃い順に足、腕、腰、背、ろっ骨、歯、頭と進み、最後に喪主がのど仏を拾い、骨つぼのいちばん上に置きます。 宗派によっては2人1組での骨上げを行わないこともあります。また、骨壺は地域によって大きさが違い、全部の遺骨を納める地域と、一部のみ納める地域があります。     4.分骨は前もって申し出る 最近では実家から分骨して、新しくお墓を作る人も増えています。分骨をして埋葬するには分骨証明書が必要になります。 火葬場で分骨し、分骨した遺骨を埋葬したいという場合は、火葬場で「火葬証明書(分骨用)」を発行してもらいます。   その場で申し出ると証明書が間に合わないことがありますので、分骨を希望される場合には予め葬儀社に伝えておくようにしましょう。 後から遺骨を分けることも可能ですが、分けた遺骨を埋葬する際には証明書が必要なため、分骨を行うのであれば収骨のタイミングで行っておくのが最も手間が少なく済みます。   納骨が終わった遺骨を分骨し、新たな墓地に埋葬する際には「分骨証明書」を提出しなければなりません。故人が埋葬されているお墓の管理者に分骨証明書を発行してもらってください。   位牌 位牌とは故人の霊を祀るために、戒名や法名を記した木製の牌のことをいいます。霊の「依代(よりしろ)」と考えられています。 一般に葬儀では白木の位牌(野位牌)を用い、忌明けの四十九日までに本位牌を用意します。浄土真宗では位牌は祀らず、過去帳を使用します。     5.火葬場からの帰り道 収骨が終わると葬儀場または自宅へ帰ることになります。 少し前までは、火葬場からの帰り道を、行きとは違う道にする風習が多くありました。これは故人の霊が戻って来られないように帰り道を変え、成仏してもらうという意味合いがあったようです。 最近ではほとんど意識されないようですが、親族の中に気にする人がいる場合には帰り道を変えたい旨を事前に葬儀社に伝えておく必要があります。   ただ、浄土真宗では、往生即成仏といい、亡くなったらすぐに往生(仏の世界へ行く)するため、「霊魂」自体を否定しています。 そのため、故人の霊が付いてきてしまうといった考え方は教えと異なり、浄土真宗の教えをきちんと理解していないとされ、この風習を叱るお寺もありますので注意してください。   帰りは喪主が位牌、次に近しい人が遺骨、その次の人が遺影を持ちます。 ただし、遺骨はかなり重いため、年配の女性などが持つのは大変かもしれません。その場合は遺影を持つ人と順序を変えるなどして、男性が遺骨を持つようにします。 火葬場へ向かう時には喪主は霊柩車に乗りましたが、帰りは霊柩車がありませんので、他の親族と一緒の車で帰ってきます。   火葬場併設の式場などで葬儀を行い、出棺時に車両を使用しない場合でも歩く順序は基本的に、僧侶・喪主(位牌)・遺骨・遺影の順になります。     ※この記事は首都圏での葬儀における標準的な例です       目次に戻る       24時間365日、ご相談を受け付けております。早朝・深夜、祝日・連休・年末年始も、気兼ねなくご連絡ください。全国儀式サービス コールセンター■お電話0120-491-499(通話料・相談料・紹介料、無料)■メールお問い合わせページから相談する  

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葬儀の流れ

2019年 12月 04日(水)

遺骨の迎え方-後飾り祭壇の準備~還骨勤行~初七日法要~精進落としまで

