葬儀に関するコラム

お葬式の知識やマナー、宗派や喪主のこと、そして用語集など、知っておくべき情報をお届けします。ぜひご活用ください。

葬儀の種類

2023年 10月 23日(月)

一般葬とは?特徴や参列者の範囲、選ぶ理由、メリット・デメリットを解説!

2024年1月23日更新。一般葬は、昔から現在に至るまで、よく行われる伝統的な葬儀のことを指します。多くのご遺族の状況に適した形で行いやすいことからも、その名で呼ばれます。社会や家族構成の変化に伴い、葬儀の形式も多様化してきましたが、それでも一般葬は、最も典型的な葬儀の形式と言えます。この記事では、喪主・遺族が一般葬で気になる点について、具体的に解説します。一般葬についてきちんと理解しておけば、葬儀を行う際にどのような形式が適しているかを適切に検討できると思います。特に家族葬とどちらが良いかお悩みの方は、検討の一助として、ぜひご活用ください。         【もくじ】 1.一般葬とは 2.一般葬の参列者の範囲 3.一般葬を選ぶ理由 4.一般葬のメリット 5.一般葬のデメリット 6.一般葬の流れ 7.一般葬の費用 8.まとめ:一般葬を基本として、家族と相談して適切な形式を検討しましょう         1.一般葬とは   1-1一般葬の概要 <参列者を限定しない葬儀> 一般葬は、参列者を限定せず、広く多くの関係者に参列していただく葬儀のことを指して言います。参列者は、故人様および遺族の友人・知人、職場の関係者、近所の方など広い範囲に及び、葬儀の規模が大きくなるのが特徴です。故人様と縁のあった方々に参列していただくため、「社会的な死」「社会的なお別れ」を知らせる意味合いも強くなります。       <宗教的儀式を二日間行う伝統的な葬儀> また通夜、葬儀・告別式と、宗教的な儀式が二日間にわたって行われるのも特徴です。そのため二日葬と呼ばれる場合もあります。参列される多くの方に失礼がないように、地域独自のしきたりや風習にも配慮します。飲食での接待も行います。         1-2最近の傾向 <葬儀の規模(参列者数)が縮小傾向に> 縮小傾向になっている影響の1つには、遺族・親族を中心とした少人数での葬儀(家族葬)が増えたことが挙げられます。また別の影響としては、新型コロナウイルスの流行もあります。コロナ禍では3密を避けるため、会場の換気・消毒、人同士の間隔をあけるなど、感染予防対策が徹底して行われました。結果的に参列者を制限して葬儀が行われました。5類感染症へと移行してからは、参列者の制限も緩和傾向にあります。   もくじに戻る             2.一般葬の参列者の範囲   2-1参列者の一例 ○遺族○親族○故人様の知人・友人(趣味関連・会社関連)○遺族の知人・友人(会社関連・学校関連)○ご近所の方などが挙げられます。葬儀まで時間が無い中、遺族がご参列いただく方全員に連絡をするのは、手間も時間もかかりすぎてしまいます。そのため、各お付き合いの中で、「代表者や中心となる方に葬儀の案内を行い」「その方から関連の方に連絡していただく」ようにするとスムーズです。どなたに連絡すれば良いのかをきちんと検討しておきます。また「お別れの場をしっかりお伝えするため」「お知らせ漏れを防ぐため」に、事前に年賀状や携帯電話の電話帳などで、どのような方がいるか把握しておきましょう。         2-2補足:一般葬と家族葬の違い 参列者を制限するかどうかの違いとなります。家族葬は、参列者を「遺族・親族とごく身近な友人・知人」に限定した葬儀です。小規模で近親者のみで行うため、伝統にとらわれ過ぎない形式でお別れすることができます。家族葬の詳細は、家族葬とは?意味やメリット・デメリット、参列者の範囲や注意点について解説をご参考ください。   もくじに戻る             3.一般葬を選ぶ理由   3-1故人様に友人・知人が多かったため ○多趣味であった場合○自治会などで役員を務めていた場合○近所の方との付き合いが深かった場合などが挙げられます。葬儀への参列を希望する方も自ずと多くなるため、一般葬が選ばれることが多いです。         3-2故人様が若かったため ○仕事関係の人○学校関係の人の参列が多く見込まれる場合です。その他にも、近年ではSNSでの繋がりで参列が見込まれる場合もあります。         3-3地域の風習や儀礼を重んじるため ○親族に儀礼を重んじる人がいる場合○近所付き合いが盛んだった場合○地域の風習に沿って葬儀を行う場合などが挙げられます。この場合も参列者に配慮して一般葬を選ぶことが多いです。   もくじに戻る             4.一般葬のメリット   4-1広く色々な人に故人様を見送ってもらえる 一般葬は、多くの方の「顔を見てお別れがしたい」という思いに応えられます。※骨葬で葬儀を行う場合を除く。また葬儀後に「参列できなかった」という周囲の方の後悔も減らせます。実際に葬儀で多くの方にお別れしていただくため、葬儀後に自宅への弔問を抑えることができ、家族の精神的・肉体的・時間的な負担を減らせます。       <補足:後日の弔問> 後日の弔問は、喪主・遺族がその都度対応することになります。本来であれば葬儀の数日で済んだ対応が、断続的に数カ月にわたって生じてしまう場合もあります。         4-2親族の納得も得やすく、安心できる ○故人様の生前の趣味を反映した「無宗教葬」○通夜を省略した「一日葬」○宗教的儀式を行わない「直葬」などの葬儀は、伝統や地域の風習を重んじる親族から反対意見が出る恐れがあります。一般葬は、宗教的な儀礼を省略せず、伝統や地域の風習も反映されるため、その点で安心です。親族から意見が出た場合でも、柔軟に対応できます。         4-3参列者と故人様との様々な思い出に触れられる 一般葬では、遺族や親族が知らない方も多数参列されます。参列者への対応などを通して、遺族の知らなかった故人様の一面や地域とのつながり・想い出などを思いがけず知ることができます。生前離れて暮らしていたのであれば、尚更そのような場面に出くわすことが考えられます。また生前、故人様がお世話になった方への御礼や、お見舞い・励ましをいただいたことへの感謝の言葉も伝えられます。   もくじに戻る             5.一般葬のデメリット   5-1葬儀の規模が大きく準備に負担がかかる 葬儀の打合せが終わった後、通夜および葬儀・告別式までに喪主および遺族が準備することは、たくさんあります。そのため、参列者の数が多いと、より一層気を配る事柄が多くなります。     <喪主・遺族が準備することの一例> ○遺影(写真探し・選定)○おもてなし料理の手配○供花・供物○座席の決定○火葬場への同行者の決定○お手伝いの依頼○弔辞の依頼○出棺時の挨拶など     ■おもてなし料理の手配 通夜振舞いや精進落としなど、参列者をもてなす料理は、参列者を想定して内容・数を決定します。     ■供花・供物 ステージの広さや祭壇の大きさを配慮し、供花・供物の準備をします。親族からの依頼の取りまとめも行います。並び順の決定も行います(縁の深い方からいただくため、並び順は重要です)。     ■座席や火葬場への同行者の決定 式場に準備する席数や席順を決めます。また火葬場への車輛の手配などのために、人数を把握して決める必要があります。     ※家族葬・直葬のように葬儀の規模が小さくなっても、大変さが違うだけで、省くことのできない決め事は同様にあります。その点に留意しておきましょう。         5-2葬儀当日も参列者の対応に追われる 参列者の数が多くなると、参列者への挨拶などの対応が増え、故人様をゆっくり偲ぶ時間が少なくなります。実際に通夜当日も、葬儀・告別式の当日も対応に追われるため、あっという間に時間が過ぎてしまいます。それに合わせて心情的にも「慌ただしい中で葬儀が終わってしまい、故人様とゆっくりお別れできなかった」と感じることが、よくあるようです。         5-3補足:デメリットは考え方次第 一般葬は参列者が多くなる分だけ大変ですが、その一方で「喪主・遺族として、しっかりと故人様を見送らなければならない」という使命感を持って、多くの参列者に対応するため、葬儀が終わった後には不思議な充実感・達成感もあるようです。葬儀後のご利用者様からのアンケートにも、そういった声があります。必ずしもデメリットだけに留まらないことを覚えておきましょう。   もくじに戻る             6.一般葬の流れ   6-1一般葬の流れ <お亡くなり当日> ・臨終・搬送・安置・葬儀社との打合せ     <翌日以降> ■午前 ・通夜および葬儀・告別式の準備     ■午後 ・納棺・通夜       <翌々日以降> ■午前 ・葬儀・告別式・出棺     ■午後 ・火葬・精進落とし・帰宅   ※首都圏での一般的な例。※地域によって火葬の順番が変わります。     通夜と葬儀・告別式の2日に分けて執り行います。実際には、故人様の状態を考慮して、お亡くなり後、数日中にすべて滞りなく終えるのが一般的です。   もくじに戻る             7.一般葬の費用   7-1ネット上で掲載されている一般的な相場 参列者の数によって大きく変動するため、一概に言うことが出来ないのが実状です。そこで参考として、インターネット上に掲載されている一般葬プランの費用について調べてみました。     <一般葬プランの料金> 30万円台から200万円台まで様々プランの中に、参列者の数によって変動する項目が含まれていない場合がほとんどでした。そのため、追加費用が発生することを念頭に置いておいた方が良いと思います。       <参列者数> ○掲載なし○30名または30名以上○50名または50名以上のいずれかを想定する会社が多かったです。       ※2023年9月 全国儀式サービス調査。「一般葬 プラン」と検索して出てくるサイトの中から無作為に15社を抽出して、プランの金額を確認。※全国儀式サービスはプランを設けていないため15社に含まれておりません。         7-2ネット上で掲載されている費用の注意点 <変動費用は基本的に含まれない> 一般葬は参列者を限定しないため、参列者の数は、遺族によって様々です。そのため、参列者の数によって変動する費用は、基本的にはプランに含まれていません。下記の料金が追加費用として発生することに注意しましょう。   ■参列者の数によって変動する費用 ○会葬返礼品○香典返し(即日返し)○通夜振る舞い○精進落としなど     その他、○火葬料(自治体によって異なる)○宗教者へのお礼(信仰度合いによって異なる)○斎場使用料・霊安室使用料も別途費用となることが通常です。         7-3参列者の数によって変わる費用項目 参列者の数によって費用が大きく変動する項目の主なものを具体的に紹介します。     <会葬返礼品> 会葬返礼品は、会葬の御礼と感謝の気持ちを込めて、参列者にお渡しする品物です。通常1人あたり500円~1,000円の品物が選ばれ、参列者の数だけ費用がかかります。多めに用意しておく(余ったものは返品できる)のが一般的です。       <香典返し(即日返し)> 香典返しは、香典をいただいた御礼のお返しとして贈る品物です。忌明け(四十九日法要の後)に贈るのが一般的に知られていますが、地域によっては、通夜および葬儀・告別式の当日に、お返しする場合もあります(そのため即日返しとも呼ばれます)。香典の金額の半分から1/3程度の品物を贈りますが、香典からまかなうことができるので、実質的な負担はありません。       <通夜振る舞い> 通夜の後に僧侶および参列者へ振る舞われる食事です。故人様の供養として、お清めの意味として提供します。大皿料理で用意するのが一般的で、参列者数の半分程度を目安に手配します。一人当たり2,000円~3,000円程度が一般的なようです。葬儀の打合せ時におおよその数を決め、通夜当日に最終調整をします(数量の確定時間には制限があります。午後の早い時間までが一つの目安となっているようです)。※地域によっては通夜振る舞いを行わない所もあります。       <精進落とし> 元々の意味は、忌明け(四十九日法要の後)に普通の食事へと戻る際に遺族がいただく料理のこと。現在では、火葬後に初七日法要を終えた流れで料理をいただくことが一般的です。遺族・親族、僧侶、葬儀の諸係(お手伝いしてくれた方)と一緒に食します。料理は一人前の御膳として用意します。出席人数が少数ではっきりしているため、人数分を手配します。一人当たり2,500円~5,000円程度が一般的なようです。※地域によって、金額に大きな差異があります。数量は、前日となる通夜当日に決めることが一般的です(地域の風習や出棺時間なども、締め切り時間に影響します)。       <式場> 通夜および葬儀・告別式を行う会場です。想定される参列者数に応じた広さの式場にします。式場が小さすぎると、式場の外に溢れてしまいます。反対に大きすぎると、人が少なく見えて、寂しい印象を与えてしまいます。式場が広くなるにつれて、式場使用料は高くなっていきます。また運営母体(自治体、葬儀社など)によっても料金が変わります。ちなみに式場の費用は、プランに含まれている場合、そうでない場合があるので、確認が必要です。   もくじに戻る             8.まとめ:一般葬を基本に、家族と相談して適切な形式を検討しましょう   一般葬は、「参列者を限定しない」「宗教的儀式を二日間行う」伝統的な葬儀です。メリットからも分かるように、さまざまな遺族の状況に対応しやすいため、悩む時は一般葬をベースにして、適した形式を検討しましょう(デメリットにも注意しておきましょう)。     <メリット> ○広く色々な人に故人様を見送ってもらえる○親族の納得も得やすく、安心できる○参列者と故人様との様々な思い出に触れられる       <デメリット> ○葬儀の規模が大きく準備に負担がかかる○葬儀当日も参列者の対応に追われる       <一般葬と家族葬の違い> 「参列者を限定するかどうか」だけです。家族葬を検討されている方は、誰に参列してほしいかを家族と十分に検討することが大切です。       <費用> 多くの方に参列していただくため、高くなる傾向にあります。参列者の数によって大きく変動する項目について注意しておきましょう。       多くの参列者に対応して、故人様のお見送りを行うと、やり遂げた後の感慨深さもひとしおです。故人様と遺族、そして一般の参列者にとって、最善のお別れとなるよう、葬儀を行っていただければ幸いです。       24時間365日、葬儀のご依頼・ご相談を受け付けております。早朝・深夜、祝日・連休・年末年始も、気兼ねなくご連絡ください。   全国儀式サービス コールセンター■お電話0120-491-499(通話料・相談料・紹介料、無料)■メールお問い合わせページから相談する      

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葬儀の種類

2023年 06月 14日(水)

一日葬とは?内容やメリット・デメリット、流れや費用の注意点などを紹介

2024年1月23日更新。この記事では一日葬の特徴とメリット・デメリット、流れや費用の注意点などを項目ごとに紹介しています。「一日葬が適しているか」「どこに依頼するのが良いか」などを検討するための一助としてご活用ください。         【もくじ】 1.一日葬とは 2.一日葬を選ぶ理由 3.一日葬のメリット 4.一日葬のデメリット 5.一日葬の流れ 6.一日葬の準備で抑えておきたいこと 7.一日葬の費用の相場 8.全国儀式サービスを利用した場合 9.まとめ:遺族の負担を軽くするなら一日葬がおすすめ         1.一日葬とは   1-1一日葬の特徴 一日葬は、文字通り、一日だけで儀式を執り行う形式のことを言います。通常の葬儀(骨葬を除く)では、1日目に通夜、2日目に葬儀・告別式・火葬を行うので、2日の日程が必要です。それに対して一日葬は、通夜を省略して、葬儀・告別式・火葬をおこないます。そのため、葬儀にかかる日数が少なくなる分だけ、遺族の精神的・費用的な負担が少なくて済みます。         1-2一日葬と家族葬の違い 家族葬は、家族・親族など身近な方だけに参列者を限定して行う葬儀です。一日葬は、通夜という儀式(日程)を省略して行う葬儀です。そのため、家族葬を一日葬で行う場合もあります。実際に最近の一日葬プランは、家族のみの参列を見据えて設定していることも多いようです。いずれにしても、葬儀の規模を小さくできるため、家族の負担を減らせます。         1-3一日葬と直葬の違い 一日葬と直葬の違いとして、葬儀・告別式を行うかどうかが挙げられます。直葬とは、通夜・告別式の儀式を一切省略して火葬のみおこなう葬儀です。そのため、火葬式と呼ばれることもあります。一日葬よりも更に費用の負担を抑えることができます。   もくじに戻る             2.一日葬を選ぶ理由   2-1遺族・親族の負担を抑えるため 一般葬では通夜と葬儀の2日間にわたって、遺族は参列者の対応をしなければなりません。日程によっては、亡くなった日に通夜をすることもあります。短期間で、通夜と葬儀の準備をして対応をすることは、身近な人を失った遺族の精神的・体力的な負担は重く、不安を覚える方も少なくありません。一日葬は通夜がない分だけ、遺族の精神的・肉体的な負担が、軽減されます。ただし一日の中にやるべきことが凝縮されるので、その日は忙しくなります。また参列者に高齢者の方が多い場合や、遠方からいらっしゃる方が多い場合にも、一般葬よりも時間がかからない一日葬は、身体的な負担を減らすことができます。         2-2葬儀に呼びたい人が少ないため 故人様が高齢の場合は、参列してもらう知人・友人が少なく、病気などで参列できる状況でないことが多いです。すでにお亡くなりになっている場合もあります。また、以前ほどに親族という帰属意識を持たなくなり、関係性が薄い人に参列してもらう必要がないと考える方も中にはいます。そのような状況の場合に、費用と時間の負担を抑えられる一日葬は選ばれているようです。         2-3コロナウイルス対策のため 新型コロナウイルスの感染リスクがある中で、2日間同じ場所にかつ長時間、大勢が集まるのを避けるために選ぶ場合もあります。参列者が集まるのを1日だけにして、接触機会を少なくします。飲食の接待も省略し、お持ち帰りのお弁当等で対応することが多いです。   もくじに戻る             3.一日葬のメリット   3-1通夜を行わない分だけ、葬儀費用を抑えられる 通夜では、通夜振る舞いという参列者に飲食を提供する習わしがあります(地域によって異なります)。通夜がなければ、通夜振る舞いの費用は不要です。また、式場使用料も1日分で済みます。※ただし、前日から式場を設営している場合は、2日分の費用となることもあるので、葬儀社に確認が必要です。さらに一日葬では日帰りが可能になるので、遠方から参列する親族の宿泊費が不要になります。         3-2通夜を行わない分だけ、参列者への対応が少なくて済む 現在では一般の方が通夜に参列することが多くなり、遺族もその対応に追われます。一日葬なら、通夜をおこなわないため参列者への対応が少なくなります。また、告別式の前日に、故人とゆっくりお別れする時間を取ることができます。※葬儀社のプランにより異なります。   もくじに戻る             4.一日葬を選ぶ際のデメリット   4-1菩提寺への相談が必要 菩提寺とは、先祖代々の墓があり位牌を祀っている寺のことです。通夜と葬儀では、お経の種類が異なります。そのため、通夜を行わない一日葬を、認めない僧侶は少なくありません。菩提寺の僧侶には、丁寧に事情を説明して、了解を得ることが必要です。         4-2家族・親族への相談が必要 通夜を省略する一日葬は、比較的新しい考え方の葬儀の形式です。そのために、通夜がないことに違和感、心理的な抵抗を覚える人もいます。家族や親族の理解を得ないで一日葬をおこなうと後々にトラブルの要因になります。そのため、菩提寺の時と同様に、事前に丁寧な説明と相談をしましょう。         4-3参列できない人が増える恐れがあるため後日対応が必要 一般葬の場合、通夜と葬儀・告別式で2回参列する機会があり、参列者は都合に合わせてどちらかまたは両方に参列します。一方で、一日葬では、葬儀・告別式のみとなります。特に関東では、お通夜での訪問を予定している方が多いため、予定が合わず葬儀・告別式に参列できない人が増える懸念があります。結果的に、参列できなかった方が葬儀後に自宅を訪れ、その都度対応が必要になってしまうこともあります。注意しておきましょう。   もくじに戻る             5.一日葬の式の流れ   5-1大まかな流れ 一日葬の式の流れは、通夜を行わない以外は、一般葬と同じです。   <一日葬のスケジュール例> ■前日までの流れ ○ご臨終 ○故人様の搬送 ○安置 ○葬儀社と打合せ(内容・日程の決定) ○親せき・関係者などに連絡 ○納棺 ※納棺は当日の朝に行う場合もあります   ■当日の流れ 09:00 会場(斎場)に到着 09:15 葬儀社と打合せ(進行などの確認) 11:00 葬儀・告別式 12:00 出棺 13:00 火葬 15:00 初七日法要・精進落とし 18:00 帰宅 ※出棺・火葬は、葬儀・告別式の前に行う地域もあります。 ※初七日法要・精進落としは、一日葬では行わないケースも増えています。         5-2流れの中での注意点 <安置> 故人様を安置する場所について、事前に検討しておきましょう。なぜなら、安置する場所によって、故人様と対面できる時間が変わってくるからです。例えば、自宅に安置する場合は、好きな時間に対面することが出来ます。一方で、葬儀社の安置施設に安置する場合は、対面できる時間に制限を設けていることが多いです。安置施設の種類と特徴についてまとめたコラムもありますので、参考にしてみてください。病院や自宅で亡くなった後の流れ:1-1故人様の搬送先を決める     <葬儀・告別式> 葬儀・告別式は、火葬を考慮して11時~12時の開始が多いです。平日は仕事の時間と重なるため、参列者は休暇を取る必要があります。     <火葬> 地域によりますが、葬儀の前に火葬を行う場合があります。「故人様のお顔が見れなかった」と言う人が出ないように注意が必要です。   もくじに戻る             6.一日葬の準備で抑えておきたいこと   6-1連絡 一日葬を行う場合、通夜を行わないことをきちんと伝えましょう。通常、お亡くなり後、数日中に葬儀を執り行うことが多いため、電話で連絡するのが一般的です。香典や供花を辞退する場合は、その旨も伝えてください。         6-2服装 <式の前日(故人様との対面時)> 安置場所にもよりますが、家族だけであれば略喪服(黒やグレーなどのスーツやツーピース)を着用します。     <式の当日(葬儀・告別式)> 一般葬と同じように喪服(正喪服や準喪服)を着ます。         6-3葬儀・告別式での挨拶 葬儀・告別式の終了時(または出棺時)に参列者に向けて挨拶をします。どのような内容を話すのか、おおまかな流れを決めておきましょう。短くて良いので自分の言葉で話すようにしましょう。不安な場合は、手元で見れるようにメモを用意しておきましょう。出棺の記事で挨拶のポイントと文例を紹介しています。参考にしてみてください。出棺について2-5出棺の挨拶をする   もくじに戻る             7.一日葬にかかる費用   7-1ネット上で掲載されている一般的な相場 この記事をお読みになっている方はネット経由で葬儀の依頼を検討されていると思います。そこで2023年4月某日、ネット上に掲載されている一日葬の費用について調べてみました。「一日葬 プラン」と検索して出てくるサイトの中から無作為に25社を抽出して見てみると、下記のようになっていました。○一日葬プランの料金:20万円台から70万円台まで様々※いずれも少人数を前提としているようです。全国儀式サービスはプランを設けていないため25社に含まれておりません。○参列者数:5名~30名の範囲※25社中10社が範囲を掲載。全国儀式サービスはプランを設けていないため25社に含まれておりません。         7-2ネット上で掲載されている費用の注意点 インターネット上で掲載されている定額のプランは、追加料金がかかる場合があります。特に以下の項目において、事前にチェックしておくと安心です。     <プランの想定人数> 各社のプランには想定人数が記載されていることが多いです。自分の想定に合っているか確認しておきましょう。人数によって料金が変更になる場合もあります。     <運営スタッフ> 当初のプランより参列者が増えると、その分運営スタッフを増員する恐れが出てきます。そのため、参列者の人数増による料金アップがないか確認しておきましょう。     <式場使用料> プラン内に含まれている式場使用料には、上限が設定されていることが多いです。希望する式場によっては、追加費用が発生する恐れがあります。     <葬儀の形式> 日本で行われる葬儀の約9割が仏式による葬儀と言われているため、仏式を基本として料金設定されていることが多いです。神式の場合は、神饌物(神式で必要な供物)と榊(さかき)などで、追加料金が発生する恐れがあります。キリスト教式の場合は、教会が指定する運営方式に対応するため、追加料金が発生する恐れがあります。※補足神式およびキリスト教式の場合は、上記で紹介した以外にも必要な品目があります。神道○玉串(たまぐし)○楽員(奏楽する人)などキリスト教式○プログラム(式次第。プロテスタントでは讃美歌の楽譜を入れることが多い)○生花○聖歌隊○オルガンなどそのためプラン内の費用にはなかなか収まりません。別途費用になることが普通です。定額の一日葬プランを選んで行うには、現実的ではありません。     <安置施設> 葬儀社で故人様を安置する場合は、対面できる時間に制限があります。また葬儀社の安置施設で「付き添い安置」を希望する場合は、追加費用が掛かる場合が多いです。     <安置日数> 定額プランでは、費用内で安置できる日数が設定されていることが多いです。規定の日数から延びると追加料金が発生します。年末年始の都市部は特に注意が必要です。火葬の予約が取れにくいことが多く、1週間以上、安置が必要な場合もあります。     <その他> プランに含まれていない下記のような料金があることに注意しましょう。○会葬返礼品や即日返し○火葬料○火葬場へ同行する際のマイクロバス○精進落としむろん宗教者へのお礼(お布施)は別途費用となります。また金額表示についても、早割や資料請求で減額した費用、あるいは会員価格を表示している場合もあります。よく確認しておきましょう。   もくじに戻る             8.全国儀式サービスを利用した場合 一日葬のパック化はしておりませんが、ご遺族の意向に合わせてプランを設定することが出来ます。     8-1遺族の希望に合わせて費用を見積もる 第4章で紹介した一日葬のデメリットについて、きちんと配慮した上で、葬儀社が準備を進めてくれます。状況によっては、予算を抑えながら一般葬(2日葬)をご提案することもあります。結果的に満足されるお客様が多いです。         8-2故人様ときちんとお別れできる時間を十分に取れる 対面でのお打合せが基本となります。5-2で紹介した一日葬の流れの中での注意点について、その場で確認・相談ができ、葬儀社も臨機応変に対応してくれます。         8-3葬儀内容の確認も手間が省ける 対面でのお打合せが基本となります。7-2で紹介した一日葬プランの追加料金の有無についても、ホームページ上で一つひとつ確認していく必要がありません。       複数の御見積りを取るのが安心ですが、万が一の際に行うのは難しいのが現実です。現時点で多少でも時間がありましたら、事前の御見積りを取って検討することを、おすすめします。   もくじに戻る             9.まとめ:一日葬のメリット・デメリットを理解して、周囲の人に相談しておこないましょう 一日葬は、一般葬よりも費用や時間を抑えることができますが、比較的新しい考え方の葬儀です。     <一日葬のメリット> ○通夜を行わない分、葬儀費用が抑えられる。○通夜を行わない分、参列者への対応が少なくて済む。     <一日葬のデメリット> ○菩提寺への相談・ご了承が必要。○家族・親族への相談が必要。○参列できない人が 増える恐れがあるため、後日対応が必要。     参列されるご親族の方に、ご高齢の方・お身体の不自由な方が多い場合は、一日で葬儀を執り行う(会う機会を一日に留める)ことは、メリットになります。そしてデメリットには注意が必要です。それらを踏まえて、周囲の人と相談しながら、葬儀の内容を検討していくようにしましょう。     24時間365日、葬儀のご依頼・ご相談を受け付けております。早朝・深夜、祝日・連休・年末年始も、気兼ねなくご連絡ください。     全国儀式サービス コールセンター■お電話0120-491-499(通話料・相談料・紹介料、無料)■メールお問い合わせページから相談する一緒に確認するご危篤・ご逝去でお急ぎの方へ  

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2023年 04月 10日(月)

