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葬儀の流れ
2023年 06月 05日(月)

葬儀・告別式について-喪主が知っておくべき流れや意味、準備など

葬儀・告別式

2024年1月22日更新。

大切な方を亡くした悲しみの中、初めて喪主として葬儀・告別式を行う場合、何をどうしたらよいのかわからない方も多いでしょう。

この記事では、葬儀・告別式の意味やスケジュールなどを説明します。

当日の流れを事前に把握しておくことで、少しでも安心して臨んでいただけたらと思います。

なお、地域や宗教、宗派によって儀式のやり方や順序が異なります。

本記事では、
○仏式の葬儀
○首都圏
○一般葬
を例に説明します。

 
 
<補足:「一般葬」と「家族葬」>

参列者の規模によって、
○一般の弔問を受ける「一般葬」
○家族・親族を中心に小規模の参列者で行う「家族葬」
があります。

いずれの場合も、葬儀・告別式の流れはほぼ同じですので、「一般葬」を前提とします。

 
 
 
 
【もくじ】
1.葬儀・告別式を行う意味
 1-1葬儀とは
 1-2告別式とは
 1-3通夜との違い
 1-4葬儀・告別式を行う場所
 
2.葬儀・告別式を行う時間
 2-1開始時間・所要時間
 2-2当日のスケジュール例
 
3.葬儀・告別式当日の流れ
 3-1葬儀・告別式の会場に到着
 3-2葬儀社との打ち合わせ
 3-3参列者の受付開始
 3-4一同着席
 3-5僧侶の入場
 3-6開式
 3-7読経・引導
 3-8焼香
 3-9僧侶の退場
 3-10弔電拝読
 3-11親族代表挨拶
 3-12閉式
 3-13最後のご対面~お別れ~出棺
 3-14火葬
 3-15初七日法要
 3-16精進落とし
 3-17遺骨の安置
 
4.葬儀・告別式の準備
 4-1読み上げる弔電を決める
 4-2親族代表挨拶の準備・文例
 4-3火葬場への同行者を決める
 4-4精進落としの参加人数を決める
 
5.よくある質問
 
6.まとめ:葬儀・告別式と火葬、諸行事を含めた全体の流れを把握し、故人様とのお別れの時間を大切に
 
 
 
 

1.葬儀・告別式について

 

1-1葬儀とは

「葬儀」は、故人様を弔い、成仏を願って行われる「宗教的な儀式」です。

僧侶が読経し、故人様がこの世と別れ、仏になるための引導(いんどう)を渡す儀式が行われます(引導がない宗派もあります)。

 
 
 
 

1-2告別式とは

故人様と最期のお別れをする儀式です。

また、故人様が亡くなったことを社会的にお知らせする意味もあります。

「焼香」「(棺への)花入れ」などを行います。

本来、葬儀と告別式は異なる儀式です。

しかし現在では、葬儀と告別式が一つの流れとして行われるのが通例で、「葬儀・告別式」と呼ぶことが多くなっています。

 
 
<「お別れの会」「偲ぶ会」>

これらの名称で行われる会は、「告別式」のことです。

通常の葬儀・告別式を「密葬」「家族葬」として近親者のみで行い、後日、一般の方を対象に告別式を行う場合に見受けられます。

 
 
 
 

1-3通夜との違い

通常、故人様のお見送りは、

○1日目の夕方~夜間:通夜
○2日目の午前~昼:葬儀・告別式 

と、2日に分けて行います。

かつては、

○通夜:家族、親族のみで故人様の死を悼む
○葬儀・告別式:一般の方を含め、故人様とお別れをする

と、区別されていました。

現在では、一般の方が仕事や学校を休むことなく参列できるため、通夜への弔問が増えてきました。

その結果、通夜と葬儀・告別式との違いが薄れてきています。


※通夜については、
通夜について|喪主として知っておく通夜の意味や流れ・挨拶など
を参照してください。

 
 
 
 

1-4葬儀・告別式を行う場所

○葬儀社の斎場
○公営斎場
○民営斎場
○寺院斎場
○菩提寺
○公民館・集会所
○自宅
などです。

通夜を行う場所で、引き続き葬儀・告別式を行うことがほとんどです。

 
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2.葬儀・告別式を行う時間

 

2-1開始時間・所要時間

<開始時間>

葬儀・告別式後に火葬がありますので、午前10時~午後1時ぐらいの開始が多くなっています。

※告別式前に火葬を済ませ、遺骨で葬儀を行う地域は除きます。

○僧侶の都合
○火葬場の予約状況
○喪家の希望
○(同斎場内で複数の葬儀があれば)他葬儀の開始時刻
などを考慮し、決定します。

 
 
<所要時間>

葬儀・告別式と出棺までを含め、1時間程度です。

加えて、

○火葬:往復の移動時間含み、2時間程度
○初七日法要、精進落とし(会食)も行う場合:1時間半以上
葬儀・告別式の所要時間

通算すると、全体の所要時間は最短で3時間半から状況によっては5時間以上かかる場合もあります。

※火葬の待ち時間、往復の移動時間は地域によって異なります。

 
 