2024年1月22日更新。葬儀を終え、火葬を終えた後は、遺骨を持ち帰って自宅に迎え入れます。●火葬後の流れを具体的に知りたい。●遺骨はどうしたら良い?●「精進落とし」での挨拶を教えて欲しい。この記事では、そういった疑問や悩みを解決いたします。遺骨を迎え入れる本来の流れを踏まえた上で、現在よく用いられる形式も併せて紹介いたします。遺骨を迎え入れると、遺族の務めも一段落します。流れを把握して、務めを果たしましょう。         【もくじ】 1.火葬場から戻って身体を清める 2.遺骨を安置する(後飾り祭壇の準備) 3.還骨勤行 4.初七日法要 5.精進落とし 6.まとめ   ※本来の順番に並べています。現在では斎場で葬儀を行うことが多いため、●1が斎場と自宅で二度行われる●2より先に3・4・5が行われる場合が多くなっています。       1.火葬場から戻って身体を清める 火葬場から帰ってきた人は、塩と水で身体を清めて、室内(斎場・家)に入ります。※お清めの塩を行うかどうかは、宗派によって考えが異なります。浄土真宗では、死を穢れとは捉えないため、お清めの塩は使用しません。   <正しいお清めの仕方> 胸・背中・足の順に、塩を一振りします。留守番役の人が、玄関または門前に置いた水の入った手桶から、帰ってきた人の両手に、ひしゃくで水をすくってかけ、手ぬぐい(または半紙)を渡します。留守番役がいない場合は、玄関を開けたすぐの所に、ひしゃくと水を用意しておくと良いでしょう。       <現在の形式> 最近では、自宅ではなく斎場に戻って、還骨勤行~初七日法要~精進落としを行うことが多くなりました。そのため、「斎場の入口」で1回、帰宅後に「自宅の玄関前」で1回と、計2回お清めすることが多くなっています。また最近では、塩をかけるお清めだけの場合が多くなっています。       <補足1:公営斎場で葬儀を行った場合> 公営斎場で葬儀を行った場合は、火葬後、その式場に留まることができないので、お清めや初七日法要はご自宅に移動して行われることが多々あります。または葬儀・告別式中に繰り上げて、初七日法要を執り行うこともよくあります。※公営斎場の使用条件に留意して行うことになります。       <補足2:地域による違い> 地域によっては、塩を身体に振りかけるのではなく、門前や玄関前に塩を50cm四方くらいのタイル状に敷きつめ、その塩を踏んで通過して家に入るところもあります。   もくじに戻る             2.遺骨を安置する(後飾り祭壇の準備) 四十九日の忌明け(納骨)までの間、遺骨を安置しておきます。   <後飾り祭壇を準備する> 家の中に「後飾り祭壇(中陰祭壇)」と呼ばれる祭壇を準備します。四十九日までの間(中陰)、遺骨の安置場所となるため、中陰檀とも呼ばれます。後飾り祭壇は、木で出来た二段または三段の棚に白い布を掛けたものです。その祭壇に遺骨・位牌・遺影を安置し、花や供物などで飾ります。葬儀の時に使用した供物や花なども利用します。葬儀社に依頼しますが、通常は葬儀社の方から聞いてくれることが多いです。葬儀社に依頼しない場合は、自宅にある小机などを白布で覆って代用します。       <後飾り祭壇に供えるもの> ○遺骨○遺影○白木位牌○香炉または香鉢○線香○灯明(ろうそく・燭台)○鈴○花立て○供物       <後飾り祭壇を設置する場所> 自宅に仏壇があればその前に設置します。ただし最近では、マンション等、住宅事情も変化し、北や西の方角にはこだわらなくなってきています。○四十九日(納骨)までは動かせないこと○弔問客をお通して焼香しやすいことを踏まえて設置場所を選ぶようにしましょう。神棚の下に設置するのは避けるようにします。       <設置する期間> 四十九日の忌明け(納骨)までが一般的です。ご遺族は忌明けまで毎日灯明(ろうそくに灯り)をともし、線香をあげて故人様のご冥福を祈ります。後日、訪れた弔問客にも、ここで礼拝していただきます。そのため祭壇を飾っている部屋は、そのままにしておき、派手な飾り物などは慎みます。       <補足1:昔と今の違い> 自宅葬が多かった頃は、出棺の後に留守番役で残った人が設置していました。斎場葬が多い最近では、遺族が設置します。   設置の際のポイント ○後飾り祭壇は、持ち帰るのに良いタイミングで、葬儀社が手渡してくれることが多いです。○故人様を自宅に安置した場合は、斎場への移送時に葬儀社がセットしてくれることもあります。