直葬とは?内容やメリット・デメリット、流れや費用の注意点など

2024年1月23日更新。昨今、亡くなった方のお見送りに、極めてシンプルな形態である「直葬」を選ぶケースがあります。もちろん「直葬」には様々なメリットがありますし、心を込めたお見送りができないわけではありません。しかしながら、葬儀の実際をよく知らないまま「安い」というイメージ先行で選択した結果、後悔したり、想像と違っていた、と不満を感じたりするケースも少なくありません。この記事では、直葬の特徴、メリット・デメリット、費用の注意点等をご説明します。お別れの方法を選択する際に、参考にしていただければと思います。         【もくじ】 1.直葬とは  1-1直葬の概要  1-2直葬の特徴   2.直葬とその他の葬儀形式との違い  2-1家族葬、一般葬、一日葬との違い  2-2骨葬との違い   3.直葬を選ぶ理由  3-1宗教的な儀式が不要だと考えているため  3-2葬儀に呼びたい人が少ないため  3-3経済的な理由から  3-4感染症等で亡くなったため  3-5故人様の遺志   4.直葬のメリット  4-1葬儀費用を抑えられる  4-2お見送りに要する負担を最小限にできる   5.直葬のデメリット  5-1お別れの時間を十分に取れない  5-2菩提寺への相談が必要  5-3家族・親族の理解が欠かせない  5-4参列しなかった人への後日対応が必要  5-5自身の気持ちの整理を付けにくい  5-6その他の注意点   6.直葬の流れ  6-1大まかな流れ  6-2流れの中での注意点   7.直葬の費用の相場  7-1ネット上で掲載されている一般的な相場  7-2ネット上で掲載されている費用の注意点   8.全国儀式サービスを利用した場合  8-1実績があり信頼できる葬儀社がご相談に応じます   9.よくある質問   10.まとめ:直葬を決める前に、家族や周囲の人、葬儀社と相談し、後悔のないお見送りを         1.直葬とは   1-1直葬の概要 <「直葬」の読み方> 「直葬」は「ちょくそう」もしくは「じきそう」と読みます。     <「直葬」の形式> 一般の葬儀で行われる通夜、葬儀・告別式などの儀式を省き、火葬のみを行うお見送りの一つの形式です。このため「火葬式」や「荼毘(だび)」と呼ぶ場合もあります。     <病院から直接火葬場にお送りできない> 「直葬」は、その言葉の響きから「亡くなった所から直接火葬場にお送り」というイメージがあるようですが、実際は異なります。死亡後24時間以内は火葬ができないという法律があるため、一旦どこかに安置した後で火葬場へ向かいます(感染症対策、ご遺体の損傷が激しい等、特別なケースを除く)。       1-2直葬の特徴 直葬の特徴として、次のようなものがあげられます。   <儀式(セレモニー)がない> 一般の葬儀で行う、通夜、葬儀・告別式の宗教儀式がなく、セレモニーに該当する部分がありません。このため厳密には葬儀というよりも、ご遺体をつつがなく火葬することに特化した形式、と言えなくもないでしょう。     <参列者は近親者などごく少数> 火葬場の火葬炉の前で、お別れをしてお送りします。場所の関係上、時間・スペースが限られているため、結果的に身内のごく限られた人だけで10分程度のお別れになることが一般的です。     <付き添える時間はほとんどない> プランにもよるため一概には言えませんが、故人様を葬儀社の安置所でお預かりした後は面会できないことが多いようです。結果的に次に会えるのが火葬場となるため、ほぼお顔を見る時間がないまま火葬になるケースが多いです。   もくじに戻る             2.直葬とその他の葬儀形式との違い 葬儀形式は、儀式の有無と所要日数、参列者の規模によって違いがあります。ここでは、直葬と他の葬儀形式との違いを説明します。     2-1家族葬、一般葬、一日葬との違い <儀式と所要日数> 家族葬、一般葬は、1日目に通夜、2日目に葬儀・告別式を行います。一日葬(いちにちそう)は、通夜をなくし、葬儀・告別式のみを行うため、「一日葬」と呼ばれています。家族葬、一般葬のいずれでも行われます。直葬は、通夜、葬儀・告別式ともに行いません。     <参列者の規模> 家族葬は、家族や親族、故人様と親しい友人等に限られますが、一般葬はご近所の方、職場の関係者等、多数お呼びします。直葬は、ごく少人数の近親者のみです。       2-2骨葬との違い 火葬を済ませ、お骨の状態になってから通夜と葬儀・告別式をすることを「骨葬(こつそう)」といいます。習慣的に一部の地域で行われている他、故人様が遠方で亡くなった場合や、ご遺体の損傷が激しい場合等に行うことがあります。地域や状況によっては、直葬後に骨葬を行うこともありますが、骨葬では宗教的な儀式を行うため直葬とは異なります。   もくじに戻る             3.直葬を選ぶ理由 直葬は下記の理由から選ぶ方が多いようです。   3-1宗教的な儀式が不要だと考えているため ○故人様や遺族に信仰する宗教がない、あるいは宗教に忌避感のある場合○菩提寺(先祖のお墓や納骨堂などがあるお寺)がないなど       3-2葬儀に呼びたい人が少ないため ○故人様が高齢で、身内や友人・知人がすでに亡くなっている○近親者の数が少ない○故人様が身寄りのない方だった場合など       3-3経済的な理由から ○葬儀に費用をかけられない、またはかけたくない場合○医療や介護の負担が大きかったため、費用を抑えたい○故人様が生活保護を受けていたなど       3-4感染症等で亡くなったため ○コロナで亡くなられた場合 ※コロナが2類感染症指定の間は、直葬しかできないケースがほとんどでした。○その他の指定伝染病や事故でご遺体の損傷が激しく火葬を急いだほうがいい場合       3-5故人様の遺志 ○故人様が生前、直葬を希望していたため、その遺志を尊重する場合   もくじに戻る             4.直葬のメリット   4-1葬儀費用を抑えられる 直葬は通夜や葬儀・告別式を行わないため、本来儀式にかかる費用を抑えられます。また、ごく少数の身内だけで行うため、会葬者に対応する飲食接待、返礼品・香典返しの費用も抑えることができます。       4-2お見送りに要する負担を最小限にできる 通夜、葬儀・告別式を省略するため、負担を減らすことができます。高齢のご遺族にとっては、拘束される時間が短いため、体力的な負担が少ないことはメリットです。また、ごく近親者以外の参列者がいないため、気遣いが不要で精神的負担も少ないと言えます。   もくじに戻る             5.直葬のデメリット   5-1お別れの時間を十分に取れない 詳しくは6.直葬の流れで後述しますが、プランによって直葬は、故人様を搬送した後、「その次に対面できるのが火葬場になる」ことが多いようです。つまり、故人様を安置している間や納棺する時に面会ができないということです。プランを選ぶ際には確認が必要です。       5-2菩提寺への相談が必要 菩提寺(先祖の眠るお墓や納骨堂があるお寺)がある場合は、あらかじめ相談が必要です。というのも、相談せずに行うと、本来は葬儀の時に菩提寺から授与される戒名(かいみょう)がない状態で、お別れを済ませることになるからです。その結果、菩提寺院内の墓地への納骨を断られたり、その後の法要も行ってもらえなかったりする恐れがあります。※戒名の詳細は戒名はどうやって授けてもらうのを参照してください。       5-3家族・親族の理解が欠かせない 宗教的儀式を行わないため「かわいそう。成仏できない」、「(世間に)恥ずかしい」といった理由で反対される恐れがあります。後々の関係に支障を来しかねませんので、家族・親族には、直葬にしたい理由を説明して、理解を得ることが不可欠と言えるでしょう。       5-4参列しなかった人への後日対応が必要 亡くなったことを後日知った方から自宅への弔問が続き、その都度対応が必要になり、精神的にも肉体的にも負担となってしまいます。       5-5自身の気持ちの整理を付けにくい 葬儀・告別式は故人様を弔うだけでなく、ご遺族が故人様の死を受容するための儀式でもあります。しかし、それを行わなかったために気持ちの整理に時間がかかるケースもあります。またお見送りを簡略化したことへの罪悪感や、後悔の念を持つことがあります。       5-6その他の注意点 デメリットとは言えませんが、気を付けておきたいことを紹介します。   <行政等から支給される葬祭費> 通常、葬儀を行った場合は、国民健康保険や後期高齢者医療制度から「葬祭費」、それ以外の保険からは「埋葬料(もしくは埋葬費)」が支給されます。直葬の場合、自治体によっては支給が受けられない可能性があります。     <火葬までの待機時間> 火葬は、火葬場の混み具合によって数日~1週間程度待たされる場合があり、特に都市部で顕著です。通夜、葬儀・告別式を省略した直葬だからといって、お見送り全体の日程を短縮できるとは限らないことは押さえておきましょう。     <プラン内容の理解と納得が必要> 直葬のプランはお見送りの費用を必要最小限に抑えています。このため、内容をよく理解し、納得しておかないと「思っていたものと違う」と感じたり、トラブルが生じたりする恐れがあります。   もくじに戻る             6.直葬の流れ   6-1大まかな流れ 以下の流れで故人様をお見送りします。 ①搬送②安置③納棺④出棺⑤火葬       6-2流れの中での注意点 5-1お別れの時間を十分に取れないでも述べた通り、直葬でもっとも後悔が残りやすいと言われているのが、故人様との対面機会・時間が少なくなってしまうことです。プランを選ぶ際には、下記の点を確認するといいでしょう。     <安置場所はどこか> 安置施設であることが多く、直葬の場合は葬儀社が預かる「預かり安置」が基本です。この場合、出棺、または火葬の段階(火葬場の炉前)まで故人様と会えないことがほとんどです。     <安置~火葬の間に、どのくらい故人様と対面できるか> 「預かり安置」の場合は、故人様と対面できないことが多いです。対面できる場合も時間が制限されているのが一般的です。納棺は葬儀社が行い、立ち会えないことが多いようです。また納棺されているため、故人様のお顔しか見ることができません。場所によっては人数制限などもあります。故人様に付き添ってお顔を見る時間が欲しい方は、あらかじめ葬儀社に希望を伝え、対応可能かどうかを確認しましょう。不可能なところもあれば、オプション料金で対応、葬儀プランの変更によって対応等、様々です。   もくじに戻る             7.直葬の費用の相場   7-1ネット上で掲載されている一般的な相場 「直葬プラン」「火葬式プラン」等の名称で掲載されています。各社によってプラン内容が異なりますが、火葬費用を含めず10~15万円前後が多く見受けられます。次項で説明しますが、火葬費用に地域差があるため、別料金であることが多いです。実際にかかる費用は、火葬費用を含めて総額25万円前後と言われています。       7-2ネット上で掲載されている費用の注意点 「ネット上で掲載されているプランの多くは、「必要なものが全て含まれている」と謳っています。ですが、結果的に料金が追加される場合もあるので、プランの内容と注釈をよく確認しておくと安心です。 ①「含まれていて当然」と思われがちなものがオプション扱いになっていることがある。 (例)遺影、花、線香、ろうそく追加料金を確認しておきましょう。     ②火葬場の空き状況によって安置が長引き、料金が追加される場合がある (例)安置施設の利用費、ドライアイスの料金所定の日数を超えた分だけ費用がかかります。     ③付き添い安置を希望する場合は料金が追加されることが多い 付き添い安置:ご遺族が故人様と共に過ごすことができる部屋に、安置すること。基本は預かり安置であることが多いです。     ④火葬料は別料金として追加される 火葬場の運営母体によって料金が異なるためです。地域住民であれば無料、または安価で火葬を行える公営の火葬場が基本となりますが、実は地域によっても金額が異なります。東京都には民営の火葬場もありますが、公営よりも高く料金設定されています(75,000円以上かかる)。   もくじに戻る             8.全国儀式サービスを利用した場合   8-1実績があり信頼できる葬儀社がご相談に応じます 全国儀式サービスの加盟葬儀社は約500社。誠実で安心してお任せできる葬儀社のみ契約しています。30年以上に渡り、11万件以上のお客様にご利用いただいております(2022年3月現在)。○万が一の際には時間的・精神的な余裕もないため、あらかじめお見積りをとっておくことをおすすめしています。◯ご紹介する葬儀社は、故人様のご遺志、予算含めたお見送りに関するご遺族の希望を丁寧に伺い、ご相談に応じています。◯直葬を希望される場合は、内容と費用についてご理解、ご納得いただいた上でお選びいただけるよう詳しくご説明します。◯直葬の内容と、ご遺族の意向とを鑑み、必要に応じてオプションの追加などもご提案をさせていただきます。○ご希望によっては、予算を抑えつつ宗教儀礼をおこなう形式(家族葬や一日葬など)をご提案することもあり、結果として満足されるお客様も多いです。24時間365日、葬儀のご依頼・ご相談を受け付けております。早朝・深夜、祝日・連休・年末年始も、気兼ねなくご連絡ください。   全国儀式サービス コールセンター■お電話0120-491-499(通話料・相談料・紹介料、無料)■メールお問い合わせページから相談する   もくじに戻る             9.よくある質問 Q:直葬を自分で行うことはできますか? A:大切な方を亡くした悲しみの中、衛生安全上の配慮をしながら自分でご遺体を病院から搬送し、棺を手配して納棺し、火葬場まで運ぶことは、一般の方にとって非常に困難です。加えて、一部の自治体では、火葬場の予約を葬儀社に限っているところもあります。直葬を希望する場合は、葬儀社への依頼が現実的と言えます。     Q:新型コロナウイルスの陽性で亡くなると、やはり直葬しかできないのでしょうか? A:2023年1月に政府からコロナ感染者の葬儀に関しての指針が修正され、通常の葬儀を行えるようになりました。しかし、すべての火葬場、葬儀社が即座に対応できているわけではありませんので、依頼する時に確認しましょう。もし直葬になった場合でも、後日骨葬という形で弔いの儀式を行ったり、四十九日法要や一周忌法要を行ったりする遺族もいらっしゃいます。全国儀式サービスのコールセンターでは、コロナで亡くなられた故人様の葬儀についてご相談に応じております。まずはお問い合わせください。   もくじに戻る             10.まとめ:直葬を決める前に、家族や周囲の人、葬儀社と相談し、後悔のないお見送りを ここまで直葬の特徴とメリット、デメリット、プランの注意点等についてお話してきました。   <ポイント> ○直葬は、通夜、葬儀・告別式を省略し、火葬のみ行う形態。◯最小限の費用と内容、所要時間で、遺族の負担が軽いことがメリット。◯様々なデメリットがあるのでよく理解する。◯菩提寺がある場合は、あらかじめ相談する。◯家族・親族と相談する。◯信頼できる葬儀社に相談し、提案を受ける。◯プラン内容、故人様との対面について確認する。   人の死とは想像以上に大変重いものです。家族・親族、菩提寺、そして信頼できる葬儀社に相談して後悔のないようにしましょう。       24時間365日、葬儀のご依頼・ご相談を受け付けております。早朝・深夜、祝日・連休・年末年始も、気兼ねなくご連絡ください。   全国儀式サービス コールセンター■お電話0120-491-499(通話料・相談料・紹介料、無料)■メールお問い合わせページから相談する      

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葬儀の種類

2023年 10月 18日(水)

骨葬とは?選ぶ理由や流れ、メリット・デメリットなどを解説!

2024年1月23日更新。骨葬は葬儀の種類の1つで、故人様を遺骨の状態にして行う葬儀のことを言います。人によっては、初めて耳にされる方もいらっしゃるかもしれません。この記事では、骨葬について、喪主・遺族になった際に、抑えておきたい点について、詳しく解説します。「骨葬が適しているか」「骨葬の注意点は何か」などを確認するための一助としてご活用ください。         【もくじ】 1.骨葬とは 2.骨葬の流れ 3.骨葬を選ぶ理由 4.骨葬のメリット 5.骨葬のデメリット 6.骨葬の注意点 7.まとめ:骨葬は、選ぶ理由に合わせて準備を行いましょう 8.全国儀式サービスにご相談ください         1.骨葬とは   骨葬は「こつそう」と読みます。「遺骨」を祭壇に祀って、通夜や葬儀・告別式を行う形式のことを指して言います。「遺骨」の状態で執り行うため、宗教的儀式に先立って、火葬が行われることが特徴です。「通常、通夜や葬儀・告別式は故人様を棺に納めた状態で行い、その後に火葬して遺骨にする」とイメージされている方が多いかもしれません。しかし、骨葬は地域によっては一般的に行われています。実際に大正から昭和中期くらいまでは、全国的に骨葬が行われ、一方で故人様を棺に納めた状態で葬儀を行うのはごく一部でした。明治に始まった、土葬から火葬への移行が進んでいく中で、次第に故人様を棺に納めた状態で葬儀を行うことが増えていきました。   もくじに戻る             2.骨葬の流れ   火葬の順番が異なることが特徴です。それ以外は、流れに大きな違いはありません。実際には火葬のタイミングの違いで大きく3つに分かれます(下記)。そのうち、「骨葬」と「前火葬」を合わせて、骨葬と呼ぶことが多いようです。     ■骨葬①火葬②通夜③葬儀・告別式       ■前火葬(骨葬)①通夜②火葬③葬儀・告別式       ■後火葬①通夜②葬儀・告別式③火葬       ※「葬儀全体の流れ」および「通夜」「葬儀・告別式」「火葬」それぞれの流れは、以下をご参考ください。   葬儀全体の流れ 火葬 通夜 葬儀・告別式       <補足:精進落とし> 通常、精進落とし(僧侶や親族をもてなす会食)を行う場合は、どのタイミングで行うかを検討する必要がありますが、それは骨葬においても同じです。骨葬(通夜の前に火葬を行う)場合は、葬儀・告別式後に精進落としを行う傾向にあるようです。前火葬(通夜の後に火葬を行う)の場合は、地域によって「火葬後に行う」「葬儀・告別式後に行う」のどちらかに分かれるため、葬儀社や親戚の年長者などに確認しておくと良いでしょう。   もくじに戻る             3.骨葬を選ぶ理由   3-1地域の風習のため 「1.骨葬では」でもお伝えした通り、骨葬を行う地域は、全国にあります。かつてはお寺で葬儀が行われ、そのすぐ後に、故人様はお墓に納められていました(土葬されていました)。埋葬方法が土葬から火葬へと移行していく中でも、上記の流れを継続したことによって、葬儀の前に火葬を行うようになったのではないかと、一説には言われています。ちなみに骨葬が一般的な地域では、そもそも骨葬とは呼んでいません。         3-2ご遺体が良い状態ではないため ○事件などの被害にあった○交通事故死○孤独死などで発見に時間が掛かったなどで、ご遺体の状態が良くない場合です。棺に納められていたとしても、その状態を直視してお別れするのは、遺族・親族のみならず一般参列者も、精神的な負担が大きいため、骨葬が選ばれます。         3-3遠方でお亡くなりになったため ○旅行先○仕事での出張先・赴任先などの遠隔地で亡くなった場合です。地元で葬儀を行うには、故人様を遠隔地から搬送しなければならないため、状況を踏まえて、骨葬を選択肢の一つとして検討します。海外でお亡くなりになった場合は、故人様の状態、その国でのルールや手続き、掛かる費用などを踏まえて検討します。国内・国外にかかわらず、骨葬にする際は、現地で火葬をし、遺骨の状態で連れ帰り、後日、葬儀を行います。         3-4補足:社葬・団体葬を行うため 芸能人や政治家、大企業の社長などがお亡くなりになった場合です。葬儀には多くの参列者が予想されます。対応するためには、準備に相応の日数が必要となるため、遺骨にした状態で葬儀を行うのが一般的です。この場合、近親者のみでお別れを先に済ませて、後日、遺骨の状態で社葬・団体葬が行われます。骨葬とは呼ばないのが一般的です。   もくじに戻る             4.骨葬のメリット ※「ご遺体が良い状態ではないため」「遠方でお亡くなりになったため」に、骨葬を検討されている方へ向けて解説しています。     4-1ご遺体の状態を気にしないですむ 遺骨の状態にすることで、○故人様の見た目に対する不安○匂いなどの衛生面での不安を避けることができます。結果的にご遺族や参列者の精神的な負担を少なくすることができます。遺族の心理的な動揺が激しい場合は、日数をおいて、あらためて葬儀の日程を組むこともできます。新型コロナウイルスが流行した時には、感染してお亡くなりになった方は、直後に火葬せざるを得なかったため、落ち着いた頃に遺骨の状態で葬儀を行った方もいました。         4-2搬送費用を抑えることができる 遺骨の状態にすることで、故人様を自分で連れて帰ることができます。結果的に、費用や手間が減らすことができます。実際に遠方(旅行先や出張先・転勤先など)でお亡くなりになった場合、地元で葬儀を行うためには、故人様を遠隔地からその場所まで搬送しなければなりません。寝台車での搬送費用は、距離で設定されているため、長距離搬送すると、相当な費用がかかります。場合によっては、複数の葬儀社を手配して、リレー形式で搬送する必要も出てきます。参考:故人様の搬送先を決めるまた海外でお亡くなりになった場合は、○空輸の費用○防腐処置(エンバーミング)の費用○空輸専用の棺および納棺の費用○遺族の旅費○出国・入国の手続き(国によって異なる)などがさらに必要となります。   もくじに戻る             5.骨葬のデメリット ※「ご遺体が良い状態ではないため」「遠方でお亡くなりになったため」に、骨葬を検討されている方へ向けて解説しています。     5-1故人のお顔を見てお別れできない 骨葬では先に火葬を行うため、一般の参列者は故人様のお顔を見てお別れすることができません。故人の顔を見てお別れができると考えている方には、葬儀当日すでに遺骨になっているのを見てショックを与える恐れがあります。         5-2火葬の日程調整に注意が必要 通夜の前に火葬する場合、 火葬の時間によって、日程が三日間に渡ることがあり、その際には遺族・親族の拘束時間が増えてしまいます。   ■日程の例お亡くなりの日から2日目:火葬(午前~昼前後)、通夜(夜)3日目:葬儀・告別式⇒2日間で済むお亡くなりの日から2日目:火葬(午後)3日目:通夜(夜)4日目:葬儀・告別式⇒3日間かかる※遠方でお亡くなりの場合は、火葬から通夜までの期間がさらに空くことも予想されます。   もくじに戻る             6.骨葬の注意点   6-1葬儀で故人様の顔を見られないことを知らせる 骨葬が一般的ではない地域では、参列される方が、故人様のお顔を見てお別れができると思っています。故人様ときちんお別れしていただくためにも、骨葬で行う(火葬後に通夜や葬儀・告別式を行う)旨を必ず案内しましょう。         6-2葬儀の打合せ時に流れを確認しておく 骨葬が一般的な地域でも、喪主・遺族が把握していないことがあります(例えば、故郷で親の葬儀を行う場合)。「5.骨葬のデメリット」で解説したことを避けるためにも、葬儀社と打合せする際に流れを確認しておくことが大切です。そして遠方からの参列者がいる場合は、骨葬で行う(火葬後に通夜や葬儀・告別式を行う)旨を必ず案内しましょう。   もくじに戻る             7.まとめ:骨葬は、選ぶ理由に合わせて準備を行いましょう   骨葬は地域によって、一般的であるところもあれば、そうでないところもあり、様々です。選ぶ理由に合わせて、適宜対応するようにしましょう。     <地域の風習として選ぶ場合> ○喪主・遺族が把握していないことがあるので、葬儀社との打合せ時に流れを確認する。○遠方からの参列者がいる場合には、骨葬で行う(火葬後に葬儀を行う)旨を伝える。ことが大切です。       <ご遺体の状態を考慮して選ぶ場合> 骨葬が最善の選択の一つになりえます。メリットとデメリットを踏まえて、判断しましょう。また進める際は、注意点にも気を付けましょう。○メリット ・ご遺体の状態を気にしないですむ。 ・搬送費用を抑えることができる。○デメリット ・故人のお顔を見てお別れできない。○注意点 ・葬儀で故人様の顔を見られないことを知らせる。   もくじに戻る             8.全国儀式サービスにご相談ください   8-1地域で実績のある葬儀社が担当 全国儀式サービスは、日本全国で葬儀の手配をすることが可能です。独自の基準で選定し、提携契約した葬儀社のみをご紹介しております。地域の風習として骨葬を行う場合も、その地域で長年の経験・実績があるため、安心してお任せいただけます。交通事故や孤独死などで警察の捜査が入った場合も、適切に対応できます。また遠方でお亡くなりの場合も、見知らぬ土地で信頼できる葬儀社を自分で探す必要がありません。         8-2故人様を長距離搬送する場合も安心 遠方地でお亡くなりになり、骨葬にしない場合は、故人様をご遺体の状態で長距離搬送しなければなりません。その際、一つの葬儀社の対応エリアを超えることが多く、その場合は複数の葬儀社を手配することが必要になります。全国儀式サービスは、日本全国の葬儀社と提携しているため、お電話一本いただければ、コールセンターの方で搬送の一切を手配いたします(もちろん葬儀も手配いたします)。遠隔地で家族を亡くして大変な状況の中で、時間や手間を省くことができます。       24時間365日、葬儀のご依頼・ご相談を受け付けております。早朝・深夜、祝日・連休・年末年始も、気兼ねなくご連絡ください。   全国儀式サービス コールセンター■お電話0120-491-499(通話料・相談料・紹介料、無料)■メールお問い合わせページから相談する  

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2023年 08月 24日(木)