 
 

2-2当日のスケジュール例

葬儀・告別式のスケジュールは、

○会場は葬儀社の斎場
○午前11時開式
○首都圏
○火葬場までの移動時間は30分程度
○火葬場での所要時間は1時間(最短)
を例にします。

式後のスケジュールも記載しますので、当日全体の流れを把握してください。


※クリックすると詳細へ移動します。

 
 
<葬儀・告別式~出棺まで>
10:00 葬儀・告別式の会場に到着
      葬儀社との打ち合わせ
10:30 参列者の受付開始
10:50 一同着席
10:55 僧侶の入場
11:00 開式
      読経・引導
      焼香
11:40 僧侶の退場
      弔電拝読
      親族代表挨拶
11:45 閉式
12:00 最後のご対面~お別れ~出棺
※式次第は、地域や宗教によって、順序や内容が異なります。
 
 
<火葬~自宅の遺骨安置まで>
      (火葬場到着)
12:30 火葬
13:20 お骨上げ
13:30 (火葬場出発)
14:00 (斎場到着)
14:10 初七日法要
14:30 精進落とし
15:30  解散
      (自宅へ移動)
      遺骨の安置
※地域やご遺体の状態によっては、葬儀・告別式の前に火葬を行う場合があります。
 
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3.葬儀・告別式当日の流れ

 

3-1葬儀・告別式の会場に到着 10:00

喪主・遺族は、遅くとも葬儀・告別式の開始1時間前には到着するようにします。

 
 
 
 

3-2葬儀社との打ち合わせ

当日の流れと準備事項については、葬儀社から前日までに説明を受けることがほとんどです。

打ち合わせでは、次の点について最終確認を行います。

○スケジュール
○あらかじめ準備を依頼された内容
※詳しくは、4.葬儀・告別式の準備を参照してください。

 
 
 
 

3-3参列者の受付開始

開式の30分~1時間前を目安に受付を開始します。

受付係は、
○香典の受け取り
○芳名帳への記帳依頼
○会葬返礼品(引換券)のお渡し
などを行います。

 
 
 
 

3-4一同着席 10:50

開式10分前には、着席します。

 
 
 
 

3-5僧侶の入場 10:55

喪主をはじめ、参列者全員が着席したのを確認して、僧侶が入場します。

 
 
 
 

3-6開式 11:00

僧侶が着席したら、司会者が開式の辞を述べます。

 
 
 
 

3-7読経・引導

僧侶による読経、引導作法が行われます。

 
 
 
 

3-8焼香

僧侶の読経中、案内があったら、
○喪主
○親族(血縁の濃い順)
○一般の参列者
の順で焼香を行います。

喪主と遺族は、焼香いただく方に黙礼で応えます。

 
 
 
 

3-9僧侶の退場 11:40

全員が焼香を終えたら、僧侶は退場します。

 
 
 
 

3-10弔電拝読

司会者が弔電を拝読します。

 
 
 
 

3-11親族代表挨拶

親族の代表者が参列者に対し、ご挨拶をします。
※出棺時に行う場合もあります。

 
 
 
 

3-12閉式 11:45

司会者が葬儀・告別式の終了を告げます。

一般の会葬者は玄関や外で出棺を待機します。

 
 
 
 

3-13最後のご対面~お別れ~出棺

<ご対面・お別れ>

遺族や親族、特に親しかった友人等が故人様と最期のお別れです。

○「別れ花」を行い(祭壇に供えられていた花を使用)、そして故人様の愛用品を棺に入れます。

○お別れが終わったら棺のふたを閉じます。

 
 
<出棺>  12:00

故人様を火葬場へ送り出します。

○遺族・親族、その他の同行者は、故人様と一緒に火葬場へ向かいます。

○一般の会葬者はお見送りして終了です。

※詳しくは、出棺について|流れと意味、挨拶など、喪主・遺族として知っておくと良いことを参照してください。

 
 
 
 

3-14火葬 12:30~

火葬場では、炉の前で焼香し、故人様とお別れ後、荼毘(だび)に付されます。

 
 
<待機時間>

待機時間は45~50分間ほどです(火葬場によって異なります)。

その間、控室で過ごします(会食する場合もあります)。

 
 
<骨上げ>

火葬後、お骨を骨壺に入れます。

 
 
 
 

3-15初七日法要 14:10

斎場に戻り、「初七日法要」を行います。

 
 
<初七日法要とは>

故人様が亡くなった日を1日目として、7日目に行う法要のことです。

最近では遠隔地から訪れる親族などに配慮し、葬儀当日に済ませることが多くなりました。

葬儀式内で続けて行う場合もありますが、僧侶の指示、または了承が必要です。

 
 
 
 