○葬儀場に出掛ける前に「後飾り用の祭壇」と「帰宅後のお清め用の塩と水桶」を設置しておくと、後で帰ってきた時に、スムーズに帰宅・安置ができます。○葬儀社によっては、遺骨が帰るタイミングで遺族と一緒に葬儀社が自宅に伺い、そこで後飾り祭壇を設置することもあります。ちなみに火葬後、斎場へ戻った時に遺骨を安置する壇は「法要祭壇」といいます。法要祭壇には、遺骨・位牌・遺影を安置します。       <補足2:地域による違い> 地域によっては、葬儀当日、火葬後に埋葬するところもあります。その場合は、位牌と遺影を安置できる小さな壇を用意します。       <補足3:後飾り祭壇の片付け> 葬儀社が用意してくれる祭壇は、大抵がベニヤまたはダンボール等の簡単な材質で出来ています。埋葬後は、喪家で祭壇を処分して構いません。基本的には買取の商品であることが多く、返却することはありませんが、葬儀社に連絡すれば取りに来てくれる場合もあります。       <補足4:神道およびキリスト教の場合> ○神道 仏式と同じように後飾り祭壇に安置します。上段には、霊璽(れいじ:仏教の位牌に相当するもの)、その脇に遺骨を置き、榊と花を飾ります。下段には、供物を供えます。     ○キリスト教 小机などに掛け布をして、その上に遺骨と遺影を安置し、花を供えます。葬儀後に訪れる弔問客用として、献花用のカーネーションと、それを手向けるための黒いお盆を用意する場合もあります。   もくじに戻る             3.還骨勤行 後飾り祭壇の前で、僧侶に遺骨迎えのお経「還骨勤行」を上げてもらいます。還骨勤行は、宗派によって還骨法要(かんこつほうよう)や安位諷経(あんいふぎん)などとも言います。   もくじに戻る             4.初七日法要 <本来の形式> 初七日法要は、お亡くなりになった日を1日目として、7日目に行います。親戚・友人・葬儀の時にお世話になった人たちを招いて、僧侶の読経の後、茶菓や食事でもてなします。       <現在の形式> 最近では、遠方から訪れた親戚などに配慮して、葬儀・告別式の当日に行われることが、ほとんどです。これらを繰り上げ初七日法要と呼びます。火葬場から帰ってきた後、還骨勤行のお経に引き続いて、初七日のお経も上げてもらうことが多くなりました。首都圏では、葬儀・告別式の読経の後に引き続いて行われることもあります。この他、仏事全般にわたって、期日を繰り上げることは許されますが、繰り下げ日延べすることは、供養の主旨から言っても好ましくありません。注意しておきましょう。   もくじに戻る             5精進落とし <本来の形式> 精進落としは、お亡くなりになった日から、49日後に行います。仏教では一心に仏道に励むことを「精進」と言います。食事では肉や魚といった生ものを食べず、代わりに野菜や豆・穀物などでつくった精進料理を食べます。これにならって遺族は、家人の死から四十九日間は生ものを口にしませんでした(忌中は穢れを避けるという意味)。代わりに精進料理を食べました。そして忌明けと共に普通の食事に戻りました。その際に「精進落とし」と称して、肉や魚を食べたことから、その名が付けられました。       <現在の形式> 現在では四十九日間も生ものを食べないのは消えつつある風習です。火葬場から帰ってきて、僧侶による還骨勤行、初七日法要の読経・焼香が終わると、精進落としの宴に入ります。場合によっては、火葬場から帰ってきた後、僧侶による読経を省略して、そのまま精進落としに入ることも少なくありません(葬儀・告別式の中で繰り上げ初七日の読経を済ませている場合)。さらに最近では、火葬場で火葬が終わるのを待っている時間に精進落としを行うケースも、一部地域で増えてきました。なお現在では、僧侶を始め、葬儀でお世話になった方々の労をねぎらい、おもてなしする意味合いが強くなっているのも特徴です。       <精進落としの料理> 料理屋で会食形式にしたり、仕出し屋等から、会席料理やお弁当を取ったりします。