家族葬とは?意味やメリット・デメリット、参列者の範囲や注意点について解説

2024年1月23日更新。言葉として定着した家族葬ですが、実際に検討しようとすると、明確な規定などがほとんど無くて判断するのに困ったという話をよく聞きます。○家族葬は、どんな葬儀?○家族葬にメリットやデメリットはある?○家族葬に呼ぶ範囲はどこまで?○家族葬を行う際に気を付けておく点は?○費用の内訳はどうなっているの?この記事では上記のような家族葬に関する疑問にお答えしていきます。家族葬について、より具体的なイメージを掴んでいただければと思います。         【もくじ】 1.家族葬とは  1-1家族葬の意味  1-2一般葬や直葬との違い   2.家族葬を選ぶ理由   3.家族葬のメリット  3-1ゆっくりお別れできる  3-2葬儀費用を抑えられる  3-3自由な形式で行える   4.家族葬のデメリット  4-1呼ばなかった親族への対応が必要  4-2呼ばなかった知人友人への対応が必要  4-3実費が増える場合もある   5.家族葬に呼ぶ人の範囲  5-1「家族」について検討する  5-2「親族」について検討する  5-3「知人・友人」について検討する   6.家族葬の流れ   7.家族葬の流れにおける注意点  7-1事前に参列をお断りする際の対応  7-2家族葬当日の対応  7-3参列していない方への葬儀後の対応   8.家族葬の費用  8-1家族葬の費用の内訳  8-2家族葬の費用が大きく変わる要因  8-3事前見積がおすすめ   9.まとめ         1.家族葬とは   1-1家族葬の意味 家族葬は、「家族を中心とした親しい人だけで行う小規模な葬儀」のことを指して言います。参列者をごく身近な範囲かつ少人数に限定することにより、故人様とアットホームにお別れすることを想定とした葬儀の形式です。一方で、「家族」には法律上の定義がありません。類似の言葉である「親戚」「親類」「身内」も同様です。そのため、実は「家族葬」には定義がなく、人によって捉え方が変わるのが実状です。ちなみにインターネット等でよく見かける家族葬プランは、遺族を含む参列者数を目安に設定している場合が多いです。         1-2一般葬や直葬との違い <家族葬と一般葬の違い> 葬儀に呼ぶ人の範囲が異なります。参列してほしい方を「限定」するかどうかとも言えます。○家族葬家族・親族を中心に限定。少人数になる場合が多いです。○一般葬家族、親族、故人様の知人友人、近所の人など。参列者を限定しない。大人数になる場合が多いです。       <家族葬と直葬の違い> 宗教的な儀式の有無で異なります。○家族葬宗教的な儀式を行います。日程により、二日葬・一日葬に分けられます。二日葬は「通夜」と「葬儀・告別式」の両方を行います。一日葬は「葬儀・告別式」のみを行います。○直葬(火葬式)火葬のみで弔います。宗教的儀式を行わないため、一般的には、家族葬とは呼ばれていません。   もくじに戻る             2.家族葬を選ぶ理由 以下のような理由が主に挙げられます。○家族だけでお別れしたいため○故人様の生前の遺志のため○葬儀に呼びたい人が少ないため○葬儀費用を抑えたいため   もくじに戻る             3.家族葬のメリット 一般葬に比べて参列者が少ないことにより、3つのメリットが挙げられます。   3-1ゆっくりお別れできる 参列者に対応する時間や負担を減らすことができます。減ったその分だけ、故人様に寄り添うことに、時間や気力・体力を充てることができます。         3-2葬儀費用を抑えられる 参列者に振る舞う料理(通夜振る舞いや精進落とし)や会葬返礼品・香典返しの数が少なくて済みます。式場も少人数にあった広さで済みます。結果として、費用を抑えられる傾向にあります。         3-3自由な形式で行える 限られた参列者だけで葬儀を行うため、シンプルで自由な形式を採りやすい特長があります。その最たる例が無宗教葬です。決まった式次第がないため、自由に企画することができます。生前に好きだった音楽を流したり、生前の趣味に合わせて祭壇や式場を飾ったりと、様々です。   もくじに戻る             4.家族葬のデメリット 葬儀に呼ぶ人の範囲を制限することにより、大きく3つのデメリットが生じる恐れがあります。     4-1呼ばなかった親族への対応が必要 呼ばなかった親族には、理由などをきちんと説明する必要があります。それを怠ると、後日、呼ばなかった理由を問いただされることが起こり得ます。場合によっては非難を受けて、今後の親戚付き合いに影響がおよぶ恐れがあります。実際に仏教では、葬儀後も命日が来るたびに法要を行っていくことになります。親族の呼ぶ範囲を狭めすぎると、その都度、呼ぶかどうかの判断をしなければならないので、注意が必要です。         4-2呼ばなかった知人・友人への対応が必要 呼ばなかった友人・知人は、後日弔問に訪れることになります。また弔問の様子を見た近所の方も、訪れるかもしれません。そうすると、弔問の度に対応に追われて、遺族の精神的・肉体的な負担が増えてしまいます。本来であれば葬儀の時の対応(1~2日)で済んだことが、断続的に何日も続きます。この負担は体験した遺族にしか分からないと、よく言われます。そのため、故人様の知人・友人についても、生前のお付き合いの状況について把握した上で、呼ぶ範囲を決めることができると安心です。結果として、一般葬になるかもしれません。         4-3実費が増える場合もある 参列者からの香典が少なくなるため、遺族の持ち出しが増えます。結果的に、葬儀の内容によっては、実質的な費用負担が一般葬と変わらないことも考えられます。   もくじに戻る             5.家族葬に呼ぶ人の範囲 範囲に決まりはありませんが、○家族・親族のみ○家族・親族+少人数の知人・友人となることが一般的です。またインターネット等で見かける葬儀社の家族葬プランでは、参列者数を10~30名を目安に設定している場合が多いようです。上記を踏まえ、家族葬に呼ぶ人の範囲について、3つの観点から検討しましょう。①家族②親族③故人様の知人・友人結果的に①②のみで少人数に収まるようであれば、家族葬が適切だと思います。③が含まれるようであれば、一般葬を検討しても良いかもしれません。     5-1「家族」について検討する <故人様の家族> ○故人様の配偶者○故人様の子供(と配偶者)○故人様の孫(と配偶者)など         5-2「親族」について検討する <特に検討しておきたい親族> ○普段から付き合いのある親族○付き合いはないが血縁の近い親族○法要に呼ぶ予定の親族仏教の場合、葬儀後も、故人様の命日に合わせて法要(一周忌、三回忌など)を行うのが一般的です。葬儀の時に親族を制限しすぎると、法要を行う度に検討しなければならないので注意しましょう。         5-3「知人・友人」について検討する <特に検討しておきたい故人様の友人・知人> ○仕事や趣味でつながりのあった人○ご近所で付き合いがあった人○手紙のやり取りがあった人○病院や介護関係でお世話になった職員意外に気づきにくいのが、介護関係です。施設に入っていない場合でも、在宅介護でデイサービスや介護用品を利用していると、ケアマネジャーを始め、顔見知りになる職員が多くいます(弊社社員の経験談)。       <親と離れて暮らしている方は特に注意> 故人様の近所で付き合いのある人が、実際には多くいます。地方に行くほど、近所の結び付きが顕著になっていく傾向にあります。このことは、離れて暮らしていると分かりにくいのが実状です。現実的に帰省できるのは、お盆や年末年始などになってしまい、特別な時期の数日間で、それを知るのは難しいからです。       <知人・友人が多く見込まれる場合> 一般葬で行った方が良いかもしれません。全国儀式サービスでは、担当の葬儀社が、遺族のお話を伺った上で、状況に応じて一般葬をご提案することもあります。臨機応変に対応できることが特長です。   もくじに戻る             6.家族葬の流れ   基本的には一般葬と同じです。一例を紹介します。   <お亡くなり当日> ○ご臨終○故人様を病院から安置施設へ搬送○故人様を安置○葬儀社と打合せ   <2日目> ○納棺○通夜 ※1   <3日目> ○葬儀・告別式 ※2○出棺○火葬 ※3○精進落とし○帰宅後、遺骨を安置     ※1:一日葬で行う場合は、通夜が省略されます。   ※2:葬儀・告別式の式次第も、基本的には一般葬と同じですが、家族葬はシンプルで自由な形式を取りやすいため、遺族の意向次第で変わります。   ※3:地域・状況によって、火葬や精進落としの順番が異なる場合があります。   もくじに戻る             7.家族葬の流れにおける注意点   7-1事前に参列をお断りする際の対応 亡くなったことを直接知らせていなくても、何処かから伝わってしまうのが現実です。知った方が参列するために、斎場へ訪れることもあります。そのため、家族葬を行う際には、連絡に気を使って進めると安心です。具体的には、2つの段階で、きちんと意思を伝えることが大切です。   ①葬儀社との打合せ時 ②家族葬のご案内をする時     ①葬儀社との打合せ時 <葬儀社に家族葬で行うことを伝える> 葬儀社は上手く進める方法を心得ているので、訃報の連絡から葬儀の準備に至るまで、より実践的なアドバイスをしてくれます。また弔電・供花・香典についても辞退する場合は、そのことも葬儀社に伝えましょう。弔電や供花は、葬儀社宛てにお問い合わせの連絡があった際に、波風を立てないよう上手く断ってくれます。香典についても、当日の受付がスムーズに進むよう調整してくれます。         ②家族葬のご案内をする時 <参列してほしい方だけに連絡する> 基本は電話で行います。連絡の際には、○家族葬で行う○参列してほしい人だけに連絡していることをきちんと伝えます。供花や香典を辞退する場合は、その旨も伝えましょう。       <遺族の勤務先・通学先に意思を伝える> こちらも基本は電話で行います。連絡の際には、○家族葬で行うため、参列をお断りすることをきちんと伝えます。弔電や供花、香典を辞退する場合は、その旨も伝えましょう。       <遺族間で意思を統一しておく> 葬儀のご案内をした時に、不都合が生じないよう、対応について共有しておくことが大切です。例えば喪主である長男は会社関係からの参列を辞退したが、次男は普通にご案内したため、「家族葬」にもかかわらず次男の会社関係者が多く参列したケースもあります。         7-2家族葬当日の対応 ①呼んでいない方が来ることを想定する 呼んでいない方が来ることは、実際によくあります。そういう場合に上手く対応できないと、恥をかくことになります。また、人間関係のトラブルになる恐れもあります。前段で「葬儀社との打合せ時に、家族葬で行う旨を伝えましょう」と言ったのは、このためです。葬儀社との打合せの段階で、手筈を整えておきます。       ②具体的に準備しておくこと 主な準備としては、以下の3つです。○受付ブースを設ける受付台・受付台帳・筆記用具などを用意します。○会葬のお礼を多めに用意する会葬礼状・会葬返礼品を多めに用意します。○通夜振る舞いの料理を多めに用意する通夜を行う場合に用意します。地域によっては、通夜の後に飲食のおもてなしを行わないところもあります。     インターネット等で見かける葬儀社の家族葬プランには、会葬返礼品や通夜振る舞いが含まれていない場合が多いようです。追加品目として依頼する必要が出てくるかもしれないので、念のため、依頼前に確認しておきましょう。全国儀式サービスでは、担当の葬儀社がお打合せ時に遺族のお話を伺った上で準備するため、その点で安心です。         7-3参列していない方への葬儀後の対応 ①呼んでいない方への連絡 基本的には、納骨(四十九日の法要)を終えた後に行うようにします。これには、「納骨後に知らせる≒弔問などを間接的にお断りする」という意味があります。       <はがきで知らせる場合> ○11~12月:喪中はがき○上記以外:納骨が済んだことを知らせるはがき       <電話で知らせる場合> 納骨を終えた後に電話をかけます。○いつ誰が亡くなったか○四十九日の法要及び納骨を済ませたこと○生前に親しくしていただいたお礼○故人様または遺族の意思を尊重して家族葬で行ったことなどを伝えます。       <その他> 故人様の近所など、相手によっては、直接挨拶に伺うようにします。タイミングは納骨の後です。         ②弔電をいただいた方への連絡 お礼状で知らせます。葬儀後1週間くらいを目安に送ります。○弔電をいただいたことに対するお礼○葬儀が無事終了したこと○生前に親しくしていただいたお礼などを伝えます。   もくじに戻る             8.家族葬の費用   家族葬の規模や内容の具体的なイメージが固まってきたら、予算と差が出ないように費用を確認しておくと安心です。     8-1家族葬の費用の内訳 一般葬と同様、大きく3つの費用に分けられます。   <葬儀関連の費用> ○葬儀に必要な品目祭壇・お棺・お位牌など○喪家の判断で変わる品目霊柩車・供花・湯かんなど○公営や民営で変わる品目式場使用料・火葬料など     火葬料は、自治体によって料金が異なるため、インターネットで見かける葬儀社の家族葬プランには含まれていない場合がほとんどです。火葬料は、別途、料金を負担しなければならないことを覚えておきましょう。金額は、自治体のホームページで確認できます。       <飲食接待の費用> ○通夜振る舞いの料理○精進落としの料理○会葬返礼品参列者の人数によって変動することが特徴です。       <寺院関連の費用> ○御布施信仰の度合いによって変わります。僧侶に直接お渡しするため、葬儀社の御見積書には通常含まれません。         8-2家族葬の費用が大きく変わる要因 大別して3つの要因があります。 <参列者数> ○おもてなしする飲食物の数○会葬返礼品の数○式場の広さ○式場の広さに応じた祭壇などが費用に影響します。一般葬と比べて、人数が少なくなるため、費用も抑えられる傾向にあります。一方で香典の数も少なくなるため、遺族の実費負担の割合が増えるのが特徴です。       <宗教的な儀式の日数> ○2日通夜、葬儀・告別式を行う(通常の葬儀)○1日葬儀・告別式のみ(一日葬)と、日数の違いが費用に影響します。その理由は、儀式(の日数)に応じて必要な品目が増えるからです。その分だけ費用も増えます。       <葬儀社の人件費> ○参列者の数に応じたスタッフ数○宗教的な儀式の日数に応じたスタッフ数が費用に影響します。葬儀を行うにあたり必要な人員を配置します。参列者数・儀式の日数が増えるほど、費用も増えます。       <補足:その他の要因> ○故人様の安置の日数○故人様の搬送年末年始などは火葬場が混み合うため、結果的に安置の日数が延びることがあります。延びた分だけ、故人様の状態を保つための費用(安置施設の使用料やドライアイスの費用)が掛かります。また故人様の搬送が長距離になる場合は、距離に応じた搬送費用が掛かります。         8-3事前見積がおすすめ 8-2家族葬の費用が大きく変わる要因で紹介した通り、ひと口に家族葬と言っても、呼ぶ範囲や地域・状況によって費用が変わります。またインターネットなどで見かける葬儀社の家族葬プランにおいては、一部の金額分しか含まれていない品目があります。そのため、費用の認識に違いが出やすいのが実状です。やはり事前に費用を見積もりしておくと安心です。全国儀式サービスでも随時ご相談を承っております。お気軽にお問い合わせください。   <全国儀式サービス コールセンター> お電話:0120-491-49924時間365日対応   <事前見積で伝えること> ○参列するご親族の数○一般会葬者の数○宗教・宗派○菩提寺の有無○ご希望の斎場   もくじに戻る             9.まとめ:家族葬の良い面・悪い面を理解し、関係者に配慮して、葬儀を行いましょう   家族葬は、その言葉から、家庭的で温かいイメージが先行しがちですが、実際には、定義がありません。そのため、文字通りの葬儀を行うためにも、メリットとデメリットを踏まえて、具体的に内容を検討しておくと安心です。特に家族葬に呼ぶ範囲については、十分に検討しておきましょう。故人様を慕って最期のお別れをしたい方は実際に多くいます。そのことを理解した上で家族葬を行うようにしましょう。     <家族葬のメリット> ○ゆっくりお別れできる○費用を抑えられる○自由な形式で行える     <家族葬のデメリット> ○呼ばなかった親族への対応が必要○呼ばなかった知人友人への対応が必要○実費が増える     <家族葬に呼ぶ人の範囲> 3つの観点から検討しましょう。①家族②親族③故人様の知人・友人     <参列をご案内する方への配慮> 家族葬は参列者を限定して行うため、参列してほしい方および葬儀社に、家族葬で行う旨をきちんと伝えることが大切です。     <参列をご案内しない方への配慮> ご案内しなかった方(特に故人様と近い関係だった方)には、納骨後に訃報連絡を忘れずに行うようにしましょう。ご案内しなかった人が当日参列しても、他の参列者と同様に対応しましょう。そのためにも葬儀社と打合せの段階から、準備しておくと安心です。       24時間365日、葬儀のご依頼・ご相談を受け付けております。早朝・深夜、祝日・連休・年末年始も、気兼ねなくご連絡ください。   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2020年 01月 20日(月)

家族葬ってどんなもの?一日葬って?直葬は?

2023年1月23日更新。「家族葬」という言葉を最近よく耳にします。家族葬とはどのような葬儀なのか想像できますか。小規模な葬儀を漠然とイメージしている人が多いと思います。 実際のところ、家族葬はどのくらいの規模の葬儀のことを言うのでしょうか。実は、決まった定義はないのです。 いざという時に曖昧な知識のまま葬儀の形態を決めてしまい、葬儀後に後悔しないために家族葬について説明いたします。       【もくじ】 1.家族葬って? 2.葬儀の形式 3.規模と形式の違いは?       1.家族葬って? 現在、葬儀の打ち合わせをすると、首都圏では8割以上の人が家族葬を希望します。しかし家族葬と言っても、どの関係の人を葬儀に呼ぶのかはそれぞれ異なります。 故人の子供だけで行う人も、家族と親戚で送るという人も、家族・親戚はもちろん、近所の親しかった人や習い事の仲間も呼ぶという人も、皆さん「家族葬が希望」と言います。   一般的に家族葬には2つのタイプがあります。 1つは「参列する人を限定する」葬儀です。あえて故人の会社関係や喪主関係の人は招かず、故人と直接関係のあった人だけに参列の声がけをします。 もう1つは「故人に縁があった人がそもそも家族と親戚しかいない」という場合です。故人が高齢であったり、長い間施設で過ごした人などに多いパターンです。 自宅を離れ、施設などで何年も過ごすと、以前は近所付き合いがあった人とも付き合いがなくなってしまうため、葬儀の際に声をかける人がいない、ということになります。 どちらにしても「家族葬」という場合には、少人数での葬儀になることが多いです。   余談ですが、「密葬」という言葉もあり、小規模の葬儀の際に使われます。 密葬を家族葬と同様に家族だけで密かに行われる葬儀と思っている人もいるかと思いますが、実際は、密葬はその後に大規模な社葬やお別れ会の行うことを前提とし、その前に行う葬儀のことを指します。     2.葬儀の形式 葬儀は、儀式の方法や日数の設定などを基準に大きく分けると3種類あります。それぞれの特徴を以下に記載していきます。   通夜と葬儀・告別式 「通夜」と「葬儀・告別式」を2日間にかけて執り行う従来の形式です。 仏式では、この2日間にお経を上げることにも意味があります。神道でも「通夜祭」と「葬場祭」と2つの儀式が行われます。 2日間行うことで、弔問者が参列しやすくなるというメリットもあります。   一日葬 通夜を行わずに、葬儀だけを執り行う方法です。 高齢の親戚などが2日間来なくて良いという点ではメリットも大きいですが、先述のように「宗教儀礼としては2日間行うべき」とお寺から言われてしまうこともあります。 ある程度弔問者が来る葬儀の場合、一日葬だと準備などで慌ただしくなってしまうこともあります。   直葬 「火葬式」といった言い方をする場合もあります。通夜や葬儀・告別式を行わず、火葬のみを行う形式です。 メリットとしてはやはり費用が抑えられることと、葬儀時間の短さから疲労が少ないといった声もあります。 デメリットとしては、基本的にはたくさんの人を招く形式ではないため、後から「故人とお別れが出来なかった」と親戚や友人が残念がることもあります。 また、「本当に通夜や葬儀を行わなくて良かったのか」などと後悔し、故人に対して申し訳ない気持ちになる遺族の方もいらっしゃるので、直葬を選択する際は慎重に検討してからにした方が良いでしょう。 宗教者に供養をお願いしないため、葬儀後の追善供養などでどのようにしていったら良いか戸惑われてしまう人も多いようです。     3.規模と形式の違いは? 家族葬=火葬だけを行う「直葬」と思っている人や、参列する人数が少ない家族葬だから「一日葬」で良い、と思っている人も多いようです。 しかし、「家族葬」とは葬儀の規模(葬儀にどれだけ人を呼ぶか)での分類あり、「直葬」や「一日葬」は葬儀の形式(葬儀をどのように行うか)での分類になります。 この点を混同してしまうと、家族や葬儀社に自身の希望が伝わらないことがあるので注意が必要です。   葬儀の規模について、「家族葬」と対になる言葉が「一般葬」となるのですが、葬儀形式についても、「直葬」や「一日葬」に対し、従来通りに通夜と告別式を2日に分けて行う葬儀を「一般葬」と呼びます。 そこが混同されがちではありますが、従来の葬儀は規模も形式も「一般葬」だと認識しておいてください。 葬儀を考える上で、まず以下の①と②について決めると良いでしょう。   ①葬儀の規模(参列者の数) 「一般葬」か「家族葬」かを決める ②葬儀の形式 「一般葬(通夜と葬儀・告別式)」か「一日葬(葬儀のみ)」、「直葬(火葬のみ)」のいずれかを決める   葬儀の規模と形式は分けて考えなければなりません。宗教形態も含め、葬儀はここ数年多様化しています。 少人数で行う葬儀だからといって、葬儀の形式自体を簡素化しても良いということはありませんので故人と残された人達にとって最も良い選択は何か、を良く考える必要があります。       目次に戻る       24時間365日、葬儀のご依頼・ご相談を受け付けております。早朝・深夜、祝日・連休・年末年始も、気兼ねなくご連絡ください。   全国儀式サービス コールセンター■お電話0120-491-499(通話料・相談料・紹介料、無料)■メールお問い合わせページから相談する      

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2022年 06月 21日(火)

社葬に備えるために知っておく5つのこと-意義や形式・費用、流れや準備について紹介

2023年12月19日更新。総務・人事・秘書の方にとって、社葬は、知っておくべき、そして準備しておくべき業務事項の一つです。「社長がまだお元気なうちに、社葬の準備をすることになった。万が一の際には、自分が中心になって実務を行わなければならない。しかし、何から準備を始めたら良いか、実はよく分かっていない」といったことはありませんか。ここでは、総務・人事・秘書のキーマンである、あなたのお悩みを解決していきます。この記事では、社葬について●準備の前に知っておきたい4つのこと 1.社葬を行う意義 2.社葬の形式 3.社葬の費用 4.社葬の流れ●実際の準備の5つの項目に分けて紹介します。社葬は、これまでの故人様へのご厚誼の感謝を申し伝えることはもちろん、一般個人の葬儀と違い、その内容から企業の今後の経営方針が推し量られる大切な儀式です。事業承継の締め括りの場と言っても過言ではありません。万全の態勢で社葬を行えるように、5つの項目を抑えて、まずはあなたのお勤め先に合った社葬のイメージを具体的に固めていきましょう。もし、すぐに社葬の手配が必要な方は、葬儀社選びのポイントをご確認いただくか全国儀式サービスまでご連絡ください。         【もくじ】1.社葬を行う意義2.社葬の形式3.社葬の費用4.社葬の流れ5.事前の準備6.まとめ           1.社葬を行う意義 1-1.故人様を偲ぶと共に、その功績を称える <企業から参列者に対して> 社葬を行うことにより、顧客・協力会社・株主・業界といった広範囲に及ぶ方々に最後のお別れをしていただきます。     <企業から故人様に対して> 死を悼むと共に、自社および顧客・取引先等への多大な貢献を称えます。         1-2.今後の組織体制のご案内と、変わらぬご指導ご鞭撻をお願いする 代表者がお亡くなりになった場合、一般的に後継者が社葬を取り仕切ることになります。社葬の内容から、今後の経営方針が推し量られると言っても過言ではありません。実際に社葬を首尾よく執り行うことにより、社外・社内へ大きな波及効果が見込めます。     <社外への波及効果> ●後継者の紹介と、後継者の「事業を承継する意思」を伝えられる。●滞りなく社葬が行われることで、今後も支障なく取引できると安心していただける。●企業への今後の期待につながる。     <社内への波及効果> ●「故人様の志」と「後継者の事業を承継する意思」を伝えられる。●後継者および新体制を浸透させることで、今後も安心して働けると実感させられる。●大きな節目となる儀式を社員が協力して行うことで、社の結束力や求心力を高められる。   もくじに戻る           2.社葬の形式 2-1.「誰が施主になるか」で決まる 施主:運営の主体となり費用を支払う人のこと。状況別に分けると、以下の3つになります。意義のある社葬にするためにも、あなたのお勤め先に当てはまるのは次のうちのどれか、確認してみましょう。①企業(または複数の企業・団体)が施主となって、葬儀・告別式を行う。 ⇒社葬②遺族と企業が施主となって、葬儀・告別式を行う。 ⇒合同葬③企業が施主となって、告別式のみを行う。 ⇒お別れの会※葬儀:故人様の成仏を祈る宗教的な儀式※告別式:生前親交のあった人々が故人様とお別れする社会的な儀式         2-2.社葬・合同葬・お別れの会について 【1】社葬 企業(または複数の企業・団体)が施主となって、葬儀・告別式を行います。     <流れ> 多くの場合、まず遺族で「密葬」を行い、2~4週間後に企業が「本葬」を執り行います。     <密葬> 遺族の意向にもよりますが、通常、通夜および葬儀・告別式を行います。親族を含む、友人・知人・近隣で親交のあった方々(サークルや趣味の会等も)が参列します。     <本葬> ご遺骨とご遺影(ご位牌も)を中心に安置して、葬儀・告別式を行います。会社関係の方が参列します。         【2】合同葬 遺族と企業が合同で施主となって、通夜および葬儀・告別式を行うことを言います。会葬者が非常に多い個人葬とも言えます。故人様のお顔を見てお別れできるのも特徴です。     <流れ> 【1】社葬のように密葬と本葬の区別はないのが特徴です。通夜→葬儀・告別式→火葬という流れを、遺族と企業が合同で執り行います。また【1】社葬と比べて、ご逝去から通夜、葬儀・告別式までの期間が短い(約1週間ほど)ので、その分だけ準備も短期間で行う必要があります。     <その他> 近年行われる合同葬は、遺族と企業が合同で施主となって行うケースを指すことが多いです。なお、故人様が複数の企業・団体に勤めていたこと等を理由に、複数の企業・団体で葬儀・告別式を行うことを合同葬あるいは合同社葬と呼ぶ場合も、中にはあります。この場合の費用分担は、各会社における役職や貢献度、従業員規模や想定される会葬者の割合などを基に、企業・団体間で話し合って決められることが一般的です。         【3】お別れの会 企業や団体が施主となって、葬儀とは別の機会に、故人様とのお別れの場として用意した会のことを言います。著名人がお亡くなりになった場合の「お別れの会」などが、例として挙げられます。     <流れ> 遺族が通夜および葬儀・告別式を行った後、2~4週間後に企業や団体が「お別れの会」を行います。     <形式> 宗教儀礼を取り入れない無宗教形式で行われることが多く、会場もホテルやレストラン、大型の公共施設が利用されることの多いのが特徴です。この特徴のため、最近では企業の経営者や創業者がお亡くなりになった場合に、【1】社葬の代わりに、お別れの会が行われることも増えてきました。     ■団体葬の形式(一例)   もくじに戻る           3.社葬の費用 3-1.参列者数と選択した会場で大きく変わる <規模が大きくなれば、内容も豪華に> 社葬は、個人葬と比べると、参列者数が多くなります。参列者数が多くなるにつれて、その人数に見合う会場や内容にする必要が出てきます。また準備にも費用が掛かり、結果的に費用が高くなっていきます。■社葬の規模によって費用が増える項目例○訃報連絡(新聞の死亡広告など)○社葬の案内(案内状の印刷や送付・返信ハガキなど)○会場(参列者を収容できる大きさ)○祭壇(会場の大きさに合ったものを設置。大きくなる分だけ設置費用も掛かる)○送迎用の車両(最寄り駅から離れている場合など)○スタッフ(警備・誘導・救護など)○会葬の返礼品・飲食のおもてなしなど■社葬の内容によって費用が増える項目例○故人様に関する展示物や配布物の制作○展示・生演奏・演出に伴う音響や照明の設備など     <費用は数百万円~1千万円超まで様々> 上記の項目例からも分かる通り、企業によって社葬の規模・内容が異なるため、費用は様々です。一般的には数百万円からで、大規模な社葬になると1千万円を超えます。社葬の参列者数は費用への影響が大きいので、社葬を計画するにあたり、早い段階から想定しておきます。各部署から情報を集めておきましょう。         3-2.社葬の税法上の取り扱いと損金処理について 社葬の費用は、経費として損金処理できます。     <社葬費用の取り扱いに関する法律> 社葬の費用については、法人税法の基本通達の中に記されています。   ■法人税法 基本通達9-7-19 法人が、その役員又は使用人が死亡したため社葬を行い、その費用を負担した場合において、その社葬を行うことが社会通念上相当と認められるときは、その負担した金額のうち社葬のために通常要すると認められる部分の金額は、その支出した日の属する事業年度の損金の額に算入することができます。また、会葬者が持参した香典等については、法人の収入としないで遺族の収入とすることができます。   上記に当てはまれば、支出した日の属する事業年度の「福利厚生費」として、損金に算入することが認められています。     <社葬の経費として認められる項目例> 法人税法 基本通達9-7-19にある「社葬のために通常要すると認められる部分の金額」に該当するものが対象となります。一般的には下記項目が挙げられます。■葬儀費用○式場・駐車場使用料○屋内の装飾・設備の費用 (祭壇・生花・音響や照明など)○屋外の設備費用 (受付用テントなど)○映像、展示品などの制作費○社葬の運営に関する費用○車両費用 (遺族や来賓の送迎に用いるハイヤー、マイクロバス、タクシー料金)○警備員、誘導員、配膳人、救護対応員の人件費など■寺院費用○本葬における寺院へのお布施■飲食接待費○会場での飲食費用○参列者への会葬返礼品の費用など■その他の雑費○告知(社葬の告知に用いる新聞広告や案内状の作成および郵送費)○記録(写真・ビデオなどの撮影費、Web等によるリアルタイム配信費)など     <社葬の経費として認められない項目> 「社葬のために通常要すると認められる部分の金額」以外の費用は、経費に計上できません。一般的には下記項目が挙げられます。■社葬の運営以外で掛かった費用○密葬時の寺院へのお布施○密葬の費用○香典返しの費用○死亡診断書・戸籍除籍手続き費用○火葬料○お墓・仏壇・位牌の購入費○法事の費用(精進落とし・初七日・四十九日など)など     <検討段階で税理士に相談しておく> 社葬における税に関する分野は、あなたがお勤め先の状況をよく知っている税理士に相談しておくと安心です。■相談内容の一例:法人税法 基本通達9-7-19の解釈について○その社葬を行うことが社会通念上相当と認められるとき○社葬のために通常要すると認められる部分の金額   もくじに戻る           4.社葬の流れを把握しておく 大きく分けて3つの流れを把握しておきましょう。4-1訃報から社葬当日まで4-2社葬当日4-3社葬後※クリックすると詳細へ移動します。     4-1.訃報から社葬当日まで <流れの一覧> ①遺族の意向を確認し、社葬の同意を得る②緊急の取締役会等を開催し、社葬の実施を決める③緊急の役員会等を開催し、社葬の方針を決め、体制を整える④社葬の内容を詳細に決めていく(告知範囲と香典・供花の取り扱い等も)⑤社内へ訃報を知らせる⑥社外へ訃報を知らせる⑦社葬の運営マニュアルを作成する⑧具体的な準備を進める※企業が施主となる「社葬」の場合の例。※④以降は、葬儀社に提案をもらいながら、進めていくことが一般的です。※遺族による密葬は、社葬の準備と並行して行われます。     ①遺族の意向を確認し、社葬の同意を得る お亡くなり後、できるだけ早い段階で、社葬について遺族の意向を確認します。         ②緊急の取締役会等を開催し、社葬の実施を決める 社葬取扱規程等に沿って、実施の有無を決めます。※社葬取扱規程等:社葬の実施に関する要綱をまとめた書類。詳細は、5.事前の準備をご確認ください。         ③緊急の役員会等を開催し、社葬の方針を決め、体制を整える 社葬取扱規程等に沿って、以下のことを決めていきます。○葬儀委員長の決定○葬儀委員の編成○社葬の日程○社葬の規模(ご案内する範囲)○社葬の形式○社葬の会場○予算○社葬を担当する葬儀社葬儀委員長には、代表者またはそれに次ぐ方が就きます。その他の人を立てる場合もあるので確認しておきます。葬儀委員には、役員または管理職以上が就きます。         ④社葬の内容を詳細に決めていく 以降は、葬儀社に提案をもらいながら、進めていくことが一般的です。○社葬実行委員会(運営本部)の設置○運営組織の編成○全体のスケジュール○式場設営 ・全体レイアウト ・祭壇装飾 ・展示物 ・受付 ・接待 など○宗教者の手配○社葬のご案内 ・案内状の送付 ・営業担当による連絡 ・訃報記事、訃報広告の掲載 ・お問い合わせ窓口の設置 など○来賓対応 ・弔辞者 ・指名焼香者の決定 ・席順 ・名簿の作成 ・送迎手配 など○参列者対応 ・式次第の作成 ・会葬返礼品の準備 ・式場内外の誘導員 など○供花 ・供物・弔電への対応 など○香典辞退の意向の確認         ⑤社内へ訃報を知らせる 社葬の内容を社内に通知します。書式は、あらかじめ決めておきます。また、社外へ訃報を知らせるまでは、情報が外に出ないよう箝口令(かんこうれい)を敷きます。         ⑥社外へ訃報を知らせる 決定した事項を社外に通知します。         ⑦社葬の運営マニュアルを作成する 社葬の準備や当日の実施の際に、現場の社員が迅速に動けるよう、マニュアルを作成しておきます。主に次のような役割分担がなされます。○受付係 ・受付窓口、クローク、来賓の確認、会葬礼状の配布など○接待係 ・遺族、僧侶、来賓などの誘導や接待など○式場係 ・式場内の案内、会葬者誘導、救護など○案内係 ・会場外の案内、駐車場案内、駅やバス停からの案内など○記録係 ・記録、写真や動画の撮影など         ⑧具体的な準備を進める 社葬の案内状の発送や必要な手配、リハーサルなどをして当日に備えます。 「4.社葬の流れを把握しておく」に戻る         4-2.社葬当日 社葬の運営マニュアルに沿って行われます。以下に流れの一例を紹介します。     <流れの一覧> ①遺族到着②遺骨のお迎え・ご安置③位牌のご安置④遺族・親族・葬儀委員長 以下、控え室へ------------------------------------------------------⑤受付の開始⑥来賓・弔辞者 到着、式場内へ案内⑦葬儀委員長・喪主・遺族・親族が入場、着席⑧導師入場------------------------------------------------------⑨開式の辞⑩導師による読経⑪弔辞拝受・弔電披露⑫葬儀委員長の挨拶(喪主の挨拶)⑬導師による読経、指名焼香⑭一般会葬者の焼香⑮導師退場⑯閉式の辞※企業が施主となる「社葬」で、仏式で行う場合の一例です。遺族の意向や宗派、形式によって異なります。 「4.社葬の流れを把握しておく」に戻る         4-3.社葬後 ①挨拶回り・お礼状の送付②会計処理③名簿や報告書などの記録と整理     ①挨拶回り・お礼状の送付 来賓や重要な取引先、金融機関、弔辞者などへは、代表者と喪主が社葬後、数日中に挨拶に伺います。その他の取引先には、後日、担当者が挨拶に伺います。また、供花・供物・弔電をいただいた場合は、社葬後、数日中にお礼状を送付します。         ②会計処理 各方面への支払いを済ませます。経費として認められるものは年度末までに損金処理します。         ③名簿や報告書などの記録と整理 準備段階から葬儀後の事務処理まで、記録文書はすべて保存しておき、社内への報告の他、社史に活かす資料とします。○社葬報告書○会計報告書○会葬者リスト○弔電リスト○供花・供物リスト○社葬の写真や動画○運営マニュアルなど         <その他> 上記以外にも、状況によって企業として行う手続きがありますので、社内で確認しておくと安心です。○後任の決定(臨時取締役会の開催)○会社の登記の変更手続きなど 「4.社葬の流れを把握しておく」に戻る   もくじに戻る           5.事前の準備 5-1.社内手続きに関する準備 <社葬取扱規程> 社葬取扱規程とは、社葬対象者の基準や、執行する上で基本方針が明文化された社内規程のことです。内容・費用・運営組織など、慌ただしい中で一つひとつの決定を円滑に進めていくためのガイドラインとなります。中小企業などでは社葬取扱規程がないというところも少なくありません。まずは有無を確認し、なければこの機会に作成しましょう。   ■社葬取扱規程の参考例       <緊急連絡先名簿の作成> 万が一の際に速やかに通知を行うための名簿です。社葬の必要が出た場合、この名簿を基に、故人の生前の役職や立場を勘案して連絡先を決定します。■社内では○取締役○役員○相談役○顧問(税理士・弁護士を含む)○各部門の責任者など※社内伝達のフローも作成しておくと、便利です。■社外では○重要な取引先○主要株主○地域有力者(親交のある議員等)など※重要な取引先は、取引先と付き合いのある部門の責任者と相談しながら決めます。出来上がった名簿は、代表者の承認を取っておきましょう。   ■緊急連絡先名簿の参考例       <社葬の対象となる役員の経歴書の作成> 社葬では、故人の経歴を披露し、功績を讃えます。万が一の際、速やかに準備を進めるために用意しておきます。出生から現在までの経歴の他、関連企業の役員兼任の有無や公職の有無など、詳しく記載しておきます。遺影用の写真についても検討しておきましょう。○取材を受けた時の写真○社内で開催された各種式典時の写真などを利用するのも一案です。   ■役員の経歴書の参考例       <葬儀社候補の選定> 社葬は、専門的な知識・経験を要するため、また多くの方が参列するため、早い段階で選定しておくと安心です。社葬の方針や運営について早い段階で専門的なアドバイスを受けられます。     <葬儀社選びのポイント> やはり十分な実績とノウハウをもった葬儀社にお願いすべきです。葬儀社を検討する際のポイントの一例を紹介いたします。○創業年〇過去に施行した社葬の数や実例○葬祭ディレクターの在籍者数○年間の葬儀の施行件数(一般葬を含む)○地元での評判○要望に対してより良い提案がある○自社で社葬を行える斎場を持っているなど     <全国儀式サービスでも社葬経験の豊富な葬儀社をご案内できます> ■全国儀式サービスの社葬の強み○社葬に対応した斎場を保有し、実際に数多くの社葬を執り行ってきた葬儀社を、全国でご紹介できます。○契約企業・団体からの、社葬のご相談実績が多くございます。○東京・神奈川では、法人会・青色申告会の会員様(経営者の方々)の葬儀支援に長年携わってきました。■ご相談・お問合せ全国儀式サービス コールセンター0120-491-49924時間365日対応(通話料・相談料・紹介料、無料です)         5-2.演出に関する準備 <経営者に関する内容> 社葬対象者のこれまでの功績を式典の中で伝えるためのものです。展示物や映像などで演出します。経営者に関する経歴書、写真や動画などの素材を事前に集めておきましょう。趣味や意外な一面が垣間見える写真などもあると、より良いです。     <企業に関する内容> 故人様と共に歩んできた企業の歴史も、社葬に欠かせません。社史や周年事業に関する広報物なども用意しておきましょう。新聞記事や表彰された時の賞状なども、探してみましょう。   もくじに戻る           6.まとめ:社葬のイメージが具体的に固まってきたら、葬儀社へ相談してみましょう 社葬は、一般個人の葬儀と違い、その内容から企業の今後の経営方針が推し量られる大切な儀式です。企業が費用を出して執り行うからこそ、意義のある社葬にしましょう。そのためにもまずは4つのポイントを抑えて、社葬に含めたい具体的なイメージを固めた上で、準備を進めていくことが大切です。社葬に備えるための4つのポイント1.社葬を行う意義2.社葬の形式3.社葬の費用4.社葬の流れある程度、内容が具体的になってきたら、葬儀社に相談してみましょう。       全国儀式サービスでも、ご相談を承ります。お気軽にご連絡ください。お急ぎの方はお電話でお問合せください。■電話全国儀式サービス コールセンター0120-491-49924時間365日対応(通話料・相談料・紹介料、無料です)■メールお問い合わせ・資料請求のページからご相談ください。■全国儀式サービスの社葬の強み○社葬に対応した斎場を保有し、実際に数多くの社葬を執り行ってきた葬儀社を、全国でご紹介できます。○契約企業・団体からの、社葬のご相談実績が多くございます。○東京・神奈川では、法人会・青色申告会の会員様(経営者の方々)の葬儀支援に長年携わってきました。