3-16精進落とし 14:30~

僧侶、親族や葬儀でお世話になった方を「精進落とし(しょうじんおとし)」と呼ぶ会食で、もてなします。

喪主様の挨拶、献杯で開始し、1時間程度で解散です。
※火葬場の待機時間中に行うこともあります。

 
 
 
 

3-17遺骨の安置

ご遺骨を自宅に迎え、「後飾り祭壇」に安置します。

 
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4.葬儀・告別式の準備

葬儀社との初回打ち合わせ時か、前日までには準備事項の説明があります。

開式前の打ち合わせ時に、最終確認をする項目がありますので、準備しておきましょう。

 

 

4-1読み上げる弔電を決める

弔電は故人様や遺族との関係の深さを考慮し、どなたの弔電をどの順番で読むかを決定します。

読み上げる数の目安は、
○電文(本文)・名前とも:多くても5通くらい
○名前だけ:5通くらい

発信者の名前、会社名など読み方を確認し、司会者(葬儀社)に伝えます。

 
 
 
 

4-2親族代表挨拶の準備・文例

<挨拶する人を決める>

喪主様か、故人様の近親者が行います。

遅くとも前日までには決定し、挨拶文を準備しておきましょう。

 
 
<挨拶時の注意点>

挨拶は、長くても3分程度で手短に済ませます。

メモを読み上げても構いませんので、ゆっくりと話しましょう。

 
 
<挨拶文の文例>

5つのポイントに従って作成するとよいでしょう。

※故人様の子どもが挨拶するケースを想定。

本日は故○○○○(故人様の氏名)の葬儀に際し、ご多忙中のところご会葬くださり厚く御礼申し上げます。
…①参列に対するお礼

生前は、故人に対して格別のご厚情を賜りましたこと、深くお礼申し上げます。
…②生前の故人様への厚誼に対する感謝

父は天職ともいえる仕事に恵まれ、多忙な日々を送っておりました。
それでも、母と子どもたちの誕生日には必ず早く帰宅し、プレゼントを渡してくれる家族思いの優しい人でした。
半年前、末期の×がんと宣告され、本人も覚悟しておりました。
×月×日×時×分、私たち家族が見守る中、入院先で安らかに息を引き取りました。
…③故人様の人柄を象徴するエピソード、死因などを差し支えない範囲で紹介

今後は生前の故人に接したと同様、残された遺族にもご厚情を賜りますよう、ひとえにお願い申し上げる次第でございます。
…④引き続き遺族への支援を依頼

簡単ではございますが、お礼の挨拶にかえさせていただきます。ありがとうございました。
…⑤結びの言葉

 
 
 
 

4-3火葬場への同行者を決める

遺族や親族のほか、故人様と特に親しかった方が同行する場合もあります。

○遺族、親族の人数
○同行者の人数
○誰がどの車に乗るのか(ハイヤー・バス・自家用車など)

を決定します。

 
 
 
 

4-4精進落としの参加人数を決める

場所やタイミングは葬儀社と相談します。

料理の種類を選び、人数を伝えます。

 
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5.よくある質問

Q:葬儀・告別式終了後、お支払いは当日中に行うものですか?

<僧侶へのお布施>

通夜開始前にお渡ししたり、後日持参したり、さまざまです。

お寺様にあらかじめ確認しておきましょう
(葬儀社経由で紹介された場合は葬儀社に確認)。

 
 
<葬儀社への支払い>

式後、多くの葬儀社では1週間前後で請求書が届きます。
現金精算、銀行振込などで支払います。

 
 
 
 

Q:親族代表挨拶は必ず行わなければいけないものですか?

手短で構いませんので、会葬者に挨拶することが望ましいでしょう。

喪主が高齢のため、代理でお子様が挨拶する場合もあります。

喪主以外の方が挨拶しても失礼にはあたりませんので、親族の中から適任な方を選ぶとよいでしょう。

 
 
<補足:家族葬での挨拶>

会葬者は、遺族や親しい方が中心ですので、葬儀・告別式中の挨拶は省略されることが多いようです。

精進落としの際や、当日の予定がすべて終了した段階で挨拶をするといいでしょう。

 
 
 
 

Q:喪主・遺族の服装はどうしたらよいですか?

かつては喪主と遺族は「正喪服」といって、男性は黒の羽織・袴またはモーニング、女性は黒無地五つ紋が基本とされてきました。

しかし、近年では、通夜に引き続き「準喪服」を着用することが主流になっています。

「正喪服」を着用する方で、着付けや美容を依頼する場合は予約しておきます。

※服装については、
通夜について 1-3通夜での服装 を参照してください。

 
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6.まとめ:葬儀・告別式と火葬、諸行事を含めた全体の流れを把握し、故人様とのお別れの時間を大切に

 

葬儀・告別式当日の流れについて理解いただけたかと思います。

しかし、当日は思いがけないことや戸惑ったりすることがあるかもしれません。

そのような時でも、細やかなサポートしてくれる葬儀社は、非常に心強い存在になるでしょう。

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