料理の金額は、一人あたり2,500~5,000円程度が、一般的なようです。お酒などの飲み物も合わせて用意します。陰膳(故人様の食事)も供え、供養します。通夜振る舞いの時と違って、出席人数がはっきりしているため、人数分だけを申し込みます。会席料理を食べきれない場合は、折箱などに入れて持ち帰ってもらいます。折箱などの容器は、仕出し屋が用意してくれます。ただし季節によっては、持ち帰り禁止の場合もあります。       <精進落としの席次と流れ> ○席次 遺骨を安置した祭壇側を上座とします。僧侶が出席している場合は、最上席に座ってもらい、次に世話人、諸係、親しい友人・親族・遺族と続きます。喪主は末席に座ります。※現実的には、おもてなしするために、僧侶の横には喪主が座る場合が多いようです。僧侶が食事にお付き合いいただけない場合は、「御膳料」を「御車代」と一緒にお渡しします。それぞれ1万円程度を目安とします。     ○流れ ①喪主が開会の挨拶をして始めます。感謝の気持ちを込めて、一同にお礼の言葉を述べます。②親族代表の方より、献杯の挨拶をいただきます。挨拶をお願いする方には、事前に本人に依頼しておきます。③遺族を始め、関係者全員、通夜からの疲れがたまっていることにも配慮して、1時間程度もてなします。④喪主が閉会の挨拶をして終わります。       <精進落としの挨拶> ○挨拶のポイント ①葬儀が無事終了したことの御礼を述べる。②通夜、葬儀・告別式、火葬と、参列者一同疲れているので、挨拶は手短に行う。③ただし葬儀・告別式での喪主側のあいさつが時間の都合で簡単に行われた場合には、ここで在りし日の故人様を偲ぶ。     ○開会の挨拶例 本日は、亡き夫○○のために、いろいろお心遣いをいただき、ありがとうございました。つつがなく葬儀を済ませることができましたのは、ひとえに皆様方のお力添えのおかげでございます。厚く御礼申し上げます。なお皆様のご厚情に深謝し、心ばかりではございますが小膳を設けておりますので、いっとき、おくつろぎいただきまして、精進落としをしていただきとう存じます。本日はありがとうございました。     ○閉会の挨拶例 本日は本当にありがとうございました。まだまだ生前の故人の思い出話・懐かしいお話をお伺いしたいところではございますが、遠方から参列の方もいらっしゃいますので、この辺りでお開きにさせていただきたいと存じます。長い間お引き留めいたしまして、申し訳ございませんでした。今後ともよろしくお願い申し上げます。本日はどうもありがとうございました。       <事情があって会食の宴を設けない時> お酒とお弁当をセットにしたものを配ったり、お金(御食事代)を差し上げるなどして、精進落としの宴に替えることもあります。最近ではコロナ禍ということもあり、お酒とお弁当のセットをお渡しして済ませる場合も増えています。その場合、僧侶に対しては、通夜振る舞いの時と同様に「御膳料」を「御車代」と一緒にお渡しします。   もくじに戻る             6まとめ:遺骨の迎え方は、本来の流れと意味を押さえておくと安心です 遺骨の迎え方は、自宅葬から斎場葬への移行や会葬者への配慮から、行う順序が変わってきましたが、本来の流れと意味を押さえておくと安心です。また、年配者や遠方からの参列者の帰宅時間を考慮して、法要と精進落としを進行させることも大切です。   <遺骨の迎え方の流れ> ①火葬場から自宅に戻って身体を清める②遺骨を自宅に安置する(後飾り祭壇の準備)③還骨勤行④初七日法要⑤精進落とし     斎場で葬儀を行う場合は①火葬場から斎場に戻って身体を清める②還骨勤行③初七日法要④精進落とし⑤自宅に戻って身体を清める⑥遺骨を自宅に安置する(後飾り祭壇の準備)または①還骨勤行(告別式の中で)②初七日法要(告別式の中で)③精進落とし(火葬の待ち時間に)④火葬場から自宅に戻って身体を清める⑤遺骨を自宅に安置する(後飾り祭壇の準備)となることが多くなっています。     