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葬儀の種類

2020年 01月 27日(月)

社葬・団体葬の準備で心得ておきたいこと

2023年12月19日更新。葬儀を「社葬」で執り行うとなった時に、何をどのようにしたらいいのか戸惑う人も多いと思います。会社を挙げての大切な行事を滞りなく行うために、社葬の定義から準備の内容などについてご紹介しますので参考にしてください。【もくじ】 ・社葬とは ・社葬・団体葬は故人の遺徳を顕彰する儀式 ・葬儀実行委員会の設置により葬儀委員長を決定 ・葬儀にあたっての諸準備   社葬とは 社葬とそれ以外の葬儀を分ける判断基準は、葬儀の運営主体が会社にあり、会社の経費で執り行われるかどうかという点です。社葬では通常、喪主は遺族が務め、施主は最高責任者である葬儀委員長を中心に会社が務めます。なお、社葬にはいくつかの種類がありますが、一般的な社葬は、まず近親者で密葬(個人葬)を行い、その後、本葬である社葬(団体葬)を執り行います。そのため、訃報から社葬までには多少、時間はあるものの、決めることや準備することが膨大にあるのが特徴です。   社葬・団体葬は、故人の遺徳を顕彰する儀式 社葬・団体葬は、故人に対して会社として弔意を示し、故人の功績を顕彰する意味が込められています。また、実質的な次期後継者を発表する場となる場合もありますので、対外的にも細心の配慮が必要です。社長や取締役など重要な役職にあった人や特別な功績があった人が亡くなった時や殉職者が出た時などに行われます。   葬儀実行委員会の設置により葬儀委員長を決定する 社葬(団体葬)が決定したら、葬儀実行委員会が設置され、葬儀委員長ならびに葬儀委員が選出されます。葬儀委員長は喪主や遺族よりも上位になり、あいさつなどが主な役割です。実質的な運営は葬儀実行委員会が行い、総務部などが実行委員会に当たるのが一般的です。   葬儀にあたっての諸準備 葬儀社に全般を依頼する場合、僧侶の人数等十分に相談することが大切です。社葬では規模が大きくなるため、僧侶も複数(3~10名)でお勤めすることがほとんどになります。僧侶の人数については、菩提寺があればそのお寺に確認し、なければ葬儀社が手配しますので葬儀社に相談してください。また、お布施等も確認しておきます。喪服を着る場合は、見た目を統一し、リボンや喪章で役割を明確にします。遺族や主催者はモーニングなど正装をすることが多いです。 社葬の進行手順 ①葬儀実行委員会の設置  葬儀委員の選出 ②葬儀の規模・費用の決定 ③喪家側の密葬・火葬 ④社葬執行準備  式場選び・通知  式場見取り図・式次第作成 ⑤式運営   社葬仏式葬儀告別式式次第(一例) ①親族参列者着席 ②僧侶入場 ③開式の辞 ④読  経 ⑤弔辞弔電 ⑥焼香読経  委員長・喪主焼香  親族・参列者焼香 ⑦僧侶退場 ⑧委員長あいさつ  葬儀終了 少憩 ⑨一般告別式 ⑩親族代表あいさつ ⑪閉式の辞   一般的な告別式式次第(一例) ①僧侶入堂 ②開式の辞 ③読  経 ④一般会葬者焼香 ⑤僧侶退堂 ⑥喪主あいさつ ⑦閉式の辞

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2023年 08月 03日(木)

自宅葬とは?選ぶ理由や流れ・準備、メリット・デメリットを解説

2024年1月23日更新。この記事は、自宅葬を検討されている方に向けた内容になっています。「自宅葬はどんな場合に選ばれているか?」「自宅葬の準備について知りたい」「自宅葬のメリット・デメリットは?」といった疑問に具体的にお答えしていきます。昔と最近では、自宅葬の考え方が変わってきています。「自宅葬が適しているか」検討するための一助としてご活用ください。         【もくじ】 1.自宅葬とは 2.自宅葬を選ぶ理由 3.自宅葬のメリット 4.自宅葬のデメリット 5.自宅葬で検討しておくこと 6.自宅葬の流れ 7.自宅葬の準備のポイント 8.自宅葬を検討するなら事前見積が安心 9.まとめ:最近の自宅葬は小規模な実施が主流です。メリット・デメリットを踏まえて検討しましょう         1.自宅葬とは   1-1自宅葬の概要 <自宅葬とは> 自宅葬とは、自宅を式場として行う葬儀です。自宅の広い部屋に、祭壇や柩、供物・供花などを設置し、通夜および葬儀・告別式を行います(地域によっては、通夜のみを自宅で行い、葬儀・告別式は寺院や斎場で行うところもあります)。自宅で行うため、葬儀の日程はもちろん、内容についても、比較的自由に決められることが特徴です。かつては葬儀の主流でしたが、集合住宅の増加などの影響から、斎場で行う「斎場葬」へと変わってきました。         1-2最近の傾向 <遺族・親族を中心として小規模に実施> 小規模葬(家族葬)が増えたことにより、自宅で葬儀を行う方が増えてきました。コロナウイルス感染症の影響もあり、その傾向がより強くなっています。実際に全国儀式サービスでのお客様のご利用状況を見てみると、件数としては少ないものの、過去5年間で自宅葬の件数が約1.5倍に増えています。       <故人様の人柄や趣味を葬儀に反映しやすい> 葬儀の式場となる自宅には、故人様に所縁のある品々が身近にあるため、結果的に祭壇や柩の周りに飾りやすいようです。また故人様の好物を台所で作り、供えることも可能なため、実際によく行われています。         1-3神道、キリスト教の場合 <神道の場合> 神道の葬儀は、神社では行わず、斎場または自宅で行います。神饌物(しんせんもの)を供える三宝(さんぼう)、榊(さかき)や八足(はっそく)など、専門の葬具を設営するスペースを自宅で確保できるか検討した上で行います。葬具は葬儀社に依頼すれば準備してくれます。       <キリスト教の場合> キリスト教の葬儀は、通夜を自宅で、葬儀・告別式を教会で行う場合が多いようです。宗派や教会の方針によっても異なるので、教会に確認・相談しておきましょう。   もくじに戻る             2.自宅葬を選ぶ理由 最近の傾向について紹介します。   2-1故人様と自宅でお別れしたいため 入院中に自宅に帰りたいと望んでいた故人様を想って、「慣れ親しんだ部屋や風景の中から送り出してあげたい」という考えで選ばれるようです。実際、自宅にお帰りになった後は、ご家族の希望に合わせて、故人様との最期の時間をゆっくり過ごせます。         2-2葬儀に参列してほしい人が少ないため 故人様や遺族の高齢化に伴い、付き合いのある友人・知人が減っていきます。そのために葬儀に呼びたい方が少なくなっている場合です。         2-3経済的な理由のため 高齢化は、介護や医療にかかる費用の増加を伴います。葬儀は経済的な負担が大きいので、小規模な葬儀を自宅で行うことにより、費用を抑えようとする場合です。         2-4宗教的な儀式が不要だと考えているため ○故人様や遺族が信仰している宗教がない場合○直葬(通夜や葬儀・告別式を行わない形式)を考えている場合○故人様の遺志による場合などです。   もくじに戻る             3.自宅葬のメリット   3-1故人様との想い出により多く浸れる 自宅は、故人様との思い出がたくさん詰まった場所です。家の中にある様々なものが記憶を呼び覚ますため、他の場所で葬儀を行うよりも、故人様との想い出を振り返ることができます。         3-2時間を気にせず、故人様と対面できる 自宅に安置しているため、故人様の側にずっと付き添うことも、会いたい時にその都度対面することも、可能です。斎場に安置して葬儀を行う場合は、保安の都合で面会時間に制約がある場合が多く、その範囲内で対面することになります。         3-3施設費が掛からず、費用を抑えられる 通常、斎場を利用する場合は、通夜、葬儀・告別式を行う式場および安置室の使用料が掛かります。また火葬の日程の都合などで、故人様を安置しておく日数が長くなると、その日数分だけ安置室の使用料が増えます。自宅葬では、自宅が式場および安置室となるので、上記の料金は不要です。※安置場所が自宅であっても、安置日数が増えてドライアイスの交換をした場合は、その分の費用が掛かります。         3-4葬儀の日程を比較的自由に設定できる 斎場は生前の予約ができません。葬儀の依頼を受けてから、空いている日程の中で決めていきます。また館内に複数の式場がある場合は、他の遺族の利用も考慮した上で、通夜や葬儀・告別式の時間が設定されます。自宅葬の場合は、通夜や葬儀・告別式の日程も、開始時間も、柔軟に設定できます。遠方から親族が来る場合なども、都合を合わせやすいです。         3-5遺族がリラックスしやすい 慣れ親しんだ場所なので、落ち着けます。葬儀が終わるまでの間、寝食も自由にできます。また自宅と斎場を何度も往復することもありません。   もくじに戻る             4.自宅葬のデメリット   4-1スペースを用意する必要がある 最近の自宅葬は少人数で行うとはいえ、○故人様を安置するスペース○祭壇や柩を設置するスペース○宗教者・参列者が着席するスペース○宗教者の控室などは必要です。昔の一戸建て住宅は、冠婚葬祭を自宅で行うことも考慮された間取りになっていて、障子や襖を外すと広いスペースが確保できていました。しかし現代の住宅は、各部屋は壁で仕切られているので、広くできません。         4-2自分たちで対応することが増える スペースの確保に加え、○部屋の掃除○必要な物品の準備○大型家具の移動○宗教者・参列者へのおもてなし ・デリバリーをしてくれる料理屋や酒屋の確保○近隣で駐車場の確保○葬儀後の片付け等も、自分たちで行わなければなりません。         4-3近隣への配慮が必要 ○人の出入りが多くなる 補足1○駐車場が必要になる 補足2といった理由から、近所の方々に声を掛けておく等の配慮が必要になります。そのため地域(近所付き合いの程度)にもよりますが、自宅葬の場合、近隣の方が多少は参列することを想定しておいた方が良いと考えられます。       補足1:人の出入りが多くなる 黒い服(喪服)を着た人の出入りが続くと、ご不幸があったと気付きます。参列者だけでなく、葬儀社のスタッフも、故人様の状態を保つために必要なドライアイスの交換や、棺や祭壇の搬入のために自宅を出入りします。       補足2:駐車場が必要になる 必要に応じて、宗教者や参列者のための駐車場を確保しなければなりません。コインパーキングなどが近くになければ、近所の方の場所を借りるなどで対応します。出棺時には、自宅前に霊柩車を停車させるスペースも必要となります。         4-4家の中を見られてしまう 玄関から故人様を安置している部屋までの、参列者の出入りがある場所は、見られても問題ないように事前に片づけておく必要があります。   もくじに戻る             5.自宅葬で検討しておくこと 遺族・親族を中心とした、小規模の自宅葬を前提に解説していきます。   5-1スペースを確保できるか <屋内> 以下6つのスペースを確保できるか考えておきましょう。①出入りスペース 補足1②通夜および葬儀・告別式を行う部屋 補足2③通夜振る舞い(お斎)を行う部屋 補足3④僧侶の控室⑤家族・親族の控室⑥受付場所・返礼品置き場 補足4     <屋外> 以下2つの対応場所を考えておきましょう。①僧侶のための駐車場②霊柩車の停車スペース       補足1:出入りスペース 参列者の出入りはもちろんですが、それ以上に重要なのが故人様の搬入・搬出です。寝台車から自宅内へ故人様を移動させる際は、担架を使用して前後2人で運びます。玄関から安置する場所まで、傾けたり、立てたりせずに移動できるようにして運びます。また出棺の際には、故人様を棺に納めた状態で6人程度で運び出します。棺は標準的なサイズで幅60㎝・高さ50㎝・長さ180㎝、身長の高い方になると長さ約200cmの棺になります。傾けて運ぶのは非常に難しいです。そのため出入りスペースの確保は、自宅葬が行えるかどうかを見極める最大のポイントとなります。一般の方には判断が難しいので、できれば葬儀社に自宅を見てもらった方が安心です。       補足2:通夜および葬儀・告別式を行う部屋 下記のような条件を満たす広い部屋があると良いです。○故人様を安置できる○祭壇を設置できる○納棺ができる○供花・供物を設置できる○僧侶が着席できる○家族・親族が着席できる○出入りがしやすい(故人様の搬送、弔問、出棺に対応できる)小規模な祭壇を設営する8畳ほどのスペースと、参列者の人数に合わせたスペースが必要となります。参列者の人数を想定して、座布団などを並べれば広さを把握できます。       補足3:通夜振る舞い(お斎)を行う部屋 通夜の参列者に飲食の接待をする部屋です。スペースを確保できない場合は、折り詰めとお酒のセットを渡す場合もあります。※地域によっては、通夜振る舞いを行わないところもあります。       補足4:受付場所・返礼品置き場 会葬に訪れた方の受付と会葬に対するお礼の品物の置き場所です。この記事では、少人数での自宅葬を前提に解説していますが、参列者の数によっては、待合場所も含めて屋外になることがあります。その場合は、天候や気温などで参列者に負担をかけることもあるので、季節や天候なども自宅葬を検討する時の指標となります。         5-2集合住宅の場合 集合住宅ならではの確認・検討事項があります。   <規約書を確認する> マンションやアパートなどの集合住宅では、自宅で葬儀を行うことが禁止されている場合があります。規約書を確認するか、管理人または管理会社に確認しておきましょう。       <故人様を搬入できるか> エレベーターにストレッチャーが入るかどうか広さを確認しておきます。分からなければ、管理会社に確認しておきましょう。       <柩を搬出できるか> 出棺時には、故人様を棺に入った状態で送り出します。柩が並行のまま寝かせた状態でエレベーターに入るか、確認しておきます。   もくじに戻る             6.自宅葬の流れ   6-1大まかな流れ 流れ自体は、斎場で行う葬儀と変わりません。以下の流れは一例です。     <ご臨終後> ①故人様の搬送(自宅へ)②故人様の安置(自宅)③葬儀社と葬儀の打ち合わせ       <通夜当日> ④納棺⑤通夜⑥通夜振る舞い ※地域によっては行わない所もあります。       <葬儀・告別式当日> ⑦葬儀・告別式⑧出棺⑨火葬⑩帰宅⑪遺骨の安置⑫初七日法要(繰り上げ)⑬精進落とし ※⑨の後に行う場合もあります。       直葬(通夜と葬儀・告別式を行わない形式)の場合は、④納棺→⑧出棺の流れになります。一日葬(通夜を省略する形式)の場合は、葬儀・告別式の前日に④納棺のみを行います。   もくじに戻る             7.自宅葬の準備のポイント   7-1故人様を安置する布団 掛け布団、敷き布団を用意しておきます。シーツは、故人様を搬送した際に包んでいたシーツを使用します(葬儀社が用意します)。         7-2僧侶への対応 <控室> 僧侶が開式まで待機して、葬儀用の装束に着替える部屋が必要です。事前に片づけておきましょう。姿見を用意しておけば、より丁寧です。       <おもてなし> お茶の温度は、季節に合わせるようにします。お茶菓子も一緒に出すようにします。お越し頂いた際、葬儀が終わった際に、すぐに出せるように準備しておきます。通夜振る舞いや精進落としも用意しておきます。       <お布施> お布施は袱紗(ふくさ)に包み、お盆に載せて喪主が渡します。渡すタイミングは、葬儀後に一括でお渡しする場合が多いようです。金額も含めて、僧侶に確認しておきましょう。また、お布施とは別に、交通費として「御車代」をお渡しします。通夜振る舞いや精進落としを受けずにお帰りになる場合には、「御膳料」もお渡しします。「御車代」「御膳料」は、その都度お渡しするようにします。お布施の詳細は、お布施の準備-意味や相場、書き方・入れ方・渡し方をまとめて紹介をご参考ください。         7-3参列者への対応 遺族・親族を中心とした、小規模の自宅葬を前提に解説していきます。必要に応じてご参考ください。     <茶菓> 開式までの待ち時間に出します。お菓子は個別に包んでいる物が望ましいです。お茶は季節に合った温度で出します。人数が多ければ、使い捨てのコップを用意しておくのも一つの方法です。片付けの手間が省けます。       <座布団・椅子> 参列者の人数分、用意しておきましょう。高齢者など足が不自由な人が参列される場合は、イスも用意しておきます。       <通夜振る舞い> 参列者の人数に応じた食器の用意が必要です。ケータリングサービスする料理店によっては、食器や調味料も準備してくださるところもあります。       <精進落とし> 帰宅後に自宅で行う他、ご遺骨を安置した後に外出して、レストランなどで外食する方法もあります(ご遺骨やご遺影の持ち込みを許可してくれる食事処もあります)。         7-4喪服 「僧侶を呼ぶ」「弔問者が礼服で来る」予定であれば、喪服は着用しておきましょう。その際には、準喪服を着用することが多いようです。男性:黒無地で光沢のないスーツ、ネクタイ女性:黒無地で装飾のないワンピースになります。靴下、靴なども黒で統一します。遺族だけの参列で僧侶も呼ばない場合であれば、普段着を着用しても問題ないでしょう。         7-5役割の確認 <留守番係> 出棺後、祭壇などの撤去作業や遺骨迎えの準備をする役割があります。遺族や親族の全員が火葬場に行った際には、防犯の面でも、自宅を留守にしない方が安心です。       <その他> 遺族以外が参列する場合は、○受付係(会計係を含む)○接待係(返礼品を手渡しする人)も決めておきます。詳細は喪主の決定と各係の役割をご覧ください。         7-6隣近所へ挨拶する 葬儀では、線香を焚いた匂い、焼香での匂い、僧侶の読経やリンの音が生じ、近隣の方には異臭や騒音だと捉えられるかもしれません。また4-2自分たちで対応することが増えるで解説した通り、喪服を着た人の出入りも続きます。せっかくの自宅葬がトラブルの元にならないように、近所の方には葬儀の前に挨拶しておくと安心です。葬儀が済んだ後も、お礼の挨拶も忘れずに行います。   もくじに戻る             8.自宅葬を検討するなら事前見積が安心 自宅の間取りや参列する人数は各家で異なるので、事前に葬儀社に自宅を見てもらい、見積もりをもらうと安心です。複数の葬儀社から、見積もりをもらうと、比較検討ができて、より良いです。見過ごしていた点についての補足や、要望に対する代替案があれば、それも参考に検討しましょう。   もくじに戻る             9.まとめ:最近の自宅葬は小規模葬が主流です。メリット・デメリットを踏まえて検討しましょう   自宅葬には多くのメリットがありますが、デメリットも同様にあります。     <自宅葬のメリット> ○故人様との想い出により多く浸れる○時間を気にせず、故人様と対面できる○施設費が掛からず、費用を抑えられる○葬儀の日程を比較的自由に設定できる○遺族がリラックスしやすい       <自宅葬のデメリット> ○スペースを用意する必要がある○自分たちで対応することが増える○近隣への配慮が必要○家の中を見られてしまう       まずは自宅葬を行うスペースを確保できるかを確認し、その上で葬儀の内容を検討していきましょう。       全国儀式サービスは24時間365日対応しております。安心してご連絡ください。   <全国儀式サービスコールセンター> ■お電話0120-491-499(通話料・相談料・紹介料、無料)■メールお問い合わせページから相談する      