冒頭でもお伝えした通り、遺骨を自宅へ安置すると、遺族の務めが一段落します。精進落としが終わったころには、疲れが出ていると思います。早めにゆっくり休んでください。       24時間365日、葬儀のご依頼・ご相談を受け付けております。早朝・深夜、祝日・連休・年末年始も、気兼ねなくご連絡ください。   全国儀式サービス コールセンター■お電話0120-491-499(通話料・相談料・紹介料、無料)■メールお問い合わせページから相談する     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葬儀の種類

2023年 12月 27日(水)

葬儀の種類-形式や参列者の範囲・宗教別に分けて、選び方を解説

2024年1月23日更新。葬儀は普段なかなか経験する機会がありません。そのため、いざ検討することになった時に「どのような葬儀にしたら良いか分からない」という方が多いのが実状です。またインターネットなどで調べてみると、「○○葬」と名の付くものが多くて、違いがよく分からないという方もいらっしゃるかも知れません。そこで、この記事では、葬儀の種類を形式や宗教など、実際に検討する項目に沿って分類して紹介します。より良い葬儀を行うための一助として、ご参考ください。         【もくじ】 1.儀式の形式(日程)による分類  1-1一般葬(二日葬)  1-2一日葬  1-3直葬  1-4補足:骨葬   2.参列者の範囲による分類  2-1一般葬  2-2小規模葬(家族葬)  2-3補足:社葬・団体葬   3.場所による分類  3-1斎場葬  3-2自宅葬   4.宗教による分類  4-1仏教の葬儀  4-2神道の葬儀  4-3キリスト教の葬儀  4-4無宗教葬(自由葬)   5.納骨方法  5-1自然葬(樹木葬)   6.葬儀の支援制度  6-1市民葬・区民葬  6-2福祉葬   7.まとめ:形式(日程)・参列者・場所・宗教の4つを抑えて検討しましょう         0.はじめに 第1章から第4章は、葬儀を行う上で、すべて検討する項目になります。   <例> ○日程は、二日(葬)○参列者の範囲は、家族(葬)○場所は、斎場(葬)○宗教は、仏教(の葬儀)といった具合です。     第5章と第6章は、「葬」という字が付いていますが、実際には、葬儀の形式ではありません。   もくじに戻る             1.儀式の形式(日程)による分類 儀式に要する日数の違いから、「一般葬(二日葬)」「一日葬」「直葬」の3つに分けられます。一般的に選ばれるのは、一般葬(二日葬)です。しかし、遺族の状況や意向から、最近では一日葬や直葬も少しずつ増えています。     1-1一般葬(二日葬) <概要> 1日目に通夜2日目に葬儀・告別式を行う形式です。宗教的な儀式をきちんと行い、また古くからのしきたりや地域の慣習にも則った葬儀形式です。便宜上、二日葬という名称で紹介していますが、通常は一般葬と呼ばれます。       <メリット> ○家族・親族の意見を葬儀に反映しやすい、反対意見もほとんどない。○通夜と葬儀・告別式の二日間にわたって行うため、参列者が出席しやすい。などが挙げられます。       <デメリット> ○本来の流れに沿って葬儀をきちんと執り行う分だけ、決めることや準備することが多い。○やることが多い分だけ、遺族の精神的・肉体的な負担が大きくなる。などが挙げられます。     一般葬(二日葬)の詳細         1-2一日葬 <概要> 通夜を省略した形式です。葬儀・告別式および火葬を1日の中で行うため、一日葬と呼ばれます。参列者が少ない場合、お身内に高齢の方が多い場合に検討される傾向にあります。       <メリット> ○日程が1日になる分だけ、遺族の精神的負担を軽減しやすい。○通夜を行わないため、その分の費用(通夜振る舞いの費用や親族の宿泊費など)を削減できる。などが挙げられます。       <デメリット> ○葬儀の流れを一部省略した形式のため、菩提寺(先祖の眠るお墓がある寺院)がある場合には、事前に相談する必要がある。○地域の風習を葬儀に反映しにくい場合もあるため、家族および親族へ事前に相談する必要がある。○参列者が出席しにくい(葬儀・告別式はお昼前後に行われることが多いため)。などが挙げられます。     一日葬の詳細         1-3直葬 <概要> 火葬のみを行う形式です。火葬式とも呼ばれます。通夜および葬儀・告別式といった宗教的な儀式は行いません。当日は遺族・親族など故人様に近しい関係の人が火葬場に集まり、わずかな時間で、故人様と対面した後、すぐに火葬を行います。       <メリット> ○通夜や告別式を行わない分、必要最小限の費用(火葬料や搬送料、棺、骨壷の料金など)で済む。○儀式を行わない分、遺族の精神的・肉体的な負担を最小限に抑えられる。などが挙げられます。       <デメリット> ○二日葬や一日葬と比べると、故人様とお別れできる時間が圧倒的に短くなる。○一日葬と同様に、本来の葬儀の流れを省略するため、菩提寺がある場合には、事前に相談する必要がある。○家族・親族にも事前に納得してもらう必要がある。 などが挙げられます。     直葬の詳細         1-4補足:骨葬 <概要> 先に火葬して、遺骨になった状態で、宗教的儀式(通夜、葬儀・告別式)を行う形式です。○地域の慣習に従う場合○事故等でご遺体の損傷が激しい場合○遠方でお亡くなりになった場合などに選ばれます。       <メリット> ○事故等でお亡くなりの場合は、ご遺体の損傷を気にせずに、参列者をお迎えして葬儀ができる。○遺骨の状態になっているため、落ち着いてから葬儀を行うなど、日程を調整しやすくなる。などが挙げられます。       <デメリット> ○一般会葬者は故人様のお顔を見てお別れできない。などが挙げられます。     骨葬の詳細   もくじに戻る             2.参列者の範囲による分類 参列者の範囲を限定するか否かで「一般葬」と「家族葬(小規模葬)」に分けられます。     2-1一般葬 <概要> 参列者の範囲を限定せずに行う葬儀です。家族・親族の他、故人様と生前親しかった友人や知人、関係者にも参列していただきます。多くの方に参列していただくため、二日間にわたり、本来の葬儀の流れで、地域の風習も反映して行われることが多いです。一般葬と呼ばれるのは、このためです。       <メリット> ○多くの方に故人様とお別れしていただける。などが挙げられます。       <デメリット> ○参列者が多くなる分だけ、葬儀費用が高くなる(飲食や返礼品の接待費、式場使用料など)。○多くの参列者に対応するため、故人様とゆっくり対面する時間が短くなる・限定される。などが挙げられます。     一般葬の詳細         2-2小規模葬(家族葬) <概要> 家族・親族、故人様と大変親しかった友人・知人のみに限定して、少人数で行う葬儀形式です。聞いた人に温かい印象を与える「家族葬」という言葉の方が、世間では定着しています。家族構成の変化や新型コロナウイルス感染症の流行などが影響して、この形式を選ばれる方が増えています。       <メリット> ○参列者への対応の負担が減る分だけ、故人様とゆっくり過ごす時間に充てることができる。○参列者が少ない分だけ、葬儀の全体費用を抑えやすい。などが挙げられます。       <デメリット> ○葬儀へ呼ばなかった方に配慮する必要がある(後日対応が必要となる)。○葬儀後に自宅への弔問が増える場合もある。○香典の収入は必然的に少なくなる。などが挙げられます。     家族葬の詳細         2-3補足:社葬・団体葬 <概要> 企業・団体が主催して行う葬儀です。その点で、一般個人が主催する一般葬・家族葬とは異なります。○企業の発展に貢献した方(創業者など)○業務中にお亡くなりになった方(殉職された方)○企業や公的団体で複数の肩書をお持ちだった方(合同葬の場合)を偲ぶために行われます。