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2019年 11月 21日(木)

仏式葬儀-通夜・葬儀・告別式の進め方

2024年1月23日更新。通夜や葬儀・告別式はどのような流れで執り行われるのでしょうか。初めてのことで戸惑うこともあり、不安は尽きません。流れを知っておくことで遺族側も会葬者側も余裕をもって故人の冥福を祈り最後の時間を過ごすことができます。通夜・葬儀・告別式の流れを確認しておきましょう。 【もくじ】 ・通夜の進め方 ・葬儀と告別式の進め方   通夜の進め方 通夜は、本来は故人の遺族や親族、友人たちが集まって故人とともに過ごすものです。最近では仕事上の都合などから、葬儀・告別式のときには訪れずに通夜に弔問する場合が増えてきています。遺族は弔問客を出迎えたり見送る必要はありません。祭壇のそばに控えてその場で弔問を受けるか、会釈をする程度にします。 通夜の流れ(首都圏での仏式の一例) 進 行 喪家側・一般会葬者 ①喪主・遺族着席 ②僧侶入場 ③読 経 ④遺族焼香 ⑤一般会葬者の焼香 ⑥僧侶退場 ⑦通夜ぶるまい ⑧解散 記載の式次第は首都圏での仏式の一例です。地域や宗教者との打ち合わせによって流れが違うことがあります。   葬儀と告別式の進め方 葬儀は、本来は死者を煩悩や苦しみの世界から悟りの境地に導き入れるために行うものです。僧侶は読経によって故人に引導を渡します。遺族や弔問客は、仏に死の報告をして冥福を祈ります。 告別式は、故人の友人や知人、一般会葬者が故人とお別れをする儀式です。本来は、宗教儀礼である「葬儀」とは別に行ますが、最近では葬儀と告別式を一緒に行うことが多くなっています。 葬儀・告別式の流れ 宗教儀礼である葬儀と、会葬者がお別れを告げる場面である告別式は別のものですが、ここでは一連の流れとして載せています。 ①遺族・参列者入場 ②導師入場 ③開式 ④読経 ⑤遺族焼香 ⑥参列者焼香 ⑦導師退場 ⑧弔電拝読 ⑨ご対面・お別れ ⑩挨拶 ⑪出棺 記載の式次第は首都圏での仏式の一例です。地域や宗教者との打ち合わせによって流れが違うことがあります。   葬儀での席次例 ここに掲げる席次例は葬儀場を利用した葬儀の一例です。式場の間取りや人数、また地域のしきたりによって席次は変わってきます。   ※この記事は首都圏での葬儀における標準的な例です       24時間365日、葬儀のご依頼・ご相談を受け付けております。早朝・深夜、祝日・連休・年末年始も、気兼ねなくご連絡ください。全国儀式サービス コールセンター■お電話0120-491-499(通話料・相談料・紹介料、無料)■メールお問い合わせページから相談する      

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2020年 01月 21日(火)

神道の葬儀(神式の葬儀・神葬祭)について-意味や行う場所、流れ等を紹介

2024年1月23日更新。全国儀式サービスでは、ご利用者様の全体の約3%が、神道の葬儀を執り行っていらっしゃいます。実際に神道の葬儀を執り行う際には、神官や葬儀社にリードしてもらいながら、進めることになりますが、あらかじめ、その意味や内容について知っておくと、安心です。ここでは、神道の葬儀で行われることを、流れに沿って紹介します。普段聞きなれない言葉の読み方や意味も併せて説明します。         【もくじ】 1.神道の葬儀を行う意味 2.神道の葬儀を行う場所 3.神道の葬儀の手配について 4.神道の葬儀の流れ 5.まとめ:神道では数多い儀式が行われます。流れを把握して臨むと安心です         1.神道の葬儀を行う意味 故人様に家を見守っていただく儀式 神道では、亡くなった人の魂は、遺体から離れて、産土神(うぶすながみ:その人が生まれた土地の守護神。氏神)の森に帰っていくとされています。そして子孫を見守り、盆と正月に帰ってくるものと言われています。神道の葬儀は、故人様を家の守護神として祀り、子孫を見守っていただくための儀式です。   もくじに戻る           2.神道の葬儀を行う場所 神道の葬儀は、斎場か自宅で行う 神道では、死は穢れ(けがれ)と考えられているため、神聖な場所である神社では、葬儀を行いません。   もくじに戻る           3.神道の葬儀の手配について 葬儀社に依頼する 神聖な場所である神社では、葬儀を行わないため、葬儀社に葬儀を依頼するのが一般的です。依頼する際には、神道で葬儀を行う旨を伝えます。そうすると葬儀社が、葬具・葬場の準備のいっさいを代行してくれます。神官の手配もしてくれます。もし、あなたが神社の氏子である場合、神官の手配は自分で行い、その神社に依頼します。霊璽(れいじ:仏教での位牌にあたる)、銘旗(めいき:死者の名前を書いた旗)、墓標への筆書きも併せて依頼します。     <補足1:これまで仏式の葬儀を行っていた方は注意が必要> これまで仏式の葬儀を行っていた方も、希望すれば、神道の葬儀を行うことができますが、菩提寺などのお寺が管理するお墓には納骨することが出来なくなります。そのため、公営・民営の墓地などに納骨することになりますので、注意しておきましょう。   もくじに戻る           4.神道の葬儀の流れ 全体の流れ 神道では数多い儀式が執り行われます。   (1)帰幽奉告の儀 きゆうほうこくのぎ (2)枕直しの儀 安置 (3)納棺の儀 納棺 (4)柩前日供の儀 きゅうぜんにっくのぎ (5)通夜祭 通夜 (6)遷霊祭 せんれいさい (7)葬場祭 そうじょうさい 葬儀・告別式 (8)発柩祭 はっきゅうさい 出棺 (9)後祓いの儀 あとばらいのぎ (10)火葬祭 火葬 (11)帰家祭 きかさい 遺骨迎え (12)埋葬祭 納骨 ※クリックすると、詳細へ移動します。       (1)帰幽奉告の儀 きゆうほうこくのぎ 神道では、人が亡くなることを帰幽(きゆう)と言います。家族が亡くなったら、神棚の扉を閉め白紙で封じます。その後、祖霊舎(それいしゃ:仏教での仏壇にあたる)に報告をします。   ■流れ①神棚を閉じます。②社の手前に白紙を貼ります。③祖霊舎に、誰それが死んだということを報告します。     <補足2:神道における「死」について> 神道では死を穢れとしており、その穢れが神様に及ばないように神棚を封じます。神棚封じは忌明け(神道では五十日祭が一般的)まで行います。この間はお神酒などもお供えせず、日々の礼拝もしません。故人様が信仰していた神社があれば、そこにも亡くなったことを報告します。この報告は喪に服していない人が代行します。神道では、死者の家族は忌明けまで神社に入ることができないからです。 神道の葬儀の流れに戻る       (2)枕直しの儀 近親者が集まり、故人様を安置します。   ■流れ①故人様を、安置する部屋(殯室:ひんしつ)へ移します。②北枕か上座を頭にして寝かせ、白布で顔を覆います。③枕元に白張りの枕屏風を立て、案と呼ぶ小机に守り刀をのせます。女性は鏡でも構いません。④燈明を点じ、遺族や近親者が故人を囲んで安らかな眠りを祈ります。 神道の葬儀の流れに戻る       (3)納棺の儀 末期の水、遺体のお清め、死化粧などは、仏式と同じです。詳しくは 納棺 の記事をご参考ください。故人様には、神衣(かんみそ:仏式での死装束のこと)という納棺用の衣装を着せ、白足袋を履かせます。故人様を棺に納め、周りを花で飾ったら、柩を白い布で覆い、祭壇に安置します。そして、手を清めて拝礼します。 神道の葬儀の流れに戻る       (4)柩前日供の儀 きゅうぜんにっくのぎ 柩の前に、供物を供えます。時間が間に合えば、遺影も一緒に飾ります。納棺してから出棺(神道では「発柩:はっきゅう」と言う)まで、毎日朝と夕方に、故人が生前好んだ食べ物を案にのせて柩の前に供え、拝礼します。 ■魚や肉などを供える場合は、取れたての新しいものにします。 神道の葬儀の流れに戻る       (5)通夜祭 通夜祭は葬場祭の前夜に行われます。亡くなってから葬儀を行うまでの間、故人様に生前同様の礼を尽くし、奉仕するための儀式です。   ■流れ①斎主(神主)、喪主、遺族の順に手水の儀(ちょうずのぎ)を行って着席します。②斎主が一拝して、全員がこれにならって一拝したあと、斎主が祭詞をあげます。③楽員によって誄歌(るいか:死者の生前の功徳をほめたたえ、その死を悼む歌)が奏楽されます。④斎主、喪主、家族・親族が次々に玉串を捧げて拝礼して終わります。※席次の決め方や玉串を捧げる順番などについては、仏式の場合と同じです。 神道の葬儀の流れに戻る       (6)遷霊祭 せんれいさい 遷霊祭は通夜式とは別の儀式ですが、現在は通夜祭に引き続いて行うことが多くなっています。遷霊祭は御魂(みたま)移しともいい、御魂を故人の姓名と生年月日などを書いた、霊璽(れいじ:仏教での位牌にあたる)に移す儀式です。   ■流れ①家中の明かりを消し、神官は「故人の御魂が霊璽に移るように」と、遷霊祭詞を唱えます。②その霊璽を柩にかざして「おー」という声をかけると、故人の御魂が霊璽に入ったものとされます。③霊璽は案に戻します。④部屋の明かりをつけ、神官が遷霊祭詞を奏上し、神官以下一同が玉串をささげ拝礼します。通夜祭、遷霊祭が終わると、故人を偲んで酒食のもてなしが行われます。これは直会(なおらい)と呼ばれます。食事は生ものでも構いません。ただし、神道では喪家で火を使って調理することを禁じているので、仕出しなどをとることが多いようです。       <補足3:手水の儀(ちょうずのぎ)> 手水の儀は、祭事に入る前に手を洗って清める手法です。   ■手順①桶の水を柄杓(ひしゃく)ですくって、左手を洗います。②同じようにして右手を洗います。③左手で水を受けて軽く口をすすぎます。もう一度左手を洗います。柄杓に水を流して伏せて置きます。④懐紙(かいし)で口と手を拭きます。なお、手水奉仕を受ける場合は、以下の手順で行います。①両手に水を受けて洗います。②両手に水を受けて軽く口をすすぎます。③もう一度両手に水を受けて洗います。④懐紙(かいし)で口と手を拭きます。最近ではこの手水の儀は、手洗いだけに略することが多くなりました。       <補足4:玉串の捧げ方> 玉串を捧げることを、玉串奉奠(たまぐしほうてん)と言います。玉串とは、榊の枝に紙垂(しで)と呼ばれる紙片をつけたものです。玉串をお盆の代わりにし、それに自分の真心をのせて捧げるという意味があります。仏式における焼香にあたります。   ■手順①神官に一礼して、両手で玉串を受け取ります。右手は玉串の根元を上から包むように、左手は枝先を下から添えるようにして、胸の高さで持ちます。②祭壇に進み、一礼します。③右手で持っている玉串の根元を手前にして、玉串を身体に対して縦にします。次に根元を左手に持ち替え、根元が祭壇に向くように、右回りに半回転させます。根元を祭壇に向けて玉串案(玉串をのせる台)の上に置きます。④二礼し、忍手(しのびて:音を立てない柏手)を二回打ち、最後にもう一度一礼します。 神道の葬儀の流れに戻る       (7)葬場祭 そうじょうさい 仏式の葬儀・告別式にあたります。   ■流れ①手水の儀 参列者一同、手水の儀をしてから着席します。②神官入場 一同起立して神官を迎えます。③開式の辞 司会者が開式の辞を述べます。④修祓の儀 斎主が修祓(しゅばつ:斎場、供物、参列者を祓い清める)を行います。 一同は起立し、深く頭を下げます。⑤献饌・献幣(けんせん・けんぺい) 奏楽のうちに、副斎主が神饌(しんせん:飲食物)と幣帛(へいはく:神饌以外のお供え物)を供えます。⑥祭詞奏上 斎主が祭詞を奏上、その中で、故人の略歴、業績、人柄などを述べ、故人の霊が守護神となって、遺族を守るようにと祈ります。⑦弔辞拝受・弔電紹介 楽員が霊を慰める誄歌(るいか)を奏する中で、弔辞・弔電の披露をします。⑧玉串奉奠(たまぐしほうてん) 斎主、喪主、以下順に玉串を捧げ、拝礼します。一般弔問者は着席順に途切れないように祭壇に進みます。 なお、仏式の葬儀と同様に、一般弔問者の玉串奉奠を告別式として、葬場祭と区別して行うことがあります。⑨撤饌・撤帛(てっせん・てっぺい) 斎主が一拝して、一同これにならいます。奏楽のうちに、副斎主が神饌や幣帛を下げます。⑩神官退場 一同が頭を下げる中で神官は退場します。⑪閉式の辞 司会者が葬場祭の終わりを告げます。       <補足5:式場内の配置について> 葬場祭の式場では、祭壇の脇の一番高い所へ左右に楽員と神官の席が設けられます。祭壇の下には、向かって右に喪主と遺族や近親者、左に葬儀係、後ろに一般参列者が着席します。※地域によって異なります。柩は正面の中央に安置し、祭場の周囲に忌竹を立て、しめ縄を張り、鯨幕を張ります。柩の後ろには故人姓名を書いた銘旗を立て、柩の前に遺影を置き、燈明、榊、供物などを飾ります。 神道の葬儀の流れに戻る       (8)発柩祭 はっきゅうさい 出棺祭ともいいます。遺族や近親者は、故人様と最後のお別れをして、遺族が釘打ちを行い、柩を霊柩車に運びます。ここで喪主または親族代表のお礼の挨拶があるのは仏式と同じです。 神道の葬儀の流れに戻る       (9)後祓いの儀 あとばらいのぎ 祓除の儀(ふつじょのぎ)ともいいます。出棺の後、残った親類・世話人は、祭壇を取り外し、家の内外を掃き清めて、修祓の神官に、家の内外と関係者全員を祓い清めてもらいます。それから仮霊舎(かりみたまや)を設け、榊と花を飾り、清めのための水や塩を用意して遺骨を迎えます。斎場での葬儀が増えるにつれ、後祓いの儀は省略されることが多くなりました。 神道の葬儀の流れに戻る       (10)火葬祭 火葬場に着いて、かまに柩を納めると、神官が祭詞(さいし)を奏上して、玉串をささげて拝礼します。 神道の葬儀の流れに戻る       (11)帰家祭 きかさい 仏式の遺骨迎えにあたります。遺骨が着くと、喪主以下全員がお祓いをしてもらった後、入り口で手を洗って塩をまいて清め、帰家祭に入ります。仮霊舎には霊璽を置いて祭り、遺骨は脇に置きます。修祓、献饌、玉串奉奠などの儀式を行います。神道の葬儀が終わると、仏式の法事・法要にあたる霊祭が行われます。翌日祭、10日ごとに十日祭、五十日祭、百日祭、式年祭(一年、三年、五年…)が行われます。近年は火葬場から葬儀場に戻った時に、帰家祭と併せて十日祭まで行われることが増えてきました。その後、仏式の精進落としと同様に直会(なおらい)が行われます。 神道の葬儀の流れに戻る       (12)埋葬祭 仏式の納骨にあたります。一般的に三十日祭から五十日祭の間に行われます。       <補足6:忌明けについて> 五十日祭を終えると、翌日には清祓の儀(せいばつのぎ)が行われて忌明けとなり、神棚、祖霊舎に貼ってあった白紙を取り除きます。祖霊舎に、霊璽(れいじ)を祖先の霊と共に祭ります。霊璽は、仏式の位牌にあたります。神官が下記のように書いてくれます。表には、故人様の諡(おくりな:仏教での戒名にあたる)が書かれます。諡は、性別と享年によって異なります。また裏には「◯年◯月◯日 帰幽享年◯歳」が書かれます。   もくじに戻る           5.まとめ:神道の葬儀では、数多い儀式が行われます。流れを把握して臨むと安心です。 神道の葬儀は、故人様を家の守護神として祀り、子孫を見守っていただくための儀式です。その葬儀では数多い儀式が執り行われます。<神道の葬儀の流れ 一覧>①帰幽奉告の儀(きゆうほうこくのぎ)②枕直しの儀:安置③納棺の儀:納棺④柩前日供の儀(きゅうぜんにっくのぎ)⑤通夜祭:通夜⑥遷霊祭(せんれいさい)⑦葬場祭(そうじょうさい):葬儀・告別式⑧発柩祭(はっきゅうさい):出棺⑨後祓いの儀(あとばらいのぎ)⑩火葬祭:火葬⑪帰家祭(きかさい):遺骨迎え⑫埋葬祭:納骨その進め方について理解しておくと安心して葬儀を執り行えると思います。また儀式の際に、手水の儀(ちょうずのぎ)や玉串奉奠(たまぐしほうてん)を行うことも特徴です。手順について理解しておきましょう。全国儀式サービスでご紹介する葬儀社は、地域で長年の実績があり、神道の葬儀にも多くの実績がございます。万が一の際には、安心してご相談ください。 24時間365日、葬儀のご依頼・ご相談を受け付けております。早朝・深夜、祝日・連休・年末年始も、気兼ねなくご連絡ください。全国儀式サービス コールセンター■お電話0120-491-499(通話料・相談料・紹介料、無料)■メールお問い合わせページから相談する一緒に確認するご危篤・ご逝去でお急ぎの方へ  

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2023年 09月 08日(金)

キリスト教の葬儀について-意味や流れ、手配・マナーについて紹介

2024年1月23日更新。全国儀式サービスでは、ご利用者様のうち、全体の0.5%の方がキリスト教式で葬儀を行ってらっしゃいます。葬儀を行う際には、神父または牧師にリードしてもらいながら、進めていくことになります。この記事では、キリスト教の葬儀における意味や内容について、あらかじめ知っておきたいと言う方のために、その概要を紹介します。三大宗派の中でも、日本に多いカトリックとプロテスタントについて取り上げます。宗派はもちろん、各教会ごとでも、式次第や内容が異なる場合があるようです。詳細は、教会に確認するようにしましょう。         【もくじ】 カトリックの葬儀 1.カトリックの葬儀の意味 2.カトリックの葬儀の手配 3.カトリックの葬儀の流れ 4.カトリックの葬儀での喪家のマナー   プロテスタントの葬儀 5.プロテスタントの葬儀の意味 6.プロテスタントの葬儀の手配 7.プロテスタントの葬儀の流れ 8.プロテスタントの葬儀での喪家のマナー     9.よくある質問   10.まとめ:キリスト教の葬儀は教会の主導で行われます。相談しながら進めましょう           カトリックの葬儀   1.カトリックの葬儀の意味   死ぬことを帰天と言い、「死後は神のもとへ帰る」と考えられています。そのため、葬儀は、故人様の罪を詫びて許しを請い、永遠の安息が得られるように祈るための儀式となります。   もくじに戻る             2.カトリックの葬儀の手配   <まずは教会に相談する> カトリックの葬儀は、教会の教義と儀式を重んじるため、ほとんどが教会で行われます。またカトリックの教会では、カトリックのその教会の信者の葬儀しか行いません。そのため、教会の神父が指導してくれます。よく相談しながら、準備を進めていきます。       <葬儀社への依頼に際して> 教会によっては葬儀社を指定している場合があります。どこの葬儀社でも依頼できるわけではないことに注意しておきましょう。実際には、その教会での葬儀に経験・実績のある葬儀社が担当することがほとんどです。なお病院でお亡くなりの場合、病院側から葬儀社を紹介されますが、必ずしもカトリックの(その教会の)葬儀に精通しているとは限らないので、この点に注意しておきましょう。カトリックの形式で葬儀を行う旨を伝えて、まずは故人様の搬送だけをその葬儀社に依頼するのも、一つの方法です。       <補足:教会側で葬儀社の指定がない場合> ご自身で葬儀社を手配しましょう。その際は、葬儀社にカトリックで葬儀を行う旨を必ず伝えます。教会側と葬儀社側で行き違いの無いように、連絡を取り合うようにします。葬儀の打ち合わせを行う際は、喪家・教会・葬儀社の三者で行うのが一般的です。   もくじに戻る             3.カトリックの葬儀の流れ   <流れの一覧> ○危篤時 ①病者の塗油の秘蹟 ②聖体拝領   ○ご臨終当日 ③臨終の祈り ④故人様の搬送 ⑤安置 ⑥葬儀の打ち合わせ   ○ご臨終の翌日以降 ⑦納棺 ⑧通夜の集い(通夜祭)   ○ご臨終の翌々日以降 ⑨葬儀ミサ・告別式 ⑩出棺 ⑪火葬 ⑫遺骨迎え   ○葬儀後 ⑬追悼ミサ       3-1病者の塗油の秘蹟(びょうしゃのとゆのひせき) カトリックでは、信者の死が近づくと、神父をお呼びして「病者の塗油の秘蹟」が行われます。神父は、病人の額に聖油を塗って、神の恵みがいただけるよう祈ります。※3-1は行われない場合もあります。         3-2聖体拝領(せいたいはいりょう) 神父が祈りを捧げ、信者に聖体(パンとワイン)を与えます。※3-2は行われない場合もあります。         3-3臨終の祈り 神父に祝福の祈りを捧げてもらいます。         3-4故人様の搬送 自宅または安置施設へと搬送します。後に控える「納棺」や「通夜の集い」が、自宅を会場として行われることが多いため、自宅へ搬送することが多いようです。         3-5安置 故人様を布団に寝かせた状態にします。     ■安置の流れ ①湯灌、死化粧を施したら、死装束(故人様が生前に愛用していた衣類)を着せます。②胸の上で手を組ませ、ロザリオを指に掛けます。③故人様のお顔に白い布をかけます。④小机を白か黒の布で覆って、祭壇として枕元に設置します。そこに十字架、燭台、聖書、聖歌集などを置きます。※仏式と違い、必ずしも北枕にご遺体を安置する必要はありません。※飾るものも特にルールはありません。         3-6葬儀の打ち合わせ 前述のとおり、喪家・教会・葬儀社の三者で行うのが一般的です。カトリックの葬儀ならではの内容もありますので、漏れが無いように注意します。     ■カトリックならではの内容例 ○聖歌隊○献花用の生花○葬儀のプログラム(冊子)など         3-7納棺 故人様を棺に納める儀式です。納棺式は、カトリックの葬儀の流れには本来ありませんでしたが、現在、納棺を行う際には、神父が立ち会うこともあります。     ■納棺 ①神父が祈りの言葉を捧げた後、遺族の手によって故人様を棺に納めます。②故人様の周りを白い花で飾ります。③故人様を囲むようにして遺族・近親者が立ち、神父が納棺の言葉を捧げ、聖書の朗読を行い、一同で聖歌を歌います。④柩にふたをして、黒い布で覆います。また柩の上には、十字架をのせます。※棺自体が黒の布張棺の場合もあります。         3-8通夜の集い(通夜祭) 仏式の葬儀における通夜にあたります。     ■通夜の集い ①納棺後、柩を祭壇の前に設置します。②祭壇には、白または黒の布をかけた小机を置き、遺影・十字架・ロウソク・お香・聖水・生花を供えます。③参列者一同が着席し、全員で聖歌を斉唱した後、神父による聖書の朗読・説教が行われ、全員で通夜の祈りを捧げます。④最後に、参列者が一人ずつ献花をして、終わります(献花の代わりに、聖水を棺にかける場合もあるようです)。⑤終了後は、お茶とお菓子を振る舞い、故人様の思い出を語り、静かに過ごします。仏式や神式と異なり、酒肴は用意しません。         3-9葬儀ミサ・告別式 教会で行われます。通夜を自宅で行った場合は、柩を教会へ搬送します。教会に棺が到着すると、入口で迎えた神父が柩に聖水を注ぎ、祈りを捧げます。その後、柩は祭壇の前に安置され、開式を待ちます。     ■神父入堂 神父が入堂し、祭壇と棺に向けて献香してから、葬儀ミサが始まります。 ↓   ■開祭 ↓   ■葬儀ミサ ①言葉の典礼聖書の朗読、神父の説教の後、故人のために心を一つにして祈る「共同祈願」が行われます。②感謝の典礼遺族がパンとぶどう酒を捧げる「聖体拝領(せいたいはいりょう)」が行われます。※②は行われない場合もあります。③赦祷式(しゃとうしき)神父が、柩に聖水を注いでお香を献じ、永遠の安息を祈ります。 ↓   ■告別式 ①聖歌隊の合唱②故人の略歴紹介③弔辞・弔電の拝読④献花 ↓   ■遺族あいさつ ↓   ■閉祭   ※式次第は教会によって異なる場合があります。         3-10出棺 神父から出棺の祈りが捧げられた後、遺族が故人様と最期の対面をして、棺の中に花を入れて蓋をします。その後、柩を霊柩車に納め、火葬場へ移送します。         3-11火葬 本来、キリスト教は土葬でしたが、現在ではほとんどが火葬です。火葬場では、火葬炉の前に小机を置き、十字架や花を飾ります。神父が聖書朗読・祈りをして、火葬に移ります。         3-12遺骨迎え 帰宅後、小机などに白い布を掛けた祭壇を設置します。その上に遺骨を安置し、遺影と十字架を飾り、花を供えます。遺骨は、納骨の日(お亡くなりから1ヶ月後の追悼ミサが目安)まで安置します。         3-13追悼ミサ 仏教での法要にあたります。ミサの中で亡くなった人のために祈ります。聖書の朗読や聖歌の合唱、説教などが行われます。世間では(お亡くなりになった日を1日目として)3日目・7日目・30日目・1年後に、追悼ミサを行うと言われていますが、実際には「決まった期日はない」ようです。そのため追悼ミサは、○通常のミサの中で神父に祈っていただく○個別に追悼ミサを行っていただく形式が取られるようです。希望する際は、教会に相談しましょう。   もくじに戻る             4.カトリックの葬儀での喪家のマナー   <教会への御礼> 葬儀に関する教会への御礼は、献金という形で行います。※仏式におけるお布施にあたります。御礼を渡す相手として、○教会○神父○聖歌隊などが挙げられます。教会へは「献金」、それ以外へは「御礼」と白い無地の封筒に表書きして、お金を入れて渡します。金額や渡すタイミングは、教会(神父)または信者で葬儀経験のある人に相談しましょう。       <参列者へ葬儀の案内> 信者ではない方(故人様の知人・友人など)に連絡する際は、カトリックの形式で葬儀を行うことを伝えるようにしましょう。日本では仏式の葬儀が9割を占めます。御花料(香典に相当)や献花(焼香に相当)などのマナーを気にする方への配慮です。通常、カトリックの葬儀は教会で行うため、場所をお伝えすれば、理解していただけると思います。       <喪家の準備と対応> ■喪服 洋装の正喪服または準喪服を着用します。女性は、黒のベールが付いたトークハット(つばのない筒型の帽子)も被ります。     ■葬儀における喪主の挨拶 下記の記事をご参考ください。通夜での挨拶出棺(葬儀・告別式)での挨拶     ■聖歌 もし分からない場合は、葬儀のプログラムに歌詞が掲載されているので、それを見ながら歌うようにします。     ■献花 仏式での焼香にあたります。下記のページをご参考ください。献花の手順   もくじに戻る             プロテスタントの葬儀   5.プロテスタントの葬儀の意味   死ぬことを召天と言い、「死後は天に召されて神の手にゆだねられる」と考えられています。そのため、葬儀は、この世での別れを惜しみながらも、故人様が生前に受けた神の恵みに感謝して、神を礼拝するための儀式となります。残された者は信仰を深め、日々の祈りを葬儀の際も続けます。   もくじに戻る             6.プロテスタントの葬儀の手配   <まずは教会に相談する> 葬儀は、ほとんどの場合において、教会で行われます。そのため、教会の牧師が指導してくれます。よく相談しながら、準備を進めていきます。なおカトリックと異なり、亡くなられた方が信者ではない場合でも葬儀を執り行っていただけることがあります。教会に相談してみましょう。       <葬儀社への依頼に際して> 教会によっては葬儀社を指定している場合があります。どこの葬儀社でも依頼できるわけではないことに注意しておきましょう。実際には、その教会での葬儀に経験・実績のある葬儀社が担当することがほとんどです。なお病院でお亡くなりの場合、病院側から葬儀社を紹介されますが、必ずしもプロテスタントの(その教会の)葬儀に精通しているとは限らないので、この点に注意しておきましょう。プロテスタントの形式で葬儀を行う旨を伝えて、まずは故人様の搬送だけをその葬儀社に依頼するのも、一つの方法です。       <補足:教会側で葬儀社の指定がない場合> 自分で葬儀社を手配します。その際は、葬儀社にプロテスタントで葬儀を行う旨を必ず伝えます。教会側と葬儀社側で行き違いの無いように、連絡を取り合うようにします。葬儀の打ち合わせを行う際は、喪家・教会・葬儀社の三者で行うのが一般的です。   もくじに戻る             7.プロテスタントの葬儀の流れ   <流れの一覧> ○危篤時 ①聖餐式 ②臨終の祈り   ○ご臨終当日 ③故人様の搬送 ④安置 ⑤葬儀の打ち合わせ   ○ご臨終の翌日以降 ⑥納棺 ⑦前夜式(通夜に相当)   ○ご臨終の翌々日以降 ⑧葬儀式 ⑨出棺 ⑩火葬 ⑪遺骨迎え   ○葬儀後 ⑫記念会(記念集会、記念式)       7-1聖餐式(せいさんしき) 牧師を呼び、病人にパンとぶどう酒を与えて聖書を朗読してもらいます。※7-1は行われない場合もあります。         7-2臨終の祈り 牧師に祈りを捧げてもらいます。周りにいる家族も一緒に祈ります。         7-3故人様の搬送 自宅または安置施設へと搬送します。後に控える「納棺」や「前夜式」が、自宅を会場として行われることが多いため、自宅へ搬送することが多いようです。         7-4安置 故人様を布団に寝かせた状態にします。     ■安置の流れ ①故人様のお身体を清めた後、生前に愛用していた服に着せかえます。②胸の上で手を組ませ、十字架を持たせるようにします。③故人様のお顔に白い布をかけます。④小机を白か黒の布で覆って、祭壇として枕元に設置します。そこに十字架、燭台、聖書、讃美歌集などを置きます。※仏式と違い、必ずしも北枕にご遺体を安置する必要はありません。※飾るものも特にルールはありません。         7-5葬儀の打ち合わせ 前述のとおり、喪家・教会・葬儀社の三者で行うのが一般的です。プロテスタントの葬儀ならではの内容もありますので、漏れが無いように注意します。     ■プロテスタントならではの内容例 ○オルガン奏者○献花用の生花○葬儀のプログラム(冊子)など         7-6納棺 故人様を棺に納める儀式です。納棺式は、プロテスタントの葬儀の流れには本来ありませんでしたが、現在、納棺を行う際には、牧師が立ち会うこともあります。     ■納棺 ①牧師が祈りの言葉を捧げた後、遺族の手によって故人様を棺に納めます。②故人様の周りを白い花で飾ります。③故人様を囲むようにして遺族・近親者が立ち、牧師が納棺の言葉を捧げ、聖書の朗読を行い、一同で賛美歌を歌います。④柩にふたをして、黒い布で覆います。また柩の上には、十字架をのせます。※棺自体が黒の布張棺の場合もあります。         7-7前夜式 仏式の葬儀における通夜にあたります。前夜式は納棺式と兼ねたり、納棺式に続いて行われたりします。     ■前夜式 ①納棺後、柩を祭壇の前に設置します。②祭壇には、白または黒の布をかけた小机を置き、遺影・十字架・ロウソク・お香・聖水・生花を供えます。③ご遺族や近親者、友人などが集まった後、賛美歌(故人様が愛唱した賛美歌)を斉唱します。④牧師が聖書の朗読・主の祈りを行い、全員で賛美歌を斉唱します。その後、牧師による説教が行われ、再び全員で賛美歌を斉唱し、そして祈りを捧げます。⑤最後に献花を行います。⑥終了後は簡単な茶菓を出し、故人の思い出を語り合う時間を持ちます。仏式や神式と異なり、酒肴は用意しません。         7-8葬儀式 教会で行われます。通夜を自宅で行った場合は、柩を教会へ搬送します。柩を自宅から搬送する際には、牧師が喪家を訪れ、家族や近親者と一緒に、讃美歌の斉唱・聖書の朗読・出棺の祈りが故人様に捧げられます。教会に到着した柩は、礼拝堂の中の定位置に安置されます。     ■柩のお迎え 定刻前に一般参列者が入場します。葬儀は、教会へ先に到着していた参列者が、遺影を持ったご遺族を迎えることから始まります。オルガン演奏がなされる中で、先導者・喪主・遺族の順に入場します。※場合によっては、遺族と一緒に柩が入場することもあります。 ↓   ■開会の辞 牧師が「招きの言葉」を朗読します。 ↓   ■葬儀式 ①賛美歌斉唱 参列者一同で賛美歌を斉唱します。②聖書朗読 牧師による聖書朗読が行われ、遺族と参列者は祈祷します。③賛美歌斉唱 故人様が生前に愛唱していた賛美歌が、一同で歌われます。④追悼説教 牧師による故人の略歴紹介と説教が行われます。 故人様のエピソードや信仰の歩みを通じて、残された人たちが信仰を新たにするためのものです。⑤賛美歌斉唱 葬儀の賛美歌、神の御名を称える頌栄(しょうえい)と続きます。⑥祝祷(しゅくとう) 参列者一同で祝福を願って祈ります。⑦遺族あいさつ ↓   ■告別式 ⑧弔辞・弔電の奉読⑨献花※告別式は場合によって式に加えられます。※参列者が多い場合は、献花を黙とうに代えることもあります。 ↓   ■閉会の辞   ※式次第は教会によって異なる場合があります。         7-9出棺 牧師から出棺の祈りが捧げられた後、遺族が故人様と最期の対面をして、棺の中に花を入れて蓋をします。その後、柩を霊柩車に納め、火葬場へ移送します。         7-10火葬 本来、キリスト教は土葬でしたが、現在ではほとんどが火葬です。火葬場では、火葬炉の前に小机を置き、十字架や花を飾ります。牧師が聖書朗読・祈りをして、火葬に移ります。         7-11遺骨迎え 帰宅後、小机などに白い布を掛けた祭壇を設置します。その上に遺骨を安置し、遺影と十字架を飾り、花を供えます。遺骨は、納骨の日(お亡くなりから1ヶ月後の召天記念日が目安)まで安置します。         7-12記念集会(記念集会、記念式) 仏教での法要にあたります。神に祈りを捧げます。聖書の朗読や賛美歌の斉唱、説教などが行われます。世間では(お亡くなりになった日を1日目として)10日目または1か月後の命日(召天記念日)、1年ごとの命日に記念会を行うと言われていますが、実際には「決まった期日はない」ようです。希望する際は、教会に相談しましょう。   もくじに戻る             8.プロテスタントの葬儀での喪家のマナー   <教会への御礼> 葬儀に関する教会への御礼は、献金という形で行います。※仏式におけるお布施にあたります。御礼を渡す相手として、○教会○牧師○オルガン奏者などが挙げられます。教会へは「献金」、それ以外へは「御礼」と白い無地の封筒に表書きして、お金を入れて渡します。金額や渡すタイミングは、教会(牧師)または信者で葬儀経験のある人に相談しましょう。       <参列者へ葬儀の案内> 信者ではない方(故人様の知人・友人など)に連絡する際は、プロテスタントの形式で葬儀を行うことを伝えるようにしましょう。日本では仏式の葬儀が9割を占めます。御花料(香典に相当)や献花(焼香に相当)などのマナーを気にする方への配慮です。通常、プロテスタントの葬儀は教会で行うため、場所をお伝えすれば、理解していただけると思います。       <喪家の準備と対応> ■喪服 洋装の正喪服または準喪服を着用します。     ■葬儀における喪主の挨拶 下記の記事をご参考ください。通夜での挨拶出棺(葬儀・告別式)での挨拶     ■賛美歌 もし分からない場合は、葬儀のプログラムに歌詞が掲載されているので、それを見ながら歌うようにします。     ■献花 仏式での焼香にあたります。下記のページをご参考ください。献花の手順   もくじに戻る             9.よくある質問   Q:キリスト教の葬儀で家族葬はできますか? A:基本的にはできるようです。ただし、亡くなられた方が敬虔なクリスチャンだった場合は、教会で葬儀を行うことにより、信者仲間が参列されることもあります。また教会に日ごろから出入りしている信者もいます。そのため、多少の信者の参列は想定した上で、教会に相談してみましょう。なお、葬儀にお呼びしない方(信者以外)への対応については、葬儀社に相談しながら進めると安心です。詳細は、家族葬とは?意味やメリット・デメリット、参列者の範囲や注意点について解説をご参考ください。   もくじに戻る             10.まとめ:キリスト教の葬儀は教会の主導で行われます。教会に相談しながら進めましょう   キリスト教の葬儀について整理すると、以下のようになります。   <場所> ○通夜:自宅・安置施設が多い傾向にある。○葬儀:基本的に教会で行われる。       <準備・当日の進行> ○カトリック:神父○プロテスタント:牧師が中心となってリードしてくれる。教会の関係者によるお手伝いもある。       <内容> ○基本的な流れはあるが、宗派はもちろん、各教会によっても異なる。そのため、大まかな流れを抑えた上で、教会に相談すると安心して進められると思います。       <葬儀社> ○教会側が葬儀社を指定している場合があるので、確認する。実際、日本の葬儀の9割以上が仏式での葬儀となるため、教会側で指定がない場合は、キリスト教式の葬儀の実績が多い葬儀社に依頼するのが安心です。全国儀式サービスでご紹介する葬儀社は、地域で長年の実績があり、キリスト教の葬儀にも多くの実績がございます。万が一の際には、安心してご相談ください。       24時間365日、葬儀のご依頼・ご相談を受け付けております。早朝・深夜、祝日・連休・年末年始も、気兼ねなくご連絡ください。   全国儀式サービス コールセンター■お電話0120-491-499(通話料・相談料・紹介料、無料)■メールお問い合わせページから相談する  