参列者の数が多くなる傾向にあり、中には1,000人を超える大規模な葬儀になるケースもあります。有名人がお亡くなりになった時に行われる「お別れの会」も、団体葬の一種です。     社葬・団体葬の詳細   もくじに戻る             3.場所による分類 「自宅以外(斎場)」と「自宅」の2つに大別できます。     3-1斎場葬 <概要> 斎場(葬儀のための専用施設)で行う、葬儀形式です。集合住宅が増えて、葬儀を自宅で行うことが難しくなったため、現在では葬儀の多くが斎場で行われます。斎場は、運営母体の違いにより、○葬儀社の直営斎場○公営斎場(自治体)○民営斎場(民営企業)○寺院斎場(境内にあるホール。寺院)○寺院(本堂。寺院)※○集会所(町会などの運営委員会)※などに分けられます。※葬儀の専用施設ではありませんが、シンプルに紹介するため、斎場として分類しています。       <メリット> ○参列者が多い場合も収容できる。○受付や会食場などのスペースを十分に確保できる。○遺族の要望に合わせやすい。準備の負担を軽減できる。などが挙げられます。       <デメリット> ○斎場使用料などの費用が掛かる。○時間に制約がある(館内を利用できる時間や故人様と対面できる時間など)。などが挙げられます。     葬儀場の詳細         3-2自宅葬 <概要> 自宅で行う葬儀形式です。ひと昔前までは一般的に行われていましたが、住宅事情の変化から、行われることが少なくなっています。下記のような理由により減少しています。○葬儀に十分な広さを確保できない。○亡くなった事を近所に知られたくない。一方で、気兼ねなく過ごせる自宅の良さを利用して、コロナ禍では身内だけで行う少人数の葬儀として注目されました。       <メリット> ○慣れ親しんだ自宅で葬儀を行うため、落ち着いてお別れの時間を過ごせて、思い出にも浸れる。○時間に制限なく、故人様と対面できる。○自宅が会場になるため、斎場使用料を抑えられる。などが挙げられます。       <デメリット> ○祭壇の設置や故人様の安置・納棺、参列者の着席など、十分な広さが必要。○葬儀前の準備や葬儀後の片付けを自分たちで行うため、手間がかかる。○近隣への配慮が必要。などが挙げられます。     自宅葬の詳細   もくじに戻る             4.宗教による分類   4-1仏教の葬儀 <概要> 仏教の教義に則った葬儀形式です。日本の葬儀の9割以上を占めます。1日目の夜に通夜、2日目に葬儀・告別式を行います。仏教には代表的な13宗があり、さらに宗派で分けられます。各宗派によっても、葬儀の際のお経や礼拝・焼香の仕方が異なります。そのため、故人様が信仰していた宗教・宗派を確認しておくことが大切です。菩提寺(先祖の眠るお墓・納骨堂がある寺院)がある場合には、その寺院に相談した上で葬儀の準備を進めます。     仏式の葬儀の詳細通夜の詳細葬儀・告別式の詳細         4-2神道の葬儀 <概要> 神道の教義に則った葬儀形式です。神葬祭とも呼ばれます。故人様に家(子孫)を見守っていただくための儀式です。葬儀は神社ではなく、斎場や自宅などで行われます(神聖な場所である神社に不浄を持ち込まないようにするため)。神社の神官が儀式を執り行うため、万が一の際には「神社に連絡して依頼する(神社の氏子の場合)」または「葬儀社に連絡して神官を紹介してもらう」流れになります。細かい儀式が多いのが特徴です。通夜、葬儀・告別式にあたる儀式もあり、それぞれ通夜祭、葬場祭と呼ばれます。     神道の葬儀の詳細         4-3キリスト教の葬儀 <概要> キリスト教の教義に則った葬儀形式です。死ぬことは「神のもとへ帰る(召される)こと」と考えられ、そのための儀式を行います。日本に多い宗派は、カトリックとプロテスタントで、それぞれで儀式の内容が異なります。通夜は元々ありませんでしたが、現在は日本の風習を取り入れて通夜を行います。葬儀・告別式の多くは教会で行われます。カトリックは神父、プロテスタントは牧師が儀式を執り行います。そのため、万が一の際には、教会に連絡をして葬儀の相談を行います。準備にあたり、その教会での葬儀に詳しい葬儀社を紹介されることが多いため、教会に確認しておくと安心です。     キリスト教の葬儀の詳細         4-4無宗教葬(自由葬) <概要> 宗教的な儀式に捉われることなく行う、葬儀形式です。決まった式次第がないため、自由に企画できます。故人様の生前の経歴や趣味などを活かした追悼式になることが多いです。僧侶による読経の代わりに、故人様が好きだった曲を楽団に演奏してもらったりするケースもあります。○故人様に特定の信仰が無い場合○社葬・団体葬を行う場合などに行われることが多いです。     無宗教葬の詳細   もくじに戻る             5.納骨方法 葬儀の形式と混同される方が多いので注意しましょう。   5-1自然葬(樹木葬) <概要> 葬儀後、遺骨をお墓ではなく、海や山などの自然の中(許可を得た場所)に納骨・散骨することを言います。最近では宇宙に散骨するケースも出てきています。納骨・散骨する場所の名前を採って、「○○葬」と呼ばれることが多いです。     ■樹木葬樹木の周辺に納骨し、樹木や草花を墓標として故人様を弔います。永代供養が多く、宗教宗派も不問である場合が多いです。   樹木葬の詳細     ■海洋葬(海洋散骨)海に散骨します。粉末状にした遺骨の全部または一部を、船上からまき、献花・献酒を行って弔います。     ■宇宙葬宇宙に散骨します。粉末状にした遺骨の一部を、専用のカプセルに入れて、ロケットで打ち上げて、宇宙に散骨して弔います。人工衛星やバルーンを使用したプランもあります。   もくじに戻る             6.葬儀の支援制度 この章で紹介する内容も、葬儀の形式と混同される方が多いので、注意しましょう。   6-1市民葬・区民葬 <概要> 自治体が市民・区民に提供している葬儀の支援制度です(実施の有無および内容は、自治体によって大きく異なります)。あらかじめ簡素な葬儀内容になるように品目がセット組みされているため、全体費用も安価になる傾向にあります。故人様もしくは喪主が、その自治体に住民登録されていれば利用できます。     市民葬・区民葬の詳細         6-2福祉葬 <概要> 生活福祉補助(生活保護)を受給していた方を対象とした葬儀の支援制度です。自治体の補助金制度(葬祭扶助)を利用して行われ、その金額の範囲内で、故人様をお見送りします。そのため、通夜および葬儀・告別式は行われず、故人様を棺に納めて火葬するだけのシンプルな内容になります。   もくじに戻る             7.まとめ:形式(日程)・参列者・場所・宗教の4つを抑えて検討しましょう   ○形式(日程)○参列者の範囲○場所○宗教の4つは、いずれも葬儀を行う上で検討する項目です。あらかじめ検討しておくと安心です。     その中でも、形式(日程)と参列者の範囲は、遺族の状況や要望によって内容が大きく異なってくるため、注意しておきましょう。   <儀式の形式(日程)による分類> ○一般葬(二日葬)○一日葬○直葬   <参列者の範囲による分類> ○一般葬○小規模葬(家族葬)一般葬は、「形式」「参列者の範囲」の両方で使用される名称です。その点にも気を付けておくと混乱しません。     故人様とのお別れの時間を納得のいく形で過ごせるよう、家族と話し合いながら決めていきましょう。       24時間365日、葬儀のご依頼・ご相談を受け付けております。早朝・深夜、祝日・連休・年末年始も、気兼ねなくご連絡ください。   全国儀式サービス コールセンター■お電話0120-491-499(通話料・相談料・紹介料、無料)■メールお問い合わせページから相談する  

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