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2019年 12月 27日(金)

無宗教葬とは?特徴、メリット・デメリット、流れや注意点について紹介

2024年1月23日更新。近年、「無宗教葬」が増えているといわれています。しかし、実際に「無宗教葬」とは何をするのか、具体的にイメージできない人が多いのではないでしょうか。この記事では、ご自身やご家族の葬儀として無宗教葬を検討している方を対象に、○無宗教葬の概要○メリット・デメリット○流れの一例○注意点についてご説明します。無宗教葬を選択する際の参考にしていただければと思います。         【もくじ】 1.無宗教葬とは  1-1概要  1-2特徴  1-3補足:直葬との違い   2.無宗教葬を選ぶ理由  2-1信仰する宗教がないため  2-2故人様らしい葬儀を行いたいため  2-3故人様の遺志のため  2-4補足:社葬・団体葬を行うため   3.無宗教葬のメリット  3-1故人様らしさをより多く反映できる  3-2参列者の印象に残りやすい   4.無宗教葬のデメリット  4-1内容を決めるのが大変  4-2準備が大変   5.無宗教葬の注意点  5-1菩提寺がある場合は相談が必要  5-2家族・親族への相談が必要  5-3無宗教葬に対応できる葬儀社を選ぶ  5-4参列予定者に無宗教葬で行う旨を知らせる  5-5葬儀後の供養についても考えておく   6.無宗教葬の流れ   7.無宗教葬の費用   8.よくある質問   9.まとめ:無宗教葬はメリット・デメリットを理解した上で選択しましょう         1.無宗教葬とは   1-1概要 <無宗教葬の意味> 「無宗教葬」とは、特定の宗教・宗派のしきたりにこだわらない葬儀・告別式のことを指し、「自由葬」とも呼ばれます。宗教色を排除するわけではありませんので、読経や焼香のように、宗教上の儀礼が組み込まれることもあります。       <社葬・団体葬での無宗教葬> 「社葬」「団体葬」とは、企業や各種団体などが主催する葬儀のことです。幅広く多様な参列者をお迎えできるため、無宗教葬として行われることが多くなっています。名称は「葬儀・告別式」のほか「お別れの会」「偲ぶ会」などがよく使われています。このため、宗教色のない葬儀といえば、社葬や団体葬をイメージする方が多いかもしれません。       <近年増加している無宗教葬> 前述の社葬や団体葬に限らず、ごく一般的な葬儀・告別式でも無宗教葬が増えています。自由度が高いため、儀式をシンプルにしたり、逆に独自の趣向を凝らしたりなど内容はさまざまです。       <無宗教葬と会場> 例えば、「ホテル葬」と称されるように、ホテルは無宗教葬で利用されることの多い会場です。しかし、ご遺体の安置には対応していないため、お顔を見ながらのお別れはできません。日を改めて、お別れの会などを行う際の会場となります。この場合、あらかじめ身内のみで通常の葬儀・告別式を営むか、火葬のみを行うため、葬儀社への依頼が必要です。         1-2特徴 故人様や遺族の意向に応じて、自由に葬儀内容を企画できることが大きな特徴です。以下、儀礼としてよく行われるものを挙げます。   ■黙祷(もくとう)席を立ち、軽く頭を下げて目を伏せ、無言のまま祈りを捧げます。     ■献奏(けんそう)故人様が好きだった曲を流したり、演奏したりします。献奏をメインにした無宗教葬を「音楽葬」と呼ぶこともあります。     ■献花(けんか)故人様に花を手向けて別れを告げます。     ■献灯(けんとう)ろうそくに火を灯し、故人様に捧げます。     ■読経(どきょう)(僧侶をお呼びせず)参列者がお経を読みあげます。     ■焼香(しょうこう)香を焚いて拝みます。     ■故人様の略歴紹介司会者が読み上げます。     ■弔辞(ちょうじ)・お別れの言葉故人様の思い出や功績に触れながらお別れの言葉を贈ります。 友人や職場関係者などから選ばれることが多いです。     その他、内容は多岐にわたります。         1-3補足:直葬との違い 「直葬(ちょくそう、じきそう)」は、限られた身内だけで火葬のみ行うことをいいます。葬儀・告別式を省略したシンプルなお見送りとなります。一方、「無宗教葬」は、参列者の規模はさまざまですが、無宗教で葬儀・告別式を行う点が「直葬」と異なります。ただし、直葬も無宗教葬(の一種)といわれることがありますので、違いを理解した上で選択しましょう。   もくじに戻る             2.無宗教葬を選ぶ理由   2-1信仰する宗教がないため 無宗教の方や、宗教の儀礼に従う葬儀に違和感を覚える方が積極的に選択しやすい形式といえるでしょう。     <補足:信仰の有無と無宗教葬> 無宗教葬は、必ずしも無宗教の方が選択するわけではありません。信仰する宗教の有無に関わらず、故人様や遺族の意向に基づいて選ばれます。中には、家族内で信仰する宗教が異なるため、無宗教葬で行うことがあります。例えば、遺族は仏教、故人様はキリスト教の信者というケースです。この場合、菩提寺と教会には無宗教葬で行う旨をお伝えし、了解を得る必要があります。         2-2故人様らしい葬儀を行いたいため 故人様が好きだった曲をかけたり、花を手向けたりすることで、参列者の方に故人様への思いを深めていただけます。         2-3故人様の遺志のため 故人様が生前、無宗教葬を希望していたため、その遺志を尊重するケースです。         2-4補足:社葬・団体葬を行うため 1-1概要で触れたように、無宗教葬で行われることが多くなっています。   もくじに戻る             3.無宗教葬のメリット   3-1故人様らしさをより多く反映できる 故人様の趣味や個性、意向を随所に反映させることができます。また、生前に自ら葬儀内容を企画し、自分らしさにこだわることもできます。具体的には、次のような例があります。○生前の映像や写真を流す。○作品(写真、書画、歌・詩歌など)を展示する。○趣味の道具を飾る。○趣味嗜好を花祭壇などで表現する。○勲章や表彰状を飾る。         3-2参列者の印象に残りやすい オリジナルな内容が参列者の心に深く刻まれ、後々まで故人様を偲んでいただけるでしょう。   もくじに戻る             4.無宗教葬のデメリット   4-1内容を決めるのが大変 無宗教葬には特定の形式が存在しないため、遺族が主導して葬儀の内容を考える必要があります。         4-2準備が大変 内容次第ですが、準備に手間や時間を要することがあります。大切な人を失った遺族が、心に余裕のない状況で準備に追われるかもしれません。   もくじに戻る             5.無宗教葬の注意点   5-1菩提寺がある場合は相談が必要 無宗教葬を行ったご遺骨は、菩提寺内のお墓に納骨できない可能性が高いです。事前に菩提寺へご相談しましょう。         5-2家族・親族への相談が必要 伝統的な宗教葬に思い入れのある方は、無宗教葬を受け入れにくいかもしれません。家族・親族には、無宗教葬で行いたい理由を説明し、理解を得ることが大切でしょう。         5-3無宗教葬に対応できる葬儀社を選ぶ 内容次第では、遺族をサポートする葬儀社に、企画力や提案力が必要となります。できれば事前に、無宗教葬に対応可能な葬儀社を選び、相談しましょう。         5-4参列予定者に無宗教葬で行う旨を知らせる 通常の葬儀とは異なる形式に戸惑いを覚える方がいるかもしれません。事前に無宗教葬で行うことをお知らせしましょう。もし、平服やカジュアルな服装での参列を依頼する場合は、あわせて伝えます。         5-5葬儀後の供養についても考えておく 無宗教葬を行った場合、必ずしも宗教の儀礼による供養にこだわる必要はありません。しかし、供養の方法に指針がないため、戸惑う方も少なくありません。そのような場合、仏教の形式に倣って行うことがあります。例えば、○四十九日、一周忌などのタイミングに遺族だけでお参りをする。○生前のお名前で位牌を作成し、仏壇にお祀りする。などです。中には、やはり正式な供養をしたいとの希望で、僧侶から戒名を授かり、法要を行う方もいます。無宗教葬を選ぶ際は、供養の方法についても考えておきましょう。   もくじに戻る             6.無宗教葬の流れ   無宗教葬では自由に葬儀内容を決めますので、標準的な流れがあるわけではありません。ここでは、葬儀・告別式を無宗教葬で行う場合の一例を紹介します。     ①開式の挨拶↓②黙祷↓③挨拶(無宗教葬を選んだ背景などを話す)↓④故人様の略歴紹介↓⑤お別れの言葉(スピーチ)↓⑥献花または焼香↓⑦弔電拝読↓⑧喪主の挨拶↓⑨柩(ひつぎ)へのお花入れ・最後のお別れ↓⑩閉会の挨拶↓⑪出棺     所要時間は通常の葬儀同様、40分~1時間以内を目安にするとよいでしょう。       <補足:通夜> 無宗教葬では、通夜の有無や形式も自由です。行う場合でも、儀式を省き、参列者がゆっくりと故人様とのお別れをする時間にすることもできます。   もくじに戻る             7.無宗教葬の費用   無宗教葬は内容次第で費用が変わりますので、相場はありません。僧侶へのお礼(お布施)がない分だけ費用を抑えられますが、内容によっては逆に増える可能性もあります。例えば、生演奏を行う場合、プロを手配するのか、家族や友人が演奏にするかによっても異なります。内容を考える際に、費用を見積もりながら検討しましょう。   もくじに戻る             8.よくある質問   Q:私は無宗教ですが、葬儀では僧侶をお呼びしたり、戒名をもらったりしないといけないのでしょうか? A:無宗教葬では、特定の宗教による儀式を行いませんので、通常は僧侶をお呼びしたり、戒名をいただいたりすることはありません。無宗教の方でも、もし葬儀に僧侶をお呼びし、戒名を授かると、仏教による宗教葬となります。         Q:自分でつけた戒名の位牌を置いたり、録音したお経を流したりしてもよいのでしょうか? A:無宗教葬では、自由に内容を決められますので、可能です。ただし、戒名や読経には宗教上の意味があるため、それを重んじるのであれば、正式な仏教の葬儀をお勧めします。なお、菩提寺のある方は注意が必要です。自分でつけた戒名の場合、寺院内にあるお墓への納骨は難しい可能性が高いです。事前に菩提寺とよく相談しましょう。   もくじに戻る             9.まとめ:無宗教葬はメリット・デメリットを理解した上で選択しましょう   ここまで、無宗教葬の概要についてお話してきました。   <ポイント> ○無宗教葬は、宗教のしきたりにとらわれない自由な葬儀。○宗教的な儀礼を排除するわけではない。○葬儀内容を自ら考える必要がある。○菩提寺がある場合は事前に相談が必要。○供養の方法まで考えておくとよい。     近年では、終活の一環として検討した結果、無宗教葬を希望する方が増えています。しかし、実際にその時が訪れると、遺族は深い悲しみに包まれ、葬儀の内容を考える余裕はないかもしれません。一方、従来の宗教葬であれば、宗教者の導きに従って粛々と進められるため、遺族によっては安心感や心の支えを得られることもあります。遺される方々のお気持ちに配慮し、ご家族と一緒に葬儀の形式や内容を検討するとよいでしょう。また、あらかじめ葬儀社への相談もお勧めします。内容によっては、葬儀社や斎場の設備やルール上、実現できないことがあるためです。全国儀式サービスの加盟葬儀社は約500社です。地域に根差した長年の実績を持ち、誠実で安心してお任せできる葬儀社のみ契約していますので、ぜひ事前にご相談ください。       24時間365日、葬儀のご依頼・ご相談を受け付けております。早朝・深夜、祝日・連休・年末年始も、気兼ねなくご連絡ください。   全国儀式サービス コールセンター■お電話0120-491-499(通話料・相談料・紹介料、無料)■メールお問い合わせページから相談する  

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2023年 08月 24日(木)

市民葬・区民葬とは?選ぶ理由や流れ・申込方法、メリット・デメリットを解説

2024年1月23日更新。葬儀を依頼する際の選択肢の一つに「市民葬・区民葬」があります。自治体が提供しているサービスですが、広告媒体等で大きくアピールされないため、ご存じでない方もいるかもしれません。そこで、この記事では市民葬・区民葬にまつわる様々な疑問にお答えします。「市民葬・区民葬が適しているか」「利用条件を満たしているか」などを検討するための一助としてご活用ください。         【もくじ】 1.市民葬・区民葬とは 2.市民葬・区民葬を選ぶ理由 3.市民葬・区民葬のメリット 4.市民葬・区民葬のデメリット 5.市民葬・区民葬の流れ(申込方法) 6.市民葬・区民葬の内容 7.市民葬・区民葬を検討するなら事前見積が安心 8.まとめ:市民葬・区民葬は、メリット・デメリットを理解して行いましょう         1.市民葬・区民葬とは   1-1市民葬・区民葬の概要 市民葬・区民葬は、各市町村の自治体が住民の方に対して提供している、葬儀の支援制度です。自治体によって呼び方が異なり、○市民葬儀○区民葬儀○規格葬儀○市営葬儀などと呼ばれます。       <市民葬・区民葬の目的> 葬儀を行う際に、○住民の経済的な負担を軽減すること○葬儀費用を明確化することを目的としています。       <市民葬・区民葬の内容> ○最小限の品目で葬儀を質素に行うあるいは○標準的な葬儀を比較的安い費用で行うことになります。そのため、葬儀の品目の一部があらかじめセットにされており、安価に提供されます。また式場についても、使用料の安価な公営斎場や、使用料のかからない自宅で行うことを前提としています。自治体から指定を受けた葬儀社が、葬儀を担当します。       <市民葬・区民葬の利用条件> 故人様もしくは喪主(葬儀の申込者)が、その自治体で住民登録していることが、利用条件となります。       <市民葬・区民葬を実施する自治体> すべての自治体で実施しているわけではないので確認が必要です。基本的には自治体のホームページに掲載されています。全国儀式サービスで掲載を確認できたのは、10都府県68市区町村でした。※2023年8月時点。         1-2補足:福祉葬との違い 市民葬・区民葬と混同されやすいものとして、福祉葬があります。福祉葬は、生活保護世帯の方が亡くなり、葬儀費用を出すのが難しい場合に適用される制度です。市民葬・区民葬とは異なります。   もくじに戻る             2.市民葬・区民葬を選ぶ理由   <自治体の制度のため、安心できる> 自治体から指定を受けた葬儀社が葬儀を行います。また、市民葬・区民葬で提供される葬儀品目のセット内容と価格も、自治体との契約に基づいています。そのため、自治体が提供する制度であることが安心につながり、選択肢の一つとなるようです。   もくじに戻る             3.市民葬・区民葬のメリット   3-1費用を安く抑えられる 市民葬・区民葬で提供される葬儀品目のセットは、安価で提供されるよう、自治体と葬儀社の間で協定によって定められています。※品目と価格は、各自治体によって異なります。葬儀品目のセットとは別に、追加する品目も出てきますが、自治体が後ろ盾になり、大げさで過美な葬儀を慎むように、葬儀社へ方針を提示しているため、結果的に総額も抑えられる傾向にあります。         3-2信頼できる葬儀社を選べる 自治体から指定を受けた葬儀社しか、市民葬・区民葬を行うことは出来ません。指定を受けるためには、一定の基準を満たす必要があるため、信頼して葬儀を任せることができます。一定の基準については明らかではありませんが、○その自治体の地域に古くから店を構える○市民葬の方針に賛同する○設定された内容・料金内で協力できるなどがあるようです。   もくじに戻る             4.市民葬・区民葬のデメリット   4-1最小限の品目で行うため、簡素な葬儀になる 市民葬・区民葬の葬儀品目のセットは、祭壇や棺を始め、価格を抑えた品目で構成されています。   <補足> 自治体によっては、○内容が更新されていない○自宅葬を想定している場合もあるようです。自治体のホームページに内容が掲載されているので、最新情報を確認しておきましょう。         4-2セット品目は変更できない 自治体との協定によって決められているため、祭壇や棺など、市民葬・区民葬の葬儀品目のセットに含まれている物品は、原則変更できません。例えば祭壇です。最近は花祭壇が人気ですが、花祭壇は生花を多く使用して費用が高くなるため、市民葬・区民葬では、白木祭壇がセットに組み込まれていることが多いようです。         4-3セット品目だけでは葬儀ができない 条件によって変動する品目は含まれていないことが多いです。   <例1:接待の品目> 参列者に提供する通夜振る舞いや葬儀後の精進落としなどの飲食物は、参列者数や料理の内容によって費用が大きく変動します。また会葬返礼品や香典返し(即日返し)も、参列者や品物の内容によって変動します。       <例2:日数によって変動する品目> ○ドライアイス 故人様を安置している間、状態を保つために使用します。逝去から葬儀までの日程が長くなると、その分だけ使用日数が増えます。そのため、所定の日数を超えると日数に応じて追加費用が掛かる場合や、初めから費用に含まれていない場合があります。     ○寝台車 故人様を病院から安置場所へ搬送する車です。状況によって搬送距離が変わります。そのため、一定の距離を超えると距離に応じて追加費用が掛かる場合や、始めから費用に含まれていない場合があります。         4-4指定の葬儀社の中から選ぶ必要がある 市民葬・区民葬を行うためには、自治体が指定した葬儀社に依頼する必要があります。希望の葬儀社が指定されているとは限りませんので、自治体のホームページ等で確認が必要です。また、親戚、近所の方、友人などが、オススメの葬儀社を紹介してくれても、自治体からの指定を受けていなければ、市民葬・区民葬を依頼できません。   もくじに戻る             5.市民葬・区民葬の流れ   5-1申し込みの流れ 大きく分けて2つの流れがあります。 ○葬儀社に申し込む ○役所に申し込む   自治体によって異なりますが、実際には「葬儀社に申し込む」場合が多いようです。     <葬儀社に申し込む場合> ①自治体が提携している葬儀社を、自治体のホームページか窓口で確認する。②提携している葬儀社のなかから、葬儀社を選んで自分で連絡する。③連絡した際に、市民葬・区民葬を利用したい旨を必ず伝える。       <役所に申し込む場合> ①役所に死亡届を提出する際に併せて申請する。②葬儀券(ガイドもしくはパンフレット等)を受け取る。③葬儀社に市民葬・区民葬を利用する旨を伝えて葬儀券を提出する。         5-2葬儀の流れ 通常の葬儀と同じです。①故人様の搬送②故人様の安置③故人様の納棺④通夜⑤告別式⑥出棺⑦火葬①~⑦の流れの中で費用を抑えられるように、市民葬・区民葬では葬儀品目の内容と金額が設定されています。直葬(宗教的な儀式を行わず、火葬のみで弔う形式)を希望している場合は、市民葬・区民葬の制度を利用しない方が費用を抑えられる場合もあります。   もくじに戻る             6.市民葬・区民葬の内容   6-1葬儀品目のセットに設定されていることが多い主な品目   ○祭壇○棺○納骨容器○霊柩車○火葬料上記の品目の全部またはいずれかをピックアップして組み合わせている場合が多いです。実際は、自治体によって大きく異なります。セットになっている品目なので、不要な品目を外しても、金額を下げることはできません。         6-2追加になることが多い品目 何らかの条件によって、費用が変動する項目が主になります。     <故人様の状況によって変動する品目> ○寝台車(故人様の搬送に使用)○ドライアイス○安置施設の使用料など       <喪家の判断で変動する品目> ○遺影写真○供物・供花○式場使用料○司会進行者など       <参列者数によって変動する品目> ○通夜振る舞い○精進落とし○会葬返礼品○香典返しなど       自治体によっては市民葬・区民葬の葬儀品目の中に含まれる場合もあるので、自治体のホームページで確認しましょう。   もくじに戻る             7.市民葬・区民葬を検討するなら事前見積が安心 第6章で紹介した内容は、自治体のホームページに詳しい情報が掲載されていますが、自治体によっては、そうでない場合もあります。そのため時間に余裕があるのでしたら、事前に見積りを取っておくのがおすすめです。     7-1事前見積のメリット 葬儀にかかる費用・内容について、冷静に把握できます。また事前であれば、市民葬を「利用した場合」と「利用しない場合」で比較することができます。さらに相見積もりをすれば、市民葬に「対応する葬儀社」と「しない葬儀社」の比較もできます。         7-2事前見積の際に整理しておく情報 ①故人様の搬送先(連れて帰る場所)②宗教・宗派③参列する人数④葬儀を予定している地域⑤希望する葬儀式場⑥希望の形式(二日葬・一日葬・直葬)⑦予算見積りを円滑に進めるためにも、上記の情報を依頼前に整理しておきましょう。   もくじに戻る             8.まとめ:市民葬・区民葬は、メリット・デメリットを理解して行いましょう 市民葬・区民葬は、住民の経済的な負担を軽減するために設けられた葬儀の支援制度です。     <市民葬・区民葬のメリット> ○費用を安く抑えられる○信頼できる葬儀社を選べる       <市民葬・区民葬のデメリット> ○最小限の品目で行うため、簡素な葬儀になる○設定されたセット品目から変更できない○セット品目だけでは葬儀ができない○指定の葬儀社の中から選ぶ必要がある       自治体が後ろ盾となって葬儀を行えることは一定の安心感があります。市民葬・区民葬のメリット・デメリットを理解して行いましょう。       24時間365日、葬儀のご依頼・ご相談を受け付けております。早朝・深夜、祝日・連休・年末年始も、気兼ねなくご連絡ください。   全国儀式サービス コールセンター■お電話0120-491-499(通話料・相談料・紹介料、無料)■メールお問い合わせページから相談する  

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2023年 12月 18日(月)

葬儀の事前見積り-メリットや取り方・見方・よくあるご質問について解説

2023年12月19日更新。高い金額の買い物をする時には、見積りを取ることが多いと思います。葬儀も同じです。しかし、葬儀の見積りは、心理的な影響もあって、お亡くなり後に取る場合が多いため、金額を確認するだけで、十分に検討することなく進めてしまうのが現状となっています。そこで、この記事では事前見積りの取り方や見方について解説します。葬儀で後悔しないためにも、この機会にぜひ見積りを取ってみてください。なお、お亡くなりになった後の「葬儀の打ち合わせ」については、葬儀の打ち合わせ-場所やタイミング、話し合う内容や注意点を解説をご参考ください。         【もくじ】 1.葬儀の事前見積りの概要 2.葬儀の事前見積りのメリット 3.葬儀の事前見積りの取り方 4.葬儀の事前見積りを取る際の注意点 5.葬儀の事前見積りの項目と見方 6.葬儀の事前見積りでよくあるご質問 7.まとめ:善は急げ。事前見積りは思い立った時に依頼しましょう         1.葬儀の事前見積りの概要 <葬儀の事前見積りとは> 対象となる方が存命中に、葬儀の見積りを取ることを言います。※厳密には、お亡くなり後にも葬儀の事前に見積りを取ることはできますが、この記事では、存命中に見積りを取ることを「事前見積り」として話を進めます。       <なぜ見積りを取るのか> ○葬儀は費用が高額になることが多いため○葬儀の経験の少ない人が多いため○故人様や遺族の状況によって葬儀内容が変わるためなどが挙げられます。葬儀の内容が変わると、費用も変わります。そのため、見積書で内容および費用を確認しておき、トラブルを未然に防ぎます。       <なぜ「事前」に見積りを取るのか> ○葬儀の内容・費用を冷静に判断するため○検討する時間を十分に取るためなどが挙げられます。通常、故人様の身体の状態を考慮し、お亡くなりから数日~1週間のうちに葬儀を済ませてしまうため、お亡くなり後に見積りを取ると、内容・費用を確認するだけで、十分に検討することなく進めざるを得ません。事前に見積りを取ることにより、内容面・費用面でのトラブルを避けると共に、満足のいく葬儀も行えるようになります。       <7人に1人が事前に見積り> 実際に事前見積りを取ることにより、様々な恩恵を受けられます。そのため、全国儀式サービスでは、皆様に事前見積りをおすすめしています。結果、ご利用者様の7人に1人が事前見積りを依頼されています。様々な恩恵については、2.葬儀の事前見積りのメリットで紹介します。   もくじに戻る             2.葬儀の事前見積りのメリット   大きく5つのメリットがあります。①内容を冷静に判断できる②葬儀の費用が明確になる③検討する時間を十分に取れる④準備しておくことが明確になる⑤万が一の際に一から決めなくて済む①②③により、満足のいく葬儀を行えるようになります。また④⑤により、万が一の際の不安が解消され、ご心配な方の治療や介護などに専念できるようになります。         2-1内容を冷静に判断できる 見積書で内容を確認して、希望するものになっているか判断できます。分からないことや専門用語がたくさんあっても、葬儀社に聞く余裕があります。また事前に担当する葬儀社の「顔が見える」「対応が分かる」ことからも、依頼するのが良いか検討することができます。         2-2葬儀の費用が明確になる 葬儀は高額になる場合が多いため、費用を把握しておくことで安心を得られます。もし予算に見合わない場合は、葬儀社に価格交渉もしやすいです。お亡くなり後に故人様を前にして値下げ交渉するのは、心理的に難しいのが実状です。         2-3検討する時間を十分に取れる ご自身および家族が望んでいる内容・金額になっているかを検討できます。望んでいるものでなければ、変更を依頼したり、他の葬儀社に相見積りすることも、時間的に可能です。特に相見積りは、お亡くなり後には心理的・物理的に行うことが難しいです。実際には、病院からお帰り先への搬送を依頼した葬儀社に、そのままの流れで葬儀も依頼する場合が多いです。         2-4準備しておくことが明確になる 準備することが明確になると共に、準備に掛ける時間もより多く取ることが出来ます。     <葬儀までに準備する主な内容> ○葬儀費用現金での支払いが多いです。高額の現金を用意しておく必要があります。     ○病院からの搬送先お亡くなり後は、故人様を病院内に長く安置できず、数時間中に、安置できる場所へ搬送する必要があります。     ○遺影に使用する写真写真を探すのにも、選ぶのにも、時間を要します。故人様が女性の場合は、特に時間を掛けて行う傾向にあります。     ○宗教・宗派の確認信仰している宗教・宗派に沿った葬儀内容にするのが一般的です。菩提寺(ご先祖の眠るお墓がある寺院)がある場合は、僧侶への相談も必要になります。     ○御布施宗教者への御礼です。現金でお渡しするため、葬儀費用とは別に準備が必要です。     ○納骨場所の確認お墓(納骨堂)の有無を確認します。無ければ、準備・検討が必要となります。         2-5万が一の際に一から決めなくて済む 事前に決めた内容(見積書)をベースに進められます。必要に応じて変更すれば良いので、その分だけ負担を減らすことができます。     <お亡くなり後に決める場合に負担が掛かる内容の一例> ○依頼先(葬儀社・斎場)葬儀を検討する場合、最初に悩む内容です。スマートフォンが普及して、万が一の際でも簡単に検索できるようになりましたが、「都市部では、情報が多すぎて選べない」「地方では、情報が少なすぎて選べない」という状況があります。全国儀式サービスでは、日本全国から独自の基準で厳選し契約した、信頼・実績のある葬儀社のみを紹介しています。その点で安心してご依頼いただけます。     ○葬儀の内容・段取りお亡くなり後に決める場合は、2時間ほど掛けて故人様を搬送・安置した後、さらに2~3時間ほど掛けて葬儀社と打ち合わせして決めるのが一般的です。事前に決めておくと、その分だけ打ち合わせ時間を短縮できます。結果的に肉体的な負担も減らすことができます。     ○参列していただく人の範囲お亡くなり後に決める場合は、故人様と縁のあった方々を十分に把握できていない中で、決めなくてはなりません。参列者の数は、葬儀の規模と連動し、費用に大きく影響します。また注意して参列者の範囲を決めないと、葬儀に呼ばれなかった方々との関係が悪化する恐れもあります。事前に決めておくと、費用および人間関係の面でのトラブルを回避しやすくなります。   もくじに戻る             3.葬儀の事前見積りの取り方   3-1依頼先 ①葬儀社②葬儀社を手配する会社などが挙げられます。全国儀式サービスは、②に該当します。ご契約企業・団体に所属される方とご家族を対象に、葬儀社を手配し、葬儀の支援を行っています。         3-2見積り内容 大きく分けて「概要費用」「詳細費用」の2つがあります。   <概要費用> 葬儀の大まかな費用。費用の目安を知りたい時に便利です。必要最小限の項目について回答することで、費用を算出して教えてくれます。       <詳細費用> 葬儀内容を詳細に詰めた費用。具体的に検討するため、見積書の形式で出してもらいます。葬儀社と打合せした上で費用を算出してもらいます。     この記事では、詳細費用での事前見積りを念頭に置いて解説しています。         3-3依頼方法 大きく分けて3つのステップで進めます。①葬儀社(葬儀社を手配する会社)に依頼する②葬儀社と打ち合わせをする③見積書を受け取る       ①葬儀社(葬儀社を手配する会社)に依頼する <依頼手段> ○電話○ウェブサイトのお問合せフォームなどがあります。24時間365日受付しています。お急ぎの場合は、電話で依頼しましょう。依頼した後、あらためて葬儀社から電話連絡がありますので、葬儀社の案内に沿って進めていきます。         ②葬儀社と打ち合わせをする <打ち合わせ方法> ○電話での打ち合わせ○対面での打ち合わせがあります。     概算費用を希望する場合⇒「電話での打ち合わせ」となります。電話口で必要事項に答えていくと、その内容から目安となる費用を教えてくれます。正味15分程度で済みます。     詳細費用を希望する場合⇒「対面での打ち合わせ」となります。葬儀社と日程を調整した上で、後日打ち合わせを行います。予約なしに葬儀社(の斎場)へ直接訪問すると、通夜や葬儀の準備などで即時対応が難しい場合もあります。注意しておきましょう。以降は対面での打ち合わせについて、解説していきます。       <打ち合わせ場所> ○葬儀社の斎場○自宅などで行います。希望があれば日程調整の時に伝えましょう。また最近は、オンライン面談による打ち合わせが可能な場合もあります。葬儀社のホームページで確認するか、日程調整の際に直接聞いてみましょう。       <打ち合わせ時間> 1~2時間かかります。お亡くなり後に決めていく場合は、3時間くらいかかります。僧侶の都合を確認しながら、葬儀や火葬の日程も決めていく必要があるからです。       <打ち合わせ内容> まずは大枠を決めていき、その後に詳細項目を決めていきます。   ○大枠 ・お帰り先(安置場所) ・葬儀を行う場所 ・宗教・宗派(の確認) ・参列者の人数 ・葬儀の形式(二日葬・一日葬・直葬) など   ○詳細項目 ・葬儀品目(棺や祭壇など) ・飲食接待(会葬返礼品や料理など) など   ※お布施は僧侶に直接渡すため、見積書には含まれません。ただし、菩提寺をお持ちではなく、葬儀社に僧侶を紹介してほしい場合には、打ち合わせの際に相談しておきましょう。         ③見積書を受け取る 打ち合わせしたその場で提示される場合や後日郵送の場合があります。お急ぎの時は、その旨を打ち合わせ時に葬儀社へ伝えると、適宜対応してくれます。     <郵送の場合> 打ち合わせから一週間以内を目安に送られてきます。葬儀社によっては、外封筒で葬儀と気づかれないように対応してくれるところもあります。希望の場合は、打ち合わせ時に相談しましょう。見積書の他に、葬儀品目(祭壇や棺、供花、料理など)や斎場(葬儀を行う場所)の資料も入っているので、それも検討材料にしましょう。   もくじに戻る             4.葬儀の事前見積りを取る際の注意点   4-1必要項目を整理しておく 見積りの打ち合わせが円滑に進むように、あらかじめ質問される項目について整理しておくと、慌てません。   <整理しておくと良い項目> ○見積りの回答先(あなた)について ・お名前 ・住所 ・電話番号 ・ご心配な方との続柄     ○ご心配な方について ・お名前 ・生年月日 ・年齢 ・性別 ・住所 ・現在いらっしゃる場所  (病院/施設名・住所・電話番号)     ○葬儀について ・万が一の際の故人様の搬送先 ・葬儀を希望される地域 ・葬儀の形式  (二日葬・一日葬・直葬など) ・葬儀に参列者する人数  (家族・親族の人数、一般の方の人数) ・宗教・宗派  (故人様が信仰していた宗教) ・菩提寺の有無  (先祖の眠るお墓があるお寺のこと) ・葬儀を行う場所  (希望があれば)     ※全国儀式サービスへの依頼時には下記の項目もお伺いしています。 ・所属団体名 ・会員名 ・会員とご心配な方の続柄         4-2喪主および施主になる方が出席する 打ち合わせの際には、○喪主になる予定の方○施主(費用を支払う人)になる予定の方が出席するようにします。葬儀内容・費用に対しての行き違いやトラブルを防ぐのが目的です。また同様の理由で、できれば複数名で出席することが望ましいです。   もくじに戻る             5.葬儀の事前見積りの項目と見方   5-1費用項目の構成を理解しておく 基本的に見積書の書式は、葬儀社各社でバラバラとなっています。そのため、全体の費用がどのような構成になっているかを理解しておきましょう。     <葬儀の全体費用の構成> 葬儀社の見積書では、大別して2つの費用で構成されています。   ■葬儀費用通夜や葬儀・告別式で使用する品目やサービスなどに掛かる費用です。この項目の中には、○費用が固定の品目○条件によって費用が変動する品目があります。・お棺(固定)・祭壇(固定)・式場(参列者数によって変動)・安置施設(日程によって変動)・火葬料(地域によって変動)など     ■飲食接待・返礼品の費用通夜・葬儀に参列していただいた方への御礼やおもてなしに掛かる費用です。この項目は、参列者の数によって、費用が変動します。・通夜振る舞い※・精進落とし・会葬返礼品・香典返し(即日返し)など※地域によっては行わないところもあります。     ■補足:寺院関係の費用葬儀社ではなく、宗教者に直接支払います。そのため、葬儀社の見積書には含まれておりません。・お布施・お車代・御膳料など         5-2見積書の見方 確認する際のポイントとして、5つを紹介します。   <全体の費用> 予算内に収めるために必ず確認しましょう。       <各項目の数量と費用> 数量が「一式」となっていたり、不明瞭になっていたりする品目がないか、確認しましょう。       <品目の過不足> 過不足がある場合は、見積書に反映してもらうよう、葬儀社に依頼しましょう。       <葬儀後に費用が増える恐れのある品目> 飲食接待・返礼品の費用などは、参列者の数で変動する恐れがあります。そのことが明確になっているか確認しましょう。       <専門用語や記載内容> 分かりやすいかどうかも重要です。分からない品目などがあれば、葬儀社に尋ねましょう。   もくじに戻る             6.葬儀の事前見積りでよくあるご質問   Q:見積りを依頼すると、その葬儀社から催促の電話などが掛かってきますか? A:基本的には掛かってこないと思われます。ただし、ご心配な方が危篤の場合や、郵送物の受取を確認する場合に、葬儀社から連絡が来ることはあります。その点を理解しておきましょう。また見積りを依頼した葬儀社に、必ずしも依頼する必要もありませんので、ご安心ください。         Q:相見積りを取るときの注意点はありますか? A:同じ条件で見積りを取るようにしましょう。そうすることによって比較しやすくなります。反対に、条件を変えると金額が大きく変わる恐れがあります。注意しておきましょう。         Q:遠方の郷里での葬儀を検討しています。どうやって見積りを取れば良いですか? A:葬儀社と直接打ち合わせすることが難しい場合は、全国対応のサービスを提供している所に依頼すると良いです(全国儀式サービスも日本全国に対応しています)。また最近は、Web会議ツール(Zoomなど)やLINEで対応してくれる場合もあります。一度確認してみることをお勧めします。   もくじに戻る             7.まとめ:善は急げ。事前見積りは思い立った時に依頼しましょう   葬儀の事前見積りには、様々なメリットがあります。   <事前見積りのメリット(再掲)> ①内容を冷静に判断できる②葬儀の費用が明確になる③検討する時間を十分に取れる④準備しておくことが明確になる⑤万が一の際に一から決めなくて済む①②③により、満足のいく葬儀ができるようになります。また④⑤により、万が一の際の不安が解消され、ご心配な方の治療や介護などに専念できるようになります。しかし、大病を患うと葬儀の話自体をしづらくなってしまい、実際にはお亡くなりの直前・直後に相談される方が多いのが現状です。そのため、事前見積りは思い立った時に依頼することが大切です。全国儀式サービスでも事前見積りを承っております。この機会にぜひご相談ください。       <事前見積りの依頼窓口> 全国儀式サービス コールセンター■お電話0120-491-499(通話料・相談料・紹介料、無料)■メールお問い合わせページから相談する       <事前見積りの依頼に役立つ冊子> はじめての葬儀「事前見積り」依頼・検討ガイド葬儀の見積りを取って検討するための手びきです(全24ページ)。     ○見積りの依頼から検討に至るまでのポイントや役立つ情報を、より詳しくまとめています。○図解やイラスト入りで、より分かりやすくなっています。○冊子タイプで、より見やすくなっています。     資料請求する(無料)    

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葬儀の打合せ

2023年 12月 14日(木)

葬儀の打ち合わせ-場所やタイミング、話し合う内容や注意点を解説

2024年1月24日更新。葬儀の準備を進める上で最初に行うのが、葬儀の打ち合わせです。一般的に葬儀は経験する機会が少ないため、どんなことを打ち合わせするのか、詳しくない方が多いのが実状です。そこで、葬儀の打ち合わせに関して「喪主・遺族として気になること」をまとめました。万が一に備えるための一助としてご活用ください。         【もくじ】 1.葬儀の打ち合わせ場所とタイミング  1-1打ち合わせのタイミング  1-2打ち合わせ場所  1-3打ち合わせをすぐに行う理由   2.葬儀の打ち合わせ前に知っておくこと  2-1所要時間  2-2服装  2-3持ち物  2-4心構え   3.葬儀の打ち合わせ内容  3-1喪主  3-2故人様の宗教・宗派  3-3葬儀の日程と菩提寺の都合  3-4葬儀を行う場所  3-5葬儀の参列者(規模)  3-6葬儀の内容   4.葬儀の打ち合わせ時の注意点  4-1葬儀の費用について  4-2地域の風習について   5.葬儀社へ事前に相談しておくと安心   6.まとめ:葬儀の打ち合わせについて理解して、少しでも落ち着いて臨みましょう         1.葬儀の打ち合わせ場所とタイミング   1-1打ち合わせのタイミング 故人様を病院からお帰り先へ搬送し、安置した後に行うのが一般的です。安置した時間が深夜の場合は、翌朝午前中に打ち合わせ時間を設けることもあります。また、遠くに住いをおく長男長女の到着を待つために打合せの日程が半日~1日遅れる事もよくあります。     <ご臨終後~打ち合わせまでの流れ> ①故人様のお帰り先を決める②葬儀社を手配する(搬送を依頼する)③菩提寺や親族、会社に訃報連絡する④死亡診断書を受け取る⑤故人様をお帰り先へ搬送する⑥お帰り先で故人様を安置・焼香する⑦葬儀社と打ち合わせをするそのため実質的には、お亡くなりになってから2~3時間後には打ち合わせすることになります。※①~⑥の詳細は、病院や自宅で亡くなった後の流れ-連絡や搬送、ご安置や葬儀の手配についてをご参考ください。とても重要なので、ぜひご一読ください。         1-2打ち合わせ場所 故人様の安置場所で行うことが多いです。故人様を安置した後、その流れで打ち合わせをします。そのため、安置場所となる自宅や葬儀社の斎場(控室)で行われることがほとんどです。         1-3打ち合わせをすぐに行う理由 故人様の尊厳を守るためです。亡くなると身体の腐敗が進んでいきます。可能な限り、きれいな状態で火葬することを考えて、葬儀を早めの日程で設定できるよう、安置後すぐに打ち合わせを行います。また親戚のみでなく、ご心配をかけている故人と所縁ある関係者への連絡を早く済ますことも参列者への配慮となります。特に都市部では、人口が多い分だけお亡くなりになる方も多く、火葬場の予約を取りにくい状況があります。そのため、お亡くなり後、早い段階での打ち合わせすることが、とても重要になってきています。   もくじに戻る             2.葬儀の打ち合わせ前に知っておくこと   2-1所要時間 一般的に2時間から3時間程度かかります。遺族間で考え方に相違がある場合、さらに時間がかかる恐れもあります。打ち合わせまでに時間を取れる場合は、ある程度の方針を身内の中で話し合っておくと良いです。なお、ネット系の葬儀社の場合は、葬儀品目がパックになっていることが多く、決めることが少ないため、一方的に説明を聞くに留まります。そのため、所要時間は約1時間程度となります。         2-2服装 葬儀の時とは異なり、打ち合わせでは服装の決まりはありません。実際には、故人様を搬送する時に着ている服装でそのまま打ち合わせすることになります。もし、打ち合わせまでに時間がある場合は、派手な色・素材・柄の服は避けて、落ち着いた色調の服を選びましょう。         2-3持ち物 葬儀の打ち合わせの際、下記の3点を用意しておきます。○死亡診断書○印鑑(認め印で可)○遺影用の写真(候補2枚くらい)     <死亡診断書> 役所へ死亡届を提出するために必要です(1枚の用紙に、死亡診断書と死亡届が並んで配置されています)。役所への提出は葬儀社が代行してくれることも多いため、その場合は打ち合わせの際に記入します。       <印鑑> 死亡届に押印するために使用します。※法改正により、令和3年9月1日から押印の義務が廃止されましたので、押印は届出人の任意となります。       <遺影用の写真> 通夜に間に合わせるため、葬儀の打ち合わせの際に求められます。紙にプリントした写真の他、スマホで撮影した写真画像でも対応が可能です。念のため、複数枚の候補を用意しておくと、相談しながら決めることができます。通常、通夜の前日までに用意して葬儀社に提出します。難しい場合は葬儀社に相談しましょう。     ■写真を選ぶ際のポイント(一例)○顔のピントがあっている。○顔の大きさが10円玉以上の大きさがある。⇒引き延ばした時に目の部分が粗くならないようにするためです。○自然な表情である。⇒以前は真面目な表情の写真が選ばれていましたが、最近は故人様を偲びやすい写真が選ばれています。         2-4心構え <複数人で打ち合わせに臨む> お亡くなり直後は、病院と自宅の往復や、病室(待合室)での長時間の待機などにより、家族全員が精神的・肉体的に疲れています。そういった状況の中で打ち合わせするため、一人では冷静に判断できない恐れもあります。複数人が打ち合わせに出席するようにしましょう。       <家族で相談して決める> 葬儀の打ち合わせでは、しっかりとご自身(家族)の考えや意向を伝えることが大切です。葬儀社は、プランをベースにして、遺族の要望に適した内容を提示してくれます。予算とのバランスも考えて、最後は家族で納得して決めることが重要です。大きな費用がかかるため、分からないことは質問して、家族で話し合って決めましょう。   もくじに戻る             3.葬儀の打ち合わせ内容   3-1喪主 最初に喪主を決めます。喪主は、ご遺族の代表として葬儀を主催する責任者です。葬儀の打ち合わせ内容において、最終的な決定を行います。喪主には故人様から最も近い遺族(例えば、配偶者や長男・長女など)が選ばれるのが一般的です。         3-2故人様の宗教・宗派 故人様が信仰していた宗教および宗派で、葬儀を執り行うのが一般的です。日本では9割以上が仏教の形式での葬儀となりますが、宗派によって、葬儀内容が異なってくるため、確認が必要になります。分からない場合は、親戚の年長者などに確認しましょう。菩提寺(先祖のお墓や納骨堂がある寺院)がある場合は、寺院の名称や連絡先をメモしておきましょう。         3-3葬儀の日程と菩提寺の都合 葬儀の日程を決めます。日程は、菩提寺の都合を伺いながら設定します。また日程は、葬儀の形式とも連動します。最近は、遺族の意向や状況により、通夜や葬儀・告別式を行わない形式(一日葬・直葬)も少しずつ増えてきているようです。     <葬儀の形式と日程> ○一般葬…2日間の日程(通夜、葬儀・告別式を行う形式)○一日葬…1日の日程(通夜を省略した形式)○直葬 …1日の日程(通夜、葬儀・告別式を省略した形式)       <日程を決める際に考慮すること> ①僧侶のご都合菩薩寺がある場合は、僧侶に相談します。通夜および葬儀・告別式で読経していただくため、日程調整の上で重要となります。菩提寺が近く、故人様の信心が深かった場合などは、お通夜の前に“枕経”のために僧侶がお見えになることもあります。     ②火葬場の空き状況火葬場の空き状況を確認した上で、通夜および葬儀・告別式の日程を決めます。火葬場の空きが無い場合は、日程が後ろにズレてしまいます(その間は、故人様を安置し続けることになります)。     ③斎場(式場)の空き状況火葬場と同様に、空きが無い場合は日程が先に延びることがあります。     ④参列してほしい方のご都合遠方から親族を呼ぶ場合、到着が間に合うように、余裕を持った日取りにします。         3-4葬儀を行う場所 <葬儀を行う場所の種類と特徴> ■葬儀社の斎場(式場)○設備が充実している。○遺族の要望に合わせやすい。○公営斎場に比べると費用は高め。     ■公営斎場○費用が安価。○火葬場が併設され、移動が少ない。○時間をはじめ使用上の制限は多い。○人気があるため予約が埋まりやすい。○すべての自治体にあるわけではない。     ■寺院○近所にあることが多く、参列しやすい。○宗教が制限される場合がある。○檀家でなくても借りられるホールを境内に備えている場合もある。○公営斎場・葬儀社の式場よりも使用料が高いことがある。     ■集会所○日程の空き状況の確認、申し込みは、遺族が行う必要がある。○費用が安価。○設備は必要最小限に留まる。○葬儀専用の施設ではないため、別途設備費(テント等)がかかることがある。○備品の準備・後片付けは遺族の手間となる。     ■自宅○斎場使用料が掛からない。○時間の制約なく故人様と対面できる。○一定の広さが必要。○近所への配慮が必要。○場合によっては近隣の車庫や庭を借りる必要がある。○自宅の片付け・整理を行う必要がある。○別途設備費(テント等)がかかることがある。   などがあります。       <場所を決める際に考慮すること> ■遺族側の利便性・快適性○アクセス(自宅から斎場へ)○控室の設備(布団・バスルームなど)○故人様との面会時間○付き添い安置の可否○火葬場へのアクセス     ■参列者側の利便性・快適性○アクセス(交通の便)○参列者数にあった広さ○駐車場の台数○宿泊施設の有無(遠方からの参列者向け)   などを踏まえて適した斎場を選びましょう。         3-5葬儀の参列者(規模) どこまでの範囲の人に参列していただくかを概算で決めます。参列者の人数・範囲は①遺族②親族(親戚)③一般会葬者を分けて検討すると良いです。③一般参列者の人数は年賀状などを目安に検討しましょう。     参列者の数を先行して決めるのは、数に応じて、適した広さの式場を選ぶ必要があるからです。その他にも、○飲食の数量(通夜振る舞い・精進落とし)○返礼品の数量(会葬返礼品・香典返し)○火葬場同行のマイクロバスやハイヤーの台数などは、参列者数に応じて変動します。規模が大きくなるにつれて、その分費用も高くなります。         3-6葬儀の内容 葬儀の詳細を決めていきます。     <基本となるセットやプランを選ぶ> 葬儀を行うために必要な品目は、あらかじめセット組みされ、プランとして提示される場合が多いです。また、そのプランがさらにグレードごとに分かれている形式となっています。プラン内容は葬儀社によって異なるため、きちんと内容を確認することが大切になります。       <オプションを選ぶ> 遺族が判断して選ぶ品目やグレードアップできる品目は、オプションで選ぶ場合が多いようです。   ■例○湯かん○骨壺○お棺○霊柩車○マイクロバス(火葬場への移動等で使用)○飲食接待(通夜振る舞い・精進落とし)○返礼品(会葬返礼品・香典返し)など   もくじに戻る             4.葬儀の打ち合わせ時の注意点   4-1葬儀の費用について <御見積書で費用を確認する> 大きい金額になるので、必ず御見積書を出してもらいましょう。その上で、○予算に見合った金額になっているか○過不足の品目はないか○不明な品目はないか○打ち合わせした内容に即しているか必ず確認しましょう。分からないことがあれば葬儀社に質問して、内容を明確にしておきましょう。       <葬儀後に費用が追加される品目がある> 参列者をおもてなし(通夜振る舞い・精進落とし)した際の飲み物の費用や返礼品などは、葬儀後に加算されて請求されます。御見積書を出してもらった際に確認しておきましょう。       <支払方法・期日を確認する> 基本的には現金支払いであることが多いです。期日までに必要な金額を用意する必要があるので、確認しておくと安心です。銀行振込やクレジットカード決済などの対応についても確認しておきましょう。         4-2地域の風習について <火葬の順番が前後する> 地域によって火葬するタイミングは異なります。   ■例○通夜⇒葬儀・告別式⇒火葬 …後火葬と言う○通夜⇒火葬⇒葬儀・告別式 …前火葬と言う○火葬⇒通夜⇒葬儀・告別式 …骨葬と言う   火葬の順番が異なることを知らずに、駆けつけた親族が「故人様のお顔を見ることが出来なかった」とならないよう、葬儀社に葬儀の流れを確認しておきましょう。       <おもてなし料理の有無> 「通夜振る舞い」は、地域によって行わない所もあります。また行った場合でも、出席者は遺族・親族に範囲を限定する所もあります。ある地域では、葬儀・告別式の前に「御斎(おとき)」と称して、遺族・親族で食す所もあります。飲食の費用は、参列者の数に応じて大きく変動するので、その地域の風習について確認しておきましょう。   もくじに戻る             5.葬儀社へ事前に相談しておくと安心   お亡くなり後の打ち合わせでは、心身ともに疲れた状態で行わなければならないため、全国儀式サービスでは、事前相談(事前見積)をオススメしています。最近では、ご家族だけでなく、ご本人が終活として相談するケースも増えています。     <事前相談の主なメリット> ■納得のいく葬儀を行える○葬儀の費用・内容が明確になる。○複数の葬儀社で比較・検討が可能。     ■万が一への不安が解消される○準備が明確になり、時間もかけられる。○治療や介護などに専念できる。     家族が一度大病を患うと、葬儀について話題に上げるのが難しくなってしまいます。思い立った時に行うのが良いです。ぜひこの機会にご検討ください。   もくじに戻る             6.まとめ:葬儀の打ち合わせについて理解して、少しでも落ち着いて臨みましょう   葬儀の打ち合わせは、お亡くなり直後に数時間かけて行うことが一般的です。病院での長時間待機で心身ともに疲労している中、馴染みのない高額なサービスについて内容を決めていくのは大変な作業です。そのため、ここで紹介した、葬儀の打ち合わせのポイントを抑えて、不安を取り除いた形で打ち合わせに臨んでいただければと思います。もし時間に余裕があるのでしたら、事前相談(事前見積)をオススメします。お願いする葬儀社を決めかねているのでしたら、全国儀式サービスへお電話ください。地域で実績のある、信頼のおける葬儀社を紹介いたします。       24時間365日、葬儀のご依頼・ご相談を受け付けております。早朝・深夜、祝日・連休・年末年始も、気兼ねなくご連絡ください。   全国儀式サービス コールセンター■お電話0120-491-499(通話料・相談料・紹介料、無料)■メールお問い合わせページから相談する  

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葬儀の打合せ

2020年 01月 31日(金)

葬儀を主催する際に考えておく7つのこと

2024年1月24日更新。実際に葬儀を主催する立場になった時に慌てないように…、そんな考えから最近では葬儀の事前相談をする人が増えてきました。しかし、葬儀社に話をするのはハードルが高いという人も多いと思います。ここでは葬儀を執り行うまでに調べ、考え、相談しておいた方が良い項目を7つにまとめました。   【もくじ】 ・1葬儀の形式 ・2葬儀の規模 ・3宗教・宗派 ・4葬儀社・葬儀場の候補 ・5喪主の決定 ・6安置場所 ・7写真の準備・副葬品の確認 ・まとめ   1 葬儀の形式 葬儀の形式には、通夜・葬儀と二日間執り行う一般的な方法の他に、通夜を省いた一日葬や、儀礼を行わない直葬など様々な形式があります。参列者への案内、菩提寺との関係、葬儀後の供養なども含めてどの形式にするかを決めておく必要があります。   2 葬儀の規模 葬儀に参列される人数の予測を立てておくと葬儀場を選定する際の判断基準になります。親族(火葬場まで同行する人)と一般参列者を分けて考えておくことで精進落としなどの料理などを考える時にも目安になります。 3宗教・宗派 宗教形態にも仏式・神式・キリスト教式・無宗教など様々な形態があります。仏式であれば菩提寺があるかどうかを確認します。菩提寺がある人は戒名やお布施の相談をしておくと良いでしょう。神式やキリスト教でもお付き合いのある宗教者がいれば同様に相談しておきましょう。宗教者との付き合いが無い人は、葬儀社に相談すれば紹介をしてもらえます。無宗教でお考えの場合には、具体的にどのような葬儀にしたいのかを詳しく葬儀社と相談しましょう。 4葬儀社・葬儀場の候補 亡くなった時点で葬儀社を探し始めるのは時間も無く、判断が難しいため、事前に数社の葬儀社に話を聞き、どこの葬儀社に依頼するかを決めておきましょう。葬儀場に関しても、利便性や設備、人数などによってある程度決めておくと良いです。ただし、状況によって日程が延びることなどもありますので、第二・第三の候補も検討しておいてください。 5喪主の決定 家族の間で誰が喪主を務めるかを話し合っておいてください。一般的に、喪主は配偶者やお子様が務めます。喪主を務める人と挨拶をする人、また金銭的な負担を担う方が別であっても問題はありません。喪主は葬儀だけでなく、後に続く年忌法要やお墓の継承などの責任も持つことが多いようです。 6安置場所 病院で亡くなった際、病院からは平均2時間ほどで出発します。故人をどちらに安置するかを決めておきましょう。自宅に安置するのが基本とされてきましたが、昨今では住宅事情や近隣の方に知られたくないということから、首都圏を中心に葬儀社の安置施設に安置する人も増えてきました。 7写真の準備・副葬品の確認 葬儀には遺影を飾ることが多いですが、遺影は葬儀後も残るため、写りの良いものを選びたいものです。一般的に男性は写真が少なく、女性は写真が多すぎて選べない、と言われます。ピントが合っている写真で、できるだけ大きく写っているものを選びましょう。写真上の服装は修正が可能なので服装にこだわる必要はありません。以前は遺影写真といえば喪服でしたが、最近では普段着ているもので遺影を作られる方がほとんどです。表情もその人らしい柔らかい表情のものを選んでおくと良いでしょう。葬儀社によっては事前に遺影用の写真を撮影するサービスを行っているところもあります。 副葬品とは火葬の際にお棺に一緒に納める故人ゆかりの物のことです。納めることができない物も多いですから、納めたい物を事前に葬儀社に相談しておくと良いでしょう。 まとめ 葬儀を主催する時に調べ、考え、準備しておくことを7つご案内しました。家庭によっては他にも相談しておくべき項目もあるかと思います。自分が喪主を務めるからといって、ひとりで考えるのではなく、兄弟や親戚に相談することも大切です。意見が異なった場合の優先順位は①故人の希望 ②喪主の希望 ③家族の希望 ④親族の希望 ⑤会葬者の都合です。まずは故人にとって良いと思う方向性で考えてみると良いでしょう。       24時間365日、葬儀のご依頼・ご相談を受け付けております。早朝・深夜、祝日・連休・年末年始も、気兼ねなくご連絡ください。   全国儀式サービス コールセンター■お電話0120-491-499(通話料・相談料・紹介料、無料)■メールお問い合わせページから相談する  

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葬儀の打合せ

2023年 09月 14日(木)

葬儀の日程について-葬儀の一般的な日程、決め方や注意点などを解説

2024年1月24日更新。大切な方を亡くした際、葬儀や火葬の日程はどのように決めていけばよいのでしょうか?お別れは名残惜しいものですが、ご遺体の保全には限界があり、あまり長引かせることはできません。この記事では、葬儀を遺族として初めて執り行う方を対象に、一般的な葬儀の日程や決め方、注意点などを詳しく説明します。※火葬のタイミングについて「後火葬(あとかそう)」といって、葬儀・告別式後に火葬を行うことが一般的です。ただし、地域やご遺体の状態によっては「前火葬(まえかそう)」といって、葬儀・告別式の前に火葬を行うこともあります。ここでは「後火葬」のケースで説明を進めていきます。参考:火葬は地域によって順番が異なる         【もくじ】 1.葬儀の日程について  1-1基本的な日程  1-2補足:一日葬の場合  1-3補足:直葬の場合   2.葬儀の日程の決め方  2-1日程を決めるタイミング  2-2日程を決める場所  2-3日程を決める人  2-4決めていく順番  2-5決めていく際に確認すること   3.葬儀の日程を決める際の注意点  3-1友引に注意する  3-2地域の風習に注意する  3-3時期に注意する  3-4日延べに注意する   4.事前相談しておくと安心   5.よくある質問   6.まとめ:いざという時に安心してお任せできる葬儀社を選んでおきましょう         1.葬儀の日程について   1-1基本的な日程 一般的な葬儀を執り行う場合、基本的には3日間もしくは4日間かけて行います。     【3日間の場合】 お亡くなりになった日を1日目とし、2日目が通夜、3日目が葬儀・告別式と火葬です。深夜から未明に亡くなられた場合、当日に通夜を行う日程も考えられますが、準備が間に合わないかもしれません。一般的な葬儀の場合、最短で3日間が現実的といえるでしょう。       【4日間の場合】 2日目が仮通夜、3日目が通夜、4日目が葬儀・告別式と火葬です。時間に余裕があり、遺族や参列者が無理なく準備を進めやすい日程です。       しかしながら、実際には様々な事情が絡むため、このような日程で行うケースばかりではありません(詳しくは2.葬儀の日程の決め方を参照)。また、葬儀の形式によって流れや日程が異なります。         1-2補足:一日葬の場合 葬儀・告別式の前日に行われる通夜を省略します。日程はそのままで行うこともあれば、短縮することもあります。         1-3補足:直葬の場合 通夜、葬儀・告別式のいずれも省略します。  ただし、法定伝染病などを除き、亡くなってから24時間経過しないと火葬ができませんので、最短でも2日間は必要です。     もくじに戻る             2.葬儀の日程の決め方   2-1日程を決めるタイミング 故人様を安置後、そのまま葬儀社と打ち合わせを行い、決定することが多いです。深夜の場合は、時間を改めて行うこともあります。         2-2日程を決める場所 葬儀社との打ち合わせ時に決めますので、自宅や安置施設などです。         2-3日程を決める人 喪主を中心とした遺族、僧侶、葬儀社の三者が相談して決めます。         2-4決めていく順番 次の順番で決めていきます。  

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2020年 01月 14日(火)

葬儀をどこで執り行うか?~葬儀場の種類~

2024年1月24日更新。いざ葬儀を行う状況になった時、どこで葬儀をしたらいいか迷ってしまう人も多いと思います。葬儀を執り行う場所には、公営斎場、民営斎場、寺院斎場、菩提寺、公民館や集会場、そして自宅などがあります。各施設にはそれぞれどのような特徴があるのでしょうか。   【もくじ】 ・公営斎場 ・民営斎場 ・寺院斎場 ・菩提寺での葬儀 ・公民館・集会所での葬儀 ・自宅での葬儀 ・その他の葬儀場 ・おわりに   公営斎場 地方自治体などが運営または民間業者に運営を委託している施設です。使用料金は公営なためかなり廉価なところが多いですが、基本的に自治体の住民に向けた施設のため、住民以外の方が利用しようとすると、使用料や日程・時間などで不利になることがあります。また、公営斎場での葬儀を希望する人が多いため比較的混んでいることが多く、葬儀までに日にちが空く可能性もあります。 民営斎場 葬儀社や葬儀関連会社などが運営している施設です。公営斎場と並んで利用する人が最も多い葬儀場です。葬儀専門に作られているため、設備が整っており、使用料も比較的廉価になっています。基本的には、運営している葬儀社に葬儀を依頼することが前提になっていることが多いようです。 寺院斎場 お寺の境内などにある施設です。そのお寺に直接関連を持たない人にも貸し出しをしています。葬儀だけでなく法事などにも利用できるところが多いようです。寺院斎場は首都圏に多く、大規模な社葬などを行える施設もあります。また、使用料金は公営斎場や民営斎場に比べると高めの設定になっている場所が多いです。     菩提寺での葬儀 寺院斎場とは異なり、檀家だけが使用できる施設です。葬儀以外にも法事なども行われます。また、特に葬儀場としての設備が無いところも多く、お寺の本堂などで行われることもあります。使用料金は菩提寺と檀家の関係性によって異なるため様々です。菩提寺で葬儀を行う場合でも葬儀社には依頼をします。 公民館・集会所での葬儀 自治会館などとも呼ばれ、町内会や地域の組合が運営している施設であり、使用料金はかなり安いことが多いです。こういった施設は本来、葬儀用ではないため、会場によっては受付や控室などのスペースを作るために葬儀社が用具を持ち込まなければならないこともあり、別途費用が発生することもあります。基本的にはその町内会や地域の組合に属している人のみが使用できます。   自宅での葬儀 都市部ではかなり減ってきましたが、自宅で葬儀を行うことも可能です。自宅なので当然、貸出料金はかかりませんが、受付用のテントや幕類設備を用意する必要が出てくるため、別途費用がかかることもあります。また、自宅内でのスペースを確保するために家具の移動を行う必要もあります。都市部では霊柩車などの出棺車両、準備や後片付けの時の業者の車両、親族・会葬者など参列者の車両など、駐車スペースの確保に問題が発生することもあります。さらに、近隣の方への影響もあるため近所への挨拶は必ず必要になってきます。最近増えている家族だけでの葬儀「家族葬」を執り行いたい場合には、自宅での葬儀は不向きです。   その他 上の6つに当てはまらない葬儀場として、キリスト教の教会やお別れ会を行うホテルなどがあります。また、東京都区部の火葬場などには、民営でも火葬場に併設されている葬儀場もあります。施設ごとに使用ルールがありますので、使いたい場合にはその施設と良く相談する必要があります。   おわりに 葬儀を行う場所として7種類を上げましたが、どの場所にもメリットとデメリットがあります。葬儀場を選ぶ際には、①料金 ②自宅からの距離 ③交通アクセス ④対応規模 ⑤設備 ⑥空き状況、など様々な要因が複雑に絡み合います。葬儀を希望するエリアにどんな施設があるのかを良く調べ、希望する葬儀にとって何が一番良いのか、何を優先するべきかを良く考えて選択をしましょう。       24時間365日、葬儀のご依頼・ご相談を受け付けております。早朝・深夜、祝日・連休・年末年始も、気兼ねなくご連絡ください。   全国儀式サービス コールセンター■お電話0120-491-499(通話料・相談料・紹介料、無料)■メールお問い合わせページから相談する  

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2024年 01月 27日(土)

葬儀に呼ぶ人の範囲はどこまで?目安や決め方、呼ぶ際の注意点などを解説

葬儀の内容を決めていく際、重要となる項目の一つとして「葬儀に呼ぶ人の範囲(参列者数)」が挙げられます。葬儀に呼ぶ人の範囲は、斎場(式場)の広さやおもてなし料理(通夜振る舞いや精進落とし)の数量などに影響し、結果として葬儀費用の変動も大きくなるため、適切に検討できると安心です。この記事では、葬儀に呼ぶ人の範囲について、検討方法や呼ぶ際の対応方法、注意点を解説します。葬儀を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。         【もくじ】 1.葬儀に呼ぶ人を決める時の方針  1-1故人様の遺志がある場合は尊重する  1-2家族で相談して決める  1-3できれば候補リストを作成する   2.葬儀に呼ぶ人の決め方  2-1故人様や遺族との関係性で決める  2-2葬儀の形式で決める   3.決める際に併せて検討しておくこと  3-1供物(供花)や香典の受け取り  3-2四十九日法要に呼ぶ人の範囲  3-3遠方から参列する親族の対応   4.葬儀に呼ぶ人への連絡  4-1呼ぶ範囲を限定しない場合  4-2呼ぶ範囲を限定する場合(家族葬)   5.葬儀に呼ばない人への対応  5-1葬儀後または忌明け後に連絡する  5-2後日の自宅への弔問に備える   6.まとめ:故人様の遺志や生前のお付き合いを考慮して呼ぶ人の範囲を決めましょう           1.葬儀に呼ぶ人を決める時の方針   1-1故人様の遺志がある場合は尊重する 葬儀に呼ぶ人の範囲について、○故人様が生前よく口にしていた○遺言などによって意向が残されていた場合は、その遺志を尊重します。その内容が仮に実現するのに難しい場合も、できる限り意向に沿うようにします。         1-2家族で相談して決める 故人様の生前の意向等が無かった場合は、喪主を中心に遺族で葬儀に呼ぶ人の範囲を決めます。決めた後に、反対意見や葬儀に呼ぶ人の漏れが出ることを防ぐためにも、一人では決めず、複数人で決めるようにします。         1-3できれば候補リストをつくる 「親族」「故人様の知人・友人」「故人様の医療・介護の関係者」「遺族の知人・友人、会社・学校の関係者」などのカテゴリーごとに分類して、リストや一覧表にします。○範囲を検討しやすく、漏れが出にくい。○参列者数を算出しやすい。○葬儀社にも伝えやすい。○葬儀の案内をする際も円滑に連絡しやすい。といった利点があります。   もくじに戻る           2.葬儀に呼ぶ人の決め方   2-1故人様や遺族との関係性で決める 故人様と縁の深い人から順に、葬儀に参列してほしい人を決めていきます。   <家族> 故人様から見て、○配偶者○子供(およびその配偶者)○孫○両親(存命であれば)などが参列者として挙げられます。       <親族> 危篤の時に連絡した親族(故人様から3親等くらい)を参考に決めていきます。故人様から見て、○兄弟姉妹○兄弟姉妹の子供(甥・姪)○兄弟姉妹の孫○配偶者の両親○配偶者の兄弟姉妹などが参列者として挙げられます。該当する親族の中に、遠方に住んでいる方がいる場合でも、参列の可否に関わらず、声をかけるのが一般的です。また手書きで良いので、家系図を書きながら検討していくと、整理しやすく、人数も数えやすいです。 ※コラム「危篤とは?病院から家族の危篤連絡を受けたら?するべきことや考えておくこと」より再掲出。       <故人様の知人・友人> 生前に公私で交流のあった方々です。○学生時代の友人○趣味を通じて知り合った方○職場関係で(退職後も)交流のあった方などが参列者として挙げられます。住所録(電話帳)や携帯電話の電話帳、過去に届いた年賀状などを参考に検討します。離れて暮らしていると、置き場所が分からない場合もあるので、事前に探しておくと良いでしょう。       <家族の知人・友人> 職場関係や学校関係の方が中心となります。○家族の勤め先で交流のある方○子供の通学先で交流のある方○上記以外の知人・友人などが参列者として挙げられます。家族の各自で想定される方を検討します。       <地域・近所の方> 故人様および家族が交流していた方々です。○近所付き合いのあった方○介護関係でお世話になった方○病院関係でお世話になった方などが参列者として挙げられます。介護関係・病院関係の方々は、生前によく会っていた場合があります。離れて暮らしていると気づきにくいので、注意しておきましょう。         2-2葬儀の形式で決める あらかじめ葬儀の形式で希望がある場合は、その規模に合う形で葬儀に参列してほしい人を決めていきます。     <家族葬> 故人様の家族・親族を中心とした少人数で行う葬儀です。参列者は10人から30人くらいの範囲で執り行われることが多いようです(明確な決まりはありません)。故人様から見て、○家族○親族○特に親しくしていた友人・知人などが参列者として挙げられます。厳密に家族だけに限定する必要はありません。参列してほしい方がいる場合は、お声掛けするようにしましょう。       <直葬> 通夜や葬儀・告別式といった宗教的な儀式を行わず、火葬のみを行う形式です。火葬式とも呼ばれます。直葬では、故人様を安置場所から出棺して(棺に納めた状態で送り出して)火葬場へ向かいます。式場を使用しないため、弔問に訪れた方を受付・収容するスペースが十分になく、人を多く呼ぶことができません。結果として、故人様にとって、ごく身近な家族だけが立ち会う場合が多いです。       <一般葬> 昔から現在に至るまで、よく行われる一般的な葬儀です。参列者を制限しないのが特徴です。そのため、参列してほしい人を決める必要はありません。ただし参列者が多くなるため、葬儀のご案内をする際に、連絡する相手(各お付き合いの中での代表者や中心人物)を決めておきます。そして、お手数をおかけすることになりますが、その方から関係者へ伝達をお願いするようにしておきます。       上記3つの形式の詳細は、別の記事で解説しています。ぜひご参考ください。家族葬の詳細直葬の詳細一般葬の詳細   もくじに戻る           3.決める際に併せて検討しておくこと   3-1供物(供花)や香典の受け取り 供物(供花)は、故人様の霊前にお供えするものです。生前に親しくしていた方から深い弔意を示す形でいただくことが多いです。香典は、故人様の霊前にお香やお花の代わりとして供える金銭のことを一般的に言います。香典も供物も、いただいた際にはお返しをするのが一般的です。最近では、参列者の負担を抑えたり、お返しを用意する手間を省いたりするために、辞退する場合もあります。その場合は、葬儀のご案内をする際に辞退する旨を必ず伝えましょう。         3-2四十九日法要に呼ぶ人の範囲 葬儀から約1ヶ月半後には、四十九日法要が控えています。四十九日法要では、参列者の範囲は家族・親族が中心にするのが一般的です。そのため、家族葬などで葬儀に呼ぶ人の範囲を狭めすぎてしまうと、四十九日法要の際に呼ぶ人の範囲について、再び悩むことがあります。あらかじめ想定しておくと安心です。ちなみに「初七日法要」は、葬儀当日に繰り上げて行われることが多いようです(式を執り行う宗教者に確認し、ご了解を得ておきます)。         3-3遠方から参列する親族の対応 正確には、参列が決まってからになりますが、状況に応じて、遠方から訪れる親族のために宿泊を手配する必要が出てきます。交通手段(飛行機や新幹線)も併せて手配する場合があります。実際に遠方から訪れる親族の人数にもよりますが、葬儀社の直営斎場で葬儀を行う場合は、遺族の控室(仮眠室)を活用できます。布団やシャワールームなどの設備を備えていることが多いです。上記が難しい場合は、近隣の宿泊施設を予約します。分からない場合は葬儀社に相談してみましょう。   もくじに戻る           4.葬儀に呼ぶ人への連絡   4-1呼ぶ範囲を限定しない場合 電話で連絡することが一般的です(最近は伝える相手に応じて、メールが用いられることもあります)。理由は、案内状の送付では間に合わないケースが多いからです(翌日に通夜、翌々日に葬儀・告別式を行う等)。親族以外の方へは、「2-2の一般葬」のところでも紹介した通り、各お付き合いの中での代表者や中心人物を選定して、連絡します。そして、その方に拡散していただくようにお願いしておきます。         4-2呼ぶ範囲を限定する場合(家族葬) 電話が確実です。来てほしい人だけに連絡し、その際に参列者を限定して葬儀を行う(家族葬である)ことを必ず伝えます。他の人に伝わると、想定していない方が当日に参列される恐れがあります。注意しておきましょう。基本的には喪主が連絡します。喪主の負担が大きい場合には、家族で分担して連絡します。         葬儀に呼ぶ人への連絡の詳細は、「訃報連絡と葬儀のご案内-伝える相手や手段、内容や文例を紹介」で解説しています。ぜひご参考ください。   もくじに戻る           5.葬儀に呼ばない人への対応   5-1葬儀後または忌明け後に連絡する ○参列の代わりに、供花・供物や香典をいただいた方⇒葬儀後に連絡します。葬儀後1~2週間以内に「葬儀が無事に滞りなく済んだこと」をハガキ等で報告します。遠方にいて参列できなかった方(親族や故人様の友人・知人)が多い傾向にあります。遺族も直接会いに行くことが難しいため、書面や電話で報告することが一般的です。       ○葬儀にお呼びしなかった方(手紙だけのやり取りだった方など)⇒四十九日法要後に連絡します。四十九日法要および納骨が済んだ後に、その旨をハガキ等で報告することが一般的です。このタイミングで通知するのは、葬儀後の弔問が増えることを避けるためでもあります。伝えなかったことの理由(例:家族葬で行ったため)を文面に盛り込むと、より丁寧です。実際には、喪中はがき(年賀欠礼状)で済ませる場合も多いです。         5-2後日の自宅への弔問に備える ○当日葬儀に参列できなかった方○葬儀後に訃報を知った方などが、後日弔問に訪れる場合があります。特に葬儀に呼ぶ人を親族に限定した場合は(家族葬など)、ご近所の方や故人様の知人・友人が訪れることが多いです。そのため、弔問対応の準備を念のためにしておきます。具体的には、○掃除 玄関や仏壇・仏間、応接間など○必要品の用意 ・座布団、椅子(足の悪い方向け) ・お茶、お菓子 ・香典を持参した方への返礼品(香典返し)などを行います。   もくじに戻る           6.まとめ:故人様の遺志や生前のお付き合いを考慮して呼ぶ人の範囲を決めましょう   葬儀に呼ぶ人の範囲を決める時の方針は、○故人様の遺志がある場合は尊重する○家族で相談して決めることが大切です。実際、決めていくにあたっては、○故人様や遺族との関係性で決めることをおすすめします。また以下についても併せて検討できると、より良いです。○香典や供物(供花)の受け取り○四十九日法要に呼ぶ人の範囲○呼ぶ人・呼ばない人への対応葬儀には、故人様・遺族・関係者それぞれにとって、行う意味があります。各々がきちんとお別れできるように、葬儀に呼ぶ人の範囲を検討しましょう。       24時間365日、葬儀のご依頼・ご相談を受け付けております。早朝・深夜、祝日・連休・年末年始も、気兼ねなくご連絡ください。   全国儀式サービス コールセンター■お電話0120-491-499(通話料・相談料・紹介料、無料)■メールお問い合わせページから相談する  

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